2019年1月31日木曜日

コミュニティを選んで生きていく。No.1

ずっと悩んでいることだけれど、「自分ははたしてどの学会に所属するべきだろうか?」ということを考え続けている。

自分が所属している学会・研究会としては、

日本生物工学会
日本植物生理学会
日本植物学会
日本農芸化学会
日本化学会
マリンバイオテクノロジー学会
バイオインダストリー協会
ユーグレナ研究会

である。多い・・・

この間、農学部の年下の某先生とお話ししたが、学会には2つしか所属していないとおっしゃっていた。うーん、いまどきかつ実用的な考え方だと思う。

分子生物学会にも所属していたのははるか昔のこと。学会が大きすぎて辞めてしまった。また、化学会も登録しているものの、数えるほどしか行っていない・・(去年支部会では発表したが)。

研究が微細藻類の分子生物学や生物工学なので、これがど真ん中だ!という学会がない。一番専門として近いのは生物工学会と農芸化学会である。もちろん植物生理学会や植物学会もあるが、名前の通り「植物」の力が強い。

自分の場合は、学会もさることながら、ここ10年くらいは研究予算関係の集まり(JSTのさきがけ、CREST、ALCA、新学術など)がメインだった気がする。こういう会議では、予算の進捗が求められるので、目の色を変えて発表している。さきがけ領域会議やALCAのステージゲートは、思い出すだけで、その大変さがよみがえってくる。。

自分のキャリアパスを考える上で、どんなコミュニティに所属するかはとても大事なものだと思う。どんなに優秀な人でも合わないコミュニティで働くと、あまり成果が出ず、人間関係もこじれたりする。

テスト期間も今日で終わるし(いや、大学教員はここからが忙しいのだけれど)、何回かにわたってコミュニティについての自分の体験談や思うところを紹介していきたいと思う。

2019年1月30日水曜日

研究室配属の決め方に思うこと。

農芸化学科では、今年の2年生から研究室配属の決め方が変わった。

詳しくはシラバスに書いてあるのだが、毎年は3月初めに投票を行い、研究室配属を決定していた。

この方法では、まず第一希望を書いて投票し、GPA(成績)順で配属を決定していく。そして、研究室の配属が決まらなかった人は、第1回目の投票で配属枠が決まらなかった研究室から選んで、第2回目の投票を行う。これを繰り返して、研究室を決定していく方法だった。

今年からは3月初めの投票がなくなり、1月の研究室ガイダンスの週に、第1希望から第21希望まで全研究室の希望順位をつけて、Web投票をするという方式になった。

何が異なるかというと、前までは、GPAが高くても第1回目の投票で人気の研究室に投票してしまって配属に漏れてしまうと、第2回目の投票で残った研究室にしか希望できないという問題点があった。

今回の方式では、希望がすべて書いてあり、GPA順に配属を決めていくので、そういった「投票のあやで損をしてしまう人」が減ることになる。

一方、毎年大盛り上がりの投票というイベントがなくなるのは、それなりに寂しいことではあると思う。

自分は2015年の3月のこの投票日に初めて学生たちの前に登場した。

初めて会った人の研究室にいくかもしれないので、部屋に入った瞬間からものすごく観察されていた。その前までは名前すら明らかになっていなかったらしい。自分たちの2年間が決まるので、お互いものすごい緊張感だった。

投票の時も、第1希望の被ったりすると「えー!」とか「うおー!」みたいな声が教室にこだまする。自分が初めて来た時のあの光景はなかなか鮮烈で、いまでもよく覚えている。

ということで、平等にはなったけれど、少しばかり寂しい研究室配属ではある。。今年はどんなメンバーだろうか。。

2019年1月29日火曜日

新テーマを構築中。。

さて、今は大学教員がもっとも動きのとれない時期の1つ。いろんな業務がある繁忙期なので、細切れにしか時間が取れない。

こういう時こそ、新しいテーマを構築する時である。


今年は3月1日に新メンバーが決定する。環境バイオテクノロジー研究室の第5期生になる。もう5期生か・・・・早すぎる・・・・研究室にはまだ1期生と2期生だけの飲み会の写真が貼ってあるが、そこからもう3年が経ったことになる。時の流れの早さが信じられない。

新テーマを考えているのだけれど、これが最も大事なPIの仕事であると思っている。

新しいメンバーや1つのテーマが終わった既存のメンバーは、新テーマを始めるのだが、どんな種類があるかというと、
1. 研究室で初めて扱う全く新しいテーマ
2. 他のスタッフ(特にテクニカルスタッフ)の予備データが少しあるテーマ
3. 卒業した先輩たちからの引き継ぎのテーマ

の選択肢がある。

そして、それぞれの進路(学部就職なのか大学院進学なのか)によってもテーマ選びが少し変わってくる。

最初に1、2ヶ月基礎実習をして、かつ、先輩たちの研究をゼミで聴く。その後に話し合って本人たちに自分の好みを考えてもらうことになっている。その好みと到達目標や時間的な制約を考えて、ディスカッションをしながら到達点を考えていく。これが先生の仕事である。。

もちろん、自分が考えて学生に振るだけでなく、既存のメンバーは自分で考えてテーマを作ったりする。大学院生は、これまでのテーマを発展させて、基本的に自分で考えたテーマをぶつけてもらい、それでいくかどうするかを議論して方向性を決めていく。

しばらく考えが煮詰まっていたけれど、1月に入ってよいアイデアがたくさん出てきて、方向性がまとまってきた。すでに新メンバーの想定人数を超えるテーマが出来てきたので、まずはそのあたりから選んでもらうことになる。卒業する先輩たちのテーマを引き継ぐ可能性もあるので、それを入れると研究テーマの数は、もっと多くになるかもしれない。

