2018年12月31日月曜日

2018年の総括。今年も大変お世話になりました。

さていよいよ大晦日。今日のブログは2018年の総括。

今年は明治大学に来て4年目になった。早いもので、研究室には4期生が入ってきて、M2~B3までの4学年が研究室に所属している。時の流れは恐ろしい。。

授業も4年目に入り、新規の授業がなかった初めての年になった。このためだいぶ落ち着いてきた。

研究室の学生たちはみんなよく頑張っていて、研究も就活も結果としてはうまくいっている。

「結果としては」とはなにかというと、もちろんそれぞれいろいろ悩みを抱えたり、たいへんな苦労をしていると思う。なので、簡単に「うまくいっています」というのは、やや憚れる気がする。

それでも、結果としてはみんな本当にうまくいっていると思う。今年度卒業予定のM2は全員筆頭著者論文が2本以上ある。これはすごいことだと思う。また、M2, B4の就職内定先も有名企業や時代のニーズに合った企業への内定、難関試験を突破など、みんなすごいなあとこちらが感心するばかりである。これまで研究室を運営してきて、内定が取れなかった学生は一人もいないので、先生としてもとても助かるところである。。みんな優秀でありがとう。。

また、何と言っても今年の大きな出来事は、ALCAの実用技術化プロジェクトへの移行が認められたことである。
https://environbiotechnology.blogspot.com/2018/11/jst-alca.html
これによって、来年度は研究費が増額され、ポスドクやテクスタの雇用も継続されることが決定した。いや、これほんと人の人生にそれなりに影響を与えるできごとである。かなりのプレッシャーがあったが、本当に良かった。そのおかげで、夏休みはぼーっとしてしまったが。。
ALCAの研究課題一覧

今年の論文リストは、
Takeya et al. (2018) Plant Cell Physiol.
Arisaka et al. (2018) J. Biosci. Bioeng.
Takeya et al. (2018) Front. Plant Sci.
Ito et al. (2018) Plant Cell Physiol.
Tomita et al. (2018) Algal Res.
Katayama et al. (2018) Adv. Exp. Med. Biol.

一番上の論文はアクセプトが去年だったので、今年のアクセプトは、著書を含めて5報。筆頭は全部M2、M1、B4である。みんな素晴らしい。。

リバイス中や再投稿中、追加実験して再投稿予定が、、、6つだろうか。ツイッターにも書いたけれど、追加実験がない論文なんてほとんどないので、通常業務として焦らずにやってほしい。

論文の他にもポスター賞が2件あったし、みんなよく頑張ってくれた。目標を高く設定しているので、とても大変かもしれないけれど、目標を高く設定しなければあまり成長はしないと思う。心身の健康と安全には十分配慮しながら、継続的に頑張ってほしいと思っている。

あと、今年何かあったかなと考えたら・・・そうだ10月に准教授になった。それもそういえば大きい出来事かもしれない。実質的には本当になにも変わらないのだけれど、講師と准教授だと聞こえが違う。まあ、それくらいだけれど・・。

大きな怪我や病気もなく過ごせた2018年。大変ではあったけれど、振り返ればすごくいい年だったと思う。でも、研究の世界は、努力を継続的にしないとすぐに落ちていく競争の世界。来年も頑張って研究をせねば。。

ということで、本年も大変お世話になりました。ブログを初めて1年が過ぎましたが、お読みくださりありがとうございます。トピックはかなり適当な雑談ですが、今後もたまに読んでいただけると幸いです。

みなさま、良いお年をお過ごしください。。

2018年12月30日日曜日

まだテレビを1分間もつけていない。

年末といえば特別なテレビ番組がいっぱいやるのだけれど・・・

まだテレビを1分間もつけていない。

子供はアニメなどを見ていたので、そのついでに一緒に見た時間はあるが、自分で見ようとしたテレビの時間は文字通りゼロである。。

手元にはスマホがあるし、すぐにPCがある。

ツイッターなどのSNSの速報性はとてもすごいし、SNSやPCはオンデマンドである(自分のほしい情報を得られる)ので、これで事足りてしまうのである。

また、youtubeなんかでもどんどん面白いものが発信されている。ゲーム実況ってなかなか面白い。。JUDGE EYESというゲームでは、キムタクがリアルに戦っていて、かなり映像が綺麗である。。

他にもVTuberの紅白歌合戦もやっていたし(あまり見なかったけど)、新しいメディアがたくさん登場している。テレビ業界も競争が生存競争が激しいなと感じている。

最後の砦は紅白歌合戦だろうか。。でも、たぶんちょっと見るくらいかもしれない。数年前の綾瀬はるかの司会が最高に面白かったのだけれど。。

数日間はのんびりして、一番忙しい時期に備える予定。さてどんなメディアで年末年始を過ごそうか。

2018年12月29日土曜日

頑張って投稿したのだから・・

昨日は仕事納め。M1 Iくんの論文を投稿した。実験を追加して、だいぶいいものになったと思う。

論文を投稿すると、まず編集部でクオリティチェックが行われる。

投稿した論文がフォーマットに合っているか、必要なファイルが足りているかなどをチェックされる。内容ではなく、その前の段階である。ここで返されてもリジェクトではなく、投稿をやり直しというだけである。

雑誌によってはかなりうるさくて、クオリティチェックで何度も返されたりする。日本生物工学会のJ. Biosci. Bioeng.なんて結構厳しくて、3回クオリティチェックで返されると、投稿不可なんていうところもある。

正直、フォーマットなんてアクセプトされそうになってからで十分じゃないかと思うのだけれど。雑誌によっては、アクセプト前はフォーマットの制限がゆるいところもある。この方が正しいと思う。

さて、昨日投稿したが、まだクオリティチェックの段階。結構ここで放って置かれることもある。頑張って投稿したのだから早く進めてほしいのだけれど。。。まあ、じりじりしても早くなるものではないので仕方ない。。

論文アクセプトまではながーいプロセスなので、焦らないことが肝要かもしれない。


【意外と知らないIT用語】ドメインって何? お名前.com

2018年12月28日金曜日

本日で仕事納め。

本日12月28日。今日で仕事納め。会社勤めの人も、12月28日が仕事納めて、1月4日が仕事初めというのが一般的なのではないかと思う。

自分の場合は特に決まっているわけではないけれど、同じようにしている。大学事務はもっと長くしまっている。これから入試期間なので、土日がたくさん潰れる。このため、冬休みが少し長く設定してある。

・・・もちろん、研究をしている人には関係ない。こういう少しの合間こそ研究ができるので、ここぞとばかりに研究を進めなければならない。とはいえ、あっという間に終わってしまうが。。

今日は論文も投稿した。今年は原著論文が4報、英語の著書1報。みんなしっかり頑張ってくれた。今日再投稿したが、リバイス中、再投稿中、一度投稿して、再投稿に向けて追加実験中が数本ある。来年度はこれがアクセプトされることを祈っている。

今年もあっという間に仕事納め。忙しかったけれど、本当に良い一年だった。感想はまた明日以降のブログで書こう。。

2018年12月27日木曜日

ボーナスの話ってしていいの?

