2020年1月31日金曜日

期末テスト期間終了!最も苦手そうだったところは・・

期末テスト期間は終了。まだ追試などの期間ではあるけれど、通常の期間は昨日までだった。

環境バイオテクノロジーのテストも終了。テストの手応えはいかがだっただろうか。



今回のテストは、大問が4つ。自分の講義では、大体こんな形式が多い。

大問IとIIは、それぞれ選択問題と間違い直しの問題。

この2つは、小テストからかなり同じ割合で出る(ただし、選択肢や間違いの箇所は変わっていることがある)。

この辺りはくどく言っているが、大学の講義はセレクションをかけたいわけではない。最後に全員100点が理想である。。

しかし、期末テストの後は、解説の時間などはない。春休みや夏休みになったらウェブ上にアップしてもあまり見ないかもしれない。なので、I, IIは復習形式にして、知識の定着を図っている。

大問 IIIは、英語動画。こちらはこだわりの形式。事前にアップロードした英語動画(今回は発酵に関するもの)を聞いてきて、問題に答える形式である。

大問IVは、毎回変えている。今回は少し記述式にした。

ということで、期末テストはこんな感じで毎回進めている。

今回は、英語動画はかなり出来が良かった。しっかり英語リスニングを鍛えてくれたみたいでとても嬉しい。

間違いで多かったのが、遺伝子組換えとゲノム編集がイコールになってしまっていたもの。ゲノム編集は、厳密にはまだ遺伝子組換えには入っていないグレーゾーンの技術である。授業で話をしたのだけれど、少しややこしかったかもしれない。でも、食品企業などに就職するならば避けては通れない話題になっていくと思う。ぜひ復習をしてほしい。

もう1つは、国内で認可されている遺伝子組み換え作物について。小麦を認可されている8つに入れてしまった人も多かった。少しトリッキーだったかもしれない。

いずれにせよ、受講者の方々はお疲れ様でした。しかし、教員はこれからが入試、卒業、入学関連で忙しい・・・春休みなど来ないのである。。。

↓大学教育に割合を極振り(というほどでもないが)したら大学教育部門第2位に!

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2020年1月30日木曜日

え、ブログランキング3位!?

何日か前から参加しているブログランキング。

ブログのランキングサイトはいろいろあるけれど、お気に入りに登録していた(しかし、忘れていたが・・)、人気ブログランキング(そのままだ・・)というサイトに登録してみた。

こちらが昨日の夜の状況。
学問一般は3位!?大学教育は5位!?・・・なんかいきなりすごく高い位置にいる。いいのか・・。

全体は7,562位なので、別にそれほどではないのだけれど。まあ、専業ブロガーでもないし・・・

それに更新が止まっている人もいるだろうから、驚くほどではないかもしれないけれど、嬉しいには嬉しい。


ちなみに、別にブログランキングが上がったからといって、何かがもらえるわけではない笑。なので、完全に自己満足。

ということで、ブログを継続的に書くモチベーションにはなる。これまでは関係者が読むことが多かったかもしれないけれど、これで読者層が多様になるかもしれない。
ランキングが1位になったら、広報課と相談して、宣伝をしてもよいだろうか笑。いや、真面目に研究しろとかクレームが来るかもしれない。それでも、研究室案内とかレポートの書き方とか、ブログはただの遊びではないのだけれど。


他の先生方ともブログの活用法を議論していて、有用そうならば教えてくださいと言われている。そういうところはとても柔軟で、素晴らしい職場環境。。

さて、期末テストの業務を頑張ろう。。


↓ランキングのクリックをぜひ。。 

大学教育ランキング

※最新の追記 ポイントの配分を変えて、大学教育に割り振ったら、2位なっていた・・。




2020年1月29日水曜日

いよいよ記念すべき10件目の特許出願へ。

ブログでもちょくちょく書いているが、うちの研究室は論文を書くだけではなく、特許も狙っている。大学なので基礎研究ではあるのだけれど、積極的に応用展開を狙っている。



応用をするにあたり、特許がないようでは企業とのコラボにも説得力がない。誰でも真似できますでは、企業の人も投資をしにくいことだろう。

また、特許というのは、アカデミアとも民間企業とも違う世界。考え方がすごく特殊である。なので、また違った思考を学ぶのにもとても優れている。

まだ決定したわけではないが、今回の特許もスタッフが出した成果。学生が筆頭になった特許もあるが、特許案件はどちらかというとスタッフ(ポスドク、テクスタ)が多い。

理化学研究所時代に4件の特許を出願。明治大学に2015年4月に移ってから、これまで5件の特許を出願した。初期に出した特許は、登録に向けて特許庁とやりとりをしているところである(これがすごくすごく時間がかかる・・・・)。

今回特許を出願すれば、通算10件目の特許となる。そのうち特許登録も増えてくるので、だいぶ迫力が出てきたのではないかと思う。

前回出した特許は、企業とのコラボを前提にしたもの。なので、出願して終わりという感じでもない。

特許は特許で、弁理士への説明や、特許明細書の作成、拒絶理由通知書への反論など、結構大変ではある。。大学院生が中心の時はお願いすることもあるが、基本的にこちらでで聞くことは自分がやっているので、結構大変・・・明大の知財がとても優秀なのでだいぶ楽なのだろうけれど。

2020年からは実用技術化を大きく推進する予定。ちょっと大変だけれど、知財化案件も積極的に行っていきたい。

早くも大学教育ランキング6位になりました。。
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2020年1月28日火曜日

洋服売り場の衰退から考えるSNSで気をつけたいこと

今に始まったことではないけれど、何かのきっかけでツイッターのTL(タイムライン)はとても荒れる。特に、職、お金、性別に関することは荒れる。

いろんな意見があるだろうけれど、自分が若かりしときのことを思い出してみると・・・

意見が正しいとか正しいの前に、上の人たちが煩すぎるのはただの迷惑だったと思う。正しいとか正しくないとかは重要ではなかった気がする。

みんなそれぞれ意見を持っている。別に上のたちに言われなくたって自分の考えがあるし、そしてそれは人それぞれである。

建前としては、個人の多様性を大事にとか、議論を深めようとか言う。でも、結局、人は自分と同じ意見を求めている。ツイッターでどの意見にリツイートやファボをして、どのアカウントと接しようとしているかを見れば一目瞭然。現代は、そういうところも可視化できてとても便利である。別に同じ価値観の人たちが固まるのは悪いとは思わない。