また、新メンバーだけでなく、既存のメンバーも新しいテーマに参画していくと思うので、こうした研究室内のダイナミクスがうまく進んでいくかを見守って、たまに出て行って調整するのが仕事である。基本的にみんな優秀なので、自分で考えて動いてくれるので、本当に助かる。明治大学にラボを持てて本当に幸せである。。

新メンバーが来るまでもう1ヶ月あるので、それまでにもう少し新テーマをブラッシュアップしようと思う。ここまできたらもう大丈夫。あとは、研究をやりたい!という熱意がたくさんある学生が来てくれると嬉しいのだけれど。。

2019年1月28日月曜日

卒論、修論のよくある直し No.6 考察

卒論、修論のよくある直し No.6 とりあえずラストの考察である。

考察は、書くのが一番難しい部分といってもいい。

そして、論文をきちんと読んでいるか、読んでいないかが一発でバレる部分である。ようするに勉強不足だとすぐに露呈する。

文字通り、結果の解釈を考えていく部分だが、最初にチェックすることは、結果の繰り返しになっていないかどうかである。

論文を読んで勉強をしていないと、考察に書くことがない。そうすると、結果を再度繰り返して終わりになる。これは、Redundancy(重複、冗長性)と言う。科学の論文では、繰り返しを避けなければいけないことになっている。

なので、どんなに悩んで考えても、他の論文などの知見と合わせて考えなければ、考察は書けない。

どうやって書けばよいかのヒントだが、その1つは、考察用の図や表を作ってみることである。

図表は何も結果だけのものではない。

例えば、
変異株Aで、グルタミン酸量が野生株の2倍である10 g/Lになりました
というデータが出て、結果に記述したとする。

じゃあ考察で何を書けば良いかというと、
その生物でグルタミン酸量が変化する変異株を調べていき、表にしてしまう
のである。そうすれば、例えば今回の10 g/Lがその生物におけるグルタミン酸量の最高記録であるなどの考察が自然と出てくることだと思う。

このように、考察に困ったときは、図表を作ってみるととても書きやすくなると思う。もちろん、卒論・修論発表で役立つことは言うまでもない。

ということで、1) いっぱい論文を読む、2) 結果の重複を避ける、3) 困ったら図表を作ってみる を試してみると、考察が書けていくのではないかと思う。

考察を見ると一発でその人の実力がわかるので、ぜひ最後のひと頑張りをして欲しいと思う。

2019年1月27日日曜日

卒論、修論のよくある直し No.5 結果

卒論、修論のよくある直し No.5 結果の書き方について。

結果(Results)は、文字通り、実験・解析結果を記述するところ。

一般的には材料と方法と並び、書くのが最も簡単なところと言っていい。実際に行った実験を記述していけば良いので、それほど悩むところではない。

よくある注意点としては、

1. 実験を行った順に書くわけではなく、話が通るように実験結果の並べ方を考える
2. 実験結果に考察を混ぜないようにする

の2点だろうか。
特に2の結果と考察を混ぜない練習は必要であると思う。

例えば、

転写因子遺伝子Aの欠損株において、遺伝子BのmRNAが1/10に減少していた(図1)。このことから、Aが遺伝子Bの正の制御因子であることがわかった。

と結果に書くのは、厳密には正しくない。

どの部分がよくないかというと、「このことから、Aが遺伝子Bの正の制御因子であることがわかった。」は、あくまで解釈であり、すなわち考察(Discussion)のパートに持ってこなければならない。当たり前すぎる結果だと、つい考察まで持っていってしまうのだけれど、考察を混ぜないのが結果である。

まあ、そうはいっても原著論文でも結果に考察を混ぜている例はたくさんある。あくまで基本の型を知った上で、崩して欲しいと思っている。



2019年1月26日土曜日

寒いとカレーを欲する・・。

1月下旬で最も寒い時期。こんな時にはスパイスいっぱいのカレーが食べたくなる。いや、一年中食べたいくらい好きなのだけれど。

たまには散歩がてら、ランチをしに生田駅のほうへ。
よく行くのが生田駅のミルチというカレー屋さんである。
こちらはグルメブログ

ここはカレーだけでなく、ガパオライスなど、他のアジア量にも少しある。上の写真のように、なかなか巨大なナンがでてきて、お腹いっぱいになる(ただし、よくあるナンやライスの食べ放題ではない)。

この日は珍しくサイドメニューを頼んでみた。
さつまあげ・・・・

いや、本当にメニューにもさつまあげと書かれている(タイ風?さつまあげだったかもしれない)。

黄色いソースはなんとマンゴーソース。甘いソースだった。

そして、さつま揚げ的なものは、おそらく魚なのだけれど、スパイスがいっぱい入っていて、後からじわじわ辛くなる。おそらく魚と言ったのは、結構濃い味で、シシカバブのようなひき肉の塊のように感じるものだった。

なので、さつま揚げのように淡白ではなく、スパイシーで少し肉に近いものだった。これに甘いマンゴーソースがつくので、その差がなかなか面白かった。

この店だけでなく、毎週金曜日は生田にカレーのランチカーがやってくる。そしてこれを書いている今は、朝食にインスタントカレーとナンを食べている。。

ということで、なぜかやたらカレーが好きな自分である。スパイスがいっぱい入っているせいか、カレーを食べると体が温まる。いっぱいカレーを食べて、寒い冬を乗り切ろう。。

2019年1月25日金曜日

卒論、修論のよくある直し No.4 方法と材料

卒論、修論のよくある直し No.4。 本日は方法と材料について。

卒論、修論で、一番書きやすいのは、この方法と材料ではないかと思う。

要旨や序論は、「さて、何から書こう?」と各範囲を自分で決めていかなければならない。一方、方法と材料は、自分がやったことを記載するので、各範囲が決まっている。

また、各研究室で、毎年毎年大きく方法と材料が変わるほどでもない。なので、先輩たちの卒論や修論を参考にできるという点も大きい。もちろん、コピペはご法度なのはいうまでもない。

