2019年12月31日火曜日

2019年ラストブログ。今年もブログを読んで頂きありがとうございました。

本日は大晦日。1泊の家族旅行から帰ってきた。全然観光とかもいかずにホテルでのんびり。それでも色々と遊べて子供たちも喜んでいたみたいである。。ご飯はいっぱい食べてお腹いっぱい。これから正月にかけて、食べすぎないようにしなければ・・・(いや、無理か・・)。




2019年は、研究室も5年目に突入。3月に1期生(修士課程)と3期生(学部)が卒業。スタッフを除いて初期メンバーが全員卒業するという節目の年だった。

新しいフェーズに突入して、どのようになるか心配だったけれど、上が抜けてみんなの自覚もアップしたようで、研究室は順調に動いていた。正直、今年ほど先生が楽な年はなかったと思う。

これはもちろん、現メンバーの頑張りであるとともに、卒業したメンバーたちが試行錯誤しながら研究室のルールを作ってくれたことが大きい。20人以上いる集団には、ルールや決まりが大事であることを痛感したこの5年間だった。

2020年は大学院生が増えると共に、Iくんが、初めての博士後期課程に進む。すでに不動のエース的存在だが、今後はテクニカルスタッフとの仕事を少し増やして、さらに違うスキルも付けて欲しいと思っている。もちろん、論文もガンガンん書いて、D進したら不幸なんて当てはまらない将来を描いて欲しいと思っている(このペースならば絶対大丈夫だと思うけれど)。

学部3、4生も最後までしっかり研究をしている。学部で卒業すると論文まで間に合わないことが多いけれど、それでもしっかりと次に繋がるデータを出してくれている。年末には4年生のYさんが、培養に関する重大なデータを出したかもしれない。すぐには原著論文にならないかもしれないが、ひょっとするとかなり重要な情報で、年末に盛り上がっていたところである。

来年度は院生が5名(博士課程1名、修士課程4名)となる予定。さらに院進するという意欲的な3年生もおり、研究も一歩一歩だけれど進めている。

また、プライバシーの問題もあるので具体的には描かないのだけれど、就職はみんなしっかり決まっている。そういばブログに就職活動のことがあまり出てこないと思うかもしれないが、その理由は、学生たちがみんなしっかりと自分の希望の就職先を射止めており、先生は何もしていないからである。。優秀な学生が集まってくれているからでもあるけれど、みんな自己分析をしっかりして、自分に合う会社を選んでいる。

ということで、2020年の3月にはまた新しいメンバー6期生)が入ってくる。こうして、毎年新しいメンバーが入ってきて、研究室を介して人がつながっていくのはとても素晴らしいことであると思う。

研究面では、来年は現在の予算のステージゲート審査もあるので、気合を入れて業績を積んでいきたいと思っている。働きづめだと効率が下がるので、2日までは仕事は触らずに、3日くらいからはきっと飽きてくるので(笑)、仕事を少しずつ始めたいと思っている。

2019年もブログを読んでいただきありがとうございました。なんか雑記ばかり増えて、全然論文紹介とかプロトコールとか追記していない・・・忙しくて・・・。と、こんな感じで続けているブログですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年12月30日月曜日

2019年の研究成果のまとめ。来年も論文焼肉を食べたい。

今年もあと2日で終わり。来年は節目の2020年。東京オリンピックもある。もっと先かと思っていたけれど、あっという間である。

今年の研究成果を振り返ると、今年小山内研でアクセプトになった論文は、
1. Arisaka et al. 2019 Algal Res.
2. Ito et al. 2019 Sci. Rep.
3. Katayama et al. 2019 Sci. Rep. 
である。
全部、修士課程の学生が筆頭著者になった論文となった。論文としては少し我慢の年になったかもしれない・・・。

現在、1本がリバイス投稿中でおそらくまもなくアクセプトに。さらに1本がリバイス実験中、1本が再投稿準備中である。2月(は忙しいのだが・・)くらいに新規論文も投稿予定である。

上のリバイス中・投稿中の論文ではなく、他にも投稿までいくだろうと思っていた論文があったのだが、投稿が来年に持ち越しになってしまった。また、場合によってはお蔵入りかもしれないものもある。就職が絡むとあっという間に論文がお蔵入りになってしまう・・・まあ、大学で研究する以上、これは仕方がないので、焦らず進めていきたい。

論文以外の成果としては、今年は新しい特許出願が1件。企業との共同研究前提の特許なので、出願して終わりではなく利用されていくものになるのではないかと思う。

また、なぜか今年は特許の審査請求および審査に対する返答が重なった。審査請求とは、特許出願の後に行うもので、審査請求を行い、特許庁からの返答に反論したものを提出して初めて特許となる(特許登録)。特許出願だけでは、権利を得たことにはならない。

特許の審査は年単位で時間がかかるので、いつになるかわからないが、2、3件が近いうちに特許登録になるのではないかと思う(本当に、もういつの特許かわからないくらい時間がかかる)。審査請求というだけあって、審査に対して反論したり、場合によっては新しいデータを付けたりする。それなりに大変なものである。。

さらに、上の特許をベースに新しい企業との共同研究をスタートさせた。こちらは一切公開していない新しいプロジェクト。どのように展開していくか楽しみである。

ということで、2020年は論文をガンガン出していくと共に、企業との応用展開を積極的に進めたい。応用展開を目指していると、論文だけではだめなのがなかなか辛いところ。それでも研究者なので、論文は継続的に発表していかなければ。

2020年もいっぱい研究成果を発表し、お祝いの焼肉やケーキを食べたいものである。。




2019年12月29日日曜日

流石に出勤は終了。年内は少しのんびり。

昨日で年内の出勤は終了。昨日は南武線も小田急線も人身事故で、大学にたどり着くのにかなり時間がかかってしまった。

レポートの採点は、4/5くらい終了。年明け早々には終了する予定。今年の1年生は人数が多いので、すこし残ってしまった。

あとは出勤はせずに、デスクワークを気が向いた時にちょこちょこと進める。先ほどは農芸化学科のHPを更新した。
https://meiji-agrichem.jp/news_list_page/
ツイッターで農芸化学科関連のニュースに気づくと更新するという情報インプット形式である。これで良いのだろうか・・笑

あとは、修論直しや論文作成、プレゼン作成を少しずつ進めていく予定。なんだかんだと仕事はしてしまうと思うけれど、少しはのんびりできそうなところまで仕事が片付いた。

といってももう年内はあと3日かか・・・早すぎる・・・。テレビを全く見ていない。。年末らしく歌番組でも見たいのだけれど、オンデマンド性が低い(見たい時に見れない)ので、どうしても億劫になってしまう。ということで、年末はアマゾンプライムやYouTubeでもたくさん観よう。。




2019年12月28日土曜日

仕事納め・・・な気がしない。。

昨日の金曜日12/27で仕事納めが一般的かと思う。



今年の年末年始は12/28が土曜日で、一般的な仕事始めである1/4も土曜日。なので、休みが最も長い年末年始ではないかと思う。

昨日は午前に出勤で、午後は他大学で国際会議の打ち合わせ。一応の仕事納めだった。

これでゆっくり年末年始と言いたいところだけれど、仕事がかなりある。。

せっかくなので、どんな仕事があるか、自分のためにもまとめておこう。。

1. 研究関連
i. Iくんの論文再投稿
ii. 年明けのJST関連の大事な会議の準備
iii. メールベースでの打ち合わせ(他大学&企業)
iv. 国際会議の準備
v. 年度末に向けた予算の計算と発注

2. 教育関連
i. 修論添削
ii. 期末テスト作成
iii. レポート添削
iv. 年明けの特研ガイダンス(2年生向け研究室案内)の準備
v. 2月の大事なシンポジウムに向けた学内資料準備

言葉にすると少ない気がするけれど、他の仕事を頑張って終わらせてもまだこれだけ残っている。教育関連ではなかなか重大な仕事も。2月のシンポジウムはまだ公開ではないが、かなり大事なイベントでもある。

研究では、ポスドクIさんのリバイスも1月中旬〜下旬くらいには投稿したい。さらに、新規の論文も2、3本くらいは年度内に投稿したい(いや、きついか・・)。なので、上記を1月半までに片付けないと、またいろんな仕事が入ってくるのでさらに追加で積み上がってしまう。

レポート添削は150個以上。全て赤ペンで手を加えている(書き殴っているのはご容赦を・・・)。3分の2が終了したので、もうひと頑張り。。

ということで、家でできる仕事はできる限り年末年始に片付けたい。家庭の用事ももちろんあるし、少しは休みたいけれど。AmazonプライムとYouTubeくらいで気分転換だろうか。。


2019年12月27日金曜日

大学で伸びる人、伸びない人。

自分が大学生の頃からそうなのだけれど、大学は高校までと違って毎日ホームルームなどがあるわけではない。自由度が高い、選択肢が多いので、一生懸命勉強する人もいる一方で、遊んでしまう人もいる。

このため、大学で伸びる人、伸びない人がとてもはっきりする。




それがどこで決まるかといえば、継続的に努力できるかどうかの一点だと思う。

1、2年生までだとある程度の要領の良さで成績を取れる人もいる。「あの人は、なんであんまり講義とか熱心ではないのに、成績がいいのだろう?」なんて思うこともあると思う。