しかし、いつの間にか人に意見を押し付けようとしている。第三者的に見ているととてもよくわかる。

SNSを始めてだいぶ経った。自分としては、面倒な話題には頑張って触れないようにしている。このブログやツイッターも、説教がましいことをだんだんと減らしている。繰り返すけれど、正しいとか正しいの前に自分で考えるからほっといてくれと思っていた自分を思い出したのも理由の1つである。

押し付けがましくて衰退したと言えば、何と言ってもデパートの洋服売り場を思い出す。アパレル系のデパートは、いつ行っても空いているし、どんどん空き店舗になっている。東京の一等地でなぜ?と本当に不思議である。



自分は若い頃洋服が好きで結構買っていたのだが、とにかく店員がうるさかった。何をお探しですかとか、今はこれが流行りですとか、今日はお休みですかとか・・・

とにかく、静かに服を見させてくれという感じだった。今でも、店員がうるさいとすぐに出てしまう。

別に今の流行とかどれとどれが合うとか、正しい意見だったとしても別に欲していない。正しい情報だからいつも必要とされているとは限らないのである。それがベストではなくても、好きに自分で服を選びたいのである。どうしても情報が必要な時は、放ってほいてもこちらから聞く。

洋服は好きであったが、こういうのが面倒になってうるさい店には行かなくなった。その後、バーバリーのブラックレーベルを愛用していたが、それはこの店は比較的昔から店員が良い距離を保っているからである(でも、最近は質が落ちたので買う頻度が減った・・)。

なので、正しいことを言ったり、議論の上、素晴らしい結論が得られたととしても周りがそれを必要としているとは限らない。若かりし頃の面倒だった気持ちを忘れ、いつの間にか、自分では気づかずに、相手に押しつけがましくなってしまうのではないかと思う。

現在2人の子育てをしているが、子供が大きくなるにつれ、まさに子育てもそのようになっていくと思う。親のできることは、居場所を用意し、困らないように衣食住を供給し、どうしてもの時に出ていくくらいではないかと思う。あれこれしてあげたいけれど、結局面倒くさがられることだろう・・

職場でも同じ、いやなおさらで、結局はインフラ(職場環境、働く目標、給料)をしっかり整備して、どうしても困っていそうな場合やこの先絶対に失敗しそうな時に出ていくくらいなのではないかと思う。

ということで、ツイッターやらブログやらで発信しまくっているのに何を言っているのかという感じだけれど、正しいとか正しくないとかではなく、若者の邪魔にならないことが大事だと思っている。そしてそれは、頑張らなければできないことだと思っている。

研究室配属されたら、情報の取捨選択が非常に重要で、先生(自分)の言うことも間違っていそうだったら聞かなくてよいと言っている。うーん、なんか矛盾で禅問答のようではある。情報はうまく伝えつつも、相手にとっていかに邪魔にならないか。それが自分の仕事だと思っている。

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チョコレートアンケートの途中経過!マイノリティだった?

今日は本当の雑記。昨日論文も投稿したし、ちょっと休憩。

昨日はスタッフたちと、マクビティという定番のビスケットを食べて休憩した。


昔からあるビスケットで、小さい頃から食べていた。イギリスのものらしい。

最近、日本で新しいシリーズが発売になった。マクビティといえば分厚いクッキーだが、こちらは薄型のものである。。

これを買って食べたらものすごく美味しかったので、研究室に持っていって、スタッフたちと食べていた。

そんな中話になったのが、チョコレートを冷やすか、温めるかという話。

コンビニやキヨスクなんかでも、たまに常温のチョコレートと共に、冷蔵後にチョコレートが入って売っている。保存のためだけでなく、冷やして食べることが好きな人ようである。

自分はというと、冷やしたチョコはあんまり味がしなく、食感だけになってしまう気がして、あまり好みではない。反対に、少し温めて溶けかかると、なんとなく甘みが増えるような気がして、好きである。

冷やす派なのか温める派なのかを聞いたら、僕とスタッフ間では2対2で分かれた。これはもっと意見を聞いてみたいところ。


ということで、昨日唐突にツイッターでアンケートを取ってみた。今日の朝起きてみたら、103票も回答が溜まっていた。


冷やす派が、88%!!!圧倒的に冷やす派が勝利の勢い・・・。そして、そもそもチョコレートは常温であるというご教示も頂いてしまった・・・。安いものばかり食べているのがバレた・・・。

それはさておき、そうか、、、温めるのはマイノリティだったのか・・・と、初めて知る。

そもそも溶け気味のスイーツが好きになったのは、大学1年生のスコットランドでの体験から。グツグツ煮えたアップルパイやチェリーパイの上に、バニラアイスが乗っていて、それを溶かしながら食べるスイーツに出会った。割とメジャーなものらしい。

滞在したのは夏だったが、夜は少し肌寒いスコットランドだったので、こういうのが人気なのかもしれない。アイスを溶かしながら食べるパイは、今でも覚えているくらい美味しかった。

この体験もあって、溶かし気味のスイーツが好きになった。最初の頃の体験で好き嫌いが決まるのは、色々な食べ物に当てはまるのではないかと思う。

ということで、途中結果ではあるけれど、チョコレートは、冷やす派が圧倒的に優勢。科学的に味の違いを示したいな・・そういう研究は、まさに農芸化学科っぽい。食品科学の研究は、他の学科では少なく、農芸化学科の特徴を表す代表的なものである。。

チョコレートの研究か・・・楽しそう。。いろんな研究テーマを考えるのは楽しいけれど、もちろん科学のレベルに到達させなければならない。もっと余裕があればいいのだけれど、日々忙しい。とりあえず、論文書きに戻ろう。。

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2020年1月27日月曜日

人気ブログランキングに登録してみた!