一番書きやすい方法と材料において、よくある直しを以下に列挙したいと思う。

一番最初に覚えておく基本は、「その方法を読んで、他者が再現できるようにしておかなければいけない」ことである。ポイントだけ書けばよいのではなく、溶液の量や処理時間、酵素の量、試薬の濃度などが書いていなければ再現できない。方法と材料を書いたあとに、これを読んで他の人ができるか?を考えてみると良い。

1. 一般名はノンイタリック、学名はイタリック
cyanobacteria, mouse, bacteriaなどはノンイタリック
Synechocystis, Mus musculus, Escherichia coliなどはイタリックになる。
また、勝手に略してはいけないことも多い。シロイヌナズナだったらArabidopsis thalianaであり、定義なしで、なんとなくArabidopsisと書いてはいけない。

2. 遠心は回転数(rpm)ではなく、遠心力(g
こちらもよくある直し。何日か前の記事で書いたけれど、繰り返す。生物実験系なんかだと、マイクロチューブの遠心で、15,000 rpm(15,000回転)をよく使う。なので、そのまま書いてしまいがちだけれど、回転数が同じでも遠心機の半径によって、遠心力が異なる。なので、回転数(rpm)で書くと他者が再現できない。なので、必ず遠心力で書く。

書き方は統一すれば良いと思うが、
10,000 x g, 3 min, 25℃
と、遠心力(x gで書く。xはかける)、時間、温度を記載する。

3. 表記ゆれをチェック
これは論文全体に言えることだけれど、表現を統一しなければならない。表現がばらばらなことを表記ゆれという。
たとえば、mLとml、ODとA、マイクロチューブとプラスチックチューブが混在しているなどが多い例である。

4. 過去形で記載
序論のところでは、現在形で書くとしたが、材料と方法は実際に自分がやったことにある。なので、ここはすべて過去形で書く

ということで、一番楽なパートではあるけれど、それなりにルールがあるのでぜひ自分でチェックをして欲しいと思っている。



2019年1月24日木曜日

農芸化学科ホームページ続々更新中!

ひさしぶりに農芸化学科について。

昨年7月に農芸化学科のホームページが新しくできた。
https://meiji-agrichem.jp/
作成は外部業者に委託したのだけど、こちらからも「もっとカッコ良いものを!」などの注文をたくさんつけて完成したものになる。結構カッコイイ。。

農芸化学科からの論文発表、受賞、グラント獲得、プレスリリースなどをニュースとして随時更新している。主に僕と島田先生が担当しているので、良い知らせがあったら連絡をして欲しい。大学から連絡があるわけではなく、こちらが気づいたり、掲載の依頼されないと、更新をすることができない。

・・そう、ホームページ担当の事務方がいるわけではなく、教員が自ら運営しているのである。世間一般のイメージと違い、大学教員はわりとなんでも屋さんではないかと思う。

また、教員の紹介ページには、わりと新しめの写真が掲載されている。そこから各教員のページにもいける。

各教員のページには、360°カメラで撮影したVR画像も載っている。自分で動かすこともできる。

・・・なんだけれど、思ったより、解像度が上がらず、しかも小さいので、うーん、期待した仕上がりではなかったかもしれない。まあ、何事もチャレンジということで。
ちなみにVRブログは、こちら。ぜんぜんVRブログでなくなっているけれど。。にゃんこ大戦争攻略にしようか・・・

いずれにしても、農芸化学科の情報をどんどん発信していきたいと思っている。今年の良いニュースがたくさん出るように、頑張りたい。。


2019年1月23日水曜日

卒論、修論のよくある直し No.3 序論

卒論、修論のよくある直し No. 3は序論について

序論は、英語ではイントロダクション(Introduction)。結果を説明する前に必要な知識をすべて説明しなければならない。

例えばいきなり、「シアノバクテリアのグルタミン合成酵素の生化学解析を行いました」と書かれても、「シアノバクテリアってどんな生物?」「シアノバクテリアの中のどの属・種?」「グルタミン合成酵素って何?」となってしまう。

なので、これらをすべて適切に説明しなければならない。

このような説明には過去の知見を使うだから、当然引用が必須になる。そして、引用はすべて文末につける。巻末にまとめて引用をつけるスタイル、科学論文ではほとんど認められていない。

そして、大事なことだけれど、

過去の研究成果は、現在形で書く。


例えば、シアノバクテリアはサーカディアンリズムを有することが知られている(引用文献)

とする。過去の研究成果はすでに認められた知見になるため、このような形になるらしい。

次に、大事なことは、知識を説明するのに合わせて、「なぜ自分はその研究を行ったのか?」につながっているかどうかである。

上の例で言えば、「なぜシアノバクテリアなのか?」「なぜその種なのか?」「なぜ他の酵素ではなく、その酵素なのか?」をどれくらい読者に納得性もらえるかが勝負になる。

「まあ、別の生き物でもいいよね」「他の酵素でもいいんじゃない?」と思われたら、もうひと頑張りを考えなければならない。

そしてよくあるのが、「・・・しかし、これまで解析されたことがない。そこで、今回・・・」と、「これまで解析されたことがない」「これまでに研究例がない」くらいで終わってしまう序論である。

これまでに研究されていないものなんて、無数にある。それだけだと説得力に欠ける。実際には、自分でもついこういう序論を書いてしまうのだけれど・・・。

なので、序論では必要な知識を伝えつつ、いかに「この研究をやるしかないでしょ!」と読者に思わせるかがポイントとなる。

書いてはみたものの、これは学生だけではなく、すべての研究者が悩みながら書いているところかもしれない。自分もかけているかどうか・・・。

いずれにせよ、文末に必ず引用をつけて必要な知識を伝えつつ、いかに自分の研究対象が大事かをアピール出来ているかが勝負になる。


2019年1月22日火曜日

卒論、修論のよくある直し No.2 要旨

卒論、修論のよくある直し No.2。

昨年 【重要】卒論・修論チェックリストNo.1 などを作成したのだけれど、もう少し具体例を記載していきたいと思う。ブログってこういう使い方もあり、さらにこれをツイッターなんかで連絡したりもするので、SNSってもはや仕事の側面がある。。