しかし、だんだんと要領の良さだけではついていけなくなり、成績が落ちる。

大学の成績だけならばよいけれど、成績が落ちた原因は、継続的な努力ができないことにあるので、その後の仕事でもあまりうまくいかない。

一方で、それなりに成績を撮っていたりすると、プライドは高かったりするので、実力と本人の自己評価が合わずに周りと喧嘩したりする。

こうした事例をそれなりにみてきた。

やる気の波は誰でもある。やる気になって1、2ヶ月努力することは、誰でもできる。しかし、1年、2年単位でその努力を継続することはとても難しい。しかも、その間にはうまくいかなかったり、他の人が成果を挙げてしまって差をつけられるなどの出来事もある。プライベートでもいろいろあるかもしれない。

こうした状況の中で努力を継続するのはとても大変だけれど、焦らずに継続できる人は確実に伸びていく。一方で、「自分はちょっと勉強すれば人を越えられる」という根拠のない自信を持っている人は、大抵その後苦しくなっていく。

最近の大学生はとても真面目で授業に出席するので、さぼると本当に差をつけられてしまうと思う。レポートを採点していて、1年生はとてもよく調べて頑張っている。こうした中でさぼるとかなり大変だろうなと思った。

努力の継続は本当に大変で、なので、モチベーションをどうやって高めるかという方法を、それぞれ編み出すのが大事だと思っている。自分もやる気があったりなかったりの波があるが、いろんな方法で継続的に仕事をして、自分も高めて行きたいと思っている。

2019年12月25日水曜日

年末のレポート添削が進行中。1年生のレポートの出来は・・

年末である。奨学金の推薦書の作成や研究費の支出、研究会の準備など、いろんな仕事が舞い込んでいる。

そんな中、担当の1年生の学生実習のレポート採点も今週から(というか昨日から)始めた。150個以上のレポートなのでかなりの仕事である。昨日は10数個の添削を終えた。

これまで採点したところ、今回の出来は結構良いのではないかと思う。


ブログにはレポートの書き方などを公開している。

レポートの書き方カテゴリー

どれくらい見ているのかわからないけれど、一般的な注意はすごく減っている気がする。

レポートの書き方簡易版にもあるけれど、例えば、文末に引用をつけることが出来ているレポートが非常に増えた気がする。これまでは、巻末に参考文献を書いて終わりのケースがとても多かった。

とはいえ、まだ10数個なのでわからないけれど。出席番号順で実習を行うので、近い人で成績が固まることが多い。全体の話なのか、最初の方の人たちの話なのかはまだわからない。

いずれにせよ、大学生では自分で情報を仕入れられるかが勝負になってくる。いろんな情報を調べて、今後もレポート、そして研究論文へとつなげて欲しいと思っている。

2019年12月24日火曜日

論文の戦いが続く。論文は、任期の切れ目がとても大変。

昨日は、ポスドクIさんの論文の審査結果が返ってきた。レビューアーが3名で全員がポジティブな返事をくれていた。これは結構珍しい。




ただし、直すとところはいっぱいあり、こちらとしては確かに甘かったなと思う部分もあるので、これから直しに入るところである。1、2ヶ月あればできるだろうか。勉強不足を指摘されている感があるので、年末年始の空いた時に論文を読まなければである。。良い刺激にはなった。


さらに元ポスドクKさんのリバイスも昨日投稿。異動になると論文が滞ってしまい、また、リバイス実験がなかなかできなくなってしまうのが辛いところ。この論文ももう思い出せないくらい前に出していたのだけれど、おそらくこれで形になるのではないかと思う(多分)。

自分もそうだったが、異動によって研究に切れ目ができて、前の仕事を仕上げるのが難しくなることが多い。これは、多くの研究者にとってかなりの問題ではないかと思う。自分の場合は、学振や理研の基礎科学特別研究員などだったので、いわゆる自分の給与を自分で取ってきていた。なので、ある程度自由度があったのだけれど、外部資金で雇用されている場合はそうもいかないと思う。

また、そもそも異動先に実験設備がなければどうしようもない。自分も理研に異動した時にはシアノバクテリアの培養がそもそもできなかった。

1年後くらいにインキュベーターを1台借りて、シアノバクテリアの実験を再開させた。最初は、ガラス管を切ったりドリルでゴム栓に穴を開けたり、チューブを組みあわせたりと完全に工作だった。大変だったけれど、研究室の立ち上げの時にはこの経験があったので、あっさりと立ち上げることができた。何事も経験である。。

これで少し手が空いたので、他の人の論文に手を付けたい。4年生の論文を進めるのが次なのだけれど、あまり手を出しすぎても本人たちのペースもあるのでよくない。そろりそろりと状況を伺おう。。


2019年12月23日月曜日

仕事としては12月ラストの週。今週で一応の仕事納め。

通常仕事納めと仕事始めは、12月28日と1月4日ではないかと思う。大学教員の場合は特に決まりはないけれど、一応そのようにしている。


今年の年末年始は、とても休暇が長く、28日が土曜日で、1月4日も土曜日なので、フルで休むと9連休となる。旅行に行く人もいるかもしれない。

とはいえ、大学の場合は年末から年度末は最繁忙期。仕事場には行かなくても家でデスクワークがなくなることはない。今週も学外の仕事があったり、また、家の用事を片付けたり、歯医者などの体のメンテナンスも入っている。いくらでもやることが出てくる。

土曜日で専攻科目の小テストの採点は終わったので、少し楽にはなったが、レポートの採点は残っている。年明けには研究に関する重大な会議も入っているので、気は抜けない日々である。

2019年もあと少しで終わり。平成から令和になったがあまり実感はない。。時が経つのがあっという間なので、成し遂げるべきことは、いつかきっとではなく、期限を切って進めなければと思っている。

2019年12月22日日曜日

その仕事はいつ終わる予定?

先週で自分が担当する講義と学生実習は、年内分が終了した。講義は1月に再開し、最後に期末テストを行う。昨日、小テストの採点も終了した。

学生実習も、自分の担当分は終了。とはいえ、自分の研究室には150個を越えるレポートが積まれている・・・・。これらの採点が残っている。なかなかな仕事である。。

また、このような講義などが減るときには、大抵他の仕事が色々と入っている。

研究関連の仕事もさることながら、大学の委員会関連、また、学外の仕事も結構入っている。仕事納めまで割と忙しい。。

とはいえ、5年目に入ってきたのでペースはつかめてきた。忙しくとも、予想ができると対応できる。急に入る仕事が多いとかなり疲弊してしまう。

なので、研究関連でもそうだけれど、あらかじめ予定を教えてくれるととても助かる。


学生やスタッフにも

いつくらいに論文の草稿が仕上がりそうか?
いつくらいに現在の実験は終わりそうか?

などをよく聞いている。これを聞いておかないと、仕事の順番が整理できず、対応ができないのである。

特にスタッフや学年が上がった人には、自分の計画に時間軸をいれるようにしなければと思っている。どんなに素晴らしいデータでも、形としてまとまるのが10年後では、残念ながら昨今の状況では厳しいと思う。

来年度は、自分の行っている実験、研究計画、論文執筆がいつ終わるかを必ず考えてもらうようにしようと思っている。ポスドクとかでも形にする時期を全く考えずに実験をしている人が結構多かったので、この辺は本人たちのためにもそのようにしなければと考えている。

2020年は、自分たちの仕事をきちんと形にすることを目標にしたい。

2019年12月20日金曜日

専攻科目の小テスト完了。さて結果はいかに・・。

今週は、専攻科目(3、4年生が主に受ける科目)の担当講義である環境バイオテクノロジーの小テストだった。



環境バイオテクノロジーは、遺伝子と代謝の復習から始まり、遺伝子の応用ではRNAiやゲノム編集、代謝ではバイオプラスチックやバイオエネルギーにつながっていく。最後の方は、遺伝子組換え作物の話であり、自然科学の話だけではなくなってくる。

もう終盤で、小テストを行った。まだ採点は1/2以下である。

全体としては、やはり最初の講義の内容を忘れてしまっている率が高いような気がする。遺伝子からバイオエネルギーまでということで、かなり範囲が広い。後半は生活に馴染みのあるところなので、比較的できている気がするが、前半は身の回りに直接あるものではないので、忘れてしまいがちかもしれない。

とはいえ、だからこそ小テストを行っている。これで来月末にもう一度期末テストがあるので、そこで知識の定着を図っている。別に順位を付けたいわけではなく、全員が最後に覚えてくれればそれでよい。期末テストの1ヶ月と少し前に小テストで一度覚えたので、期末テストではしっかり覚えてくれるのではないかと思っている。

今日は採点業務と行きたいところだったけれど・・・子供の件でまたもや一部休みを取る予定。デスクワークが進まないが自宅でもできる仕事をしよう。。

2019年12月19日木曜日

論文執筆の時期。デスクワークをしていると不安を感じる?

