2018年12月14日金曜日

なんでプレスリリースをするのか?

先月末に、M2の冨田さんの論文がAlgal Research誌にアクセプトされた。Proofも終わり、プレスリリースの準備をしていた。そして、今週の月曜日に明治大学とユーグレナ社から同時にプレスリリースをした。



https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2018/6t5h7p00000tked3.html プレスリリース原稿を作るのも、大事な勉強だと思っている。

学生本人に原稿を書いてもらうのだけれど、書いてもらうと内容が難しすぎることがほとんどである。

本人はその分野の知識があり、かつ、実験をしているので、説明が足りなくても理解できてしまう。しかし、読者は実験もしていないし、専門外である。理系ですらないことも多い。なので、広く内容を理解してもらうにはものすごくいろいろな説明をしなければならない。

かといって、あまりにも長文になればだれも読みたくなくなるので、簡潔にまとめる必要がある。これがかなり難しい。

こうやって頑張って説明することで、自分の仕事を説明する力がつく。研究でアウトリーチ活動(一般の方々に研究を説明すること)が必要とされているが、それだけではない。こうした能力が、就職活動にも使えることはすぐにわかると思う。仕事でも、自分が何をやっているかを周りに説明することは常に大事なことである。

ということで、世間への研究の宣伝はもちろんだが、どちらかというと、自分の研究をわかりやすく説明する訓練という側面が大きい。こういうのを通して、いつの間にか学生はどんどん成長していると思っている。


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