大学の研究職を目指す場合、かなり長い間任期付の身分になる。任期付き時には、年俸制の場合が多い。

年俸制とは、すなわち年収が決まっていて、それを12で割った給与を毎月もらえるというものである。

平たく言うと、ボーナスがないことである。。

年棒が高ければよいが、そんなに高くない場合も多い。なので、アカデミックに進むと、一般的にはあまり待遇がよくないと思う。

ところで、こういう状況なので、ボーナスについて話すことは結構難しい。ボーナスをもらっていない人からすれば、ボーナスの話をされるのは、気分がよくないことだと思う。自分も35歳まで任期付きだった。それまではボーナスというものをもらったことがなかったし、退職金 もなかった。

TLを眺めていると、ボーナスの話をすると文句を言っている人もいる。日本人には「お金の話をするのは汚いこと」と公言する人も多い。自慢するのはよくないということでもある。

ところが、文句を言っているような人でも、民間などに転職してボーナスをもらえるようになると、途端にボーナスを話を堂々とするようになったりする。場合によっては、アカデミックの人たちに向けてわざと自慢気に発言しているような人もいるように思える。

ということで、苦しい苦しいと言っても、いざ自分の待遇が良くなると途端に自慢しだす人もいる。30代もおわりであるが、(自分もふくめてだが)、やはり失礼の基準なんて適当なものだなと感じることが多い。



なので、人から「発言が失礼だ」とか「そんなことをいうべきではない」とか言われてもあまり気にしないほうが良いと思っている(←別にそんなことを言われてブログを書いているわけではない)。

必要以上に人の目を気にしてしまう人も多いが、自分の都合で失礼とか失礼でないとかを決める人も多々いるので、攻撃的になる必要はないが、自分の進む道を気にせず進んだ方が、楽しい人生になるのではないかと思っている。

2018年12月26日水曜日

年明けには研究室の説明会

さて、いよいよ今年も終わり。

年明けもまだ講義があるが、講義が終わると1月末にはテスト期間となる。また、入試や卒論・修論の時期になるので大忙しである。

年明けには研究室ガイダンスがあり、2年生に対して各先生が研究室の紹介をしていく。持ち時間は15分間だっただろうか(←確認せねば。。)。2年生にとっては、少なくとも2年間を過ごす研究室が決定することになるので、非常に重要なイベントである。

環境バイオテクノロジーの来年のメンバーはどんな感じだろうか。。毎年新メンバーが来るというのは、大学のとても良いところだと思っている。

どうしても同じメンバーでやっていると、刺激がなくなってだんだん仕事効率が落ちてくる。この間某研究所の先生とお話をしたのだけれど、やはり同じメンバーだと、なんとなく停滞感がでてしまうらしい。

うちの研究室は、成果が出るとたくさん宣伝しているが、それらの成果は1ヶ月、2ヶ月で出たものではない。1年、2年かけてやっと出たものを紹介していっているのである。

そしてその成果を出すためには地道な実験を続けなければならない。これに耐えられて初めて研究成果を華々しく世の中に発表できるのである。

しかし、同じメンバーだと、いつのまにか効率が落ちてきてしまう。新しいメンバーが来ると、「しっかりしなければ」と気合が入り直す。これは不思議だけれど、自分が大学院生時代も、4月5月というのは必ずやる気が出るものだった。

ということで、新しいメンバーを心待ちにしています。。どんな面々が来るのだろうか。。今から楽しみである。。

2018年12月25日火曜日

本日はクリスマスだが・・。

今日はクリスマス。大学は今日から授業がない期間であり、事務は最終日である。

大学の事務は明日から冬休みに入り(今日はたぶんやっている。たぶん・・)、1月7日まで動かない。今日中に済ませておかなければ。

事務の冬休みは結構長い。これはなぜかというと、そのあとに入試や卒業、入学関連の仕事がいっぱい入ってくるからである。。

ここからの入試の時期は、土曜日でも日曜日でも関係なく業務が入ってくる。朝早く夜遅いこともある。大学関係者が一番忙しい時である。

教員はといえば・・・年末年始は休みなのだが、論文関連の仕事がなくなるはずもなし。。いずれにしても一番忙しい季節に突入である。。

・・・いかん、クリスマスなのに、話題がネガティブだ・・・

忙しいとはいえ、4年目に入って落ち着いてきた。実習のレポートの採点もあと10個くらい。120個くらい採点が終わったところ。少しだけれど、全部のレポートに赤ボールペンで書き込みをしてあるので、ぜひ読んで欲しい。

ただ、前の学年はレポートの返却が遅れてしまった。レポートの返却システムがなく、研究室に取りに来てもらったり、全員が集まるような授業にお邪魔しなければならないというのがちょっと難点。この辺、レポートは授業の一環なのだし、改善するといいのだけれど。

・・・あ、また、話題がレポートになってしまった。。全然クリスマスではない・・・

ということで、今日も普通の一日。寒いみたいなのでご自愛ください。。

2018年12月23日日曜日

iPhoneのリカバリーモードからの復活法。。

スマホって、もはや生活に欠かせない。

メール、LINE、ブラウザに地図や乗り換え、天気の検索。TwitterにInstagramにnote。

もちろんカメラや動画の機能はプライベートだけでなく、研究でも使う。

電車などではスマホゲームもやっている。自分は使っていないが、交通機関の定期やお財布機能も使っている人も多いと思う。本当になんでもできてしまう。

ところがこの間、スマホが止まった・・・

きっかけとしては、Mac PCにつないで充電をしていたのだが、Mac PCからスマホのiTunesをアップデートしようとしたことだった。ちなみに使っているiPhoneは少し古く、iPhone 6Sである。

あとでわかったことだがこのアップデートはなかなか危険で、途中でネット接続が切れてしまうと、リカバリーモードといって、真っ黒な画面にLightingケーブルがiTunesのアイコンがでるだけという状態になってしまう。なんの操作もできない。リカバリーモードというらしい。



どうやって復活させたかだが、以下の通りである。
基本的には以下の手順を試すのがよいようだった。

1. スマホを強制終了し、PCにつなぎ直す。

2. PCのiTunesを最新にアップデートする

3. iTunesから「アップデート」を選択する

4. 15分くらいたってもダメならば、もう一度電源を入れ直し、iTunesから「復元」を選択する。ただし、復元の場合は、iPhoneに入っているデータは全て消える。

しかし、自分はこれをやってもダメだった。リカバリーモードのままだった・・。

なので、
5. Appleストアにかけこむ
ことになった。

で、結果として、Appleストアでは復元できた。

そして、iCloudに自動バックアップしてあったので、復元後は全てのデータが戻ってきた。消える前と何も変わらない状態になった(むしろ、空き容量が5GBくらい増えた。。)

で、結局何が問題だったかというと、
PCのOSが少し古かった
ことが、PCからiPhoneのアップデート・復元ができない理由だった。

古いといっても、OS X Yosemite 10.10なのでそんなに古くはない。最新のOSはmacOS Mojave 10.14Apple Storeで直してくれたPCは、macOS Sierra 10.12だった。Apple Storeといってもすべてが最新じゃないんだ・・・

なので、OSを新しくしてからiPhoneをつなぎ直して復元すれせば、おそらく解決した
ただし、PCのOSを新しくするって、そちらも結構大変な作業で、PCも動かなくなる危険性もある。そのため、すぐにはできなかった・・・

ということで、新しいOSのPCで復元したら復活した。

そもそも何でiTunesのアップデートに失敗したかというと、iPhoneの残り容量が少ないことだった。

残りが2GBくらいしかなかったので、これが原因らしい。なので、残り容量が足りない時のアップデートは要注意である。。

iTunesアップデート中のトラブルは、公式サイトにもカテゴリーがあるくらいなので、よくあるトラブルらしい。あまり解決方法が書いていないのですごく大変だった。。

2018年12月22日土曜日

年内の授業期間終了と環境化学実験レポートについて

ひとまず年内は講義や実習などが終了。大学も休みモードに入っている。

とはいえ、仕事はなくならない。これから修士・学士の修了に向けて、それぞれの研究をまとめていかなければならない。

もちろん、講義はいよいよテスト期間に入っていくし、大学業務としては入試という重大なイベントが始まっていく。大学教員がもっとも忙しい時期に突入していくのである。

ただいまレポートも採点真っ最中。

1年生の環境化学実験の採点をしているけれど、

ほぼ全員、単位の前に半角スペースが入っている。これは本当にすごい。ブログをチェックしたか、自分たちで確認したのかわからないが、これは素晴らしいと思った。

レポートの書き方の簡易版はこちら

あとは、
1. μは日本語変換しない。
記事はこちら

2. (巻末ではなく)文末に引用をつける
記事はこちら

があるとよかったかもしれない。特に文末の引用は少なかったので、これがあるとレポートの評価は違うものになってくる。

ちなみに、今週3クラスともレポートの提出が終わったのでこういう記事を書いている。途中で言うと平等でなくなるかもしれないので。まあ、時間もずれているし、完全に平等というのは不可能かもしれないけれど。

