いまツイッターで見かけた発言だが、
「何度も発言していますが、12月になったら「申し訳ないが今年度は実験はここまでだ」という研究室は珍しくないです」(by Satoshi Tanakaさん)
というものがあった。
そう、それくらい研究室の予算をとってくるのは大変なのである。日本に限った話ではないが。
うちの研究室は狭いのだけれど、すごく充実した予算と設備でやっていると思う。
充実しているといってもやり方があり、それはどうしているかというと、高額機械を絶対買わないという方針を貫いている(単に買えないだけでもあるが。。)。
そして、その分、生化学専用の分光光度計を買ったり、遠心機やインキュベーターやシェイカーを増やしたり、ベクターを人工合成したりしている。待ち時間やルーティーンワークを極力減らす努力をしている。うちの学生からすると当たり前かもしれないが、自分が院生・ポスドクでいた東大や理研の研究室よりも実験はやりやすくなっている。
もちろん、理研や東大にはうちにはない高額機器がいっぱいあったが、ぶっちゃけ自分が使うわけではない。自分が使うものは少なくて、そして自分の研究に関連するスペースはとてもせまかった。理研にいた時には、たった一台の植物インキュベーターを借りて(買ってではなく)、シアノバクテリアの研究を進めていたのである。なので、同時に温度などを変える実験なんてできなかった(笑)。
理研にいた6年間の間に理研の内部予算やさきがけやALCAなどの予算を獲得し、それらを理由に交渉し、インキュベーターが増えたり、スペースを借りたりした。しかし、それらの交渉や立ち上げるはとても大変だった。そして、その分、理研のいろんな仕事をすることになった。ただではないのである(いい経験をさせていただいたのだが)。。。
なので、今はそれらが立ち上がって、予算も消耗品は気にせずに研究できる(いうまでもなく無駄にはしてはいけないが)。
当たり前と思わずに、ぜひこれが後輩たちにも続くように研究を頑張って欲しいなと思う。研究室が立ち上がって、研究はとても良い調子で進んでいるので、ぜひこれを継続していきましょう。
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