2019年7月31日水曜日

テスト期間終了!さあ、夏休み!にはならない・・

本学のテスト期間は昨日まで。昨日はなんと生田駅で人身事故であり、混乱が生じた。30分遅れで試験は開始。

テスト期間は終わったが、これから採点。専攻科目の生命システム工学の採点は昨日で終了。次は分子生物学の採点、また、学生実習の得点集計もしなければならない。

これが終わったら夏休みと言いたいところだけれど、オープンキャンパスという一大イベントは残っている。

また、こういう時こそ研究や進路の話をする時なので、まあ、仕事に終わりはない。

それでも今年は自分が主体の予算のヒアリングなどがない稀有な年である。そう、夏は勝負の季節で、本当に大変な季節なのである。。去年も一昨年も今のJST-ALCAの中間評価(本当に落ちる審査)で大変だった。

去年はあまりにも力を入れすぎて、その反動で8月は廃人のように過ごしていた笑。そこまでにならないように準備をしていかなければならない。

早めに採点を終わらせて、オープンキャンパスの準備や研究などを進めよう。

2019年7月30日火曜日

論文書いているのは学生?それとも先生?

少しデータが溜まってきたので、久しぶりに自分で論文を一から書こうと思っている今週。とはいえ、論文を書き進めると、「やっぱり、このデータも欲しい」となるので、投稿がいつになることかはわからないが。

久しぶりに自分でと書いたが、基本的にうちの研究室では、筆頭著者となる学生が論文を書いている


ただし、これは大学院生(修士課程)の話で、B4が筆頭著者の時は、僕が書いて一部を筆頭著者に書いてもらうというスタイルにしている(B4で自分で書く学生もいる)。

自分で書いてもらい、その後添削することになるのだけれど、添削期間は人それぞれ。添削期間を平均すると、半年を超えている(!)と思う。

なんでそんなに長いのか?と思うかもしれないけれど、論文を書いてみると足りない実験を思いつく。全て実験をやりきって・・なんとほとんどないのではないかと思う。なので、ある程度書いてみたら「やっぱりこの実験を追加」となり、あっという間に1ヶ月単位の時間が過ぎることになる。

なので、論文を書き始めてから半年で投稿できたらだいぶ早い方ではないかと思う。論文とは本当に大変なものである。

とはいえ、こうして自分のやったことを文章化し、検証して外部に発表する。このプロセスの中で成長することだけは間違いない。

ただ、昨今は研究成果を短期的に求められる時代。なので、現在のポスドク・テクニカルスタッフについては、僕が論文を書いている。学生に研究成果のプレッシャーがいってはかわいそうなので、スタッフの論文を僕が書くことで補っている。

添削ばかりで自分でそろそろ書きたくなってきたので、ちょうどよい頃合い。論文を書くのは嫌いではなく、ものすごく大変なのだけれど、実は結構好きである。。だって、知らない知識をたくさん仕入れなければ論文は書けないので、論文を書くと成長することは間違いないからである。。

2019年7月29日月曜日

しっかり休んだ週末とテスト期間のラストスパート

土日はしっかり休んで、メールの対応などを除いてほとんど仕事をしなかった。なので、とても元気。

だらだらとしたツイートばかりしてしまったが、テスト期間はまだ終わっていない。明後日までテスト期間で、教員は採点業務があり、その後のオープンキャンパスまでそれなりに仕事が入っている。今年は模擬授業とか学科案内を担当することになっているので、例年になくオープンキャンパスは忙しくなる予定である。

それにしても子育ても最も忙しい時期を脱し、余裕が生まれてきた。そもそも30代前半までブログなんてやっている余裕は全くなかった。ブログを書いていることこそ、少し余裕が生まれた証拠だと思う。

自分の担当講義のテストはまだ残っていて、さて、今年の出来はどうだろうか。3年生以上に関しては、テストだけでなく研究とも両立しなければいけないので、力の配分を考えるのが大変だと思う。何も考えずにテストに全力を尽くすとういうのは2年生までで、3年生以降は目標の設定が難しい。研究室では目標設定を訓練することにもなっている。

しっかり休み、そろそろ仕事もしたくなってきた。デスクワーク中心の仕事になってしまって悲しいのだが、今週は少し実験をする予定。ちょっとしかできなけれど、ポジティブな結果が得られると良いのだけれど。




2019年7月28日日曜日

休むことへの罪悪感と雨の週末のアニメ鑑賞

昨日今日とひたすらだらだらしている。
台風は直撃しなかったみたいだが、雨だったり急に晴れたりと変わりやすい天気。晴れた時は夏本番の暑さだった。

昨日からAmazon PrimeとスマホゲームとOculus Goで遊ぶというだらだら生活を送っている。


Amazon Primeはなぜかアニメばかり見ている。結果的にはそのくらいの時間見ているのだが、2時間くらいかかる映画的なものは、観るのにちょっと気合いを入れる必要がある。。ということで、30分弱(歌とCMがないので20分くらい?)のアニメばかり観ていた。

自分の場合、こういった動画配信で観るしかなくなってきた。なぜなら毎週決まった時間に観るのが不可能だからである。録画して観ることは可能だけれど、あらかじめそうまでして観たいと思うものもない。ということで、動画配信が始まってから「なんか観たいものあるかな?」と探すことにしている。

それにしても、だいぶ休めるようになってきた。大学院に入学してから10数年くらい、休むことに対する罪悪感が抜けなかった。焦燥感と言ってもいいかもしれない。

1日くらい休んだって変わらないのだけれど、その1日のうちに遅れを取ってしまうかもしれない、競争に負けてしまうかもしれないという気分がなかなか抜けなかった。なので、休んでも休んだ気にならないし、かなり疲れているのに働いてしまったりしていた。

でも、結局効率が悪くなって、あとで振り返れば休んだ方がましだったことが多々あった。なので、年々うまく休みが取れるようになっている気がする。これも仕事のやり方を覚えたと言えるのかもしれない。

今日もだらだらする予定だけれど、正直、もう飽きてきた笑。もう少しすると、放っておいても仕事に戻ると思う。ということで、休みは取ってしまうのに限ると最近わかってきた。

さて、今日は何をしてだらだら過ごそうか。と言っても、どうしても飽きたら仕事をするかもしれない。気分に任せて今日の行動を決めようと思っている。

2019年7月27日土曜日

悪い成績なんてつけたくない。

期末テストも終盤。テスト期間も来週の頭で終了である。


講義や実習をやれば当然成績をつけなければならない。
農芸化学科は単位の取得がとても大変な学科なので、しっかり勉強をしなければならない。本来そうあるべきなので、とても良いことだと思うが。

採点をしていて思うのだけれど、良い点をつけるのは本当に簡単なことである。
一方、悪い点をつける時は本当に悩む。

前にもブログで書いたけれど、教員なんて
楽をしたけりゃ全部S
である。良い点をつけて文句を言われることはないし、「あの先生は優しい」と言われてお互い気分がいいからである。

でも、こちらも下の記事で書いた通り、悪い点がついた時ほど伸びしろがあり、成長できるチャンスである。
レポート採点における矛盾したリアクションについて

自分の欠点や実力不足、間違いにしっかり気づいて、そこを修正していけばよいと思う。というか、そのために大学に通っているのだと思う。

ということで、悪い成績をつける時は本当に心苦しいのだけれど、長期的に見たらここで気づいた方が絶対にプラスになると信じて悪い点をつける。それでも、まあ、嫌われるんだろうなあとは思うけれど。しかし、人気取りのために教員をやっているわけではないので。