さてまだまだレポートは残っている。百何十個のレポート採点はなかなか激しい。もうひとがんばりせねば。。

2018年12月20日木曜日

いかん、いかん、ブログ忘れそうに・・

タイトル通り。

いかん、いかん、ブログ忘れそうになってきてしまった。

少し前にツイッターで書いたのだけれど4つのブログのうち、このブログ以外をnoteの方に移行しようとしている。

https://note.mu/tosanai

ということで、最近、noteをいじっていたので、Blogを全然開いていなかった。すっかり記事の更新ストックがなくなってしまった。。。

ツイッター、インスタ、ブログ、そして新しくnoteをスタート。

これまでやってきて、更新頻度・開いている頻度としては、ツイッター>>ブログ>>インスタ 

となっている。

インスタ全然開いていない・・・・

あれってやっぱり、芸術センスがある人のものな気がする。。自分のように絵や映像、写真などではなく文章が勝負な人間には向かないかもしれない。けれど、ゆったりとは進めたいと思っている。

さてnoteの更新頻度はどうなるやら。。とにかくいろいろ試してみたいと思っている。

2018年12月19日水曜日

忘年会シーズンはお金がかかる。

最近あまり宣伝をしていないので、知らない人も多いのだけれど、自分は4つのブログを運営している。

相互リンクのカテゴリーにそれぞれURLが掲載されているが、そのうちの1つは育児ブログである。

大学教員が綴る37.5℃の育児体験談と名付けており、ブログタイトルの通り、育児に関することを書いているブログである。37.5℃とは何かというと、この体温以上になると保育園に預けることができない指標である。37.5℃って高すぎない!?と思うかもしれないが、乳幼児の体温はとても高いのである。。

と、このブログだが、最近はすっかりお金の話になっている笑。実際のところ、育児って本当にお金がかかる。そして自分一人なら我慢できるが、やはり子供にもとなると我慢させることは結構苦労する。

そこで、投資とかブログの副収入とかを紹介するようになっている。ブログでの副収入については、これからも定期的に紹介をしていこうと思っている。
https://ikuji99.blogspot.com/2018/12/blog-post_14.html

ということで、お金のかかる忘年会シーズン。困った人は育児ブログへどうぞ。

うーん、自分で書いていてよくわからなくなってきた。まあ、4つもブログをやっているとこんなものかもしれない。

お時間のある時に、他のブログも見ていただけると幸いです。。

2018年12月17日月曜日

ささやかな幸せ、No.2 薬草の香りでリラックス

自分でもよくわからないけれど、ささやかな幸せを探そうとして始めたブログ連載。No.2。

前回はスニッカーズのことを書いたけれど、こちらが届いたのも記事を書くきっかけだった。


ちょうど株主優待が送られてくる季節で、漢方で有名なツムラから入浴剤が送られてきた。

普段はあまり入浴剤を使っていないのだけれど、ごくたまに使うことがある。入浴剤は必須なものでもないので、忘れるとずっと使わずにいる。

そうして忘れたころに送られてくると、その良さをふと思い出す。

ツムラのくすり湯は、ドラッグストアなどでも売っているけれど、結構高い。

これは210 mL入りで、一回10mL使うので、21回分になっている。

店によるのだけれど、これでだいたい1,500円〜2,000円。なかなか高い。

中には、有効成分としてバスハーブ抽出液(トウキ、センキュウ、ハマボウフウ、チンピ、ハッカ、カミツレの生薬抽出エキス)が入っているらしい。うーん、よくわからないけれど。

お風呂に入れると、黄緑っぽい色になる。そして、薬草の匂いがつく。これは好みがわかれるかもしれないが、自分はすごく好きな匂いである。

これが届いた日が、ちょうどこの冬一番の寒さだった。素晴らしいタイミングで送られてくるものだ。。

正直、気分的な問題が一番大きいのかもしれないが、まさにささやかな幸せとして、入浴剤もいいものだなと思い出した。ほんとにささやかだ・・・。こうして考えてみると、以外と幸せの種は転がっている気がする。。

2018年12月16日日曜日

ささやかな幸せ、No.1 あのねっとりチョコレート

さて、昨日から始まった日々の生活のささやかな幸せを探すブログ連載。いや、まったく脈絡はない・・・

そもそもなんでこんなことを始めたかというと理由は2つ。

少し過ぎたが1つはボーナスの時期であること。ボーナスをもらえるようになってそれは嬉しいが、任期付研究員だった自分としては、もらえない寂しさも知っている。

ただ、自分はわりと安いものでも、結構満足できる人間である。チェーン店とかでも「美味しい!美味しい!」と連呼しながら食べられる味覚の持ち主である(最近のチェーン店のレベルが高いのかもしれないが・・)。ということで、ささやかでもいっぱい幸せはあるということを十分に知っている。。

そして2つ目の理由。そう、久しぶりにこれを食べて、「めちゃくちゃ幸せだった」からである。

そう、世界で愛されるお菓子スニッカーズである!!

いや、久しぶりに食べた。大好きなのだけれど、このミニでもなんと97kcal。体のことを考えると、どかどかとは食べられない。なので、最近全然食べていなかった。
かなり久しぶりに食べただろうか。

そして、食べたら・・・・幸せだ・・・

本当にだれがこれ作ったんだろう。上半分がねっとりしたキャラメル。それに下半分がサクッと軽くなっている。

お腹が空いた時に食べるととても満足感がある。どこにでもありそうで、この組み合わせはない。すばらしいお菓子である。

さすが世界中で愛されているだけある。歯にくっつくので、食べたらすぐに歯磨きをしたくなるのが難点だが。。

ということで、久しぶりにスニッカーズを食べたら、とても幸せだったので、「ささやかな幸せ」の記事を連載しようと思った。うーん、短絡的(笑)。しかし、こういうブログ記事を書いていると、結構楽しい。精神衛生にとてもよい気がする。


その2に続く。

2018年12月15日土曜日

思いっきり研究できるぞ!?

いまツイッターで見かけた発言だが、

「何度も発言していますが、12月になったら「申し訳ないが今年度は実験はここまでだ」という研究室は珍しくないです(by Satoshi Tanakaさん)

というものがあった。

そう、それくらい研究室の予算をとってくるのは大変なのである。日本に限った話ではないが。

うちの研究室は狭いのだけれど、すごく充実した予算と設備でやっていると思う。

充実しているといってもやり方があり、それはどうしているかというと、高額機械を絶対買わないという方針を貫いている(単に買えないだけでもあるが。。)。


そして、その分、生化学専用の分光光度計を買ったり、遠心機やインキュベーターやシェイカーを増やしたり、ベクターを人工合成したりしている。待ち時間やルーティーンワークを極力減らす努力をしている。うちの学生からすると当たり前かもしれないが、自分が院生・ポスドクでいた東大や理研の研究室よりも実験はやりやすくなっている

もちろん、理研や東大にはうちにはない高額機器がいっぱいあったが、ぶっちゃけ自分が使うわけではない。自分が使うものは少なくて、そして自分の研究に関連するスペースはとてもせまかった。理研にいた時には、たった一台の植物インキュベーターを借りて(買ってではなく)、シアノバクテリアの研究を進めていたのである。なので、同時に温度などを変える実験なんてできなかった(笑)。


理研にいた6年間の間に理研の内部予算やさきがけやALCAなどの予算を獲得し、それらを理由に交渉し、インキュベーターが増えたり、スペースを借りたりした。しかし、それらの交渉や立ち上げるはとても大変だった。そして、その分、理研のいろんな仕事をすることになった。ただではないのである(いい経験をさせていただいたのだが)。。。

なので、今はそれらが立ち上がって、予算も消耗品は気にせずに研究できる(いうまでもなく無駄にはしてはいけないが)。

当たり前と思わずに、ぜひこれが後輩たちにも続くように研究を頑張って欲しいなと思う。研究室が立ち上がって、研究はとても良い調子で進んでいるので、ぜひこれを継続していきましょう。

ささやかな幸せ、新連載予告

なんとなく思いついたのだけれど、もう年末だし、少しても空いてきた。ややこしい話題は避けて平和なことでも何個か書こうと思った。

こんなことを思うようになってきたのも、子育てが一段階楽になったからである。。二人とも小学生になった。子供が3歳くらいまでは本当に大変。

最初の子供の時は本当に心配事が多いし、どうしてよいかわからない。そして、次の子の時には二人を育てなければいけない。ご飯を食べるのも一人でできず、常に目を離せない状況は本当に大変である。。
子育てブログはこちら

それも少し落ち着いたし、忙しかった今年もALCAのステージゲート突破という素晴らしい結果だったので、すべてよし。。論文もいろいろと進んでいるし、仕事や研究だけではなく、日々の話題にも触れようと思い立った。
ALCAについてはこちら

ということで、日々の中で、ささやかな幸せを考えて探してみようということを思いついた。

ついに、悟りを開いたのかもしれない笑。

という冗談はさておき、まあ、幸せなことを考えてブログを書くのは楽しいので。

ということで、明日からささやかな幸せについての連載の予定。

2018年12月14日金曜日

なんでプレスリリースをするのか?