研究室のPIになってから実験は全然できなくなった。

1年目はかろうじて少し実験をして、特許出願などにつながったが、その後はお試しで行う実験くらい。最近はもっぱら植え継ぎなどの仕事しかできていない。

12月ももう下旬に入っていくところなので、卒業がかかっている学生は、卒論、修論、D論などを執筆している時期かもしれない。


実験系の研究をしていると、実験をしないとなんとなく不安になることがある。

デスクワークばかりになると、「自分は研究をしていないのではないか?」となんとなく不安になる。

しかし、研究は全てバランスなので、むしろ実験だけに全てのエネルギーを費やしてしまわないことが大事だと思っている。

研究室で常に伝えていかなければいけないことだが、

1.  論文や特許などの形にして初めて研究成果が認めらる。実験ノートに良いデータがあっても発表したことにはならない。

2. 研究成果が、どのくらいの時期にどのような形になるかを常に計画していく必要がある。

3. 勉強せずに実験をすると、やらなくてもよい実験を行ってしまうことがある。

4. 実験をすると体が疲れるので、それだけで満足感を得てしまう。

が経験から得たものである。

研究は、最初の構想から最後の形にするところまでが大事である。学部で卒業するとそこまではいかないかもしれないけれど、大学院生は少なくとも実験に全エネルギーを使わないようにして欲しいと思っている。

とはいえ、自分も実験をしていないとこれでよいのか常に不安になってしまうのだけれど・・・論文を読んだり書いたりすることも研究だと言い聞かせて日々の仕事を進めている。もちろん、論文ばかり読んで実験をしない人もいるので、どれかに偏りすぎることなくバランスが大事なのだけれど。

2019年12月17日火曜日

子供の体調不良で休みなど。

子供が体調を崩したので、半休を取得。別に出勤簿などがあるわけではないので、誰に報告をするのでもないけれど、研究室のメンバーには連絡。

思えば子供が赤ちゃんの頃は、もっともっとたくさん子供の体調不良で休みを取っていた。

しかも、その当時は任期付き。このままで職は大丈夫なのだろうかという焦燥感と戦いながら働いていた。

結果としては大丈夫だったのだけれど、非常に苦しい日々だった。人生で最も大変な時期の1つではないかと思う。

もちろん、戦略は色々と考え、家でもできる仕事を増やしていったことも功を奏した。任期付の時もそうだし、今でもそうだが、研究者はなんといっても論文が一番大事である。なので、論文書きを進めることを第一に据えて仕事をしていた。実験データがなければReviewなどを書いて頭を鍛えることもしていた。

この時期を経て、論文を書く速度は格段に速くなったと思う。

それに比べれば、今はだいぶ楽になった。Amazonプライムで動画を見るなんて余裕はひとかけらもなかった。今日は少し仕事が片付いたので、のんびりしながら仕事も進める。子育ては大変だけれど、でもそれ以上のものは子供からもらっているとは思う。

2019年12月15日日曜日

査読終了だが、出版社のビジネスモデルに異議あり!

昨日は、海外のグラント審査と論文の査読で1日が終わる。大学業務ではないし、自分の研究でもないので完全にボランティア業務である。。

ちなみに両方とも無給である。

海外グラント審査の場合は、有給のこともあるが、無給の場合もそれなりに多い。

論文の査読は無給である。

こちらも何度も書いているが、学会が発行する科学誌ならば無給でも仕方ないと思うが(本当はそれでも対価を支払った方が良いと思うが)、単にビジネスとして出版業を行っている商業誌のために研究者が無給で編集や査読をしているのはおかしいと思っている。

読者からだけお金を取る場合もあるし、著者からだけお金を取る場合もあるが、基本的なモデルは上記の通りである。

出版社側は、著者からお金を取り、無料で編集・査読をしてもらい、また、読者からもお金を取るというビジネスモデルである。最近はWeb出版も多いので、やることといえば少しの連絡業務と最終校正である。

しかも、最終校正を人件費の安い国に丸投げし、めちゃめちゃな校正をさせることすらある。名の知れた出版社である。

こうしたビジネスモデルでも、研究者は論文を発表していかなければ評価されないし、研究をしたことにならないので、論文を発表する。一般の人にはあまり関係がないので、さほど問題にならないが、海外では査読のボイコットが起こるなど、それなりに問題になっていることである。

これまでは論文をガンガン出すために、お金のことではなく最適な雑誌を選んでいた。しかし、今年は商業誌を減らして、学会誌または著者からお金を取らない雑誌に発表している。

ちなみに一般的な雑誌では、1回の出版で日本円で5万円程度かかる。オープンアクセス誌という著者だけがお金を払うモデルだと大体20万円から25万円もかかるのである。中には70~80万円という法外なものもある。

本学では教員や大学院生に海外出版補助制度があり、年に1回or2回使えるので、その制度を2回使って今年はオープンアクセス誌に2報発表し、あとは著者がお金を取られないエルゼビア社の雑誌に2報発表した(ちなみになぜかエルゼビア社だけが叩かれるのだが、他の出版社も大して変わらない気がするのだけれど・・)。これによって今年はかなりの研究費の節約できた。

ということで、査読などの依頼が来たら受けることももちろんあるが、最近は断ることも増えてきた。それよりも、商業誌を出している出版社は、査読、編集者に対価を支払うべきだと思うのだけれど。

2019年12月13日金曜日

春の学会申し込みシーズン。

学会の年会は、大学の学期の合間に行われることが多い。夏はお盆の時期は外して9月、春は3月に年会を行う学会が多数ある。

3月に年会が行われる学会と言えば、日本農芸化学会、日本化学会、日本植物生理学会が、自分の関連する学会である。

また、それ以外にも単発のシンポジウムが入る。今年は、日本で開催される国際シンポジウムに参加する予定である。農芸化学会は微妙かもしれない・・。学生たちに任せよう。。

学会の年会は3月だが、申し込みはもっと早いことは言うまでもない。11月いっぱいのところが多い。単発のシンポジウムは12月、1月締め切りと、もう少し後のことが多い。

今は、国際シンポの申し込み手続きをしなければと思っているところ。

年会、シンポジウムの申し込みは、このようにすごく期間が空くので、「あれ、手続きしたっけ?」と忘れてしまうことも多々ある。遠方の場合は、同時に宿泊先も抑える必要があるのでそちらも忘れないようにしなければならない。

3月って、正直1、2月で全ての力を使い果たして、そうこうしているうちに新メンバーの基礎実習や次年度の準備で忙しい。結構辛い月で、毎年学会に行く余力がなくて大変である。。今年も忙しくなりそうな予感。。


2019年12月12日木曜日

年の瀬といえば生田駅周辺で忘年会。

あっという間に忘年会のシーズン。小山内研でも年に1度の忘年会を行っている。大抵は、生田駅または近郊の駅の周辺のお店で忘年会を行う。

その日は、学生たちによる大掃除も合わせて行ってもらっている(先生・スタッフは機械などのセットアップをする予定)。

公式行事は一般的は歓迎会、ゼミ合宿、忘年会、追いコンで、これに論文などのお祝いが追加される。先生は公式行事以外はあまり参加していない。学生たちだけの小さな飲み会も行っているようである。。

教員になると、学会や研究会、研究打ち合わせ、その他の業務で外勤も多い。また、家庭の用事も増えてくるので、なかなかイベントに参加する時間がない。

来週は、学年だけのゼミを行う予定。これが終われば一気に年末モード。とはいえ、学内外の会議はたくさん残っているし、小テストやレポートの採点も山積みである。。仕事納めまで予定はいっぱいである。。

先月初めは体調を崩していたが、体調は万全。忙しい時に体調を崩すと一気に大変になるので、この調子で進めていきたい。

2019年12月10日火曜日

日帰りで神戸。JST-ALCA会議

昨日は、日帰りでJST-ALCAの会議で神戸へ。

昨年度終わりからALCAは4チーム体制になった。代表が明治大学で、神戸大、理研、いであ株式会社の4チームである。研究プロジェクトの進捗を話し、チームの方向性をまとめるためにたびたび会議を行う。

とはいえ、全員集まるのはなかなか大変なので、昨日は3チームで話し合い。今日の朝は、昨日来れなかった理研のSさんと横浜駅のカフェで別途話し合ってから大学に出勤した。

こちらは帰りの新幹線で食べた鯛めしとやわらか焼きというお菓子。


西の鯛めしは甘くない。。関東近郊の駅弁の鯛めしは甘いので。子供の頃に家族で熱海に旅行をすることが多く、帰りは決まって鯛めしだった(多分)。なので、駅弁といえば鯛めしという幼い頃の習慣が残っている。

やわらか焼きはあんこなどが入っていなく、素朴な味。卵の風味がいっぱいで、ずっと食べていられそうなお菓子である。

ALCAの内部会議も終了。1月にはサイトビジットという総括・アドバイザーの先生方との会議がある。こちらは何時間にも渡って議論する大イベントである。

研究は順調に進捗している。あとは論文などを頑張ってまとめるのが大事。研究成果は形にしなければ自己満足なので、最後までやり遂げることを忘れないようにしたい。

2019年12月8日日曜日

講義は二桁回数へ。小テストも実施。

今週で担当の講義は10回目。学生実習も最後のクラスに入っている。本当に時の流れが早い。



講義には期末テストが課されているが、自分の担当講義では期末に加えて色々な課題を課すことにしている。

担当講義の全てで行なっているのが小テストである。講義のかなり終盤に行い、最後の回で返却と簡単な解答解説を行なっている。

これは担当教員のポリシーによると思うけれど、自分の場合は、期末テストで全員100点を取ってくれるのが理想である。

これも繰り返し述べているのだけれど、大学の講義は入試と違って別にセレクションしたいわけではない。研究室選びなどでどうしても順位付けされることもあるけれど、本質的には順位はあまり意味がない。