ということで、今回も良い点、悪い点と両方つけることになるとは思うが、本来は悪い点の時こそ飛躍のチャンスだと思ってほしいのだが。でも、感情的には無理だと思うが、長期的には気づいてくれると信じたい。

2019年7月26日金曜日

特許=金ではない。

昨日はユーグレナ特許公開の話をしたが、たまたま特許関連の仕事が重なっている。

進んでいるのはシアノバクテリアの方の特許で、こちらは特許登録へと進んでいるところである。特許庁からの拒絶理由通知書への返答・再審査請求の提出が完了した。



前のブログ記事でも書いたが、特許=金と思うのは、(完全にではないが)誤りである。。
特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.3

言うまでもなく、特許登録とその後のライセンス契約に至り、お金を稼ぐというのも特許の目的だと思う。

一方で、特許出願を重ねることで、特定の会社による知財化ができなくなる。これによって、その分野を自由に研究できるということにもなる。

知財化できなければ、その分野に参入する企業が減ってしまい、市場自体が縮んでしまうのではないか?という懸念もあるだろう。ケースバイケースなので、そういうこともあると思う。

しかし、最近ではトヨタ自動車がハイブリッド車関連の2万3千件(!)の特許を無償で開放するというのがニュースになった。

この理由は簡単で、囲い込んでしまった結果、市場ができず、せっかく取得した特許に意味がなくなってしまったからである。かなり市場の大きそうなハイブリッド車、エコカー関連ですらこんな状況である。いわんや個別の研究分野をや、である。

このように、世の中はオープンイノベーションで自由に研究をして、市場を拡大する方向に向かっている。自由に研究をする権利を確保することはとても大事であると思っている。そんな時に実は特許出願が役に立つのである。

特許出願ではなく、論文化でももちろん良いのだが、論文の場合査読が必要である。論文を作って、査読を受けて、さらにリバイスをして・・・となると、研究成果の公表に1ヶ月単位、場合によっては年単位の時間がかかる。論文は、時間との戦いである知財の権利には向かない代物である(科学の正当性の担保にはとても大事)。

ということで、論文化の前に特許出願をすることで、実は自由に研究をできたりするのである。特許=金!と変に拒絶反応を示していたら、それは誤りだと思う。特許の本来の目的であるライセンス収入を目指している人もいるだろうから、使い方次第ではあるが。

特許の仕組みはとても難しくて、何度聞いてもよくわからない。そして、仕組みの隙をついて戦ったりしているみたいなので、気を抜けないものでもある。大変ではあるけれど、学生でもこういうのに絡むととても良い勉強にはなると思っている。

大学院に進学すると、研究開発職志望の割合が増える。就活の際に、過去のサークルや海外体験の話をすることと、特許出願で弁理士とやりあった話をすることのどちらが響くだろうか。会社によるし、体験にもよるので一概には言えないが、よくある話ではない方が印象に残ることは間違いないと思う。

2019年7月25日木曜日

学生が発明!ユーグレナの特許出願が公開される。

ユーグレナの研究成果が公開された。公開されたと言っても論文ではなく、”特許出願”である。

一番上の、特開2019-110894(特願2018-201244)アミノ酸の製造方法及びユーグレナの培養方法 が今回公開された知的財産である。

これはユーグレナの発酵による細胞外アミノ酸生産で、グルタミン酸やアルギニンなど、幅広いアミノ酸についての特許となっている。特許といっても特許出願であり、登録ではない。

実は、学生が主体となった特許出願はこれが初めて。小山内研のユーグレナ班である元M2冨田さん、M2吉岡くん、そして小山内、ユーグレナ社の鈴木健吾さんが発明者になっている。

最初の特許出願は実は2017年12月。そのあと、優先権の主張が2018年10月。そして、特許公開が最近2019年7月ということになる。特許って、すごい長い時間がかかるので、一体いつのものだったのか覚えているのが大変である。。

それでもこのように特許を進めると、学生が自分で弁理士に研究成果を説明をして、特許出願プロセスを踏むことができる。特許出願では、サイエンスとはまた考え方が全然違うので、新しい視点を学ぶことができる。もちろん、こうしたプロセスが就職活動で役立つことは言うまでもない。

ということで、特許が公開され、ユーグレナについてはこれが3件目の特許出願となった。

うちの研究室では論文をたくさん書くようにしているが、別に論文だけでなく、このように特許で成果を公開するという手もある。もちろん、論文はとても大変なので、論文ができない言い訳にはして欲しくないが、進路の多様さもあるので、このような研究成果の公開方法、就活のスキル・実績アップもあることを知っていただければ幸いである。。

2019年7月24日水曜日

論文のプレスリリースで研究成果を広く一般に。

昨日の夕方、明治大学のHPより論文のプレスリリースを行った。

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00001l76wc.html

酵素の生化学で、単細胞性シアノバクテリアであるシネコシスティス(Synechocystis sp. PCC 6803)のフマラーゼという酵素の性質を明らかにしたものである。

詳細はプレスリリースをみてほしいが、フマラーゼ(FumC)は、クエン酸回路(TCA回路)の酵素の1つで、

フマル酸 と リンゴ酸

の可逆反応を触媒する。クエン酸回路の酵素なので、どんな生化学の教科書にも載っている酵素である。

生化学というものは遺伝子がわかる前から行われてきたので、歴史は古い。しかし、以外にも生物によっては研究は限られている。シアノバクテリアは非常に幅広い多種多様な生き物であるが、フマラーゼの生化学はこれが初めてである。

また、フマラーゼは産業的にも使われる酵素で、リンゴ酸生産に使われるものである。農学部であるし、うちの研究室の特徴でもあるのだが、理解だけではなく、同時に応用も考えるのが大事であると思っている。

筆頭著者の片山くん(かたやん)はまだM1。M1のこの時期に単独の筆頭著者論文を国際誌に発表するのはとても立派である。。

論文を出すというのがいかに大変か思い知ったかと思うけれど、この過程でぐんぐん成長していると思う。もともと成績が良く、実験も進んでいるからこそ論文作成までたどり着いたのだけれど、論文を出版するまでのプロセスでさらに成長する。気付いた時には素晴らしい実力を持っていることだと思う(単に長所が伸びたというだけでなく、短所を把握できるという効果もある)。

研究室としても3期生も筆頭著者論文ホルダーが現れたことになり、それぞれの学年がそれぞれ活躍しているということになる。4期生も論文作成準備に入っているので、全然心配はしていない。

さて、論文も1つ終わったし、期末テストの採点とオープンキャンパスが大仕事。それでも近年稀に見るのんびりさである。。今年の夏は絶対に休もう。。


2019年7月23日火曜日

忘れっぽくなろう。過去に囚われると研究が苦しくなる。

研究というものには、非常に大きな夢がある。病気を治す、環境を守る、生命の神秘を明らかにするなど、基礎から応用までとても大きな目標を有している。

一方で、そのような大きな目標はなかなか達成できず、短期的なゴールにたどり着くのも一苦労である。

科学の成果は、学術論文として発表するなどによって初めて公の成果となる。しかし、どのような論文であっても、年単位の非常に長い時間がかかる。

また、実験をしていると、びっくりするくらい些細なことで止まってしまい、あっという間に1、2ヶ月が過ぎてしまったりする。

研究の理想は高くとも、現実は困難に満ち溢れている。

なので、研究では、過去の失敗に囚われるとどんどん精神的に苦しくなってくる。

研究者としてうまくいっている人を見ると、忘れっぽい人が多い気がしている。

そういう人がうまくいくのか、研究を続けていくうちにそうなったのかはわからないが、その方が研究に向いているのだろう。日々の失敗にいちいちくよくよしていたら、体と心がいくつあっても足りないからだと思う。