そういえば、せっかくブログをずっと続けているのだし、ブログランキングにでも登録してみよう。なぜかついさっき思いついた。

人気ブログランキング

いくつかブログランキングがあるみたいだけれど、上記のリングの「BLOG RANKING 人気ブログランキング」というものに登録してみた。そういえば、自分もお気に入り登録していた気がする・・・全然見ていないが・・。

URLとメールアドレスを送って一瞬で登録完了。早い。

学問・科学

自分のサイトのリンクも取得。下の方にバナーも貼ってみた。これでいいのかな?上のリンクは「学問・科学」のカテゴリーに飛ぶらしい。うーん、よくわからない。

カテゴリーは、大学教育、学問一般、自然科学に加え、大学受験も加えてみた。自然科学だけだと興味があまりないかもしれない。大学だし、教育と研究の両方を記載してみた。

ランキングに登録してなんか意味があるのか、これで検証してみる。定期的に報告します(しばらくしたら完全に忘れそう・・・)。

2020年1月26日日曜日

今週は環境バイオテクノロジーの期末テスト

期末テスト週間が始まっている。環境バイオテクノロジーの期末テストも今週行われる予定である。



通常の講義は100分間であるけれど、期末テストは60分間。時間も変則的なので、いつもの時間だと思っているとえらいことになる。あまりいないけれど、テスト時間には気をつけて欲しい。

あ、ここまで書いて、気づいたけれど、もちろんブログにテストのヒントはありません。。

自分のテストは、まあそんなに難しい方ではないと思う。油断すると落とす可能性はあるけれど、それほどではない。小テストや途中の専門英語動画課題に分散しているので、その分期末テストが少し楽になっている。でも、いい成績を撮ろうとしたら勉強は必要である。

期末テストにも専門の英語動画課題が出されている。今年は発酵についての英語動画。すでにアップロードしてあり、これを繰り返し聞いてテスト問題に答えなければならない。当日はこの動画は流れないので、事前に何度も聞いてくる必要がある。英語リスニング力向上が目的なので、一発勝負のリスニングにはしていない。

さて、今年の出来はどうだろうか。。採点も大変だけれど、他の仕事がだいぶ片付いているので、こちらの準備は万端。テスト期間に実力が発揮できるように、風邪だけはひかないようにして欲しい。

2020年1月25日土曜日

オーサーシップで思い出した。卒研のラボに進学しなかった理由。

論文のオーサーシップが話題になっていたので、思い出した。自分の過去の研究室選びについての話。

オーサーシップとは、要するに誰が論文の著者になるかであり、特に、複数著者がいる場合に誰が筆頭著者、責任書者になるかという話である。



実験している人が筆頭著者で、研究室の所属長が責任著者であるというのが一般的。うちのように、教員が一人しかいない研究室だと割と分かりやすい。

一方、ビッグラボだと話はそう単純にはいかない。大人数のところだと、教授、准教授、講師、助教とチームが分かれ、研究内容がかなり違うことも多い。そのような場合、責任著者は教授なのか、それとも実質的なボスである人間(准教授、講師、助教)なのかは、その研究室によると思う。

また、筆頭著者もしばしば揉める。1つのテーマを1人の人が完結できれば、そのまま筆頭になって終わりであり、単純である。しかし、1つのテーマに複数人が関わると話が難しくなる。筆頭著者とそれ以外の著者では、評価が天と地ほども違う(分野による)。誰が筆頭著者になるかは、本人の将来にも関わる非常に重要な問題である。

オーサーシップが話し合いで決まれば問題ないが、不満に思う場合もあるかもしれない。

非常によくあるケースで問題なのが、せっかく実験をしたのに、筆頭著者を上の人間に取られてしまうことである。就職が決まっていて別に論文はいらないケースや、どう考えても研究を完遂できないケースならば仕方がない。しかし、本人が筆頭著者論文を書きたがっているのに、筆頭著者になれないこともある。特に大きい研究室だと起こりがちである。

自分の場合も、学部4年生の卒業研究で外研に出ていて、某大きな研究所の大きな研究室にいた。研究室全体の問題ではないが、自分の所属したチームは、みんなで1つの遺伝子の研究をしていた。4年生なので大した研究ができたわけでもないが、チーム構成や研究の進め方を見ていると、どう考えても完全に分業制だった。それぞれが論文を書くようなアクティブさもなかったし、このまま進んでも筆頭著者として論文を書かせてもらえないような状況だった。実際、同期の4年生は、抗体づくりをしていたが、抗体ができたらその抗体を先輩が勝手に使ってデータを取っていた。自分のデータも、何年か後に無許可で学会発表されていた(論文レベルのデータではないからいいのだけれど)。

4年生だったのでその当時はきちんとはわからなかったが、これはやばそうだと感じて、大学院は別のところへ。その後のチームの行方を見ても、自分としてはかなりよい選択をした。そのまま進んでいたら、研究者の道は完全にアウトだった。

自分がそういう経験をしたので、自分の研究室でもオーサーシップには気をつけていて、原則は一人一テーマで揉めないようにしている。ただし、単純にそうすると、特に学部就職では、論文まで達しないことも多い。時間が足りないのもあるが、就活が終わって燃え尽きてしまい、研究モードに戻れないことも多々ある。オーサーシップも何も、論文にならなければ仕方がない。そうした場合には複数の筆頭著者だったり、次の人に引き継いで、筆頭にはならないこともある。この辺りは現実路線と言えるかもしれない。

オーサーシップの決定は、研究室のボスの仕事。何にせよ、きちんと話し合わなければいけない。ただし、下の人間が面と向かって上に言うのはかなり大変だと思う。「そんなの話し合えばいいじゃん」というのは正しいとは思うけれど、うーん、なんとも言えない。甘やかしとも思うけれど、下の学年ならばできないことも多いと思う。

自分が筆頭著者になりたいのになれなそうな場合、第1選択は感情的にならないように自分の希望を伝えることであるのは、間違いないと思う。ただ、それでも聞く耳を持たなそうな場合があるのは、自分も経験している。そうした時は、研究室をうつらざるを得ないかもしれない。

研究室配属時期でもあるので学生たちに伝えているが、研究室のHPを見て、筆頭著者が誰になっているかを調べることはとても重要だと思う大学院生が誰一人筆頭著者になっていなければ、上記のようなケースかもしれない。筆頭著者が博士課程以上の人ばかりならば、自分も修士課程では論文を書けない確率が高い。

最近は、色々と情報が得られるので、ぜひしっかりと情報を集めて、研究室選びをしてもらいたいと考えている。研究室選びで全てが決まるわけではないが、やはり差はつくものなので、自分に合った選択をして欲しいと思っている。