本日は、一番最初に書く「要旨」(Abstract)について

要旨で大事なことは、序論、材料・方法、結果、考察が、短いながらもすべて含まれていないといけないことである。

たまに、自分の扱っている生物がいきなり出てきて、「本研究では、◯◯という生物を用いて、◯◯という解析を行いました。」とはじまることがある。これはいきなり材料・方法からはじまっているので、正しくない。


指導でよく言うセリフは、「勉強をしないと、材料・方法、結果だけの文章になるである。そこは論文を読まなくても、先輩たちから習ったことをかけるからである。

ということで、まずは、序論と考察がきちんと含まれているかをチェックしてほしいと思っている。


2019年1月21日月曜日

BioMedサーカスさんのサイトに掲載!

ドラマ観るなら<U-NEXT> 昨日ツイッターを見ていたら、フォローしているBioMedサーカス.comさんのサイトにこのブログが掲載されていることを知った。

サイトのアンテナというページに現在10個のブログが掲載されている。研究者が書いているブログである。

BioMedサーカスさんは、研究関連の表と裏の話を掲載しているポータルサイト。

研究者の声や論文紹介などの多彩な記事が載っている。

個人的に一番面白いのは、教授と僕の研究人生相談所
めちゃくちゃ面白い。そして、書いてあることはかなり真実に近いと思う。。

他にもアフィリエイトで稼ごうと研究者を煽っている記事もあったが、更新が止まっている。仮想通貨に手を出したことが書かれており、昨年は仮想通貨が大暴落した。それ以降更新が止まっているので、ちょっと気がかりではある。

基本的に研究者って物書きでもあるので、こういうサイトとは相性が良いのではないかと思う。一方で、あまりにも暗い話題で満たされてしまうと、若い人たちに悪影響があると思うけれど。

昨今のポスドク問題では、あまりにも待遇が悪いという話が流れすぎて、学生たちが博士課程に進もうとしなくなってしまった。確かに間違いではないのだけれど、しっかりとした力をつければ、いくらでも展開できると思う。若い人たちにはかたよった情報で自分のやりたいことを諦めて欲しくないなと思っている。

・・・と、今改めてBioMedサーカス.comさんの中の記事を読んでいて、
「・・・・特に博士課程にいる学生の就職活動は、基本的には「教授の推薦状」がないと、どの会社も相手にしてくれない。」
との記載があった。これは今の時代は少数派だと思う。今でも推薦状を求めるところはあるとは思うけれど、当時の話なので、今の学生の方々は当てはまらないと思っていい。

なんかネガティブな話が多いので、もっとアカデミックの研究系を応援するような記事を書いてみたいが。もちろん、研究は日々とても大変なのだけれど、面白いからこそ残っている人が大勢居るわけなので。このブログもなるべく明るい雰囲気でやらなければ。。

2019年1月20日日曜日

寒い冬だから。。

今日はちょっと仕事や研究の話は休憩。疲弊しているので簡単な話題で。

本日は、大寒(だいかん)。文字通りだけれど、1年中で最も寒い時期である。

お正月に成人式と喜ばしいイベントはたくさんある時期だけれど、気候としては一番厳しい時期になる。インフルエンザもかなり流行っているようなので、注意が必要である。

今年の冬は、結構調子が良い。この何年か、寒い時期は喘息に悩まされていた。

一度風邪をひくと、喘息状態になってしまい、咳が止まらなくなるという症状が長く続いた。

喘息の薬をもらえばよかったが、忙しくてそのうち治るだろう・・という甘い考えでいたら、喘息がひどくなってきてしまった。

昨年やっと吸入薬をもらって、冬から春にかけて、数ヶ月間治療をしていた。1日1回吸入をするタイプの薬である。

暖かい季節になって、症状がでなくなってもしばらく続けていたのだけれど、数ヶ月で止めてしまった。これがいいのか悪いのかはわからないけれど、今年の冬はとりあえず健康そのものである。喘息が全く出ていない。

怪しい自然派の話は巷にあふれているけれど、やっぱり症状がひどくなった場合は、病院に行かないと治らないと思う。正しい知識をつければ、怪しいものに騙されなくなるともう。そういう防御ができるだけでも理系ってよいのではないかと思う。

あ、いかんいかん、大学や研究の話に寄せるのはやめよう。。

とりあえず、今日はゆっくり休みます。。。

2019年1月19日土曜日

卒論、修論でよくある直し

現在卒論、修論の添削真っ盛りである。

科学論文には「型」があってこれをまず覚えなければいけない。感想文や物語文とは全く異なる側面がある。これをひとまず覚えた上で、文章を作っていかなければならない。

昨年の初めに、
【重要】卒論・修論チェックリスト簡易版

を作ったので、こちらも参照してほしい。


添削なので、間違った部分を個別に添削して連絡するのだけれど、多くの人が間違える部分がある。なので、そういう部分は、研究室全体のメールで連絡することにしている。

誰が間違えたかはもちろん書かないが、一瞬間違いを晒されたように思ってしまう人もいるかもしれない。でも、みんなが間違えるところなので、そういうのは気にせず、全体のために間違いやすそうなところを共有してもらうことにしている。そうでないと、同じことを幾度となく書かなければいけない。

そして、そういう情報を、手軽にスマホでも共有できるようにするために、このブログも作った。なので、ブログでも例を紹介していき、添削前に少しでも直してもらおうと思っている。

1. 商品名と一般名を区別する。
エッペンチューブ、ピペットマン、ファルコンチューブ、MilliQ水などは、すべてメーカーが限定される商品名である。ラップのことをついサランラップと言ってしまうのと同じことである。