研究は、加点法の世界。すなわち、10回失敗したとか、20回失敗したとかは関係ない。成功した回数が何回であるかが大事で、成功率は関係ない(時間や労力は使ってしまうが)。本来は、失敗に囚われて時間や労力を使う必要がない世界である。

しかし、人間というものはプライドを有する生き物である。そのため、失敗をすると「自分の責任ではなかった」、「状況的に仕方がなかった」などのストーリーを必死に組み立てようとする。ストーリーを完成させて自分を納得させるのだが、将来の改善に繋がるのならば良いが、単に自分を慰めている場合は、時間を浪費してしまう行為となってしまうことも多い。精神的に楽になるのでは?と思うかもしれないが、自分でも無理やりなストーリーであることをどこかで認識しているので、あまりすっきりとはならない。

周りを見ていると、研究に向いている人たちは、忘れっぽい人が多く、見かけ上ポジティブな性格をしている。本当にポジティブな人もいると思うが、単に忘れっぽいだけなのではないかと思える人もたくさんいる。

一方、忘れっぽいと、例えばインフラ関係の仕事や事務職などには向いていないと思う。なので、別に忘れっぽいから素晴らしいということではない。

理系では、まず研究室で研究職というものを疑似体験することになる(実体験と言ってもいい気もするが)。研究を行ってみて、自分の性格を分析し、自分の適性を見るのがよいと思う。

適性を間違えて、過去に囚われてしまう性格なのに研究の道に進むと、かなり辛い目に遭うと思う。進路選択はコントロールが取れないのでとても難しいが、じっくり自分の性格と向き合ってほしいと願っている。

2019年7月22日月曜日

テスト期間直前。意外にも研究室の先生は・・・

今日からではないが、今週から期末テストが始まる。


農芸化学科の3年生は、午前中に講義、午後に研究室で実験というスタイルである。なので、新メンバーも研究は一旦止め、テストに集中という感じだと思う。7月末まで続く。

新3年生に関しては、おそらく成績の良い学生が多いので、あまり心配していない。「おそらく」というのは、成績は研究室の先生には届かないのでわからない。意外かもしれないが、研究室の先生は所属学生の成績を知らないのである。。

卒業の単位などが危ないときには連絡が来る仕組みになっているのだと思う(幸い、そこまでの学生がいないので、まだそのような連絡は来たことがない)。研究室の先生ならばすべてを把握していると思われるかもしれないが、実は講義の成績に関しては独立しているのである。

理由は推測でしかないが、研究室の先生だからといって、すべてをこなしていたら仕事が飽和してしまうのでこのような仕組みになっているのだと思う。卒業に必要な単位はあらかじめ決まっているし、それを履修しているかどうかについては事務で一元管理している。

また、そのように一元管理をしないと、昨今はプライバシーの問題もあり、情報が流出してしまう可能性が高くなってしまう。成績だけではなく、例えば研究室の所属学生の住所なども、事務に行って事務方の立会のもとでサインをして初めて知ることができる。もちろん、理由がなければ知ることはできない。意外にもこういうところは役割がはっきり分かれているのである。

ということで、間もなく期末テスト期間である。テスト期間に入ると、こちらも採点がたくさん。ただし、今年はレポートの採点も終わり、期末テストの採点を残すのみなので、仕事は順調に進んでいる。このすきに委員会がたくさん入るのが大変だけれど。。

さて今週も頑張ろう。。

2019年7月21日日曜日

参議院選挙で考える科学技術への興味のなさ

本日は参議院の選挙の投票日。いつかのように郵政民営化か反対かといった極端な選挙ではなく、極端に大きな争点というのは見当たらない。

科学技術政策については毎回見ているが、正直、あまり興味を持たれていない印象を受ける。

今回の各党の科学関連の政策を見ても、原発、廃棄プラスチック、新エネルギー、CO2削減、iPS細胞といったいわゆるトレンドのキーワードが並び、理想論が並んでいる。

投票の前だけ研究者支援の話も出ているようだが、事業仕分けなどをやって潰してきた人たちが、今になってこんなことを言えるとは、もう悲しくすらなってくる。学会参加費の控除という凄まじくどうでもいい公約もあった。

やはり科学技術については、一般的に興味を持たれていないというか、よくわからないのだなという印象である。

科学技術政策でどの分野に重点を置くかは議論があるに違いないが、やはり人の安定雇用が最重要であると思う。

個人の意見であるが、科学予算における人件費の割合を上げ、超高額の設備に予算が消えてしまうプロジェクトのようなものを減らしていくのが一番よいと考えている。

某研究所にいた時は、数千万円から1億円を超える機器が導入されるたびに、「この予算があったら何人雇えるだろう」と思っていた。必要不可欠なものは仕方ないと思うが、人に使った方が成果が挙がるのは間違いないと思う。人がいなければ機械は動かないし、超高額機械は取り扱いが難しく、コストもかかるので、効果的に動かすことが難しい。

選挙で科学技術政策を見るたびに、理想論ばかりで全然現場感覚と異なっているので、本当に悲しくなる。そうはいっても投票はしなければならないし、現場の人間として科学技術を発展させたいと考えている。

最近はツイッターなどでダイレクトに研究者の声を聞いてくれる政治家も現れているし、投票もさることながら、色々な方法で科学を伝えていかなければならないのだと感じている。今週はプレスリリースも準備しているし、わかりやすい形で科学を広めていかなければと考えている。


2019年7月20日土曜日

D進は、賭けではない。

昨日博士課程のことを呟いたらレスポンスが多かったので、博士課程について書く。ここでいう博士課程は、いわゆるD1以降のことで、本学では博士後期課程と呼ばれている、修士課程は博士前期課程である。

最近、博士課程に進学する学生(D進する学生)が減っているのは誰もが知っているところ。博士号を取得した後に、食べていけないような話が蔓延してしまい、博士課程に進む学生が激減した。

博士号に進むと早期で学位を取得しない限り、27歳まで学生だし、そこからも安定した職があるかわからないので、二の足を踏む人が多くなっている。

進路に関してはケースバイケースなので、一般論を言うことが難しい。

博士課程に進んでその後自分の欲しいポジションや待遇を手に入れた人もいるし、反対にとても苦しくなった人もいる。なので、その人次第であるとしか言いようがない。あとは個人の優先順位で進路を決定するしかないと思う。

自分の場合だが、博士課程進学には少しも迷わなかった。

よくあるセリフだが、「やって失敗するよりも、やらないで後悔する」方が耐えられなそうだったからである。だって、たった一度の人生で、自分の意に沿わない方を選ぶなんて耐えきれなそうだったからである。要するに単にわがままということなのかもしれない。