2020年1月24日金曜日

今週のお仕事は、企業・知財とのコラボ。

今週は、企業の方との打ち合わせや、大学の知財部との相談が複数入っていた。

研究成果は主に論文として発表するが、それだけだと応用展開はできない。せっかく素晴らしい研究成果を出したとしても、権利化をせずに公表してしまったら、応用展開してビジネス化できないこともある。

一方で、あまりにも権利化にこだわり、非公表にしてしまった結果、分野そのものが広がらず、参画するプレイヤーやマーケットができないということもある。

公開と非公開のバランスが難しいのが、応用展開である。

それでも、できる限りは権利化をしたり、企業の方に技術や情報を提供して、論文以外の展開を進めようとしている。今週はたまたまそういう仕事がいっぱい入ってきた。

いろんな方々の色々な経験の話を聞くことができて、それは純粋に楽しい。異分野融合とか多様な価値観でというのだけれど、同じ分野ばかりにいると、結局類似した価値観で排他的であるということはよくある。本当の意味で異分野融合をするのはそんなに簡単なことではない。

2020年は、ビジネス化に向けた第一歩となると思っている。論文も継続的に発表しつつ、本当の意味での応用展開を進めたいと考えている。

2020年1月23日木曜日

新しい装置が納入。LED付きシェイカー。

珍しく、研究室の実験機器の紹介。

普段の微細藻類培養は、植物インキュベーターで行っている。近々新品が納品されるので、そちらはまたその時に紹介しようと思う。

最近購入したものに、LED付きシェイカーがある。


大腸菌などを培養していればおなじみの機械化もしれない。ただし、TAITEC社製である。TAITECはものはすごく良くて欲しいのだけれど、高い。なので、いつもは敬遠している。。

今回はLED付きの特別なものだったので、TAITECのものにした。

一般的なバクテリアや微生物に使われるシェイカーだが、網の下側部分にLEDパネルがついている。LEDパネルをコントローラー で操作して、光をつける。
これがコントローラー 。

いや、先週に納品されたばかりなので、どれくらい育つかはまだわかっていない。

光がつけばいいというわけではなく、蛍光灯とLEDでは光のスペクトルが違う。スペクトルが違えば光合成も違うので、ただ光の強さを合わせればいいというものではない。実際に培養してみないとわからない。

なので、これまでの条件と合わせることはできないが、こうした小型の機械があると、全然別の微細藻類に最適化することができる。これまで40℃のインキュベーターはあったのだが、それ以上の温度のインキュベーターがなかった。これでさらに高い温度で育つ微生物も培養することができる。

研究室はかなり設備が整ってきた。正直、場所が一番欲しい。もっと場所があればさらに増強できるのに残念な限りである。。。

実験機器も充実してきたし、あとは研究成果を挙げて、たくさん論文を書こう。。

2020年1月22日水曜日

もう少しで論文リバイスが完成。息つく間もなく次の論文へ。

朝に仕事をしているので、朝と午前中に仕事をすると、もう1日が終わった感じになる。。

今日の朝で、論文のリバイス(改訂)は大体終わり。今回は、再度英文校閲にかけてから投稿する予定。

英文校閲で英語を直してもらうのだけれど、結構変な風に直ってきてしまうので、注意が必要。こちらの書き方の問題でもあるのだけれど、正直、先方の勘違いのようなことも多々あり、油断すると間違ってしまう・・。

今回最初に投稿したバージョンも、変な部分があり、気づかなかった。

論文は審査、リバイス、再投稿と非常に長い時間がかかる。成果になるまでなかなか苦しいのではあるけれど、こうして変な部分に気づいたりもする。なので、最近はリバイスも嫌いではなくなってきた。

これが終わったら次の論文へ。終わりはない。。

2020年1月21日火曜日

まもなく期末テスト週間へ。秋学期も大詰め。

大学の秋学期(後期)もまもなく期末テスト週間。

環境バイオテクノロジーの講義は、来週がテストの日である。

秋学期は、講義が週に1つに実習が1つなので、結構楽である。。春学期は講義が大学院を含めると3つで、オムニバスも割と入る。実習も1つなので、かなり忙しい。国立の先生と比べると、かなり授業負担が多いのは、仕方のないところかもしれない。

環境バイオテクノロジーの講義では、英語動画を提示している。今回は発酵に関する英語の動画。これを今月初めにアップロードし、何度も聞いて内容を覚えてこなければいけないテストになっている。なので、講義の時間でなくても、勉強をするという仕組みになっている。最近の学生は本当によく勉強しなければならない。。。

大学は遊ぶところなんていうのは、本当に一部だし、大昔の話だと思う。自分の時も結構授業は出ていたと思う。それでも今よりは欠席率も高かったと思うので、最近の学生はだいぶちゃんと勉強していると思う。

期末テストが終わると本来ならばほっと一息なのだけれど、教員はここから忙しくなるのが秋学期。入試に卒業関連と忙しい。幸い、修士学生の出来が良いので、修論添削は、とてもとても楽である。修論の時に焦るのではなく、できればその前に論文をなど投稿して、修論の時には楽をできるようなシステムにしたいと思っている。もちろん、なかなかうまくいかないこともあるので、焦る必要はないけれど。

さて、今週は少しペースを落として働くつもり。

2020年1月20日月曜日

論文書くのはスキマ時間!

今日から月曜日。週末の業務が終了して、ここから1週間がスタート。先週までがかなり大きな山だった。今週は結構余裕な1週間。忙しくなる前に、少し休みを取りたいと思っている。

今日はゆっくり寝ていてもよかったのだけれど、目が覚めてしまった。

論文のリバイスを進める。意外に進んだ。。

それにしても、論文を書くのは、スキマの時間だけである。。

大学教員に「さあ、今月はたっぷり研究してください!」なんていう期間はない。大学によって、サバティカルや特別研究員制度などがあり、一定期間講義、実習、大学業務を免除されたりするが。本学は結構充実している気がする。大学の辛い話は結構聞くけれど、明大はその中では恵まれている気がする(国立大学よりは、やはり講義や実習はだいぶ多いと思うけれど)。

しかし、サバティカルとかとっても、研究室の学生は取りたいし、講義はやりたいのだが・・・広報的な仕事は、もはや名誉広報委員ではないかというくらいしている気がする(動画もとるし、原稿も書くし、SNSやHP更新もしてるし、学会の仕事もきたし、さらには来月に大きなイベントが控えている)。