先月末に、M2の冨田さんの論文がAlgal Research誌にアクセプトされた。Proofも終わり、プレスリリースの準備をしていた。そして、今週の月曜日に明治大学とユーグレナ社から同時にプレスリリースをした。



https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2018/6t5h7p00000tked3.html プレスリリース原稿を作るのも、大事な勉強だと思っている。

学生本人に原稿を書いてもらうのだけれど、書いてもらうと内容が難しすぎることがほとんどである。

本人はその分野の知識があり、かつ、実験をしているので、説明が足りなくても理解できてしまう。しかし、読者は実験もしていないし、専門外である。理系ですらないことも多い。なので、広く内容を理解してもらうにはものすごくいろいろな説明をしなければならない。

かといって、あまりにも長文になればだれも読みたくなくなるので、簡潔にまとめる必要がある。これがかなり難しい。

こうやって頑張って説明することで、自分の仕事を説明する力がつく。研究でアウトリーチ活動(一般の方々に研究を説明すること)が必要とされているが、それだけではない。こうした能力が、就職活動にも使えることはすぐにわかると思う。仕事でも、自分が何をやっているかを周りに説明することは常に大事なことである。

ということで、世間への研究の宣伝はもちろんだが、どちらかというと、自分の研究をわかりやすく説明する訓練という側面が大きい。こういうのを通して、いつの間にか学生はどんどん成長していると思っている。


2018年12月13日木曜日

インフルエンザ予防注射でなぜおもちゃを?

先週は子供のインフルエンザ予防注射のために少し早く帰る。自分の分は、その少し前に終わらせておいた。


大学教員なので、冬場は重要なイベントがたくさんある。入試や卒論発表、修論発表など休めない日々が続く。インフルエンザにかかってしまってはしばらく出勤ができない。予防注射をしてもかかってしまうことはあるが、「予防注射をしていませんでした」ではすまないのである。。

子供の予防注射は一苦労。。さすがにお兄ちゃんはだいぶ平気になってきたが、弟はまだまだ嫌がる・・。連れて行くのも一苦労である。

そして、なぜか予防注射をするということで、おもちゃを買う約束になる。。なぜだ・・・しかし、こうやってなんとか予防注射を子供に打たせる親も多いことではないかと思う。

親になると出費がかさむ。。予防注射だけでなく、おもちゃまでかかるのである・・・最近、育児ブログは副業や投資の話をしているが、子育ては本当にお金がかかる。。現実問題としてとても大変である。。頑張って仕事をしなければ。。

2018年12月11日火曜日

なぜか苦いものが好きになる。

もう30代も最後の年。人生は早いものだ・・・

と、たまにははかない感じで始まったけれど、もっともっと人生を楽しもう(←どうした・・笑)

年とともに味覚は変化するもの。昔はブラックコーヒーを飲むなんて考えられなかった。こんなに苦いものをわざわざ飲むなんて何を考えているのだろう?と思っていた。

ところが、20代終わりくらいから、「あれ、なんか苦いコーヒーが美味しい!?」となってきた。ちょうどポスドクくらいから飲み始めたので、27、28歳くらいだったと思う。

一度飲み始めるとくせになるのか、どんどん好きになっていく。今や朝起きてコーヒー、研究室に着いたらコーヒーと、この2杯が欠かせなくなっている。

他にもわさび、ピーマン、春菊など、癖のあるものが好きになってきている。

お酒でも同様で、昔は飲む人の気が知れなかったブランデーや焼酎なんかも美味しいと感じるようになってきた。本当に不思議である。。

そして、食欲はというと、今でも旺盛だけれど、さすがに20代とは比べるとかなり落ちてきた気がする。。いや、生明祭の記事を見てもらえればわかるように、今でもたくさん食べる人間だけれど。

子供もだいぶ大きくなり、少しは食事を楽しめる環境になってきた(←子供が小さい時って、本当に自分の食事が大変。これは子育てした人は皆経験していると思う)。グルメブログはだいぶ停滞気味だけど、復活させて美味しいものをたくさん食べたいと思っている。。

2018年12月10日月曜日

引き続きスタッフ募集中。

来年度(2019年4月1日以降)から働いてくれるテクニカルスタッフまたはポスドクを引き続き募集しています。

https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D118110458&ln_jor=0

月給やその他の待遇については書いていませんが、書類選考通過時にお伝えして、面接までに考えていただく(その時点で合わなければ、先方からお断りいただく)ことになっています。

下の過去のブログ記事にも書いたのですが、
なんで公募の時に給与額を掲載しないのか?

最近は、待遇などをリツイートして話の種にしている人が多く、そうすると採用する人の給与が皆に知られてしまうという問題があります。ということで、書類選考通過者のみに伝えることにしています。

ということで、引き続き新しい力を募集中です。微細藻類未経験者も大歓迎ですので、奮ってご応募ください。応募前に相談事があればメールでご連絡ください。

2018年12月9日日曜日

学生実習も終盤

冬学期(後期)もはや終盤にさしかかってきた。学生実習もだいぶ終わりに近づいてきた。

農芸化学科では、学生実習が非常に多い。1年生前期から2年生の後期まで週2回または週3で学生実習がある。それが終わると、3年生から研究室配属となる。

学生実習は実験をして終わりではなく、レポートを書かなければいけない。このレポートの量が非常に多い。いうまでもなく、通常の講義もたくさんあるので、農芸化学科の学生は本当に大変である。通常の講義も、ものによっては全部出席しても単位を落としてしまうくらい厳しいものもある。

大変なのでとても同情するのだけれど、一方で、これらを乗り越えることによって、ものすごく鍛えられていくことは間違いない。

明大に着任して4年目になるが、学生に優秀さには驚くことが多い。GPA、TOEICやSPIのように必ずしも点数には反映されない優秀さもあるので、成長した本人はあまり気づいていないかもしれない。でも、頑張っている人は一年一年とても成長している。研究室に配属された学生も、1年前とは別人のような人もたくさんいる。若いうちの1年というのは本当に貴重だと思う。

1年ごとに周りが成長するので、優秀な人でも油断は禁物であると思う。アルバイトに力を使いすぎで、周りに差をつけられてしまう人を結構見てきた。目先のお金に釣られると、長期的に稼げなくなってしまうので、注意が必要であると思う。


学生実習も終盤で、2年生は研究室配属に向けて、成績をあげようと必死かもしれない。いや、その前に必修を落とすと留年なので、そちらに必死であると思う。大変だと思うけれど、体に気をつけて頑張って欲しい。

2018年12月8日土曜日

そろそろ忘年会シーズン。。

12月も2回目の土曜日。いよいよ本当に年末になってきた。

12月といえば忘年会シーズンである。


小山内研は、そんなに飲み会の多い研究室ではなく(僕が知らないだけかもしれないが・・・)、僕が参加するものとしては、
研究室決定の会(3月)、新歓(4月)、研究室旅行(夏or秋、今年は風邪で不参加)、忘年会(12月)、追いコン(2月か3月)
である。

あとは、論文などのお祝いの時に、焼肉などを食べに行くことがある。

こちらは研究室の行事だけれど、外部との付き合いもある。

今年だと、理研時代のビックボスであるS先生が紫綬褒章を受賞されたので、そのお祝いの会があり、参加する予定である。また、他にも予算などの祝勝会をやろうかという話になっている。

本当の年末にはJST-ALCAの公開シンポジウムもあり(まだ参加できるか未定だけれど)、こうすると、意外にいろんな会に参加することになる。

もっとも忙しいシーズンに突入していくので、体調にはくれぐれも気をつけないといけないのだけれど、こうして年末に集まって顔を繋ぐのも仕事の一つなのではないかと思う。

2018年12月7日金曜日

午前3時にブログ更新!?