しかし、大学院生時代も、「博士号は必須ではないが、やっぱり博士号が欲しい」と、もやもやした顔をした社会人をたくさん見てきたので、自分は最短距離を進むことを考えた。

それに、博士課程に進んだからと言って、そもそも失敗するつもりなんて毛頭なく、「自分は絶対に勝つ!」という気持ちだった(という自己暗示をかけ続けていたというのが正しい笑)。何を持って勝ったというかはよくわからないが、絶対に自分のやりたい仕事を獲得してやるという気持ちは捨てなかった。気持ちだけではなく、それに応じた努力ももちろんしたけれど。そして、実際にポジションを獲得した35歳まではそれはそれは大変な日々だったし。

ただし、博士号に進んだからと言って、別にアカデミックポジションにこだわるわけでもなかった。博士号取得後から断端応用研究にシフトしてきているし、もともとビジネス的な話が好きなので、会社のことも考えたりはしていた。なので、博士号の使い道は常に考えていた。

現在の研究でもそうだし、自分もそして学生たちもそうだがた、うちの研究室では「徹底した自己分析と世の中の流れをつかむこと」を重視している。

徹底した自己分析とは何かと言うと、要するに自分の長所と短所を目をそらさずに把握することである。ここでいう長所・短所は性格、実力、そして実績も含む。

何を当たり前のことをと思うかもしれないが、特に自分の短所を把握することはとても難しい。短所からは目を背けたいし、人から指摘されれば感情的になることも多い。

うまくいっていない人を見ていると、短所の把握がきちんとできていない気がする。「私の短所は真面目すぎるところです」に代表されるように、それ短所じゃないでしょみたいなことしか短所として認められない場合が多いのが実感である。しかし、短所を把握するのはとても大事だと思っている。

例えば、自分の短所は飽きっぽいところで、じっとして座っていることがとても苦手である。デスクワークが増えた現在ではなかなかの短所である笑。

また、すごくせっかちなので、時間を守るが、一方で、最後のチェックが苦手でミスが多い。こういう人は減点法の仕事(成功しても褒められないが、失敗すると叱られる職種)には向いていない。なので、加点法の仕事である研究者は向いているとは思っていた。

さらに、研究業績でいうと、PNASやJBC、Plant Jなどは出したが、Nature、Scienceなどは出していない。なので、こういうトップジャーナルガチ勢がいるような分野で戦っても勝ち目がないと考えた。

一方、特許出願はたくさんあり、特許登録にも複数が進んでいる。現在は、会社との共同研究も複数進めている。こういうところで勝負すれば、勝ち目があると踏んだ。

ということで、徹底的に自己分析をして、あとはどこで戦うかを考えればいいと思っている。現在もこれを続けている。

話が逸れた気がするが、博士課程進学、博士号についても同様で、博士課程で学んだことと博士号の使い道を柔軟かつ徹底的に考えればよいと思っている。その人の進路や興味対象、その時の社会情勢なども絡むので一概にどうすればよいとは言えないのだけれど。

ということでは、博士課程で自分の実力、実績を向上させるのはもちろんのこと、徹底した自己分析をしていけば、正直そんなに進路には困らない気がする。絶対この進路でないとダメという場合には難しいかもしれないが、それは博士課程に限らないだろう(進路やポジションは運の要素もあるので)。

なので、博士課程進学を賭けにするのではなく、日々の努力に加え、徹底した自己分析で、自分の希望の進路に進める確率が上がると思っている。来年度からいよいよ自分の研究室に博士課程の学生が誕生する予定だが、本人とともに徹底的に分析を行い、輝かしい道を歩んでもらうように頑張りたいと考えている。

2019年7月19日金曜日

梅雨の晴れ間に痛ましい事件

昨日は珍しく晴れ間が出た。ずっとぐずついた天気が続いていたので珍しかったが、また今日から雲行きがあやしい。気温も最高気温が30度以下の日が続くし、今年の7月はだいぶ涼しい(湿度はすごいが)。

それにしても京都アニメーションの放火事件は痛ましい。NHKで放映されていた日常というアニメがとても好きだったし、最近はヴァイオレットエバーガーデンのとても美しい映像でもそのすごさを見せつけていた(と言っても、Netflix限定なので、予告しか見てないが。。アマゾンプライムでも配信してくれないかな・・)。

こういうやりきれない事件は防ぐのが難しい。果たしてどうすればよいのか本当にわからない。

いつも思うが、こうした理不尽な事件が起こると、犯人、犯人の周囲の人に加え、失言をした人などを見つけては、つるし上げるという流れになる。誰かに怒りをぶつけなければやりきれないのかもしれないが、毎回毎回こういう事件が起こると、吊し上げのような二次的な事件が起こる。私刑というやつである。

古代から、天災、飢饉などに生贄を捧げるという文化は様々な文明であったと思われる。すべてがそうではないだろうが、犠牲を作らないと気が済まないという側面があるのではないかと思っている。中世の魔女狩りだってそういう側面があるのではないだろうか(歴史素人なので、ただの予想)。

いずれにせよ、痛ましい事件で外野が吊し上げを行っても誰も喜ばないと思う。SNSを見ていると、「正義の味方」というものは本当に厄介だなあと感じる。

それにしても、こういうテロ的な事件を減らす手立てはないものだろうか。不可能と言ってしまえばそれまでだし、かと言って「サイコパス」というアニメのように完全監視社会になるのはシャレにもならないと思う。ただただ、痛ましい。

2019年7月18日木曜日

レポートでよくある質問。概要と序論の違いは?

昨日は最後のクラスの学生実習レポートの提出日。

最後のクラスのレポート提出が終わったので、レポートについて更新できる。なぜかというと、学期の途中でレポートの書き方について更新してしまうと、クラスによって差ができてしまうからである(後のクラスは採点を辛めにすれば良いかもしれないが)。

2年生は1年生と違い、きちんとした科学論文の体裁を取るように要求している。

すなわち、
概要(要旨)

序論

材料と方法

結果

考察

で書いてもらう形式である。
よくある質問が、概要(要旨)と序論って何が違うんですか?というものだった。

このブログでも解説はしている。
【重要】レポートの書き方 No.2 〜要旨と序論の違いって?〜

さらに読むのが大変だと思ったので、簡易版も作った。
【重要】レポートの書き方 No.6 〜簡易版〜

しかし、なかなか届かない。いや、ブログを更新しまくって、個別の記事にアクセスしにくくなってしまったのも問題なのだが。

概要(要旨)は序論、材料と方法、結果、考察を全て含まなければならない。

例えば、
シアノバクテリアからタンパク質を抽出し、硫安沈殿とウエスタンブロットを行い、タンパク質関連技術の習得を目的とした

など、1文くらいでさらっと書いてあるものもあった。序論や結果や考察を含んでいないので、当然低い点になってしまう。

概要(要旨)はあらすじのようなものでそれを読んだだけで、基本的には全てわからなければならない。

一方、序論はそのレポートに必要な知識を説明するもので、例えばシアノバクテリア、スピルリナ、フィコシアニン、硫安沈殿・・・などあらかじめ説明しなければ理解できないものを説明しておくものである。

そして、序論ではこれまでに明らかになった知識を書いていくものなので、文献を引用しなければならない。引用をつけなければ盗用にすらなる場合もある。

ということで、概要と序論は全然違うものなのだが、なかなか調べるのが難しかったかもしれない。今回のレポートではできなくてもこれを機に学んでくれれば全然問題ないので、ぜひ覚えておいてほしい。

2019年7月17日水曜日

ブログを書いているのは、いったい何時?