期末テストだけだと、解説の機会がなく、例えば点数が50点だとすると半分は間違ったまま学期が終わってしまうことになる。ウェブサイトにアップロードすることはできるが、学期が終わって長期休みに入ってからきちんと復習をする人は限られているかもしれない。

なので、小テストをまず行い、解説を行なって、期末テストではその中からそれなりの割合で同じ問題を出すことにしている(もちろん、全部ではないし、少し変わっているので、何も考えずに脊髄反射で答えると間違える)。

こうした復習をしっかりやる期末テストにして、知識の定着を図っている。どれくらい効いているかは学生にもよると思うけれど・・。

ということで講義も終盤。それが終わると大学教員の最も忙しい季節がやってくる。教員も学生もみんなで健康管理をして、冬に臨みたい。。

2019年12月6日金曜日

中身は書けないけれど、6期生のテーマを構築中。

12月に入った。1月には研究室ガイダンスがあり、3月のはじめに新メンバー(新3年生、現在の2年生)の研究室配属が決定する。


毎年7名前後が配属。教員は一人なので結構大変ではある。

これだけ配属されると、「研究テーマってそんなにあるのですか?」と聞かれることがある。

実際、自分も着任前にはどうかと思っていたが、実際にやってみると研究テーマってたくさんあって、テーマがなくて困ることはないことがわかった。

研究では、1つの結論に対して、本当にたくさんの実験を行なって証明をしなければならない。なので、似たようなテーマでも細かく分けるといくらでも分けられるし、論文も複数になる。

また、1つの結果が出ると、目的の結果以外にも違う結果がえられたりするので、自然とテーマができることになる。

むしろ発散しすぎてまとまらないことを防ぐ方が大事であることがわかってきた。いろんなことに手を出して時間切れになり、形にならないことの方が多いので、きっちりと形になることまで計画できるような教育をしていなければと思っている。

ということで、来年の新メンバーとなる6期生のテーマを今から考え中。ここから3ヶ月くらいに渡ってブラッシュアップしていく。

どんな学生が来るかとても楽しみである。。


2019年12月4日水曜日

秋の新学術領域会議で発表。

昨日まで2日間の予定で、新学術領域の領域会議に参加していた。

新学術領域は、文字通り新しい領域を作るような分野の研究者が一同に介し、研究を推進していくものである。

通称「新光合成」と呼ばれる領域に参画させてもらい、研究を進めている。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/

文字通り光合成研究なのだけど、自分の班は光合成と代謝など幅広い分野にまたがる研究が担当である。

昨日まで岡山に出張。2日目の会議に参加した後、そのまま駅に直行で帰宅。10時過ぎに帰宅すると流石に疲れている。。


ビジネスホテルの朝食はなかなかのレベル。ソーセージも地元のものらしい。

急いで帰って仕事。予定はびっしり。

2019年12月2日月曜日

考えるテクニカルスタッフで研究室運営

うちの研究室は、テクニカルスタッフ(テクスタ)が主体で研究を進めている。



現在、テクスタは3名。ポスドクが1名だが、そのポスドクは理研時代はテクスタで、現在も時短勤務なので実質的にはテクスタに近い。
研究室HP

理研でさきがけの予算を獲得して以来、テクスタを雇用している。理研時代はPIではなかったのでポスドクを雇用するという選択肢はなく、テクスタ、派遣職員、パートタイマーなどを雇用していた。

明治大学に異動してから、明治大にはテクスタとパートタイマーの区分がないので(全員月給制)、名目上は一括でテクスタ(正式には研究補助者・・だった気がする)と呼んでいる。

さきがけがスタートしたのが2011年でそれ以来人を雇用して研究をしている。もう8年くらいが経った。

この8年くらいでも、テクニカルスタッフの役割はかなり変わってきた気がする。

理研ではビックプロジェクトが多かったせいかもしれないが、ひたすら手を動かすというポジションの人もいた。言われたことをひたすらこなす業務である。もちろんそれも大事かもしれない。

しかし、結局は、どのようなポジションであれ、自分で考えて、自分で学んで、自分で手を動かせる人でないと生き残っていけないことを知った。

特に最近は、色々なものをアウトソーシングでできるようになっている。また、うちの研究室では、1つの実験作業をルーティーンでずっと廻しているものは少なく(少しはある)、状況に応じて色々と計画を変更していく。そうすると、外部委託してしまった方がコストもスピードも労力も削減できる機会が増えてきた。

なので、アウトソーシングでできないことを任せることがどんどん増えてきた。できたばかりの新しい技術は学んで試してみなければいけない。また、既存の技術だって対象が変わればそれに合わせてカスタマイズしていかなければならない。こうした柔軟性に富んだ仕事をお願いすることが本当に増えてきた。

ということで、年々テクニカルスタッフの仕事は手を動かすよりも考えることの割合が増えている気がする(もちろん、日々繰り返す実験が大事という大前提は変わらない)。

今年はスタッフ4名体制で動いているが、とても良くシステムが動いている。ということで、学生を除くとうちの研究室はテクスタで廻っている珍しい研究室かもしれない。

ただし、デメリットとしては、論文作成はもちろんのこと、研究報告、特許相談、外部研究者との会合、国内の学会発表ですら自分がやらなければいけない。アウトプットが自分に依存してしまっているところが現在の課題である。

今後はエースのIくんにも加担してもらってアウトプットのところを増やさなければと思っている。

また、スタッフは任期制なので、研究費を継続的に獲得しなければいけない。これがとてもすごいプレッシャーである。。幸運なことに現在はうまくいっているが、続けるのはとても大変である・・・。

いずれにしても、こうした体制を継続するために常に研究成果が形になるように、必死に計画を考えて、トライアンドエラーで行動する日々である。




2019年12月1日日曜日

研究室訪問で聞かれる研究者の楽しさ。

今日から12月。寒さも本番。昨日からの冷え込みはなかなか厳しい。

今年の研究室訪問も、定期的に2年生が訪れている。金曜日も2名ほどやってきた。

今年の研究室訪問は、これまで何人くらい来ただろうか。多分、20人以上で、30人弱という感じではないかと思う(正確な数字は忘れた・・)。

ちなみに今年の2年生は人数が少なめなので、配属は6人だろうか。研究室配属は卒業に必須ではないので、その人数によって変動する。

研究というものを職業としているので、その面白さなんかも聞かれている。

研究は大変だけれど、仕事としては素晴らしいと思う。

毎日の作業は似たようなことをしているが、内容が進んでいく。自分のようにルーティーンワークが苦手な人間には、ぴったりの職業である。何を大事とするかはその人次第だけれど、自分は仕事が楽しくないのが耐え切れないと思った。

「この仕事続けていて何が得られるのだろう?自分ではなくてもよいのではないだろうか?」

なんて思ってしまう職業は避けようと思った。単なる我が儘といえば我が儘だが、自分の人生で最も多く時間を使うことなので、仕事の意義は最優先だと思ってきた。特に自分でなくてもできると思ってしまったら、長く続けた時に辛くなってしまいそうな気がした。

なので、自分でなければできないことを仕事としたかった。

こうして研究室を運営し、研究・教育を続けられる身分になったことは本当に幸運である。大学にはいっぱいお返しをしなければ。どの会社でもそうだけれど、全員が組織を良くしようという方向に向いているわけではない。なので、きちんと全体を良くしようとしている人を見つけ、その人たちと協力し、大学をより良くしていこうと考えている。

2019年11月29日金曜日

学会要旨の添削祭り。自分の仕事の説明練習。

ちょうど来年度の国際学会と3月の農芸化学会の要旨の締め切りが重なっている。なので、毎日学会要旨の添削をしている。添削祭りである。。

要旨の作成は本当に難しい。

自分では相手に分かるように書いているつもりが、実は全然言葉が足りない。

なぜかというと、本人はいろいろ勉強しているし、何よりも実験をしている。なので、単に培養していると書いても培養している光景が目に浮かぶ。しかし、読者は培養していると書かれても、どのくらいのスケールで培養しているのか?試験管なのかフラスコなのか?温度や光、湿度、CO2などはどうなっているのか?など、全然わからない。これらが関係なければ良いが、ほとんどの場合、培養条件はとても大事なパラメータになっている。

かと言って、要旨なので、全てを書くわけにはいかない。多過ぎず、少な過ぎず、バランスよく書くのがとても難しい。多くの場合は説明不足になっている気がする。

また、勉強をしないと書くことがなく、そうすると同じことを繰り返して書くか、ものすごく一般的なことを書くことになる。この遺伝子を研究すれば病気の治療に役立つかもしれないとか、将来的に環境保全に役立つとかである。