まあ、そんな中で空いた時間を見つけて論文を書くのはなかなか大変である。。

大事なのはとにかく仕事を溜めないことで、来た仕事はなるべくすぐに片付けることしている。そうしないとメールを探すところから一苦労で、余分な仕事が増えてしまう。速攻で仕事を終わらせる主義である。。

ということで、今週は少し研究ができそう。次の山に向けて英気も養いたい。

2020年1月18日土曜日

センター試験の時期。暦は大寒。

1年で一番寒い時期。大寒。今年もセンター試験の時期である。

自分がセンター試験の時は前日が大雪で、関東でも積雪だった。雪が積もる中、会場の大学に歩いて行ったことを今でも覚えている。

センター試験は、大学受験で最初に受ける本番試験だった。結果としてはまあ良かったのだけれど、感触としてはあまりよくなくて、すごく落ち込みながら1日目の会場から家まで帰った気がする。

毎年思うことだけれど、最も寒い時期に試験が行われる。もう少し早い時期でもと思うのだけれど、いろんな関係上変えられないのだと思う。合否があるのは常だけれど、受験生は、せめて体調を崩さずに実力を発揮できればと思う。

そして、大学受験はとても大事だけれど、人生それで終わりではない。大学のランクで順列が決まるなんて大間違いで、その後の努力で挽回はできる。うまく行くに越したことはないけれど、人生の全てではないことは、大学教員として伝えたいなと思っている。

2020年1月17日金曜日

研究者もトーク力が必須。静かに論文書くのは昔のイメージ?

今週は祝日の月曜日から予定が激しい。昨日は駿河台でとても大事な打ち合わせだった。



水曜日には特研ガイダンスもあった。研究内容を話すのも、相手が専門の研究者だったり、学生だったり、外部のメディアの方だったりする。来週には複数の企業の方々との打ち合わせも予定されている。

同じ研究内容でも話す相手によって変えなければ、話し合いは効果的にならない。

また、どんなに話す内容がよくても、だらだらと話してしまうと相手も疲れてしまう。たまには笑いなんかも取ることも大事である。

ということで、今週は会議をいっぱい乗り越えたのだが、改めて研究者もトーク力が必須だと痛感している。

一般的なイメージだと、研究室で本に囲まれて、実験をしなながら論文を書いているというのが、研究者や教授かもしれない。

そういう人もいるとは思うが、自分の知っているアクティブな研究者は、それこそあちこち飛び回っていろんな人と接し、トーク力をいかして議論しまくっている気がする。

もちろん、研究データや論文実績、特許などなしでお話だけをしても意味がないので、そういう基盤があった上でのトーク力だと思う。中身空っぽで夢だけ語っていても、いずれは飽きられてしまう。なので、最優先は研究データを得て、それを形にすることだと思う。その次にだんだんとトーク力などを鍛えていくのが良いと思う。

トーク力を磨くには、やはり実践あるのみ。どんなに頭で考えてもうまくはいかない。いろんな人に自分の内容を聞いてもらい、相手のリアクションをしっかり見て、次回はよりよくしていくしかないと思う。教員になったが、トーク力の鍛錬に終わりはない。。

2020年1月16日木曜日

特研ガイダンス終了。さて反応はいかに。

昨日は、特研ガイダンス。2年生向けの研究室紹介の日だった。

今日こそブログを活用する日。特研ガイダンス。



2日間に渡って、午後を全部使うイベント。テストも近いし、午前中はもちろん講義もあるし、2年生はだいぶ大変だったかもしれない。

なので、自分の発表では、
1. なるべく堅い話を減らす(研究テーマだけの話にならない)
2. 動画などをつける。
の2つのポイントで話をした。詳しい情報は、このブログなどにも載っているので、聞き逃したらだめとはなっていない。こういう時こそ、ブログやSNSの出番だと思っている。

さて、反応はどうだっただろうか。うちの研究室の特徴は、

1. 微細藻類という農芸化学科では少し珍しい生物。これを用いた基礎から応用の研究
2. 学部生・修士の学生でも筆頭著者論文を目指す
3. 特許出願などの形での発表も行う
4. 企業との共同研究が多数進行中
5. 学会にも積極的に参加(ただし、本人の自由。全然行かない人もいる)
6. 就職は、食品企業、化学・素材などのメーカー、情報通信系が多い。

といったところだろうか。必ずしも論文である必要はないけれど、何らかの形にして成果を残すことは大事だと思っている。

いずれにせよ、特研ガイダンスは終了。息つく暇もなく、別の仕事へ。大事な仕事がいっぱい入っている1、2月である。 




2020年1月15日水曜日

今日こそブログを活用する日。特研ガイダンス。

本日は、特研ガイダンス。特研ガイダンスとは、2年生に向けた研究室配属の説明会である。2年生全員が集まった教室で、各先生が15分間ずつ話していく。農芸化学科の18人の教員に加え、農場の先生、英語農学の先生が話す。なかなかの長丁場なので、2日間に分けて行われる。




15分間では話切らないので、こうしたブログに情報をアップしている。

研究室案内

研究室案内のカテゴリーを作って研究室を紹介。自分の場合、ブログやツイッターでも情報を発信しているので、それなりには雰囲気が伝わっているかもしれない。

最近も研究室紹介記事をブログにしているので、下記のリンクを参照してください。
内外から素晴らしい話が聞けた。研究室は広い世界の入り口。

2019年の研究成果のまとめ。来年も論文焼肉を食べたい。

中身は書けないけれど、6期生のテーマを構築中。

◯◯してもよいですか?という質問に対する答え。

プレゼン資料は出来上がってはいる。今年の雰囲気はどんな感じだろうか。100名を越える学生がいるのは、講義で慣れているけれど、研究室選びなので聴く方もかなり気合が入っている。普段とは違う緊張感なので、今年も楽しみである。。

2020年1月14日火曜日

祝日は重要な仕事があったので、ブログ更新遅れる。

昨日は、研究の重要な会議。祝日ではあったけれど、非常に長い時間の会議だった。世界的に著名な先生方をお迎えして明治大学にて研究の議論を行った。素晴らしく有意義な時間だった・・・もちろん、かなり消耗した・・・。