そういえばたまに聞かれることに「いったい何時にブログを書いているんですか?」「寝てないんですか?」というものがある。

なぜかというと、ブログの記事を午前3時に配信していることがよくあるからである。



午前3時に配信ということはその前に書いているわけなので、いったい何時に寝ているのだろう?と思われるのである。

もちろん、寝ている。。というか、しっかり睡眠を取る派である。ショートスリーパーには絶対なれない人間である。

なぜ午前3時に配信しているかというと・・・・スケジュール配信(自動配信)しているからである。。

ちなみに、このブログ記事をいつ書いているかというと、2日前(月曜日)の夜である。。

ということで、配信時間と書いている時間はあまり関係ない。もちろん、書いてすぐに配信をしていることもあるので、配信時間はバラバラだったりする。

ところで、なぜ午前3時かというと・・・そんなに意味はない。。

ただ、自分はとても朝方なので、自分が起きた時に読めるような設定になっている。流石に午前3時には起きていないが、任期制&子育てが一番忙しい時には、3時半〜4時半に起きて朝仕事をしていたので、その時の流れかもしれない。

ということで、ブログの配信時間は変な時間のことがあるが、それは書いている時間とは別である。朝書くことが多いかもしれないが、今のように夜書いていることもある。

結構長く続いているブログなので、気が向いた時に書くことにしていて、すなわち気が向かない時は書かないことにしている。。そうしないと、続けるのが苦痛になってしまうので。なすがままが精神衛生には一番良いらしいので。

2019年7月16日火曜日

ブログの更新停止中・・・その理由は?

このブログを始めたのは2017年の10月。早いもので、このブログは1年10ヶ月くらい運営していることになる。



その後、勢いでさらに3つのブログを始めた。
3ヶ月ぶりのアクセス数発表
3つ始めたといっても、そもそもカテゴリー分けをした方がよいとのことで、VR, 子育て, グルメについての内容を分けることとした。

しかし、絶賛停止中である。。

更新が止まってしまった理由はそれぞれある。

大きな理由としては、ブログを書く労力・時間などの不足とそれぞれの内容に対するモチベーションである。前者は、要するに忙しいということ。後者については以下の通りである。

1. VRについて
そもそもVRを研究や教育に役立てようというのが、最初のモチベーションだった。

しかし・・・バイオ系に融合するのはちょっとハードルが高かった。

そもそもVRを製作しているわけではないし、製作できたとしてもそれに見合う予算や労力を投入する理由が見当たらなかった(あくまで自分の研究目的の場合)。

農芸化学科のHPの各教員の紹介ページにも導入したが、うーん思ったより綺麗にはいかなかったし、それで終わってしまった。

2. 子育てについて
書きたいことはいろいろあるが、そもそも忙しいのが子育てである笑。また、子供のプライバシーのことなどもあるし、反抗期、思春期などになって、自分ことがたくさん書かれまくっていたら嫌かなと・・・

3. グルメについて
美味しいものを食べるのは好きなのだが、なかなか新しい店を探索する余裕がない。

また、新しい店に行っても、「うーん、あんまり・・」と思うと紹介しにくい。

それに、美味しいものを食べる時にすっかり写真のことを忘れていることも多い。まあ、そのほうが料理を楽しめて健全な気がするが・・。

ということで、わざわざ分けるほどのことではなくなってしまったので、このブログだけ更新している。気分が乗ればいきなり復活するかもしれないので、とりあえず置いておこうとは思っている。

1つのブログだけでも我ながらよく続いているとは思うけれど。。。

2019年7月15日月曜日

Amazonとハックされるルールについての考察

便利な世の中になったもので、オンラインでなんでも購入できるようになってきた。


自分はAmazonを使って色々なものを買ってきたが、最近めっきり買わなくなっている。

Amazon Prime Videoはたくさん見ているので、Prime会員でも損はないし、どちらかというと、仕事で使うものを研究室に届けてもらうことに使うことが多くなってきた。

その前は日本のロハコも使っていたが、こちらはもはや全く見ていない。

Amazonを使っていた時はとても便利で驚いたが、使わなくなった理由は簡単で、さりげなく値上げされていて、それも法外な値上げをしていることがあるからである。

別にAmazonのせいではなく出品者の問題なのだが、例えばいつも購入していた液体石鹸の詰め替え用が、近所のドラッグストアの5倍くらいの値段で売られていることもある。

また、こちらも最近は知られていることだが、よく見ると配送料がものすごく高い値段に設定されていて、安いものを買ったはずがかなり高くなってしまうこともある。配送料の表示は小さいので、意図的に商品の価格を下げて配送料に乗せていることもあるようである。

最初は安く売っているのだが、いつの間にかこうした値上げがなされるので、油断して再度購入を選んでしまうと、ものすごく高い値段で買うことがある。なので、気をつけて購入しなければならない。

さらに、自社の社員によるレビューの水増し、他社の評価の妨害などもあるらしい。

もちろん、きちんと選べば安いものもあるし、配送してもらえるというメリットは素晴らしいものではあると思う。

だけれど、上記のようなことで、Amazonでものを買わなくなってきている。

このように、一度ルールが定まってからしばらく時間が経つと、それをハックする手が編み出され、ルール違反ではないぎりぎりでビジネスを行うということになる。ビジネスに限らず、ルールというものには常に付きまという宿命ではないかと思う。

一昔前に騒ぎになったライブドアについても、時間外取引や株式の百分割など、ルール上は違反ではない部分をついて稼いでいたのだと思う。

なので、ルールというものは一度決めてそれがどんなに素晴らしいものであったとしても、しばらくしたら変えなければいけないものであると思う。自分は法学の専門家ではないが、法学というものはとてもダイナミックなものなのではないかと想像している。

ローカルレベルでも、自分は研究室の運営をしているので、いろんなルールを作ることになる。幸い、ルールの不備をついてなんていう学生はいないが、それでもルールというものは生き物で、常に考えて変えていかなければいけないものではないかと思っている。

このように、研究者も年齢を重ねると全く違うことを考えることになる。もっと研究そのものに集中したいところだけれど・・こういうのも大事な仕事である。常により良いルールを考えて、研究室メンバーのアクティビティが上がる方法を模索している。

2019年7月14日日曜日

レポート採点における矛盾したリアクションについて

学生実習を行えばレポートを作成することになる。農芸化学科は学生実習が多いことで知られる学科であり、たくさん実験をする。そうすると、たくさんのレポートを書くことになる。

レポートを書くことは、本当に重要な勉強である。

テストのように解答の枠組みが決まっているわけではない。自分で調べて、どのような構成にするかを考え、まとめて行かなければならない。

指定された内容を調べるだけでなく、レポートの書き方そのものを勉強したり、他の人が調べない周辺知識を自分で調べて、選別して記載することもある。テストのような形式張ったものに比べて、社会人の仕事に近いものだとも言える。

レポートの採点をするのが、先生としての仕事の1つだが、採点をしていて難しさを感じることがある。

それは何かというと、レポートの採点をする以上、点数(S, A, B,・・・)をつけなければいけないのだが、レポートを返却すると点数ばかりに気を取られてしまうことである。