ところで、このブログだけれど、割と頻繁に更新している。

基本的には1日1回更新をしていて、たまに急なことがあれば追加で記事を書いている。疲れた時は1日くらい飛んでいるかもしれない。疲れてきたら、2日に1回くらいに減るかもしれないけれど。。。

特に意味はないのだけれど、毎日の記事を午前3時に設定して配信している。

なので、「午前3時に起きて、ブログ書いているんですか!?」とたまに言われたりする。

もちろん、これはスケジュール機能を使って時間を設定して配信している。さすがに午前3時に配信だとすると、午前2時くらいに起きてブログを書いていることになる。朝は普通に出勤するわけなので、そうだとするとかなり危ない生活を送っていることだろう。。

とはいえ、もともと早起きなのでかなり早い時間に起きている。4時半起き・・・と言っていたのだけれど、最近疲れていて、4時半〜5時半起きくらいになってきた。ちょっと仕事量が減ってきてよくないなあ・・・

ということで、ブログの更新はだいたい午前3時になっていますが、きっちり寝ています。。

2018年12月6日木曜日

本当に強い人間とは?

仕事でも学校でも研究でも、人生には辛いことがいっぱいあると思う。

誰しも「強い人間になりたい!」と思うものだと思う。



何をもって強いというかはその時によるが、嫌なことがあっても気にせず、失敗してもくよくよしないような精神的な強さには誰しも憧れるのではないかと思う。

一方で、あまりにも何も気にしないと、それはすなわちあまり成長をしない人なので、反省をしないような人にはなりたくないのではないかと思う。

仕事をしていて、「この人強いな!」と思う人はどんな人かというと、少なくとも勝ち続けている人ではない。そういう人は、案外一回の失敗で折れてしまうし、プライドが傷つきそうなると逃げてしまったりする。

強いなと思う人は、「どんなに失敗したり、困難があってもひたすらチャレンジをし続ける人」である。

失敗や困難なんて、必ずあるものだし、新しいことや高い目標にチャレンジすればどんどん増えていく。たくさん失敗をしたり、つらい目にあってもチャレンジを続けられる人を見ると、「この人は強いな・・・」とすごく感じる。

うちの学生たちは、若いうちから論文を書いたり、特許を出願したり、学会賞を獲得したりしている。そして、就職先も素晴らしいところが多い。

でもこうした成果の裏には、たくさん失敗をしている。むしろ挑戦している分、高い目標に向かっている分、たくさん失敗や困難に直面していると思う。

失敗したら誰だって凹んだり落ち込んだりすると思うが、同じ失敗でも2回目はもう少し耐えられる。こうやって失敗を繰り返すことで精神的にだんだんに強くなっていく。

もちろん、ただ失敗を繰り返すだけではなく、常に改善をしていかなければならない。改善をしつつチャレンジをすることで、実力がアップして、かつ、精神的にも強くなっていく。これがうちの研究室で実践して欲しいことである。

別に失敗しようとして失敗するわけではないが、目標を高く持てば必然的に失敗は多くなる。しかし、恐れる必要はなく、長期的に見ればどんどん強い人間になっているので、しっかり休みは取りつつ、チャレンジを続けて欲しいと願っている。

2018年12月5日水曜日

レビューアーならなんでも言って良いのか?

SNSや大学のホームページなどからたくさん宣伝をしているので、うちの研究室では学生たちが良い成果をあげて論文を出して、すべてうまくいっているような印象を与えるかもしれない。

しかし、実際には、その裏にたくさんの失敗、うまくいかないことがある。

論文を投稿して、すぐにアクセプト(採択)されることはほとんどない。

追加実験を言い渡されることがほとんどであり、追加実験すら言われずに不採択(リジェクト)されることもたくさんある。そういうのをたくさん乗り越えて、学生たちは成果
を挙げている。表には出てこないが。

しかし、論文の査読を受けるが、理不尽なことも少なくはない。内容が足りなくて追加をするのは致し方ないところだけれど、

1. (英文校閲を受けたのに)英語があまりにもpoorだ!
2. 公開する価値がない
3. 絶対不可能な実験を要求してくる
4. あまりにも膨大な量の実験を要求してくる

など、「どう考えても、通す気がないだろう!?」

という査読に直面することもある。

査読というのは科学的な側面もあれば、そうでない部分もある。あまりにも厳しい査読は、昨今の世界的な問題でもある。

ということで、こういうのを乗り越えて、学生たちはやっと成果を挙げている。SNSなどだけ見ると、楽勝で成果だけ挙がっているように見えるが、それはあくまで表向きの姿である。。

学会の質問なんかでもそうなのだけれど、「そんなのテクニカルに絶対無理じゃないですか!?」みたいなのを聞いてくる場合もある。問題を明確化するのは大事なのだけれど、どうやったって現時点では無理なことを聞くのは時間の無駄だと思う。

どこの世界でもそうだけれど、研究級の世界も人間の感情が多分に入ってくるので、うまく対処することが重要である。


2018年12月4日火曜日

2018年も年末。アクセス数の発表!

2018年もはや12月。アクセス数を発表!

2018年12月3日までの各ブログのアクセス数は以下の通り。

「環境バイオテクノロジー研究室の講義ファイルと研究アーカイブス」
https://environbiotechnology.blogspot.jp/
アクセス数 51,624

「明大の先生が朝の35分間でバイオ研究にVRを導入してみるブログ」
https://biovrmeiji.blogspot.jp/
アクセス数 3,071

「大学教員が綴る37.5℃の育児体験談」
https://ikuji99.blogspot.jp/
アクセス数 4,887

「小田急沿線グルメ〜駅から半径18km〜」
https://odakyugourmet.blogspot.jp/
アクセス数 4,444

ついに、環境バイオテクノロジー研究室の講義ファイルと研究アーカイブスのブログアクセス数が5万を突破しました。。

このブログのアクセス数は、最近結構伸びている。ツイッターで宣伝することもあるけれど、宣伝していないのに急にアクセスが伸びる日があったりして「あれ、なんでだろう?」と思ったこともある。

他の3つのブログは・・・・サボりすぎかも。。少しずつでも更新しよう。

いつもお読みくださり、ありがとうございます!

2018年12月3日月曜日

ALCA進捗報告会終了。。

昨日12/2(日)は、JST-ALCAの進捗報告会。1年に一回、ALCAの代表が一人ずつ発表する会議である。予算を獲得したら、こういう義務はもちろんある。

秘密保持にサインをしてから会議に出席するので、内容については、口外してはいけない決まりになっている。一般的な学会や研究会とは全く性質が異なるのである。

場所は、JSTがある市ヶ谷。進捗報告会は、だいたいこの市ヶ谷か、お台場の科学未来館で行われる。あまり知られていないかもしれないが、科学未来館の上の方には会議室やホールがある。これらの場所で、会議や研究会が行われることもある。

発表は全部で15分間程度なので、それほど長くはない。それでも総括、アドバイザー、そしてALCAの代表の先生方など錚々たる方々が揃っている。慣れたとはいえ、なかなかの緊張感である。