本日は通常の出勤。学期もいよいよ大詰め。小テストも返却しなければ。期末テストの英語動画もアップロードしてある。学生実習のレポート採点は終了したし、あとは、講義と期末テストを行うのみである。

本日は自分の担当ではなかったけれど、2年生は研究室ガイダンスでまさに研究室を選んでいる時期。ブログにも研究室紹介のカテゴリーを作っているのだけれど、はたして読まれているのだろうか。。

次回の研究室配属決定は3月3日の予定(変更の可能性もあるので、正式な情報をみてください)。次のメンバーのテーマももうすでに用意しているけれど、2ヶ月あるので、だんだんとブラッシュアップしていく。もちろん、本人たちの好みもあるので、相談しながら選んでもらう予定。先輩たちの意見も聞かなければ。

一年があっという間。風邪が流行っているので、気をつけて過ごしていきたい。

2020年1月12日日曜日

土日の仕事が多い。食べられるうちに食べておくことが大事。

昨日は会議。1、2月は、休日出勤が非常に多い。また、家にいても修論の直しやその他の業務など、仕事は尽きない。

研究をしていれば延々と仕事があるのだけれど、研究と教育以外の業務が結構あるのがなかなか大変である。。

昼休みにご飯でも食べにいくのが息抜き。しかし、生田キャンパスの周りはご飯を食べるところが非常に少ない。

キャンパスが坂の上にあるせいか、昼ごはんをふらっと外に食べにいくことが少ない。心理的な障壁になっている。そのためか店も少ないという循環になっている。

仕方がないので、時間がある時は駅前のカレー屋に。頻度が高い。。


なんかグルメブログみたいだ・・・そういえば、勢いで作ったグルメブログはもう止まっている。流石に忙しくて、複数のブログ運営は、無理だった。。

寒い季節は、体を温めると本当に調子がいい。カレーとチャイのスパイスで体がすごく温まるので、少し遠いけれど、たまにカレーを食べに行っている。

昨日は会議が終わって家に帰ってきたと思ったら、塾から電話で子供が体調不良。急いで迎えにいくという事態に。食べられるときにしっかり食べておくのは、親の基本でもある。。

もう少し近くにいろんな店が欲しいけれど、まあ、贅沢かもしれない・・。

2020年1月11日土曜日

黒川農場からいちごが届く。

なぜだ・・・なぜなんだ・・

昨日は仕事の話を止めて、年始に食べたものをただ貼り付けたブログを書いた。

仕事っぽい話が続いたので休憩。年始に食べたものたち。。

そしたら、いつもの3倍のアクセス数になっていた・・笑

ひょっとして・・科学の話とか仕事の話とか大学の話とか期待されていない??まあ、ツイッターも食べ物ばかりだし、ブログも全然科学の話がない気もする。

研究のことを書くには結構なエネルギーがいる。また、レポートの書き方とか論文のチェック法とかも、一通り書いたし、さらにこちらも正確にしなければいけないので、労力がかかる。日々忙しいので、ついつい雑記ばかりになってしまう。。

今日も食べ物の話だけれど、大学に関係ある話。

昨日ちょうど黒川農場からいちごが届いた。

明治大学黒川農場
黒川農場は、2012年に川崎市に出来た明治大学農学部の農場である。川崎市の麻生区にあるので、比較的近い。

農学部の1年生はこの黒川農場で実習がある。講義をしてから農場実習をするような日もあり、比較的近くにある(もちろん電車で移動)。

農場というと少し古いイメージがあるかもしれないが、ここは2012年に出来ただけあってとても綺麗。かく言う自分も1回しか行ったことがないのだけれど、建物がめちゃめちゃ綺麗で羨ましい限りだった。。

毎年、教職員向けにいちごの購入の募集がある(無料で送られてくるわけではない。。)。届く時期は未定で、1月から2月のうちに送られてくる。また、品種も毎年いろいろ。今年は、新品種のよつぼしというものらしい。



今年は届くのが早く、昨日届いた。研究室のみんなで食べる。

赤い色と形が美しい。。かじった写真はないが、中まで赤い。酸味が抑えめでとても甘いいちごだった。実はいちごはあまり得意ではないのだけれど、このいちごならば食べられる。

子供の頃はこんないちごはあまりなかったので、こういういちごを食べていたら、きっといちごが大好きになっていたと思う。くだものの進歩ってすごいと思う。

ということで、いちごで栄養補給をして体調を整える。ブログはもう食べ物の話ばかりで良いかもしれない笑。


2020年1月10日金曜日

仕事っぽい話が続いたので休憩。年始に食べたものたち。。

ちょっと仕事関連のブログが続いたので、仕事に関係ないゆるい話題を。

言わずもがな、年末年始って食べすぎる

年末年始くらいということで、羽目を外していろんなものを食べる。とても幸せなことである。。

うちではあまりおせち料理は食べない。おせち料理の具材って、その時だけ法外な値上げをしていて、なんかあまりにも世知辛い。子供たちはあまり好きではないし、おせちってそもそもすごく美味しい!というものでもない。

実際に、街を歩いていても、年始に開いていたケンタッキーフライドチキンやラーメン屋、モスバーガー などが大盛況だった。文化がなくなっていくのが寂しいけれど、割りに合わなければこうなっていくのではないかと思う。




2020年になってから食べたものをアップロード。

統一感なし・・笑

それにしても、日本って、多様なものが安い値段で食べることができる。本当にいい国だ。

仕事始めから、少しは節制。正月太りも少し解消。それでも忙しい時期は食事を楽しみに仕事を進めていきたい。まだまだ美味しいものはたくさんある。。

2020年1月9日木曜日

内外から素晴らしい話が聞けた。研究室は広い世界の入り口。

昨日は実習の担当もなく、久しぶりに事務が開いたので事務関連を片付ける。年明けの伝票を整理し、期末テスト問題の提出も終了。現時点での講義の出席の集計も完了した。

研究も進んでいて、Iくんからは驚きのデータを聞いた。これは新しい分野に進めそうな予感がする。Iくんはもちろん優秀なのだけれど、それには努力が伴っている。実験する時はすごい集中力で実験をしている。邪魔にならないようにしなければ。