いや、まあ、誰だってそうだし、そもそも点数、偏差値と小学生くらいからずっと大人に言われ続けてきたのだから当然だと思う。

そして、点数をみてどうなるかというと、
1. 良い点数がついた人は、添削コメントをよく見る
2. 悪い点数がついた人は、添削コメントをあまり見ない
という傾向がある(あくまで傾向なので、人による)。

理由は簡単で、悪い点数をつけられれば腹が立つからである。

筆記テストのように解答が決まっているものならば仕方ないが、レポートのようなものだと採点が曖昧である。実際、同じA評価でも、もう少しでSだったものとギリギリAだったものがある。それでも同じA評価になってしまう。なので、不平等に感じてしまう。

また、当たり前だけれど、レポートのコメントは、「ここを直しなさい」「このような書き方をしてはいけない」「ここが足りない」など、レポートの悪い点を指摘するのがメインである。たまに褒め言葉も書くが、「素晴らしい!」なんて書いても仕方がないので。

しかし、文字だとニュアンスが伝わらないので、とても強く言われているように思えてしまう。

一方、良い点数がつくと気分も良いので、多少の指摘でも「まあ、点数はSだし、指摘の部分は直そう」と心の余裕が生まれる。

こうして、本来は悪い点数がついた人ほどいっぱい直して欲しいのだが、実際には悪い点数がついた人は改善しにくくなる。そもそもレポートの返却を取りにきてもらうシステムにすると、良い点数のレポートほどなくなっている(取りに来ている)。

これは誰だってそうで、自分も大学生の時にレポートの点数がいまいちだと、「なんだ、あの先生わかってないな!?」と思っていたものである。。

ということで、個人的には悪い点数のついた人ほど、大きく改善するチャンスなのだけれど、なかなかそうはいかないのが人間の難しさである。

明治大学に入ってくるような学生だと、受験などを勝ち抜いて来た子たちなので、なおさら点数やら偏差値やらを大人に言われてきたのではないかと思う。大人や社会のせいな気もするが・・

外部の指摘をうまく選別し、感情的にならずにうまく自分の改善に繋げられるかは、レポートのみならずこれからずっと大事になると思うので、ぜひその能力も身につけて欲しいと思っている。

2019年7月13日土曜日

期末テストの問題作成がほぼ完了。。

再来週から期末テスト週間に入る。3年生(および4年生も)テストがあるので、研究室のゼミは一旦終了し、テストに集中する期間となる。


今年は3月からすごく熱心にみんな実験をしていて、それが全然途切れなかったので、研究室はとても活気があった。来週からは少し人が少なめになるかもしれない。

当たり前だが、期末テストの問題はある程度前に作成して事務に提出する。期末テストの問題はほぼ完成し、最後にもう少しチェックする段階である。
※ブログを読んでも解答のヒントになることは書いていません。。

自分の場合、期末テストの理想は、全員100点を取ってくれることである。講義でもいつも言っているのだけれど、期末テストで間違えても解説する日がないし、休み期間に突入してしまう。解答をアップロードしても見てくれない場合も多々あると思う。

大学の講義は受験のように選抜することが目的ではない。なので、学期の最後に、全員が内容を理解して100点を取ってくれるのが理想である。

そのため、自分の場合は小テストを学期の終盤に行って、期末テストでは小テストと同じ問題も多く出すという復習の形にして内容を覚えてもらうことにしている。

もちろん、期末テストにしかない問題もたくさんあるし、(例えば英語リスニングなど)、同じ問題といっても
条件反射で書かないように問題内容が少し変わっている。理解していなければできないようにはなっている(と思う)。

いよいよ今年も講義が終わりに近づき、テスト期間になってきた。今年の7月はなんか肌寒い日が続いているけれど、体調管理には気をつけながらテスト期間を迎えてほしい。こちらもレポート・テストの採点やたくさんの委員会が待っていので、気をつけなければ。。

2019年7月12日金曜日

プレスリリースで専門外の人に説明する勉強を。

前回のブログで述べたとおり、今週はM1かたやんの論文がアクセプトされた。
論文アクセプトは何よりも尊い。。

今日起きたらProof(最終校正)がきていたのでこれを直すとともに、かたやんにプレスリリース原稿を書いてもらっている。

プレスリリースは報道発表という意味だが、少しニュアンスが違うかもしれない。どちらかというと、専門的な原著論文を日本語で広く知らしめるアウトリーチに近いと思う。

現在これを直してもらっているが、これが実に難しい

少し専門を離れれば、理系であっても、さらにはバイオ系であっても用語の説明なしには話がつながらない。これらにすべて解説を入れなければいけないが、注釈だらけの文章がいかに読みにくいかは言うに及ばない。なので、ある程度噛み砕いで書かなければならない。別に難しく書いてもダメではないのだけれど、難しい専門用語ばかりの文章なんて誰も読まないだろう。

しかし、そうすると内容は減ってしまうし、意味の正確性が減ってしまう。プレスリリースで言いすぎて問題になることもよくある。意図的な場合もあるだろうが、難しさの所以である。

このように、日本語の解説記事では、平易に書くことと内容の正確性を失わないことのバランスを取りながら、文章を作らなければならない。

専門用語で小難しい話をしているのを目にすると、「専門家はすごいなあ」と思うかもしれない。しかし、実は専門用語だけで話すということは、比較的簡単なのである。専門用語なんて自分がその分野に入ればすぐに身につくので。多くの人にわかるような言葉に変換することの方がよほど難しい。

ということで、こうしたプレスリリース原稿を書きながら、自分の研究を専門外の人に説明できるように、レベルアップすることを目指している。

そして、それが何に役に立つかといえば、就職活動に他ならない。研究は何やってるんですか?くらいは当然の想定質問であると思う。そんな時に専門用語を使えるはずもない。自分の研究を簡単に説明する練習にもなると考えている。

ということで、大学の多様な進路に合わせて、日本語の文章も積極的に書いてもらうことにしている。論文が終わっても色々とやることがあって、大変ではあるのだけれど。。。

2019年7月10日水曜日

論文アクセプトは何よりも尊い。。

今朝起きたら、M1片山くん(かたやん)の論文がアクセプト(採択)になっていた。

最初の投稿から長い期間がかかったけれど、論文とはそういうもの。1本の論文を発表するということがどれだけ大変なことか、身に染みたのではないかと思う。

しかし、これで正式に科学の成果を世の中に出したと言える。科学の成果を発信する方法は色々あるが、やはり査読論文に勝るものはないと思う。きちんとしたプロセスを踏んで検証されるので、とても時間がかかってしまうが、これぞ科学の形であると思う。

今回はエディターが2ヶ月も決まらないという謎のたらい回しにはあったが。。まあ、急いでいたわけではないので仕方がないが、博士の学位取得とかだったら大変なことだっただろう。

何れにせよ、彼にとって初めての原著論文である(Nature/Springerの総説を書いてもらったことがあるが)。自分も最初の論文の嬉しさは、今でも覚えている。3日間くらいは、何をされても許せた気がする笑。それくらい嬉しかった。

論文がアクセプトになったが、これで終わりではない。もちろんProof(最終校正)が残っているし、うちの研究室では積極的にプレスリリースを出している。日本語で広く説明することはとても難しい。マニアックに書いたら誰も読まないし、抽象化しすぎると誇大表現になる。このバランスを学ぶ一環で、日本語原稿を書いてもらうことにしている。

そして、先ほど支払ったが、事務手続きもいっぱいある。。立替払いが多すぎる気がするのだが・・・旅費も論文掲載料も立替払い・・・うちは金融業か?と思う笑。クレジットカードならばよいが、振込手数料は自腹だったりすることも多々あるし・・・。

いずれにせよ、3期生(現在M1)であるかたやんも論文を発表し、1〜3期生の代で、すべて筆頭著者としての原著論文を発表したことになる。4期生(現在B4)も最初の論文投稿の準備に入っているし(秋くらいに投稿だろうか)、みんなよく頑張っている。

ということで、朝から論文アクセプトでめでたいことである。

かたやん、本当におめでとう!!