なので、本当にそのメーカーのものを使っているのならばよいが、そうでない場合は、マイクロチューブ、マイクロピペット、プラスチックチューブ、超純水などと書く。かくいう自分も学生実習のprotocolには、エッペンと書いてしまっているのだけれど・・・。

2. 遠心は, 回転数(rpm)ではなく遠心力(g)で書く。
これもついつい書いてしまうところだけれど、よく使う15,000 rpmなどと書いてしまう。しかし、回転数だと遠心機の大きさによって、遠心力が異なってしまう。なので、必ず遠心力gで書く。

書き方としては、
10,000 x g, 3 min, 25℃
と、x(掛ける)とイタリックのgをつけるのが一般的であると思う。

3. ページを新しくする時は、改行をたくさん入れるのではなく、改ページを使う。
これも意外と多いのだけれど、例えば図表だけで1ページを使いたいことがある。たまに改行で新しいページにしていることがあるが、これだと文章を追加した時にずれてしまう。
なので、

「挿入」→「区切り」→「改ページ」

を使うのが一般的である。

他にもいろいろあるので、随時更新します。

2019年1月18日金曜日

今週は、みんなでOG訪問

今週の火曜日は、自分とテクスタSさん、そして学生およそ10人くらいで、細胞培養関連ビジネスをしている日立アプライアンス株式会社に見学に行った。

日立?細胞培養?と思うかもしれない。

いや、自分も学会などを通じて知り合うことで、初めて日立がバイオ事業を行っていることを知った。

日立と言えば、誰もが知る家電メーカーである。最近だと原発事業がニュースになっている。

大きな会社なので、いろんな事業があるのは当然だけれど、技術を生かして、細胞培養関連施設を作っているとのことである。培養槽や培養プラントの供給を行っている。
http://www.hitachi.co.jp/products/infrastructure/product_site/medicine/products/plant/bio.html
知らなかった・・・。

この日は日本橋にある細胞培養施設のデモルームを見学させていただいた(さすがに写真はない)。

そして、その際には、細胞培養に関連する別の会社のお二人ともお話をすることができた。そのお二人は、日立の細胞培養施設に機器を提供している別の会社の方で、なんとお二人とも明大農学部農芸化学科出身である。農化の学生がたくさん来るとのことで、今回のミーティングに駆けつけていただけた。

OGのお二人で、仕事をばりばりやっていらっしゃる。お一方はなんと社長!もう一人も、最近CMを打ちまくっている某社で高いポジションを得ている方であった。うーん、すごい。

そして、OGなので、女子学生のキャリアパスにも参考になると思った。今後就活だったり、仕事を進めていく上で困った時に、こういう先輩に質問ができる関係性ができるって、本当に大きなことだと思う。

短い時間ではあったのだけれど、こういう機会を増やしていかなければなと思った。なかなか忙しくて、機会を作れなくて申し訳ない・・・。

将来のためというだけでなく、純粋にいろいろな方々に出会い、話を聞くのはとても楽しい。こうやって人生が豊かになっていくのではないかと思う。

新しい人と会うのはエネルギーがいるので、ついつい避けてしまいがちだけれど、頑張ってこういう機会に飛び込むと、とても成長すると思っている。

2019年1月17日木曜日

査読って無料(タダ)です。。

今年は論文査読依頼のペースが異常な気がする。年末仕事納めくらいの時に査読依頼が来て、正月明けに返したが、すぐに別の依頼。気合を入れてすぐに査読を返したのだけれど、また別の依頼が来た・・・。ということで、1月だけで3つの査読をこなすことになる。

ちなみにこの記事を書いているのは1月13日なので、上旬だけで3つということになる(記事は主に午前3時に配信されているのだけれど、それはスケジュール配信をしているだけで、その時間に書いているわけではありません。。)。

論文査読というのは、論文の審査のことで、ようするにその論文が科学誌に掲載されるべきか否かを判断する仕事になる。

これを適当にやると、明らかに間違った論文が掲載されてしまい、インチキな科学が蔓延してしまいかねないことになる。

重要な仕事なのだけれど、この仕事は大学業務ではない。なので、あくまで隙間時間でしかできない(本学に限った話ではなく世界中みんなそうだと思う)。

そして、査読をやったから報酬をもらえるのか?とおもったら大間違いで、何ももらえない。。こちらもまたかなり問題になってきていることで、学術系の学会の雑誌ならばともかく、なぜ商業誌の査読をタダでやらなければいけないのか?という不満が渦巻いている。

また、研究業績としてもあまりカウントされないという問題もある。査読をいくら頑張って行った後しても何も評価されない。研究費につながるわけでもない。

唯一良いことは何かと言えば、最新の内容を学ぶことができるくらいだろうか。でも、別にその論文である必要もないし、それほどのメリットではない。

いずれにしても、査読という仕事を依頼されるのが、研究者の仕事であり、結構な負担になっている。

最近では、
1. エディターが知り合い
2. 関連学会
3. 研究内容に興味がある
4. 論文のレベルが高そう
などを引き受ける条件にしている。そうでない限りは割と断るようになってきた。

せめて論文の掲載料などを大幅に割引でもしてくれると良いのだけれど。一部の雑誌ではそのようなこともあるが、かなり低い割引率なので、メリットというほどではない。

編集関連の仕事って、こういう無料でやらせるものが多い。和文誌なんかの依頼も、最近は怪しい商業誌の誘いもある。無料で人に働かせるのは違法であると思うので、こういうのはきっちりと対応していきたいと思っている。

2019年1月16日水曜日

期末テスト一週間前!