日曜日の朝10時から19時半まで。なかなかの長丁場。終わった頃には参加者全員の疲労感が漂っていた・・。しかも、日曜日である。。

内容は書けないが・・・課題はとても明確になった・・・

こういう内部の会議で「すごい!」とか「さすが!」とか褒め言葉なんか期待するのは大間違い。精一杯やってきたのだが、それでも足りない部分が続々と出てくる。

これらの足りない部分を明確にして、次の課題として研究を進めるのである。

・・・・とはいえ、いろいろ言われると、凹むのは事実だけれど・・・・

まあ、自分は結構精神的には強い人間になってきた気がするので、大丈夫。

さあ、次の一年で新しいことを勉強して、もっともっと成長しよう。何歳になっても成長する意欲が湧いてくる出来事に出会えることが、研究者という職業の良いところだと思う。


P.S. こちらは市ヶ谷駅にあるスタバのブッシュドノエル。このスタバでは、他の先生方との遭遇率が非常に高い。。

2018年12月2日日曜日

大人な会議がいっぱい。

さて、このところ研究会などが続いているのだけれど、研究の話ばかりしているわけでもない。

例えばこの間参加したユーグレナ研究会では、新しく幹事になったので、今後は会の広報や運営などもやっていくことになる。それらの会議にも参加する。
ユーグレナ研究会幹事

また、このところ企業の人との会議が続いていた。3日連続くらいで企業の方々とのディスカッションもあった。さらに今日は別の会議である(明日のブログで書く予定)。

大学業務とは違う仕事っていっぱいある。もう少し年齢が上がると、むしろもっと増えていくと思う。

もちろん大学では教授会や研究科会議(大学院の会議)、学科の会議などがある。比較的委員会は少ないが、他の先生はもっと多い。いろんな仕事がたくさんある。

こうして仕事の種類が増えていくので、学生たちにはマルチタスクの練習をするように言っている。

要するに1つの仕事に集中できない前提で、いろんな仕事を同時にこなしていく練習である。集中できないのはすごくストレスフルなのだけれど、おそらく年齢を重ねるにつれてどんどん集中する時間が取れなくなる。なので、さっさと集中する時間を取ることを諦めて、集中できない前提で仕事をする練習をするということである。

特に育児が入ってくると、このマルチタスクは非常に重要だと思っている。

口で言ってもそのような状況にならないといまいちピンとこないかもしれないけれど、将来に向けて少し頭の片隅において欲しいと思っている。


2018年12月1日土曜日

い・そ・が・し・い

変なタイトルで始まってしまった今日のブログ。本当忙しい。そしてこれから年度末まで右肩上がりで忙しくなるはずである。。

このところ学会や内部会議、進捗報告会などが立て込んでいた。それももう少しで終わるので頑張ろう。こういう仕事は大学の仕事とは全く関係ないので、通常の講義や実習、大学関係の仕事の上に全部乗っかってくる。。

うちの研究室では論文がたくさんでていて、それはとてもめでたい。。

一方で論文が出ると、
1. 論文がアクセプトしたことを関係各所に報告
2. プレスリリース原稿を書く場合はそれを作成し、同じく関係各所と議論
3. 論文のプルーフ(最終校正)作業(もちろん共著者にも送ってやりとりをする)
4. 論文のライセンスのサインや掲載料の支払い手続き
5. お祝いを考える

まあ、もちろんありがたい仕事ではあるのだけれど、仕事は仕事。論文を書けば書くほど、どんどん忙しくなるという矛盾をはらんでいる。

解決策は・・・・ないか・・・・

さて、発表ロードはもうひと頑張り。発表ロードが終わったら、新しい論文に取り掛かる予定。でも来週は休もう。。

2018年11月30日金曜日

JST-ALCAキックオフミーティグ開催!

今週の火曜日11/27にJST-ALCAのキックオフミーティングを開催した。

キックオフミーティングとは何かというと、なんらかのプロジェクトがスタートする時に開催する会議という意味である。

今月からALCAプロジェクトが実用技術化プロジェクトというものに発展した。
JST-ALCAの実用技術化プロジェクトに採択!その1

予算の採択とは、終わりではなく始まりである。これからさあ、どうやってみんなで研究をしていこう?と考え、うまく調整をしながら進めていかければならない。

プロジェクトが発展し、4チーム体制(明治大学、神戸大学、理化学研究所、いであ株式会社)になる。お互いに自分たちの進捗と計画を話して、議論しあう場である。

内容は当然非公開。秘密保持について、まずは厳重に注意することからスタートした。

会議は、全部で4時間以上。かなり長丁場の会議だったが、自分的にはあっという間だった。

17時半からは生田キャンパス3階の食堂にて、懇親会。


みなさん忙しくて、全員は参加できなかったのだけれど、いろんな話をすることができた。こういう場で普段話さない外部の人と話をするのは、社会人になるために重要な練習だと思っている。

そして、懇親会も立派な社会勉強である。こういう場で話が続かないようでは仕事にも支障をきたすと思う。どんなに優秀でも「気が合わないな」と思われたら仕事を一緒に進めることはできない。一緒に仕事をするって、案外そんなものである。
前のブログ。合作愉快

もちろん、議論した内容を忘れないうちにまとめ、他のチームとも共有。忙しい皆さんとの会議であったけれど、とても充実した会議だった。さあ、これから頑張って研究成果をあげなければ。

2018年11月29日木曜日

いや、もう11月も終わりなんだ・・・

もうすぐ11月も終わり。


早すぎる・・・1年が早すぎる・・・

なんで年齢とともに1年が早くすぎるのだろうか。小学生の時って死ぬほど1年間が長かったのに。時の流れはほんと不思議である。

しかし、今年はいいこともいっぱいあったので、忙しいながらも悪くはない。明大に赴任して4年目。ほんとあっという間に4年目になってしまった。

今年の前半はヒアリングなどがあり、忙しかったのだけれど、4年目に入ってやっと新しい講義や実習がなくなった。それまでは、1年目はもちろんのこと、3年目から新しく分子生物学の講義を受け持ったり、化学実験をメインでやったりと、新規担当の講義や実習があった。

今年度はそれがないので、まあ、大学業務は少し落ち着いたとも言える。

そうはいっても、もうすぐ1年で一番忙しい冬がやってくる。さて、気合をいれて望まねば。



2018年11月28日水曜日

石垣島のユーグレナ研究会から帰ってきた。。No.3

石垣島でのユーグレナ研究会No. 3である。

研究会は17時半くらいまでで終了。でもまだ終わりではない。。

情報交換会が少し離れた場所で18時半から開始された。

情報交換会とは、すなわち立食でご飯やお酒を食べながらみんなで過ごす会である。

ただのご飯を食べる時間と思ってはいけない。こういう時に結構重要な情報の交換とか、話し合いとかが行われる。

例えば去年のユーグレナ研究会の情報交換会の中で、ユーグレナ研究会の会長から「会の幹事にならないか?」と打診を受けた。当然のことながら、こういう話は研究発表の場ではできない。

また、研究発表の場では公開できないような内容や今後の共同研究、研究予算の動向なんかもこういう場で話し合われることが多い。上になればなるほど、こういう場こそが仕事であるとも言える。

挨拶では、株式会社ユーグレナの出雲社長が登場。あいかわらずの緑ネクタイであった。。テレビにたくさん出ているので、おなじみの方である。2020年の東京オリンピックに向けて、ユーグレナ由来のバイオジェット燃料を使った飛行機を飛ばすなど、とても大きな話でさすがだった。

石垣島を含む島々を八重山諸島というが、この八重山伝統の踊りも披露された。

八重山舞踊では、派手な衣装の踊りと簡素な衣装での踊りの両方が順番に披露された。

とてもゆったりとした動きで、五穀豊穣を願う踊りらしい。派手な衣装での踊りは王様のためのものであり、質素な衣装での踊りは民衆のためとのことであった。こうやっていろんな文化を学べることも非常にすばらしい。

情報交換会では、研究の話から研究体制の話、近況伺いのような話も合わせていろんな人と話した。

今回の研究会によって、石垣島に初上陸した。なかなか遠いので、行く前は億劫になってしまうのだけれど、行ってしまば「ああ、行ってよかった・・」としみじみ感じるのが大抵の出張である。