2019年7月9日火曜日

春学期も終盤戦

7月9日。春学期ももう終盤戦。あっという間の3ヶ月だった。

農芸化学科は学生実習が多いので、今頃レポートで大変かもしれない。いうまでもなく、テスト勉強が本格化する。

講義によるが、農芸化学科の単位取得は甘くない。勉強をしっかりしないと、全部出席していても単位を取れないこともある。今時珍しいかもしれないが、本当によく勉強する学科である。

その分、研究室に入ってから、学んだ勉強習慣を生かしてうまく進めていると思う。新メンバーも3月の配属から4ヶ月が立ったところだが、各自のテーマで研究を進めている。

講義や実習は終わりに近づいてきたが、そうすると採点、添削が山のようにやってくることは言うまでもない。。さらにオープンキャンパスもあるので、結構気は抜けない。委員会の予定も山のように入ってくる(誇張ではない・・)。そして、研究に終わりはないし、・・・。

しかし、今年の夏は絶対休むと決めている。。

昨年はヒアリング(面接)、来年もヒアリングがある。研究者ならば結構知られていることだが、夏休みはヒアリングで予算の戦いを繰り広げる時期でもある。

思えば、理研の基礎特研やJSTさきがけ、ALCAなど、夏といえば戦いの季節である。。

ということで、今年は珍しく何もないので、絶対休むのである。。リモートで論文は書く予定ではあるが。。

2019年7月8日月曜日

無料から有料への以降で大わらわ

さて、この春は色々なサービスが無料から有料に変わって、システムの以降がとても大変だった。まだ全部終わっていない。他にも大学メールのセキュリティ強化で、強制的にメーラーを変更しなければならないなどの作業もあった。

変わったものを列挙していくと、
◯メールの2ファクタ認証必須、一部メーラーの禁止。OSもMacが古いと対応できず。
→Thunderbirdは学外からのアクセスが禁止になったので、メーラー変更。仕方ないので、PCも新しく購入。

◯研究室内のデータ共有に使っていたDropboxが大幅に値上げ(アカウント数制限が厳しくなる)。
→有料版にするか、Google driveにするか検討中。

◯研究室間で使っていたサイボウズも有料化。有料版にアップグレードしたらしい。

◯ホームページソフトで更新していた研究室ホームページを、Wixで作成。しかし、この流れだと、Wixもいずれ有料化されるのかも・・

なんか他にもあった気がしたけれど、今年になって、色々なものが一気に値上げされた気がする。インフラ的になったものは、一度使い始めてしまうと値上げされても文句が言いにくいということだろうと思う。

こうして考えると、水道の民営化など、生活のインフラが握られてしまうことは非常に危険な気がしてくる。あまり政治的な話をしないが、上記のようにまあ我慢できるくらいのものならば良いのだが。

こんな感じで、色々なものを移行しなければ行けなかった今年度のはじめ。まだクラウドの問題が片付いていないので、さてどうしようかと考え中。

新しいインフラの構築は、ビジネス上の戦いである。。

2019年7月7日日曜日

憂鬱な梅雨は、好きな食べ物で打破。

それにしても、関東はすっきりしない天気が続いている。雨ばかりである。

人によるかもしれないが、すっきりしない天気だとなんとなく気分も重い。また、傘を持たなければいけなかったり、靴などが濡れたりして物理的に大変だということもある。

こういう時には、日々の生活に少しの楽しみを加えるに限る。

昨日は長丁場で仕事だったのだが、昼も夜もカレーを食べる。
生田駅近くのミルチというカレー屋には、すっかり常連でよく行っている。この間は2日連続で行き、流石に店員も笑っていた。

カレーは子供も好きかもしれないけれど、大人になってからスパイシーなものが好きになった。苦いものが美味しくなったりするし、コーヒーも大好きになった。年齢による味覚の変化というものはとても不思議なものである。

今期も終わりまで、正確にいうとオープンキャンパスまでまだまだ忙しい。学生実習がもうすぐ終わりなので(と言ってもレポートの採点が大変なのだが)、少し楽になるだろうか。いや、そうでもないか。。

それでも、今年の夏は去年と違ってJST-ALCAのステージゲート(中間審査)もないし、一番穏やかかもしれない。なので、今年の夏は休むという決意を固めている。。論文だったら別にラボでなくてもカフェなどでできるので。。

カレーだけでなく、食べることが大好きなので、次は何を食べて梅雨を打破しようか。。大学の周りにもう少し飲食店があると良いのだけれど。

2019年7月6日土曜日

特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.3

特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.3。久しぶりに連載。

前回は、特許とは、特許出願→特許登録というプロセスがあり、最後の登録まで進んで初めていわゆる特許取得というものになるのとのことだった。

さて、こんな不思議なプロセスの特許だが(自分もいまだに謎なシステムであるなという印象が拭えない)、じゃあ、最初の特許出願ってなんなんだ?ということである。

特許出願の意義だけれど、これは結構重要で、特許を出願するということは、他の人がその技術の特許を取得できないということである。

分子生物学関連だったら有名かもしれないが、例えばDNAの増幅に欠かせないPCRについては、スイスの製薬会社であるロシュが広範囲に及ぶ特許を取得していた。これにより、PCRを使った研究を行う場合は、間接的に巨額のお金がロシュ社に流れたことになる。

ヒトゲノムプロジェクトの初期には、遺伝子配列が明らかになったら、1つの遺伝子ごとに1つの特許として抑え、その遺伝子を研究するにはライセンス料を支払わなければならないようにする動きもあったらしい(認められなかったはずだが)。

このように、特許を取られてしまうということは、自由に研究ができなくなるということである。

これを防ぐために、特許を出願しておけば、特許の登録まで至らなくても少なくとも誰かに特許を取得される必要はないということである。実際、基礎研究の場合、特許出願で終わることも少なくない。

このように書くと、「特許出願をしなくても、論文として成果を公知にしてしまえば良いのではないか?」と思うかもしれない。

これも正しいのだが、残念ながら論文化には非常に長い時間がかかる。論文化したデータのコアとなる部分が4、5年前のものである、なんていう例は、決して珍しくない。

特許であれば、例えば「目的物質Aが2倍に増えました」で出願できるが、論文化となれば(程度はあるが)なんで2倍に増えたのかを明らかにする実験をしなければならない。

このため、先に特許出願をするということが必要になる。

実はまさにうちの研究室でも同じことが起こっている。こちらが先に特許を出願したのだが、4年くらいたってもまだ論文化できていない。そうこうしているうちに、類似の論文が海外から出版された。もし特許出願していなかったら、その発見は彼らが最初ということになってしまうだろう(現在、追加データを取り、少し違う形で論文を投稿準備中である)。