大学は今、期末テスト一週間前である。学生にとっては全く嬉しくないことかもしれないが・・・。

来週木曜日からテスト週間になる。およそ一週間のテスト週間がある。その後、インフルエンザなどで体調を崩した人には追試が認められることもあり、テスト週間はその先も少し続くことになる。

テストをすればもちろん採点もある。時間的にあまりないので、採点は急いでやらなければならない。

秋学期は、講義が1つに実習が2つ。ただし、担当している実習の1つは、他学科の実習で受講者数が少ない。受講者が多ければそれだけ採点が大変になるのはいうまでもない。そういった意味では、採点の大変さは授業によって偏りがある。

実習はテストを行っていないが、レポートがあるので、こちらも採点は大変である。。今のところ、すべてのレポートに赤ボールペンで書き込みを入れている。130〜150のレポートを見ることになる。かなり書きなぐっているところはご容赦を。内容をぜひ見てみて下さい。

農芸化学科は、かなり厳しい学科なので、単位の取得は決して楽ではない。でも厳しいからこそ鍛えられるので、授業料の元が取れる学科なのではないかと思う。まあ、単位取得が厳しくて感謝する人はいないと思うけれど。。

今季の講義は、環境バイオテクノロジーで、3、4年生向けの講義。自分のテストは科学に関連した英語動画のリスニングがあるなど、少し変わっている。どうも本学科の学生は英語に苦手意識がある人が多いので、このようにしている。

正直、学生は優秀なので、英語なんて訓練でできる人ばかりであると思う。でも、一人で英語の勉強を・・・なんてまあ、普通はできない。自分だって三日坊主で終わってしまうと思う。ということで、講義に導入してしまおうということで始めてしまった。

今後もいろいろ考えてテストの形式を変えていきたいと思っている。さて、今年のテストの出来はどうでしょうか。。

2019年1月15日火曜日

胃の悪さは任期付のせいだったかもしれない・・

年齢を重ねると、脂っこいものとかが苦手になる。若いうちは何を食べても全然平気だった。いくら肉やラーメン、揚げ物を食べても平気だったので、胃薬って何のためになるのだろう?とよく思っていた。

ところが30代くらいになってから、脂っこいものを食べすぎると気持ち悪くなるようになってきた。「ああ、年だなあ・・」と感じていた。そういえば、明大に着任した2015年は30代半ばで、1期生には食べすぎると胃にくるという話ばかりしていた気がする笑。

食べることが好きなので、たくさんが食べるのだが、その後太田胃散ばっかり飲んでいた・・。。

しかし、さらに年齢を重ねた最近はどうかというと、全然胃薬を飲んでいない生明祭は例外)。。

最近はむしろなんか調子がいいのだけれど、何を変えた、何が変わったかというと以下の通りである。

1. 野菜から食べるようにした。
これは実践している人からすると当たり前かもしれない。いきなり炭水化物を食べたり、肉類などを食べるのではなく、野菜から食べるようになった。昔は何も気にせず食べていたのだが・・

2. 油の質の悪い店を見つけて避けるようにした。
外食が好きで、そので食事や買って食べることも多い。しかし、「この店で食べるといつも気持ち悪くなる・・」という店がいくつかある。こういう店を見つけて、それを避けるようになった。

3. 子育てが一段階楽になった。
これはどうしようもないことだけれど、子供が赤ちゃんの時は本当に忙しい。忙しいなんて生ぬるい言葉は似合わない。その間は、命を削って生きている気がする。

今ももちろん忙しいのだけれど、小学生ともなれば話も通じるし、忙しさは格段に違う。子育ては本当に大変だった。。

4. 職が安定した。
これも大きいかもしれない・・・何度か書いているが、任期付の時は、4時半起きが基本で、でも勝手に3時半くらいに目が覚めることも多かった

今後のために成果を挙げなければ・・・という気持ちで勝手に目が覚めたのである(ちなみに9時くらいに寝ているので、睡眠時間は6時間以上取っている)。

任期付の時は、自分の研究を続けるというのがとても難しかった。

研究費を取ってきて、機器や消耗品は全て揃え、かつ、人まで複数雇っていた。それなのに、渉しないと自分の研究ができないのである。

幸い理研時代は上の方々がとてもよくしてくれたので、自分の研究ができたが、それでもいつまでできるかわからなかった。こういう心配をしながら研究を進めるのは、本当につらかった。

いまは、講義や実習、そして大学業務で忙しいのだけれど、3時半に目が覚めることもなくなった。少なくとも研究を続ける心配はなくなったので(研究費の心配は尽きないが)、そういった意味では精神的に楽になった。

任期付のことは、これまでも書いたし、また改めて書こうと思うが、やはりもう少し長い任期が欲しいところである。

ということで、最近はすっかり胃の調子がよくなった。 

年のせいだけかと思っていたけれど、やはり環境要因が健康に及ぼす影響は甚大だなと身をもって体験した次第である。。

2019年1月14日月曜日

疲れると満足感を得てしまう。

これまでを振り返ると、きちんとご飯を食べて、適度に運動している人は仕事ができると思う。

きちんとご飯を食べるというのは、ジャンクフードを食べすぎないことも意味する。

若いうちはなんとかなるのだけれど、30代、40代になると、ご飯が足りない、ジャンクなものばかり食べている、運動不足になると、体力がなくなってくる。

体力がなくなると、仕事をしてもすぐに疲れてしまう。

そして、疲れたらどうなるかというと、「自分はよく頑張った!」と満足感を得てしまうことがある。

だれでもたくさんの仕事をすれば満足感、充足感を得る。しかし、体力がないと、そんなに仕事をする前に疲れてしまう。そして、人間の解釈というものは都合良く出来ており、「疲れている=頑張った」という解釈をしてしまう場合がある。

もちろんすぐに疲れてしまうだけで、結果としてはそんなに仕事をしていないのだけれど、すごく頑張ったという自己評価を下してしまう。このような自分と他人の評価の食い違いは、トラブルの元になることはいうまでもない。