これらのバランスや具体性を指摘しながら、文章を直していく。なかなか大変な仕事である。

でも、こうしたことをやっておかないと、会社に入ってから自分の仕事をうまく説明できないということにもなる。同じ部署の人には分かってもらえるが、少し離れた人になると説明ができない・・ということになる。誰でもできそうなものだけれど、実はかなり難しい。

学会や論文を通して、こうした説明の練習をしていく。科学のことだけでなく、仕事の練習でもある。会社によると思うけれど、会社に入ってから鍛えるなんて、そんなに甘い環境は今時少ないと思うので。

2019年11月28日木曜日

明大高校での授業完了。50分授業って懐かしい。

昨日は、附属高校である明大明治高校に行ってきた。

明大高校は、調布市にある。行きは、調布駅からスクールバスがあった。調布駅からはバスで15分くらい。帰りはバスがなかったので、西調布駅まで歩いた。10分くらいの距離で、意外と歩けることがわかった。

高校の授業なので1コマ50分間。大学の講義は昔の90分間から100分間になった。高校の授業のちょうど倍である。

久しぶりに50分間の授業を行ったが、50分間って、本当にあっという間である。光合成、代謝、バイオプラスチックの話を1/3ずつ話すとあっという間に終わってしまった。

明大高校に行くのは2年ぶり。校舎は相変わらず綺麗。教室までは生徒が案内してくれるというとても親切なものになっている。

明大高校は最近とても人気があって、確か偏差値もかなり高いのではないかと思う。雰囲気も良さそうだし、場所も広いしとても良さそうな高校だと思う。

こうして大学の先生もいろんな仕事をこなす。高校で授業と思ったら大学の講義や実習はもちろん、お金の計算もあり、企業との打ち合わせも予定されている。研究室の学生の添削もなくなることはない。

今日も朝に1つくらいは仕事を片付けなければ。。


2019年11月26日火曜日

研究室で学ぶ科学の文章作成。それは仕事に直結する能力。

研究室で学ぶことについて、いつも「半分はサイエンス 、もう半分は一般的な仕事のやり方」という趣旨のことをいつも言っている。



サイエンスの部分は各研究室の内容で、うちでは分子生物学や生化学をメインに、酵素、遺伝子改変、代謝工学、光合成、バイオプラスチック原料生産などについての知識や技術を学ぶ。これは言うまでもない。

一方で、後半半分は、一般的な仕事のやり方を学ぶということである。

研究室ではいきなり自由度が上がる。自分で自分の時間や空間、労力の使い方を決めていかなければならない。自分の計画を考えて実行し、より効率的な方法を考えていく。一般的な仕事だけでなく、日々の生活にも役立つことだと思う。

さらに大事なことは、科学の文章作成を学ぶことである。英語の話ではなく、日本語の話である。

散々レポートなどもこなしたことだし、そもそも国語は得意だ!という人もいるかもしれない。

しかし、科学の文章は、これまで習った国語とは全く異なるものになっている。なので、国語的には素晴らしい文章でも科学の文章としてはルール違反になっていることは少なくない。

例えば、
1. 科学の文章では一度言ったことはもう書かない。
2. それ、これなどの指示語を減らす。
3. 比喩などの表現は使わない。
4. 読み手に解釈の余地を残さないようにする。
5. 自然科学では、できる限り主語を人にしない。

など、挙げきらないが、様々なルールがある。これらを破って、自分の内容は素晴らしいはずだ!という願望は残念ながら通用しない。単にルール違反になるだけである。

特殊な高校にいない限り、科学の文章を学ぶことはない。これまで国語は得意だったはずなのに・・と文章作成の壁にぶつかって自信が喪失することも多い。しかし、これまで学んでいないのだから恥じる必要はない。

そして、科学の文章と書いたが、それは内容をいかにシンプルに、誤解の内容に伝えるかであり、すなわち仕事の文章であると言ってもいい。仕事の文章で、物語文のような「まるで◯◯かの如く、A店の売り上げが増加した」とは書かないだろう。

ということで、研究室ではこれまで習っていなかった科学の文章、言い換えれば仕事で使う文章を学ぶことになる。ただし、どこまで深く学べるかは、本人の研究の進捗による。なので、より頑張った人はより学べるという構図である。研究成果がなければ書くことが生まれないので。

こうして研究室では努力すると新しいことを学ぶことができ、どんどんと実力に差がついていく。タフな日々であると思うけれど、新しい能力を身に付けるために、自分のペースを見つけて継続的に頑張って欲しいと願っている。



2019年11月24日日曜日

年に一度のOB・OG会。みんな社会人だ・・

昨日は年に一度の研究室OB・OG会が開催された。

OB・OG会ということで、参加者は社会人も含む。なので、平日にはできないので昨日の土曜日になった。

場所は、生田駅の徒歩1分の場所にある「ふぅ」。生田キャンパスの明大生には御用達の店である。



若者向けの料理が多く、ボリュームはかなり。男子大学生でも食べ切れないくらいの量である。それでいてかなりリーズナブル。そして何よりも美味しい。梅酒がたくさんの種類揃っているところも嬉しい。いつきても美味しいなあと思う店である。。


1期生から現在学部3年生の5期生までの学年。早いものでもう5学年分である。1期生の学年が今年の3月に修士課程を修了、3期生の学年が今年の3月に学士を取得した。なので、まだ社会人として長く働いているわけではない。

それでもみんな色々とあったようで、それぞれの進路でとても頑張っているようだった。

現在の学生たちにとっては、今後の進路を相談できる良い機会。何と言っても先輩たちの実体験を参考にできることは素晴らしいことだと思う。こうして縦の繋がりができていくことは、本当に有益なことである。

それにしても早いものでもう5期生。ついこの間、学生実習で白衣を来ていたイメージしかない。あっという間に次の6期生が決まることだろう。

社会人になれば色々と大変なことも多いかもしれない。疲れた時には気分転換が絶対に必須。気が向いたらなんの用事がなくても研究室を訪れて欲しい。とりあえずの気分転換にはなると思う。くれぐれも健康だけには気をつけて仕事を続けて欲しいと思っている。

2019年11月23日土曜日

◯◯してもよいですか?という質問に対する答え。

研究室訪問の時期なので、よくある質問に対する回答を。

研究室によってルールがあるので、そのルールが自分に合うかどうかを事前に調べておくのがとても大事である。

アルバイトはしてもよいのか?
サークルを続けてもよいのか?
インターンにはどれくらいいけるのか?
朝は何時にこなければいけないのか?夜は何時までいなければいけないのか?
大学院に進学せずに就職してもよいのか?

など、聞きたいことはいくらでもあると思う。

こればかりは研究室によるので、一般論は難しい。

うちの研究室および個人的な意見としては、研究室に配属されたら半分社会人みたいなものなので、基本的には何をしてもOKと考えている(いうまでもなく、安全面の配慮を怠ることや掃除当番・廃液当番などの共通の仕事をサボることは駄目だけれど)。

研究室配属までは、多少の自由度はあれ、多くは類似のカリキュラムで学んでいる。しかし、研究室配属からはに自分の進路に向けて独自の道を歩んでいかなければならない。

大学院に進学する人もいれば学部で就職する人もいる。就職も食品メーカー、化学メーカー、サービス業、情報通信系、公務員など様々である。

進路が様々ならば、最適な勉強法も様々である。共通した部分もあるが、今後は独自のスキルアップをしていかなければならない。

このため、教員が「◯◯をしなければならない」といった押し付けがましいことはできなくなってくる。

これは一見自由で素晴らしいことのように見えるが、同時に自分の行動に自分で責任を持たなければならないことでもある。力の入れどころを間違えると、どんなに努力しても効果が上がらないことがある。こうした判断を自分でしていくことになる(研究室ではそうした判断力を磨くことになる)。

ということで、少なくともうちの研究室では、◯◯してもよいですか?と聞かれたら、基本的にはもちろんOKという答えになる。これは決して甘いわけではなく、自分の行動で自分の将来が決まるということであり、社会人に向けて責任が増えていくことを意味していると思っている。

2019年11月22日金曜日

体調管理にご注意・・

昨日は講義とゼミの後、頭痛がするので15時くらいに帰る。帰って薬を飲んで少し寝ていた。

急に寒くなって、周りの体調を崩している。自分も3、4週間前に風邪をひいていたのだけれど、またもや体調を崩してしまった。少し先には出張も入っているし、気をつけなければ。

来週には高大連携講座という明大の附属高校での授業も予定されている。こうして通常の講義や実習以外にも隙間なく業務が入っていく。。研究の時間を確保するのが本当に大変である。。

とはいえ、みんなよく頑張って研究を進めてくれている。ゼミなんかをみてもみんなそれぞれ個性を持って進めてくれている。うまくいかなかった部分はきっちり修正して成長してくれればそれでOKなので、自分の成長に生かして欲しい。

頭痛がするので、ブログは短めで・・。


2019年11月20日水曜日

研究室訪問と研究室の男女比の関係

先週あたりから研究室訪問が急増している。今日はすごく多くて、10人くらい研究室訪問が来た。ちょうど授業の合間に時間があったらしい。



先週までは女子が圧倒的に多かった。男子は1名しか来ていなかった。

今日は男子がいっぱい来て、8割くらいが男子だった。なので、これまで研究室訪問に来た学生の男女比は1:1くらいになったと思う。

例年の傾向だけれど、やはり研究室訪問に来る男女比と実際に研究室配属になる学生の男女比は近い傾向があると思っている(数値化したことはない。。)。

研究室ができて最初の1、2年は女子学生ばかりで女子大みたいだった。しかし、今の4年生の学年の時は、男子の研究室訪問がものすごく多くて、実際に配属された学生も男子5名、女子2名だった。今の3年生は、女子の方が研究室訪問の数が多く、実際に配属された学生も女子5名、男子2名だった。