帰りに竹富島に寄って、その様子をツイッターなどにアップしたが、まさかあれがわずか3時間の滞在での写真とは思うまい・・・まあ、そんなものである。

ということで、今回のユーグレナ研究会も大変有意義なものであり、いろんなことを学びました。。

2018年11月27日火曜日

石垣島のユーグレナ研究会から帰ってきた。。No.2

先週参加した石垣島でのユーグレナ研究会の話。No. 2。

到着した次の日から行動開始。

最初はユーグレナ社の培養施設の見学から始まった。



ユーグレナ社は、この石垣島で、ユーグレナとクロレラを培養している。もともとクロレラを培養していた八重山殖産という会社を買収し、クロレラとともにユーグレナを培養している。

直径が1 mから45 mの様々な大きさの円形のプールで培養している。

ブログで紹介したいところだけれど・・・・写真撮影は禁止である。。

やはりこの辺は企業。公開できるところできないところがある。

いずれにせよ、大規模な培養には圧倒された。新しい建物も建っており、実験施設も充実しているようだった。すごいなあ。。

ユーグレナ社の施設から歩いて15分くらいのところにある白保公民館で研究会は開催された。
こんな感じの建物。学会とか研究会は大学で開催されることも多いのだけれど、こういった少し変わった場所で開催されることもある。。

今回は自分の30分間の発表とともに、M1 YくんとB4 Kさんのポスター発表もあった。また、ポスター発表の人は、1分間のショートトークというものがあった。ようするに1分間全員の前で発表するのである。。

今回は全部で参加者が80名程度と少なかったが、学振の委員会の関係上、植物系のかなり偉い先生が多数参加していた。。名簿を見たけれど、「おお、、すごい先生たちが集結している」と思うくらいの豪華さ。こういうところで発表するのはとても素晴らしい経験になると思う。

二人ともきっちりと時間を守って発表。Yくんの元気さに、会場は大受けだった。緊張していたKさんも、1分間ぴったりであり、頑張ったんだなとみんな感じていたと思う。

No. 3に続く。

2018年11月26日月曜日

石垣島のユーグレナ研究会から帰ってきた。。No.1

先週は、石垣島に2泊3日の出張。楽しかったがなかなか大変だった・・。

11月23日〜25日の2泊で沖縄県は石垣島へ。

11月23日〜25日・・・・そう、祝日、土曜日、日曜日(笑)

到着日は少し曇っていたので、気温は23〜25度くらい。2日目、3日目は晴れていたのでもう少し高くて25〜28度だっただろうか。かなり日差しが強かった。

今回はユーグレナ研究会での発表。口頭発表でおよそ30分間。もちろんれっきとした研究会であり、今回は学振の160委員会という組織との合同の会である。

しかし、仕事にはカウントされていないのだろう。。ひどい話である。もちろん月曜日から仕事は始まる。。

まあ、そんなネガティブな話はさておき、初めての石垣島へ。

羽田空港から石垣空港まで3時間。うーん、韓国や台湾なみ。。もはや外国レベルである。。

石垣空港からは市街地まではバスでおよそ30分間。

市街地には、ユーグレナモールという商店街がある。株式会社ユーグレナがネーミングライツを購入している商店街である。。
こちらはお土産屋などが集まるモールであり、石垣島のお土産を買うには最適な場所である。このモールの端っこには、ユーグレナガーデンというユーグレナのカフェもある。。ユーグレナ入りのカレーやタコライス、スパゲッティーなどが食べられる。もちろん、緑汁(ユーグレナエキス)もある。


市場には、いろんなお土産屋があり、なんとさとうきびをそのまま食べられる店があったので購入。さとうきびなんて食べるの初めて・・・
さとうきびは繊維質なので、食べるというより、チューチュー吸う感じだった。すごく素朴な甘さ。しつこくない甘さだった。珍しい体験。

ということで、まずは石垣島に到着した。

No.2に続く。

2018年11月25日日曜日

研究室訪問が増えてきた

昨日に引き続き、研究室選びの話題。

明治大学農学部農芸化学科では、3年生から研究室に配属される。卒業研究は1年間ではなく、2年間行うことになる。

配属決定は、2年生までの成績の順番で決定する。なので、2年生の成績が集計し終わってから配属決定になる。例年3月はじめに研究室決定の連絡がある。

農芸化学科の場合は、研究室を決めるのは学生である。教員側の意見はゼロ。学生が研究室を選んでいくというという制度である。。

一枠くらい逆指名制度でもあっても面白い気もするのだけれど。。ただし、複数になったら絶対に選べないので、今のシステムが良いと思う。

このところ研究室訪問が増えてきた。1月はじめに研究室ガイダンスがあるので、それまでに実際の研究室を見ていくのは当然良いと思う。

研究内容もさることながら、教員や先輩たちとの相性もとても大事なので。ただ、どこにいっても天国が待ち受けていることなく、頑張ってこつこつと研究をしなければいけないことには代わりはないのだけれど。

なかなか時間が合わず、僕自身が対応できないこともあるので、その時はすみません・・・。どうしてもの時はアポを取ってくれると直接対応します。

来年度はどんなメンバーか、研究室一同、首を長くして待ってます。。

2018年11月24日土曜日

来年の研究室メンバーは?

このところ研究室訪問の時期になっている。タイミング悪く、不在の時はすみません。。
さて、1、2年目は女子大かのように女性比率が多かった小山内研。今年はだいたい男女比が半々くらいになっている。

来年度はというと、今の修士と学部4年生では圧倒的に男子が多い。農芸化学科はもともと女性比率が多いので、割と珍しい。

今ところ3年生の研究室見学は、2:1くらいの割合で女子という感じである。どういう結果になるかわからないけれど、来年の新メンバーは、男女比が半々くらいなのではないかと予想している。いや、全然根拠はないけれど。。

いずれにせよ、毎年どんなメンバーが入ってくるかは研究室一同楽しみにしている。今いるメンバーも、やっぱり後輩が入ってくるとシャキっとするので、新しい刺激になっていると思う。

次の若い力に、今から期待大である。。

2018年11月23日金曜日

炎上しないで2年半。

現在の3年生およびM2に習って始めたツイッター。
https://twitter.com/osanai_meiji

2016年5月に始めたので、およそ2年半が経った。若干の失言はあったと思うが(←若干かはわからないけれど・・)、炎上のようなことは今のところない。

過剰に心配しすぎるのはよくないかもしれないけれど、ツイッターをやる上で、決めているルールがいくつかある。

1. そもそもなんでもしゃべっているわけではない。
いろんなSNSの中でツイッターも使っているが、ツイッターって本音を喋れる場所ではなくなってきている気がする。ちょっとした失言でもどんどん拡散して、みんなして吊るし上げている。

なので、そもそもそれなりに気をつけたことしか言えない場であるという認識でツイッターをやっている。。いいか悪いかは別にして、そう割り切ってしまえば、別に困るものでもない。。

2. 吊るし上げに参加しない。
上にも書いたが、ちょっと何か失言だったり、行き過ぎた行動をした人がいると、寄ってたかってみんなで吊るし上げている。

こういうのに参加しているということは、自分も攻撃側に回っていることだと思う。自分がやったら、どこかで恨みを買うのは必然である。

確かに、世の中の馬鹿げたことに言いたいこともあるし、発言することもあるけれど、自分が参加するのは極力減らしている。

3. 始終喧嘩している人とは接しない。
SNS上で始終喧嘩をしている人たちを見かける。どんどんタイムラインに流れてくるので、大学関係者・研究者でもよく見かける。

こういう人たちとは接しないことにしている。

上の2.とも関連しているのだけれど、始終喧嘩している人の特徴って、なんかあるとすぐに首を突っ込んでいる人が多い。そして自分は好き放題言っているのに、いざ反対されたら「ひどいこと言われた。被害者!」と言っている人が多い。

第三者的に眺めていると、どう考えてもどっちもどっちにしか見えない。

なので、接する相手を考えると平和に過ごせる気がする。


ということで、他にもあるけれど、こんなルールを作ってツイッターやブログをやっている。。こうすることで、まあまあ平和にSNSライフを送っている。食べ物に関することが多すぎる気もするけれど、まあいいか・・