なので、少し年齢が上がったら、運動ときちんとした食事というものが仕事には必須であると思っている。当たり前のことかもしれないが。

自分が疲れているなと思った時には、仕事量のせいなのか、体力不足のせいなのか、冷静に分析することが重要であると考えている。

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2019年1月13日日曜日

年度末の研究費の計算は、飛行機の着陸に似ている。

1月もはや中旬。いよいよ年度末が迫っている。

1年間の研究費は年度ごとなので、4月に始まり、3月に終わるのが基本である。企業研究費のように年度が関係ないものも存在するが。

年度末までと言っても、3月31日に終わるわけではない。年度末までに予算の処理が終わらなければいけないということであり、伝票を渡せばいいわけではないことは想像に固くない。

なので、実際に物品を購入できるのは、だいたい2月までである(これは研究機関によって異なる)。なので、3月は基本的に試薬・消耗品など、研究に関わるものを買えないということになる。こういうお金の仕組みを学んでいくのも研究室での社会勉強であると思う。

昔はなんと12月くらいで終わりだったなんていう話も聞いたことがあるけれど、これは果たして本当だろうか。そうだとすると、3、4ヶ月は消耗品、試薬などが買えないという計算になる。あらかじめ予測して買っておかなければならない。

予算の締めというのはとても難しい。急にものが壊れたり、急に試薬が必要になることがある。特に絶対に研究に必要なものが壊れた時には、すぐに直さなければならない。こういう予算を見込んでおかなければならない。

一方で、ものが壊れなかった時には、その分の予算を何かに使うことになる。予算を繰り越すこともできるが、煩雑な手続きが必要になる。

最近は、科研費でも基金化されて、自動で繰り越すことができるようなものも増えているらしい。知らないと、「全部自動で繰り越すような仕組みにすればいいじゃないか!」と思ってしまうし、実際そうなって欲しいのだけれど、そこまでの柔軟性はない(そんなことになったら予算の計算はかなりぐちゃぐちゃになることだと思う。なので、大型の科研費は基金化されていない)。

お金の仕組みというのはとても不思議である。

ということで、年度末にきちんと予算が使われるように、計算していかなければならない。まるで飛行機の着陸のように、高度を調整してうまく着地している感じである。


機械の故障とかは予測できないので、年度末は祈るばかり。うちは企業予算が少しあるので、緊急にはそういう予算を使えばいいのでありがたいが。こういう備えをするのもP.I.(研究室の主宰者)の仕事だったりする。サイエンティフィックではないなあ。。

いずれにせよ、みんなが研究をいっぱいできるように、「場」を用意するのが、先生であり、P.I.の仕事である。




2019年1月12日土曜日

2019年最初のアクセス数発表!

ひさしぶりにアクセス数を発表
2019年1月10日までの各ブログのアクセス数は以下の通り。

「環境バイオテクノロジー研究室の講義ファイルと研究アーカイブス」
https://environbiotechnology.blogspot.jp/
アクセス数 57,217(1ヶ月前が51,624)

「明大の先生が朝の35分間でバイオ研究にVRを導入してみるブログ」
https://biovrmeiji.blogspot.jp/
アクセス数 3,277(1ヶ月前が3,071

「大学教員が綴る37.5℃の育児体験談」
https://ikuji99.blogspot.jp/
アクセス数 5,577(1ヶ月前が4,887)

「小田急沿線グルメ〜駅から半径18km〜」
https://odakyugourmet.blogspot.jp/
アクセス数 4,908(1ヶ月前が4,444)

メインの環境バイオブログがだいたい1ヶ月で5000~6000アクセスという計算。

他の3つのブログは、noteに移すとか言っていたけれど、noteをやってみたら全然人がいなかった。なので、やっぱりブログで継続することに決定した(適当・・)。他の3つのブログは捨て置いた割には、特に育児ブログにアクセスがあった。

育児ブログといっても最近育児にかかるお金の話になってきた。。なんとも自分らしいブログ内容である笑。

ということで、今後もいろんな新しいことを考えながら、ブログを続けていくので、よろしくお願いいたします。

2019年1月11日金曜日

珍しく真面目に大事なことを。研究室で学べることとは。

今週は研究室ガイダンスで、2年生は研究室選びに苦心していることだと思う。こちらもどんなメンバーがくるか、とても楽しみにしている。

一方で、卒業研究に際し、そんなに研究室にはこだわらなくてもいい」という意見を聞くことがあるかもしれない。これは、多くの大学でいろいろな先生が言っている。

こんなことを言われると、「真剣に考えているのに、なんだそれ!」とイラっとしたりする。

さすがにきちんと研究室を選んだほうがよいが、なぜ上記のような意見があるかというと、研究室で学ぶことは研究テーマに関連する専門性だけではないからである。

専門性だけを学んでも、その専門性で一生仕事をしていく人はとても少ない。なので、上の意見は、ある意味真理をついている。

ではなにを学べるのかといえば、一般的な仕事に必要なスキルである。

挙げていけばきりがないのだが、
1. 時間や空間の使い方(自分でスケジュールを立て、予定を立てる)

2. 必要な知識、情報を得て計画を練る。それを実行して、結果を評価する(いわゆるPDCAサイクル)

3. 他の人とのコミュニケーションの取り方(ビジネスでもっとも重要ものと聞かれたら、コミュニケーション能力と答える人が多いのは有名なこと)

4. 自分で日々の行動を決定する判断力・決断力(管理職の仕事なんて、言ってしまえば判断すること、決断することなのではないかと思う。)

5. 自分の計画や結果を図表化、文章化する能力。説明能力(仕事をすれば、計画や結果を人に説明しなければならない。説明なしに自分のやりたい仕事をすることは不可能)

ざっと挙げただけでも以上のようなものがあり、これらは研究テーマがなんであれ学べることであると思う。ということで、どこの研究室でも学べることがあることがあるいうのは間違いがないとは思っている。

ただし、研究室によって意識が異なるのは間違いないことではないかと思う。周りがやる気ならば自分も頑張らなければと思うし、周りがやる気ないのに自分だけがんばり続けるのは結構大変だと思う。

また、もちろん専門性も大事であることは言うまでもないので、結局はきちんと研究室を選んだほうがよいのは間違いないと思う。

珍しく真面目なことを書いたのだけれど、研究室選びがどういう結果になったとしても、その研究室で最大限成長して欲しいなと願っている。

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2019年1月10日木曜日

転写因子の改変で光合成が変化。。

Genetic manipulation to overexpress rpaA altered photosynthetic electron transport in Synechocystis sp. PCC 6803.
Arisaka S, Sukigara H, Osanai T. J Biosci Bioeng. 2018 Aug;126(2):139-144. doi: 10.1016/j.jbiosc.2018.02.005.