ということで、やはり研究室訪問に来る男女比と配属される学生の男女比は正の相関がある気がする。

今年は今日の訪問で男女比が1:1くらいになった。さて、今後の訪問でどうなるか。そして、例年の法則は守られるのだろうか。。何にせよ、新メンバーの配属は、毎年みんなとても楽しみにしているとても大切なイベントである。


2019年11月19日火曜日

研究テーマは4月の下旬に決まります。

11月になり、研究室配属に向けて2年生が研究室を訪れる時期になった。


いろんな質問があり、ブログにはFAQ的なものを載せているのだが、あっという間に古くなってしまう。毎年考えながら更新しているせいである。

あと、各学年の意向も反映されていて、例えば3期生(M1世代)は自分たちの学年のゼミをやりたいということになったし、4期生(B4世代)は早く研究テーマを決めたいということになった。

そう、以前は3月に研究室配属され、研究テーマの決定がB3の5月だった。それでも結構早いと思うが、さらに早くしたいという要望により、最近は4月下旬になった。

結果的にはこれがよかったと思っている。

前は基礎実習と称していろんな実験を行っていた。しかし、結局基礎実習でやったきりで、その後1回もやらない実験も結構あった。

実験のやり方を覚えるという意味では悪くないが、教わる方も教える方も時間を合わせなければいけないので、期間が空いてしまい、ややもったいないことになった。

なので、4月下旬に決めてしまい、あとは各グループに分かれて直接先輩に習う方式になった。

4月はゼミがスタートし、4月下旬に既存メンバーの研究進捗報告が一周する。一通り聞いてもらったところで研究テーマを決める。もちろん、途中で変わってもよいし、そもそも研究テーマは剛直的なものではなく、柔軟に変化させなければならないと思っている。

いずれにしても、よくある質問の答えとして、小山内研では研究テーマは、3年生の4月下旬に決まります。






2019年11月18日月曜日

連勤疲れも取れ、一週間スタート。日が暮れるのも早くなってきた。

今日からまた月曜日。

先々週の土曜日から日曜日はユーグレナ研究会。また、一昨日の土曜日も短い時間だが出勤していたので、結構な連勤だった。昨日はゆっくり休んでだいぶ回復した。


昨日は子供たちと回転寿司へ。タッチパネル式の回転寿司なので、それほど高い店ではない。

タッチパネル式での注文は本当に楽。。直接注文する店だと、忙しいと注文を忘れられたりして、落ち着かない。自分だけならば良いが子供たちの分まで考えなければいけない食事の場合は、結構な手間である。。

タッチパネル式では、子供たちももう自分で注文をできる。なので、子供たちも自分で頼んでいたのだが・・・・

上の写真の大トロやそのほかにもマグロ、また、アワビとかを注文しまくっていた・・・値段なんて見ていないのだろう。。ということで、お父さんは海苔巻きでお腹を満たす。

そして、子供たちも大きくなってきたので、たくさん食べるようになってきた。とても嬉しいことなのだけれど、財布には・・・これからもっともっと食べるようになるのだろう。恐ろしや・・。

それにしても、子育ても最も忙しい時期を抜けた。赤ちゃんの頃はそれはそれは大変だった。あんまり風邪もひかなくなり、ひいても回復も早くなった。だいぶ楽になったものである。。

さて、今週も仕事を頑張ろう。

2019年11月16日土曜日

誰かがきっかけで一気に始まる研究室訪問

今年も研究室訪問の季節になった。

3年生から研究室配属になるので、研究室訪問を行うのは2年生になる。1月に研究室のガイダンスがあり、昨年から投票の時期が早まった。なので、9月〜1月に研究室訪問をすることが多い。別に何らかの決まりがあるわけではない。

いつから研究室訪問を始めるかは学年によって大きく異なる。

今のM1世代は以上に早くて、8月から研究室訪問に来始めていた。

そして、誰かが始めると「自分も研究室訪問を始めなければ!」と思うのが、毎年の研究室訪問の傾向である。

なので、誰かがいち早く始めると全体の研究室訪問の時期が早まるし、そうではないと全体的に後ろの時期にずれる傾向がある。今年は全体的に後者な気がする。

研究室は広くはないけれど、実験機器はかなり揃っていると思う。
小さい機械たちで研究を推進。

すでに来年度の新しい研究テーマの準備も進めているので、研究をバリバリやりたい人はぜひ小山内研を選んで欲しいと思っている(もちろん、就活もバリバリやってもらって結構です。)。

2019年11月14日木曜日

講義も折り返し地点。

11月も中旬。講義や実習も折り返し地点である。

環境バイオテクノロジーの講義も、最初は遺伝子や代謝の話だけれど、今日からプラスチックの話に入った。遺伝子や代謝からなぜプラスチック?と思うかもしれないが、バイオプラスチック生産などは全て遺伝子や代謝が基礎となっている。これらの話がベースになって、やっとバイオプラスチックやバイオエネルギーの話に入れるのである。

遺伝子や代謝は、分子生物学や生化学で習う。これらはまさに基礎研究なので、一体何に役立つのだろう?と思うことだと思う。とてもマニアックで将来使わないと思うかもしれない。

しかし、これらがベースになって、今回のようなバイオプラスチック生産やバイオエネルギー生産という環境、生物、農学、工学が合わさったような分野の研究を理解することができる。もちろん、化学が必須なのは言うまでもない。

ということで、いよいよこれまで習った基礎の学問から少し実社会に近い学問へと移っていく。

1限の講義だけれど出席率もとても良い。最近の大学生は大変だなあというのは、かなり共通した大学教員の感想である。

2019年11月13日水曜日

学年だけのゼミはかなり効果的。半分は科学、半分は仕事の練習。

通常の研究室の全体ゼミは2種類ある。

1つは進捗報告(PR, Progress report)であり、もう1つは文献紹介(JC, Journal club)である。

これは研究室全体で行う。

しかし、全体のゼミでは発言する機会が限られてしまう。特に下の学年である学部3、4年生は発言しにくいかもしれない。

このような事情から、今年の3月に学部を卒業した3期生の発案で、学部生のうちは各学年だけのゼミを行うようになった。


3年生または4年生の7名前後と先生だけでゼミを行う。ゼミは研究室の机で行っている。

ここではこれまでの進捗報告をする。実験ノートだけで良いが、PCでデータを見せたり、印刷しても良い(その方が良いかもしれない)。

その学年だけで行うので、実際に困っていること、今後の方向性などをゆっくりと話すことができる。今のところ、これがすごく効果的である。

ゼミで何をしているかといえば、半分はもちろん科学なのだけれど、もう半分は仕事の練習である。

仕事の練習とは何かといえば色々あるが、最も大事なことは、

自分の進めていることを過不足なく人に説明できること

であると思っている。仕事をすると、

仕事 is 説明責任

と感じている。

要するに自分は何をやっているのか、なぜそれをやっているのか?どうして大事なのか?なぜその方法なのか?今後どうするのか?などをきちんと説明し、説明したら次の方向性を決めることになる。まずは説明ができないと仕事が進まない。

研究室のゼミでは、自分が進めていることを人にうまく説明するという練習をしている。言うのは簡単だが、実際にはそう簡単ではない。自分は手を動かしているので説明がなくても理解できるが、周りの人は、その人がどのような状況なのかは説明をしてくれなければわからない。十分な「描写」が必要である。

また、ゼミに限らず、論文作成でも同じ練習をしている。良い論文とはすなわち、過不足なく自分の研究のイントロ、方法、結果、考察を説明しているものである。

ということで、研究室では説明をうまくできる練習をしている。科学の内容もさることながら、こちらはどんな仕事でも必要となるスキルなので、ぜひ能力を高めて欲しいと思っている。

2019年11月11日月曜日

新幹線で論文投稿完了。

一昨日はユーグレナ研究会の研究集会に参加。ビジネスホテルの朝食はなぜかベトナム料理が少しあった。下の写真はベトナムの米粉麺であるフォー。出汁とレモンと辛味の香辛料で食べる。ツルツルとさっぱりとして美味しかった。



開催場所が大阪だったので、新幹線で移動。

この1年くらいで新幹線の無料wi-fiが拡大してきた。去年は無料wi-fiが使える便が、本当に数えるほどしかなかった。今時、無料wi-fiくらいと思うのだけれど、全然なかった。

最近はかなり拡大していて、品川-新大阪間の8割くらいの新幹線(のぞみ)で使えるようになっているのではないだろうか(割合は適当)。速度遅いけれど、便利にはなってきた。

メールチェックをしていたら、残念ながら論文が一本、エディターで返ってきてしまった。

なので、新幹線の中で投稿する先を考え、フォーマットを直して再投稿。ギリギリ新大阪に着くまでに投稿が完了した。

新幹線は快適だけれど、PC作業をしていると、結構揺れていることに気づく。最後の方は少し気持ち悪くなってしまった・・。無理しないのが大事・・。

でも、再投稿してしまったので、今週の仕事は少し楽になった。今週もスタートである。。

2019年11月10日日曜日

第35回ユーグレナ研究会終了。今回は小山内研から11人も参加!