ということで、特許の登録(取得)まで行かなくても意味があるのが特許という仕組みである。

しかし、正直、この特許の仕組みはいまいち理解しがたい。これは、知財の権利の問題、すなわち法律の問題であって、サイエンスの問題ではないことに起因すると思う。サイエンスの内容を知財化するのだが、戦うところはサイエンスではないのである。

現在うちの研究室では、この特許を巡る戦いが忙しくなっている。仕組みを知ることがなかなか難しいのだけれど、特許に関わることで、また違った世界を垣間見えることができるのである。

2019年7月5日金曜日

特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.2

特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.2。昨日の続き。

新しい成果を出して、弁理士とともに特許明細書を作成。特許出願をして終了。

と思っても、これは単なる特許”出願”である。

特許に関わったことがある人ならば常識であるし、そうでなければなんだそれとなるかもしれない。

しかし、これは特許出願であって、一般的なイメージである権利を得てお金をもらえる!というフェーズではない。

特許を出願したあと、3年以内に審査請求というものをする必要がある。文字通りだが、特許庁に自分の特許を審査するように請求するものである。

あれ、特許出願で終わったのでは?と思うかもしれないが、この時には事務的な不備は返されるが、そうでない場合は、出願として受理される。

出願後に審査請求をして、初めて特許権が生まれる可能性が出てくるのである。

審査請求というからには、もちろん審査があり、すなわち全ての権利(請求項と呼ぶ)が認められるわけではない。

発明が審査され、特許庁からは拒絶理由通知というものが来る。読んで字のごとくだが、特許として認めるにはこの部分がダメですよ、という連絡である。逆に言うと、ダメと言われなかった部分は特許として権利化できるということである。

この後、ただ言われっぱなしなわけではなく、「いやいや、これは◯◯が新しくて・・・」などと反論するのである。論文の査読にも似ている。

ものすごく大雑把にいうと、審査請求とは
発明者「◯◯の権利を特許として認めろ!」

特許庁「◯◯なんてすでにXXの事実からわかるだろ!そんなの特許になるか!発明の範囲を狭めろ!」

発明者「いやいや、XXの事実なんて、◯◯と全く関係ないだろ、発明として認めろ!」

というやり取りをして、最終的に特許庁が認められたもの(請求項)が特許になるのである。これを特許登録と呼ぶ。通常、特許の取得と言ったらこの特許登録を指すことが多い(特許出願の段階で、特許取得!とか言っていたらそれは詐欺に近い)。

これらのプロセスには全てお金がかかる。最後に登録が認められても、登録料を支払わなければ特許としては成立しない。


ということで、特許は、特許出願だけではなく、特許登録まで進んで初めて、一般的なイメージである特許の権利化となるのである。

No.3 に続く。

2019年7月4日木曜日

特許の進捗はゆっくりと一歩ずつ No.1

研究者は、研究成果を発表する手段として学術論文を出版する。学会発表ももちろん発表の手段であるが、分野によってその重要度が異なる。原著論文をもって正式な研究成果の発表とする分野も少なくない(分野による。最近は学会発表を重視する分野もある模様)。

しかし、研究成果の発信法は、論文だけではない。特許もその1つである。

いうまでもなく、特許は自分の発明を権利化するものである。なので、成果の発表手段というと少し不思議な感じがするかもしれない。

ただ、実は研究を自由に進めるためにも、特許は非常に重要になっている。

新しい研究開発成果が得られた場合、研究機関の知財部と相談し、特許を出願するかどうかを検討する。特許を出願するには、成果をまとめ、最終的には弁理士に依頼して特許明細書を作成してもらう。

特許明細書にも研究成果を掲載するが、学術論文に載せる時とは少し違う形式になる。特許の場合には、ネガディブデータは載せない場合もある。

例えば変異株Xで遺伝子Aの発現が2倍になり、一方、遺伝子Bの発現が変わらなかったとする。学術的には、変化しなかったというデータも大事なのだけれど、特許明細書には発現が増えた遺伝子Aのデータだけを載せることがある。

この辺の線引きはよくわからないが、要するに発明に繋がるものだけを載せるということらしい。

特許明細書を作成して、最終的には特許出願となる。ここまででもデータをまとめたり、特許明細書の専門用語をチェックする必要がある。

これで特許出願が認められ、特許出願番号というものが付与される。ここで一区切りである。

よく勘違いするところだけれど、これで特許の権利が得られて、誰かが使えばお金がもらえる!と思ったら大間違いである。



No. 2に続く。

2019年7月3日水曜日

基礎研究から企業連携へ

大学は、企業とは異なり基礎研究を担う場所である。基礎研究の定義は様々だろうが、直接的な製品には結びつかない技術や理論を発展させることではないかと思う。

自分も分子生物学出身なので、研究内容は転写や代謝など、完全な基礎研究であった。現在ももちろん基礎研究である。

とはいえ、基礎研究が役立たないかというとそんなことはなく、自分の場合は物質生産などに少しシフトしたこともあって、だんだんと企業連携が増えてきた。特許もたくさん出願し、登録まで進んでいるものもある。

企業連携なので、内容については公開することができないが、いよいよ微細藻類の研究も実験室の中だけではなくなってくる予感がしている。

今まさに、色々な企業と共同研究を進めている。公開しているところでは、シアノバクテリアについてはいであ株式会社、ユーグレナについては株式会社ユーグレナと共同研究を進めている。

学生の多くはアカデミックの研究者になるわけではないので、研究室にいながらにしてこうした企業の方々との連携を体験できればと考えている。

インターンのように応募して採択されれば誰でもいける学生向けの活動ではなく、共同研究というガチの企業活動を体験してほしいというのが狙いでもある。

バイオはなかなかコストに見合わずに挫折するというのが定説ではあると思うが、そこはうまくターゲットを考えて進めていければと思う。あと、もう少し。

2019年7月1日月曜日

前期終盤。講義や実習の追い込み作業が大変

今日から7月。前期(明大では春学期と呼ぶ)も終盤である。

終盤なので、講義や実習の追い込み作業がたくさん出てくる。

講義では終盤に小テストを行っている。2つの講義の小テスを採点をすることになる。点数の集計なども間違わないようにしなければならない。

そして、それらと同時に期末テストを作成する必要がある。

講義ではなんといってもレポートの採点が大変である。また、今年度時間がかかったり混乱した部分について、実験プロトコールの作り替えも必要である。

さらに、学期終盤には委員会などの会議も多い。夏休み期間に入ってしまうと集まりにくいので(学会などの出張が増える)、学期内に進めることが多く、会議が集中する。

ちなみに3日間連続で、違う種類の委員会に参加したこの頃である。。そして、このブログを書いていて思い出したが、さらに違う委員会の日程伺いがあった。ブログ書きを中断して、ただいま返信完了。。

期末テスト後は、採点、成績付けがある。それだけではなく、インフルエンザなどの人には追試が用意されているので、それらの採点や成績付けも入ってくる。

これらが終わったら夏休み・・なはずもなく、大イベントであるオープンキャンパスが入ってくる。今年は模擬授業も担当なので、かなり忙しい。。

・・・というところで、オープンがらみでまた返信が必要な案件を思い出した。

7月もスタートしたので、最後のひと頑張りといこう。