他にもいろんな良いアイデアがあったら実践していきたいと思っている。

2018年11月22日木曜日

楽をしたけりゃ全部S

農芸化学科は単位取得がとても厳しい。すごく勉強しなければならない学科として知られている。

授業によって単位取得の難易度は異なる。これはどの大学でもそうかもしれないけれど、「あの授業は楽タン(楽に単位をとれる)」とか「成績が厳しい」とかは、学生の間で常に情報交換されていると思う。

昔の自分の大学時代では、新聞部のようなものが授業の難易度などを発信していたと思う。今ではデータベースなんかもあるかもしれない(本当にあるかは知らないけれど、あるのだろうか?)。

ただ、教員になればわかるのだけれど、「教員が一番楽しようと思ったらどうすれば良いか?」と聞かれたら、答えは簡単である。

「全員の成績をSにする(一番良い成績にする)」

である。

良い成績をつけて文句を言われることはない。学生も満足することだろう。ひとかけらでも良い部分を見つけて成績をよくすることは不可能ではない。

とはいえ、これで実力がアップするかといえば、もちろんそんなことはない。そして、社会にでた瞬間、実力がつかなかったので苦労することになると思う。会社はそんなに甘くない。実力ない人はあっという間にどこかに追いやられる。

授業では繰り返し述べているのだけれど、大学の授業はもはや選抜試験ではないので、苦手な部分を見つけて、それを改善してくれればOKと言っている。

悪い点がついたら、それはたくさん改善することがあるというだけれど、その改善ができたら問題ない。そもそもそのために大学に授業料を払って通っているのだと思う。

なので、その時の点数や成績よりも、間違った部分を直して実力アップしてくれる方に重点をおいて欲しいと思っている。

とはいえ、やはり悪い成績をつけられれば「なんだ、あいつ」となり、耳を塞いでしまいたくなるのが、人間というもの。自分だって学生時代はそうだった。ついつい褒めてくれる人の話を重視し、叱る人の話は遠ざけてしまう。

大学教員として、成績のつけ方というのはとても悩ましい。耳を塞がれてしまっては困るし、かと言って褒めるだけでは成り立たない。どうやったら実力アップしてもらえるかという大原則だけを曲げずに、これからも悩み続けるテーマではないかと思っている。




2018年11月21日水曜日

年度末に向けたお金の計算。

何日か前のツイート。
年度末に向けて、予算計画をうまくしなければ。足りなくなっても困るし、一方で、節約しすぎて研究のスピードが落ちても困る。このバランスを取るのが仕事。”

研究室のP.I.になって以来、研究以外の仕事が増えてきている。予算の配分は、研究の仕事といえばそうだけれど、まあやはり間接的な仕事ではあると思う。

もう11月も終わりに近づき、1年間の研究費を考えていく時期である(いや、年中考えているが・・・)。

急に機械が故障したりすることもあるので、そういった不測の事態のための予算は残しておかなければならない。実際、ついこの間冷蔵庫と冷凍庫のコントローラーがほぼ同時に壊れ、交換したところである。。

一方で、節約しすぎて研究の速度が遅くなれば、それは本末転倒である。適切に使っていかなければならない。。

毎年この研究費の予測が難しく、いつも悩みながら進めている。自分は割とうまい方で、ちょうどいいくらいに進められる方ではあるけれど、毎年ドキドキしながら年度末を迎えることになっている。そのうち、故障する頻度とかを計算して、修理のような突発的な予算支出の期待値でも算出したいところだけれど、まあ、やらないかもしれない。

上の仕事としてお金の計算をしているのだけれど、こんなこと気にせずに研究内容のことを考えたいと思うのは不可能。大学でも企業でも、管理職とはそんなものなのではないかと思っている。いや、そんなに嫌いな仕事でもないけれど・・・。

ということで、年齢とともに仕事の質も変化する。がむしゃらに実験して論文を書いていた頃が、はるか昔になってしまった今日このごろである。。


2018年11月20日火曜日

今年からレポートが変更。グラフ作成課題を出す。

今年の秋学期(後期)は、環境バイオテクノロジーという講義を担当している。自分の研究室の名前でもある講義であり、農芸化学科の3、4年生の専攻科目である。

専攻科目の場合、
1. 毎回の出席(かつ、授業中のクイズに答えてもらう)
2. レポートなどの課題
3. 小テスト
4. 期末テスト

という4つをこなしてもらうことにしている。これは自分で決めたことなので、別の学科の義務ではない。しかし、農芸化学科は、単位を取るのがとても大変な学科なのは有名である。。

2.はレポートだったのだけれど、今年度からレポートをやめている。

レポートは農芸化学科ではたくさんこなしているし、3年半以上在籍し、学科の学生の苦手なところが少し見えてきた。なので、レポートではなく、別の課題を課すことに決めた。

今年の課題は何かと言うと、グラフ作成課題である。

架空の実験のデータとして、2つの株、3つの時間、n=3のグルタミン酸量を提示し、
1. 平均値と標準偏差を算出
2. エクセルの「散布図」でグラフを作成
3. t-検定を行い、p-valueを算出
4. Figure Legendを「英語で」書く

という課題を出した。

まだ採点はしていないのだけれど・・・・

かなりできていない気がする。

p-valueの値がかなりバラバラだったり、エラーバーのつけ方を間違えている人が多い気がする。

また、これは仕方ないと思っているのだけれど、Figure Legendはかなりできていない。授業で解説するが、点が平均であること、エラーバーが標準偏差であること、実験回数が3回であることを書かなければならない。

もちろん、こういうのは知っているか知らないかなので、これを機会に知ってもらえれば幸いである。

これまでテスト的なものはすべて選抜試験だったり、順位付けのようなものだったので、点数をすごく気にしてしまう学生が多いのだけれど、別に知らなかったらここで学んでくれれば全く問題ない。

3、4年生なので、研究室でも得られたデータはグラフ化するはずである。なので、研究室での研究にも役立ててほしいと思っている。



2018年11月19日月曜日

研究室のコアタイム問題

この間の出張で、某大の先生と研究室のコアタイムについて話してきた。

研究室のコアタイムとは、学生やスタッフが研究室にいなければいけない時間のことである。

これは雇用関係でなければ、あくまで研究室ごとの内規である。研究室のコアタイムは、その研究室の特色を表すと言ってよい。

さて、出張でお話しした先生の研究室は、旧帝大の研究室で、植物の研究分野では非常に有名な研究室である。スタッフの先生方は優秀かつとても優しい。よそから見ても素晴らしいラボだと思う。

お話しを伺うと、これまでコアタイムはなかったらしい。ところが、最近になって朝だけコアタイムを設定したとのことである。朝だけコアタイムというのは少し変な言い方で、ようするに、研究室に朝来る時間だけを設定し、あと帰ってもよいというシステムとのことである。

このようなシステムを導入して、反発がすごかったのではないか?と思ってしまうが、なんと学生たちはほとんど賛成だったらしい。

というのも、やっぱり人間決められていないとだらだらしてしまう。自由すぎるとどうしていいかよくわからなくて、生活リズムが狂う。一旦夜型になると、頑張らないと朝方に戻らない。そして、研究室で心のバランスを崩す人には、生活が不規則な人が多い。

なので、ある程度決められて、朝来る方がリズムが整ってむしろ楽になるとのことである。しかも、「朝から働いているので」ということで、「早く帰る罪悪感がなくなる」らしい。おそらく結果としては、別にコアタイムができたからといって、長く働くことにはならなかったのではないかと思う。

この話はとても考えさせられる。

自分も、丸一日自由だ!となったら、よく働くか、よく休むかというと、どちらともはっきりせずに、だらだらと終わってしまうことがある。そして、中途半端だと、気分がとても悪い。「ああ、仕事しておけばよかった」もしくは「思い切って遊べばよかった」ともやもやしてしまう。

なので、ある程度の制限があった方が、むしろ自由で楽であることが、実は多い。

この話を聞けたことは、今回の大きな収穫といってもよい。さすがに学生たちに相談せずに導入することはできないけれど、少し真剣に考えても良いと思う。学生の多くが賛成だったというのはとても考えさせられることである。