他にも結構面白い話は進んでいる。もうすぐ卒業する4年生のYさんからも、かなり重要な研究のきっかけが出てきた気がする。来年度以降もつながっていくことだと思う。

メールベースでは、昨日は激しく色々な方々とお話をしていた。他の大学院の某先生からは大変貴重なお話を伺った。また、企業の方々に質問をしたり、共同研究のデータを議論していた。また、別の企業の方とは新しいミーティングの日程調整に入った。

研究室も色々あると思うし、毎日は実験なので閉鎖的に感じるかもしれない。けれど、研究が進むと、研究室は広い世界の入り口としての役割を果たす。研究成果を介してこれまで接したことのない人たちといっぱい接することができる。そこまでたどり着くのが大変なのだけれど、ぜひそこまで頑張って欲しいなと思っている。

さて、入試期間までの貴重な空き時間で研究を進めよう。予算の締めも考えていかなければ。この調子だと、あっという間に春になって、気がついたら夏になっていそうである。。


2020年1月7日火曜日

年始の仕事は順調。順調な時ほど早く帰る。

年末年始をしっかり休み、1/3から始動。しっかり休んで仕事の効率は上がっている。

来週から結構重い仕事がたくさん入っているが、準備はしっかり進んでいる。基本的に急な仕事や体調不良にも対応できるように早め早めに準備を進めているし、幸いなことに急な対応は特に入っていない。

なので、今日も早く帰った。




大学院生の時からそうなのだけれど、仕事が順調な時は早く帰ることが多い。

逆に、夜遅くなっている時は、ペースが乱れていたり、仕事が滞ってしまったりしている時で、あまりうまくいっていない場合が多い。そして、体力が削られ、体調不良にもなりやすいので、ずるずると効率が落ちていき、時間の割には仕事がいまいち進まないという悪循環に陥っている。

今年は年始からなかなか調子が良さそう。修士2人の修論が非常に簡単に終わりそうというのもとても大きい。昨年もそうだけれど、修論の出来を見ていると、学部で就職ももちろんだめではないけれど、やっぱり修士くらいは進んだ方が良いなあとは思うこの頃。自分の仕事をきちんと人に伝える方法は、いかなる仕事でも必要なので。

ツイッターを見ていても、

仕事 is 説明責任 

というのはあらゆる職種の人が言っている気がする。

さて、順調とはいえ、大事な仕事が入ると体はかなり疲れるし、体調も乱れる。このペースを保つために、休むのも仕事と思ってしっかりと準備をしていきたいと思っている。

2020年1月6日月曜日

今日から仕事始め?マーケットはいかに。

今日から仕事始めの人も多いかもしれない。大学の事務は、入試シーズンで土日が潰れるせいか、まだ始動しない(教員の研究業務に休みはないが)。

今日は大発会。日本の株式市場が始まる日である。

昨年は、日経平均がバブル後の最高値を記録。全体としては景気が良いようである。暮らしの実感としては全くないのだけれど、少なくも就職活動では完全に売り手市場。大学の先生をしているので、就職に困る学生がいるとこちらも切ないのだけれど、(明治大学のせいも多分にあるが)正直みんなとても良い就職を決めてくるので、非常に助かっている。

今年は年始から中東関連が緊迫している。思ったほど、アメリカのマーケットには反映されていない。折込済みとは思えないが。

基礎研究とはいえ、経済とは無縁ではいられない。自分の場合も企業と組んで研究を進めているので、常に経済動向には注目している。どんなにこちらがこれだというものを作っても、需要がなければ作っても仕方がない(ある日役立つことはあるだろうが)。市場経済に目を背けて自分の趣味だけでは食べていけないのが、昨今の研究者ではないかと思う。なんとも世知辛いが、まあ、自分の場合は好きでやっている。。

さて、今日の株式市場はとても注目である。

2020年1月5日日曜日

科学の文章の書き方を学ぶのは、理系学部の醍醐味。

昨日は久しぶりに出勤。残っていたレポートの採点を終了させた。

今年の1年生は人数が多いので、去年よりもだいぶ採点が大変だった。それでも全員、赤ペンでコメントをつけた。

1年生のレポートだが、色々と自分たちで調べているようで、なかなかレベルが高い。違う大学だから比較できないかもしれないが、正直、自分が大学1年生、いや2年生のときに同じレベルのレポートは書けなかったと思う。

前にも書いたけれど、全体のレベルが高いということは、頑張っても平均点くらいのこともあるし、少し手を抜くとあっという間に平均点以下になってしまうということである。思ったより点数が悪い場合があるかもしれないが、それは周りのレベルが高いということでもある。

レポートの書き方を掲載するのは、このブログの目的の1つである。

今回の1年生のレポートを見ていると、例年より文末に引用をつけている学生が多かったように思える(ブログが効いたかは不明)。
レポートの総評:文末に引用をつける。

あとは、最後の議論・考察の書き方で少し差が出たかもしれない。

あまりよくない例としては、
1. すでに知られている事実があるのに、調べずに予想を書いている
2. 同じことを繰り返し書いている
3. 感想や決意表明(次は失敗しない!)などになっている。
だろうか。

昔の国語の文章などだと、「大事なことは繰り返して書きます」みたいなことを習ったかもしれない。しかし、科学では、重複(Redundancy、リダンダンシー)と言って、やってはいけないことになっている。

また、図などでも説明が足りていない例もあった。


図の説明として、

図1. 加温処理した細胞抽出液

などと書いてあるものがあり、左右が何かわからないというレポートもそれなりにあった。本文を見ればわかるものもあったが、図の説明にも必ず説明を書く。

このような科学の文章には色々と文法、ルールというものがある。これらは、高校まででは学んでいないことがほとんどだと思う。このような科学の文章を書き方を学んでいくことは、理系学部の大学教育で最も大事なことの1つである。

科学の文章と書いたが、イコール仕事で使う文章と言っていいと思う。仕事の報告書が、感想文や決意表明などではないことはいうまでもない。

ということで、学ぶことが多くて大変だと思うけれど、全体としてはよくできていたし、ある意味では1つの言語の文法を学ぶくらい大変なことなので、焦らずに学んでいって欲しいと思っている。