昨日はユーグレナ研究会に参加。たった今帰宅したところである。。

ユーグレナ研究会HP

ユーグレナ研究会の集会は、今年で35回目を迎える。35年前の昭和60年が最初の会なので、歴史ある会である。その他の通り、ユーグレナの研究者が集まっているが、必ずしもユーグレナ出なければいけないわけではなく、シアノバクテリアや他の微細藻類、植物の研究者も参加している。

自分は完全に新参者で、確か4回前くらいからの参加である。昨年度からユーグレナ研究会の幹事会に加わった。

今回は大阪府立大学。大阪。もともと大阪府立大学の先生がユーグレナ研究会を立ち上げたので、発祥の地である。ただし、サテライトキャンパスでの開催だったので、本物の大学のキャンパスには行かなかった。

今回は、うちの研究室の学生を10人も連れて行った。いつもは1〜3人ずつしか学会に参加しないのだけれど、今回は大阪で行きやすいし、たまにはということで、かなり大勢で行くとこにした。

この会議ではポスター発表をする人は1分間のプレゼンをすることになっている。4年生にとっては初めて外部の人の前で発表する場面だった。みんな緊張していたが、よかったのではないかと思う。




懇親会は近くのお洒落なレストランにて。美味しいステーキも出てすごく美味しかった(ステーキの写真を撮り忘れる・・)。ユーグレナ研究会は、懇親会の料理がいつもとても美味しい。沖縄も帯広も素晴らしい会だった。

研究会では、知り合いの先生方のご講演とともに、会長のS先生の特別講演もあった。S先生は今年度定年退職で、しかし、農場長を継続しているとのこと。

特別講演はこれまでの研究成果がたくさんだったが、なんというか大発見ばかりだった・・。圧倒的な研究成果だけれど、それでもまだ部分的なものとのことで本当に驚きだった。うーん、自分も頑張らなければと心から思った。

今回の参加者は、全部で50~60人だっただろうか。このくらいの人数で、懇親会は40~50人。なので、うちの学生も会長、他の先生、ポスドクの方、他大学の学生といっぱい交流をしていたようだった。大きい学会だと、会場で話を聞いて黙って返ってくることも多いが、今回はかなり有意義だったのではないかと思う。

来年は宇都宮で開催される予定。またぜひみんなで参加しよう。。

2019年11月9日土曜日

学祭週間終了で秋学期再開。

そういえば昨日は人が多くてなぜかと思っていたら、学祭週間が終わっていた。てっきり今週いっぱいかと勘違いしていた。金曜日は講義や実習がないので問題ないのだけれど、間違いた人がそれなりにいたのではないだろうか。

今年の生明祭は好天に恵まれたようだった。1日目は楽しめたが病み上がりだったし、もっと参加する予定だったが家庭の用事で参加できず・・。うーん、残念。もっと参加したかった。

講義や実習が再開するが、大学はこれから年度末にかけて右肩上がりで忙しくなっていく。12月〜2月が最も忙しい時期である。一昨日はインフルエンザの予防注射を受けてきた。冬の準備を進める。

家庭を持つと休日は休める日になるわけでもない。日々忙しい。。また後日報告するが、仕事の連続である。。さて、今日も電車の中で仕事である。。


2019年11月8日金曜日

年度末にかけて新しい株を構築。

早いもので、もう11月。今年度も5ヶ月を切っている。

年度末にかけて新しいベクターや株を構築している。今後継続的に研究をしていくために、ここで作っておく必要がある。

3月にはもう新しいメンバーも配属される。そのために新しいベクターや株を作っておき、新テーマに備えることも必要である。ベクターや株はすぐにはできないので、あらかじめ準備しておくと、新メンバーがスムーズに研究に入っていける。

今週は生明祭週間なので、講義と実習がない。現在、ひたすら頭を悩ませて、どんな遺伝子、どんなタンパク質に取り組むか検討しているところである。

来週には研究室訪問も予定されているし、いろんなメンバーと話をしながら新しいことへの挑戦を考えていこう。

2019年11月7日木曜日

やりたいことはいくらでも。でも、コンプリートしなければ・・。

うちでは微細藻類の基礎・応用研究を行っている。主にバイオプラスチック原料となるコハク酸や乳酸などの生産法の開発を行っている。

また、酵素の生化学や転写・光合成の制御メカニズムも改名も主要テーマである。もともとは、分子生物学分野の出身なので、10年前まではこちらが完全に主要なテーマであった。

1つ研究が進めば色々な広がりを見せる。そして、あれもこれもやりたくなってしまう。

しかし、研究の成果は形にしなければ、科学の成果として認められない。形にするとは、主に論文や特許である。分野によっては学会発表だが、バイオ系だと学会発表だけだと微妙な場合もある。

こうした形にするには、色々な実験で検証を行わなければならない。再現性を調べるのはもちろんのこと、Aという試薬を入れたらバイオプラスチック原料が増えたからと言って、「Aが効きました。以上」と論文が書けるわけではない。

◯本当にAが効いたのか?加えるという操作によって増えたのではないか?
◯Aの中のどんな成分が効いたのか?
◯細胞がどんな状態の時にAが効くのは?
◯Aが効くメカニズムは?
◯これまでBという試薬を入れても増えることが知られているが、相乗効果はあるのか?

などなど、1つ結果が出ただけでも、無数の疑問が生まれてくる。全てはできないにしても、これらを検証しないで、「なんか増えました!」では残念ながら世の中に出せないことが多い。

ということで、1つの成果を世に出すだけでも膨大な時間がかかる。

なので、楽しそうなことに次々と手を出してしまうと、面白そうなことが分かったとしても、全然世に出ないということになってしまう。こういうのにはまってしまい、成果が挙がらないことは割とよくあることである。

好奇心でついついいろんなことをやりたいのだけれど、常に仕事がコンプリートする時期を考えていかなければいけない。自戒の日々である。

2019年11月5日火曜日

JST-ALCA成果報告会終了。

本日は、現在採択されているJST-ALCA(科学技術振興機構の低炭素化技術開発)の成果報告会だった。

著名な先生方に混じり、代表としては発表をした。大変光栄である。。

内容はクローズドで守秘義務があるので公開はできない。

発表は問題なかったが、ちょっと質疑応答でおたおた。色々とやっていたので、どの結果を答えようか迷ってしまった。次回は気をつけよう。。でも、全体としては満足いくものだった。

今週は学祭週間で講義も実習もなし。しかし、この様な研究の仕事はたくさんある。家庭の仕事などもこなさなければいけない。

今日は疲れたのでこれくらいで。

2019年11月4日月曜日

今年の生明祭は天気に恵まれている!

うーむ、今年は1日目の参戦だけで終わりだろうか・・・。家族が体調不良で、今日も微妙な感じ。。

でも、今年の生明祭はとても天気に恵まれている。例年、割と雨が降ったりしていた記憶がある。3日間共に雨が降らないというのはとても珍しいのではないかと思う。

オープンキャンパスなんかのイベントでも、昨年は台風で中止になったりと、天候に恵まれないことは多々ある。荒天の場合は、安全面を考えて安易に開催できないことが多いが、今年は本当に良かったと思う。

しかし・・・・まだ色々食べたかった。。いつも食べている生明祭の沖縄そばを今年はまだ食べていない・・・。

他にもカレーうどんとかパンケッカとか色々美味しそうなものがあったのだが・・・今日の参加も8割方難しそう。あとで子供たちに聞いてみよう。

今週は大事な発表もある。ただ、実習や講義は学祭週間なので、それ以外は少し空いている週でもある。気分転換をして忙しい冬に備えたいと思う。

2019年11月3日日曜日

生明祭第1日目は最高の天気!体調が戻って食べまくった。

風邪の病み上がりだったが、体調は回復してきた(喘息は残っているが)。ということで、昨日から始まった生明祭生田キャンパスの学園祭に参戦!