ブログやSNSを駆使して、科学・仕事の文章力の向上に繋がるようにしたいと考えている。


2020年1月4日土曜日

しっかり休んだのち、仕事始め。

1月2日まで仕事をせずに昨日から始動。とはいえ、家で仕事だったし、ずっと仕事をしていたわけでもない。

それでも昨日は、
1. Yくんの修論添削
2. Iくんの論文投稿
3. 期末テスト作成
4. 特研ガイダンスのスライド作成
と仕事が捗った。

年末に学生実習レポートの採点を進めて、130個くらいは終わったので、あと残り20個と少し。これを年始に終わらせて、次の仕事に取り掛かる。1、2月が大学教員が最も忙しい時期で戦々恐々としているが、1つ1つ仕事を終わらせていこうと思う。

来週からは本当に重大なイベントが目白押し。体調管理だけはしっかりせねば。毎年のことだけれど、正月は食べ過ぎた。。昨日はジョギングをしたけれど、リセットには程遠い。少しずつ取り戻していこう。。

2020年1月3日金曜日

いよいよ仕事モード。流石に休みも飽きてきた。

1月3日。まだまだ三ヶ日だけれど、そろそろ仕事モードに。

12月30~1月2日は全く仕事に触れなかった。すっかり実験はご無沙汰で、主な仕事はデスクワークばかり。なので、家でもかなりの仕事ができる。やろうと思えば延々と仕事ができてしまう。

大学院生から任期付の研究員の時までは、本当にずっと仕事をしていた。流石に1月1日はいかなかった気がするが、それ以外は本当にずっと研究室にいた(子供が生まれてからは無理だったが)。

しかし、特に大学院生の頃は、どちらかというと焦燥感からラボに行っていたという部分が大きかった気がする。落ち着いて考えればやらなくて良い実験や、もう少しきちんと計画してやるべきだった実験をとにかく進めてしまい、あまり成果が挙がらなかったことも多々あった。

そうした経験から、休みの時には無理にでも仕事に触らないようにしている。スタッフや学生たちにも、メリハリをつけて研究をするように言っている。

あまり休み慣れていないので、時間が空くと何をして良いのかわからない人間だったが、最近はひたすらアマゾンプライムとYouTubeとスマホゲームをしていた。うーん、怠惰・・・。でも、流石に飽きたので、もう仕事に戻りたくなった。

これらも面白いけれど、やっぱり仕事の方が面白い。研究や教育は大変だけれど、どんどん進んでいくものであるし、意義もある。結局は戻りたくなる。

ということで、本日はデスクワーク。それでも疲れたらまた休むなど、のんびりモードで仕事をしたいと考えている。

2020年1月2日木曜日

そういえば、ブログが10万アクセス突破していた!

このブログを始めたのが2017年10月。そうか、もう2年もすぎていた・・・・全然気づかなかった。まだ1年くらいかと思っていた。

毎日更新していたけれど、少しサボり気味。2日に1回くらいになってきた。ちょっと忙しい。この1月から夏くらいまでかなり忙しいので同じペースかもしれない。

アクセス数を全然見ていなかったのだけれど、現在の総アクセス数は、109,510

10万アクセスをいつの間にか突破していた。。。笑




節目の10万アクセスに全く触れずにブログを発信していた・・・10万9千を過ぎたところで発表という恐ろしく中途半端な報告・・・いずれにせよ、我ながら随分と続いていると思う。

と書いていたところで気になったのだけれど、ブログの継続率ってどのくらいだろうか。

ググって、一番上に来たサイトによると、2万件のブログのうち、

3ヶ月以上続くブログ 70%
1年以上続くブログ 20%
2年以上続くブログ 10%

らしい。。3年以上続いているので、このブログもなかなか続いている。ちなみに初期の頃は4つブログを更新!と言っていたが、他の3つは完全に止まっているので、偉そうなことは言えないが・・。

また、ブログの読者数だけれど、最近は平均100人/日を越えている(更新しない日は当然下がるけれど)。

同じサイトで調べると、平均100人/日以上のブログは全体の15%らしい。そう、ブログを書いてみればわかるのだけれど、SNSなしだったら存在すら知られないと思う。

このブログの場合は、SNSにリンクを貼っていると共に、実験のプロトコールや論文の書き方などを掲載しているので、時として本当に仕事に必要である。また、研究室のHPにもリンクが貼ってあるし、バイオメッドサーカスという研究のポータルサイトにも掲載されている。もちろん、単に環境バイオとか農学部研究室などとググってたどり着く場合もあるかもしれない。


こうした色々な経路でこのブログにたどり着いて読んでいただいている。

昨日も書いたけれど、忙しくて雑記ばかりになってしまってはいるけれど・・・それでもブログを読んでもらえれば嬉しいのは、みんな同じだと思う。

ということで、節目の10万アクセスをいつの間にか突破。気づかないで通りすぎるという何ともな感じだけれど、これからも継続していきます。。

2020年1月1日水曜日

2020年、今年の目標は社会還元!

あけましておめでとうございます。

今年は2020年。東京オンピックの年。2020年なんて、子供の頃は未来の話で、あらゆるテクノロジーが完成されていると思っていた。

電子機器の進歩は目覚ましく、小型のスマホでなんでもできる時代は、未来の世界そのものであると思う。

また、医療も進歩していて、まだまだ難病はなくならないけれど、確実に進んでいると思う。直接的に研究をしているわけではないが、これからももっと進んでいくことを願うばかりである。

一方で、環境問題は解決されているだろうか。省エネ技術は進歩していると思うけれど、根本的な資源問題、地球温暖化、ゴミ問題はなかなか解決されない。

環境問題は、「タダ乗り」ができてしまうところが難しい。

環境問題に取り組んでいる人もいない人も、環境というものはみんなにとって同じものなので、取り組まないで楽をしている人の方が得をしてしまう。これが難しいところである。

なので、科学の問題だけではなく、経済や法律などの分野も出番となる。温室効果ガスの排出量取引なんかはその良い例だと思う。

一方で、これらでは根本的な解決にはならない。

現在取り組んでいる光合成の研究で、環境に資する技術を提供できればと思っている。

資源・ゴミ・温暖化問題の全てに通ずるので、なかなかすぐにとはいかないが、一歩ずつ進んでいるので早く世の中に出せればと思っている。

2020年からの目標は、世の中に少しずつ還元していくことである。基礎研究として論文を発表するだけでなく、社会還元がどれくらいできるかが、これからのテーマだと思っている。

このような感じで、思いついたことを今年も発信していく予定。本年もどうぞよろしくお願いいたします。