朝少し仕事を片付けて、10時半くらいからまず1週目。

食品化学研究部、通称しょっけんの揚げパスタ。味はコンポタ味。

こちらは農芸化学科の学生のみが所属する部らしい。こういう学科に特化した部もあるとのこと。確か実験とかを独自に行って、レポートなんかも作成するはず。すごい。・・

SNSに早速投稿。しかし、話を聞いたところ、どちらかというと学生(特に女子?)は、ツイッターよりもインスタを見ているらしい。インスタって1ヶ月に1、2回くらいしか開いていなかった・・・研究室のアカウントとか作ったのだけれど、こちらも放置状態だ・・・。

ということで、久しぶりにインスタに投稿。合わせてツイッターにもアップする。

バドミントン部のワッフル。シナモンシュガーにクリーム。
バドミントン部は小山内研の卒業生Mさんの所属でもあった。シナモンの香りが素敵。。シナモン大好きなのである。。

楽農4Hのおしるこ。こちらは農学系のサークル。



お餅が本当に美味しい。出来合いのいつものとは全然違う。あとで学生が教えてくれたのだけれど、なんとお米から自分たちで作っているらしい。それはすごい・・・

なので、正真正銘の自家製。いや、美味しくて永遠に食べられそうなクオリティの餅であった。


一周廻って食べたあと、研究室に戻る。そう、この日は1期生のT君と打ち合わせも兼ねていた。10月から客員研究員として再登録。今後の話も兼ねていた。T君が1時過ぎに登場したので、T君と一緒に廻る。

まず行ったのが、らっけん(酪農化学研究部)のジンギスカン。こちらもその名の通り、農学系の部活。こういう部活がたくさんあって興味深い。
こちらのジンギスカンは、野外で七輪で温めながら食べる。生肉ではなく、ある程度調理された肉と野菜が提供される。毎年とても人気で、待ち時間を考慮して行く必要がある。。それくらい人気である。

Tくんと一緒にジンギスカン。うん、ラム肉って美味しい。臭みがなくてとてもジューシーだった。


明日のブログに続く。。


2019年11月2日土曜日

さあ、本日から生明祭が始まる!

本日から3日間の予定(11/2~11/4)で、生明祭である。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~ikumei/index.html


生明祭とは、明治大学の学園祭の1つである。明治大学は、駿河台キャンパス、和泉キャンパス、中野キャンパス、そして生田キャンパスの4つに主に分かれている。

生田キャンパスは、川崎市多摩区にあるキャンパスで、理工学部と農学部の2つの学部がある。理系のキャンパスである。

明治大学の学園祭は、明大祭と生明祭に分かれている。生明祭は2つの学部が主に主体となる学園祭である。昨年から明大祭と生明祭は同日開催となった。


ちなみに昨年の生明祭ブログ記事はこちら。
https://environbiotechnology.blogspot.com/2018/11/blog-post_67.html

そう、生明祭では食べまくるのである。。。基本的に食べ物に関しては買ってくださいと言われたら買うことにしている。

ただし、
1. いろんなものを食べたいので、1つか2つずつ購入
2. 2回目以降は、他のもの優先で購入
3. 置く場所があまりないので、食べ物以外はあまり買わない(でも、花卉園芸部のミニな植物は欲しいかも)

という感じにしている。当たり前かもしれないけれど。

風邪は治り、喘息が残っているが、まあ大丈夫。病み上がりなので、去年ほどは食べられないかもしれない笑。。

今日は天気も良さそうで、とても楽しみである。。

2019年11月1日金曜日

11月スタート。体調は回復傾向。。

一昨日あたりからかなり体調が悪かった。。昨日は講義で声があまり出ていなくて大変申し訳ない次第。講義の後、退勤して病院へ。

かかりつけの病院なので、症状をよくわかってくれている。

最近は、風邪を引いた後に喘息になってしまう。風邪そのものは大抵すぐ治るのだけれど、この喘息が辛い。特に喋る職業なので、喋ることで喉を刺激し、咳が止まらなくなってしまう。

最近は喘息の薬を出してもらっているので、だいぶよくなった。なんでも早めに病院に行くに限る。。

今日はポスドクIさんの論文を投稿。午前中に作業が完了した。その後、研究会のポスターの添削をして、ただいまM2 Iくんの論文に取りかかる。連休の間には投稿できそうである。。

体調もだいぶ戻ってきたし、仕事しよう。あ、でも生明祭は楽しみたい。。

2019年10月31日木曜日

学生実習も2クラス目に突入。クラスごとに特徴が。

秋学期は1年生の学生実習を担当中。環境化学実験という名前である。

今週から2クラス目に突入した。学生実習は、1学年をおよそ50人ずつ2クラスに分けて進められている。そのうちの2クラス目である。

毎年クラスごとに特徴がある。やはり近くの友人には影響をされるのが大学生である。成績なんかをみても良い成績とそうでない成績が出席番号で固まっていたりする。できれば良い方に影響を与え合って欲しいところだけれど・・。

今回の担当クラスは、こちらの要求以上に貪欲に実験をするクラスであるらしい。こちらの想定よりも終わりの時間が遅かったのだけれど、それは手際が悪いのではなく、自分たちでいろんなパターンを編み出していたからである。

1年生なのでまだまだ慣れないことはたくさんあると思うけれど、こうして時間の使い方や役割分担、コントロールの取り方などを少しずつ学んでいく。

レポートは便宜上成績を付けなければいけないのだけれど、最終的な成績よりも、自分の実力を向上させるかを頑張って欲しいと思っている。悪い点がついたということは、伸び代がたくさんあるということなので。感情があるので、なかなかそうは思えないのが人間であるけれど。

生明祭週間の後、また学生実習が再開である。。

2019年10月29日火曜日

今月の査読はなんと6件!少しは科学の進歩に貢献?

今月はなぜか査読依頼がいっぱい来た。この科研費の締め切りがある時期にいっぱい。新手の妨害だろうか(笑)。



査読は、英語でPeer reviewまたは単にreviewという。研究者は、研究をして結果を論文としてまとめ、世の中に発信する。

ただ、世の中に発信すると言っても玉石混交。科学の体をなしていないものもある。

こうしたことを避けるために、査読というものがある。近い分野の研究者に依頼をして、論文の審査をするのである。

研究成果も査読ありの論文か、査読なしの論文かで別物として評価される。

いうまでもなく、査読されたからといって、論文の質はピンキリであるけれど。

査読依頼は通常でもそれになりには来るのだけれど、今月はなんと7件の査読依頼。査読依頼があったからといって受けなければいけないわけではない。1件断ったのだけれど、6件を受けるという記録的な月だった。これまでのペースは大体月1.5件くらいである。

あ、そういえば言い忘れたけれど、査読しても何ももらえない。。1ドルも1ユーロも百円もらえない。。

今日1件の査読を返した。依頼を受けようかどうしようか迷っていたのだけれど、うっかりURLを押して受けてしまった。

ところが読んでみたら、こちらもかなり勉強になり、とても良い論文だった。ちょっと計算が間違っていると思われるところがあったので指摘。多分、著者が間違えていると思うのだけれど・・・。

ちなみに、たまたまかもしれないが、今月依頼を受けた6本の論文は、主体となっている研究者が全部違う国だった。アジア3つ、ヨーロッパ2つ、南米1つと多彩である。科学の世界は知らないところで繋がっている。

今日の論文は自分も勉強になったので、とても気分が良い。週末には2つの論文が英文校閲から返ってくるので、自分の論文も気合を入れて進めよう。


ついにブログは10万アクセスを突破!

このブログを始めたのが2017年の10月。ブログを始めて2年が過ぎたことになる。

アクセスカウンターを見たら、ついに10万アクセスを突破しました!

もともとはプロトコール集とかレポートの書き方とか研究室案内のために始めたのがきっかけ。

例えば研究室訪問だと、毎年類似の質問を10回、20回と答えることになる。別にダメではないのだけれど、あらかじめFAQを作っておけば、それ以外のことについても質問ができる。

プロトコールに関しても、例えば外の研究者からプロトコールを教えてくださいという問い合わせに対し、URLを送れば終わりである。実際にそうして使ってもいる。

なので、ブログといっても日記がメインではなく、仕事に使うウェブ情報を作っているという方が正しいかもしれない。

ただ、こうした情報は正確に作らなければいけないので、労力はかなり必要である。ということで、毎日の更新はただの日記になってしまっている。。

いずれにしても10万アクセスを突破した。Twitterとかで発言がたくさんファボされたり、リツイートされると、一時的にアクセス数が上がる傾向がある。

それ以外でも、毎回読んでくれている方々には大変感謝です。。もう少し役立つ情報を提供しなければと思いつつ、なかなか時間がないので、つぶやきになってしまうのだけれど。。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2019年10月28日月曜日

科研費提出完了。文章作成で最後に残るのは・・

本日は科研費の学内締め切り。午前中に提出を完了した。

それにして、何度も見たはずなのに、最後の最後まで気になるところがある。

最後まで修正が残る部分といえば、なんと言っても表記ゆれである。



表記ゆれとは、文字通り、表記がゆれることを意味し、すなわち1つの文章の中で複数の表現が意図せずに出てきてしまうことである。

例えば、「転写制御」という言葉を、「転写制御」、「発現制御」、「転写調節」、「転写の制御」、「mRNA量の制御」・・・などと意図せずに同じ意味で使ってしまうことである。

他にも、「・・・がわかった。」と「・・・が分かった」が混在するなどが典型的な表記ゆれである。

内容と関係ないと思うかもしれないが、読み手はなぜ表現を使い分けているのだろうか?意味があるのだろうか?と考えてしまう。これによって、文章が読みにくくなってしまう、伝わりにくくなってしまうのである。

また、科学の文章は、文章が解釈によって異なる伝わり方をしてしまわないようにしなければならない。表記ゆれは解釈の余地を作ってしまうという点でも避けなければならない。

最後の最後まで表記ゆれが残っていたので、これを削除。多分もうないと思う・・・。

何度見ても残っているので、最初に書き上げたバージョンなんて人に見せられるものではない。締め切りギリギリで書き上げて良いものができるはずはないと思う。