またもやしばらくサボっていた論文アーカイブス(論文紹介)・・。書くのにエネルギーが必要なもので・・。久しぶりに書こう。

こちらはM2有坂さんの研究。

転写因子であるRpaAの過剰発現によるシアノバクテリアの光合成改変の論文。

RpaAという転写因子は、シアノバクテリアでは結構な有名タンパク質。シアノバクテリアでは、サーカディアンリズムを生み出す時計タンパク質KaiABCというものが知られている。このKaiABCが24時間の概日リズムを生み出す。

この時計からのシグナルを受け取り、遺伝子の転写を制御するタンパク質がRpaAである。RpaAはレスポンスレギュレーターと呼ばれる転写因子の1つである。なので、時計関連の転写因子と言える。

また、時計だけでなく、光シグナルも伝達することが知られている。光合成生物に大事な時計と光に関与するとても大事なタンパク質である。

今回の論文では、このrpaAを単細胞性のシアノバクテリアであるシネコシティス細胞内で過剰発現(タンパク質量をふやすこと)させた。

そうすると、光合成に関連するパラメーターであるFv/Fm, Fv'/Fm', qP, ΦIIなどが減少することがわかった。すごくざっくり言うと、光化学系IIの活性が下がり、光合成電子伝達全体の活性が下がったと言える。
一方で、光合成の本体(PSII, PSI)の遺伝子発現を調べたところ、これらの遺伝子発現は変化しなかった。
ということで、どこが鍵となって光合成が変化したかはわかっていない。

その前の論文で、rpaA過剰発現によって糖やアミノ酸代謝が大きく変わることを明らかにしているので、そちらの影響が大きいのかもしれない。

なので、クリアなことは言えないが、光合成を変化させるということはできた。現在、世界中の研究者が光合成を改変しようとしている。しかし、光合成はあまりにも複雑なため、光合成活性を落とすことはできても、上げることはそう簡単にはできない。今回のような知見を地道に積み上げていくことで、いつの日か光合成の活性を自由に操作できるようなことができれば良いと考えている。

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2019年1月9日水曜日

今週は研究室ガイダンス No.3 ~小山内研の悪いところは?〜

今週は研究室ガイダンス No. 3である。

今日のサブタイトルは、〜小山内研の悪いところは?〜


にしたいと思う。。研究室配属前には、きちんと悪いところも伝えて、理解してもらうのが一番だと思う。すべてが完璧な研究室なんて存在しないし、全部がダメというもの少ないとは思う。それぞれの研究室には一長一短があるので、それが自分に合うかを考えてもらうのが良いとは思う。

1. デスクワークをするスペースが少ない。
うちの長所は研究設備は結構揃っている。必要なものはたくさんあるし、例えば分光光度計は3台(正確には4台)ある。酵素活性などで長い時間使うと待ち時間ができてしまったりする。そうならないように酵素活性専用の分光光度計を保有している。

インキュベーターなんかも豊富にある。比較対象がないのでわからないかもしれないが、自分の大学院生時代はたった一台の植物インキュベーターでシアノバクテリアを研究していた数人が実験をしていた。

このように、実験機器をたくさん揃えている分、デスクワークをするスペースが少なくなっている。個人のデスクはない。

農芸化学科の研究室では、研究室が3つの部屋に分かれていることが多く、研究室によっては3つのうち2つを居室(デスクワークをする部屋)に割り当てている。うちの場合は居室は1つだけで、もう1つの部屋に少しデスクワークをするスペースがあるだけである。

ということで、デスクワークをするスペースは他の研究室より少ないと思う。

2. 成果を出す人がたくさんいるのは、ある意味つらいかもしれない。
ブログやツイッター、大学のホームページなどでたくさん宣伝しているように、修士課程、中には学部生のうちに国際誌に論文を投稿する学生が多数いる。これは素晴らしいことであると思う。

一方で、隣の人が成果を挙げた場合、喜ばなければいけないのは当然とはいえ、忸怩たる思いがあるのが人間の感情というものではないだろうか。

研究はそんなにすぐにうまくいかないので焦る必要はないのだけれど、周りがどんどん成果を挙げて論文などを投稿すれば、どうしても焦ってしまう。これに耐えるのが難しい人もいると思う。

研究室のレベルと高く保ちたいので、修士課程や学部生とは思えないレベルのことに挑戦してもらっているけれど、人によってはつらいかもしれない。

ちなみに、僕から研究を頑張ろうと言われることは少ないと思う。どちらかというと、周りがどんどん進めていくので、自然と頑張らなければいけない雰囲気ではないかと思う。なので、気にしなければ楽な研究室ではあると思う(学費がもったいないとは思うけれど。。)。

3. イベントはあまりない。
公式イベントは新歓、研究室旅行、忘年会、追いコンがある。これ以外では論文のお祝いくらいだろうか。それ以外の飲み会はやらない。あ、いや・・・学生たちは他にもいろいろやっているかもしれない・・。朝来ると酒瓶が置いてあったり、鍋が洗ってあったりする・・・実は少なくはないかもしれない(よく知らない。)。

僕自身の考えとして、そういう楽しみは別に研究室ではなくてもできるので、研究室でなければできないことをして欲しいと思っている。上の居室が少ないこととも共通しているのだけれど、デスクワークは別の場所でもできるし、飲み会も研究室でなくても良いと思っている。一方、いろんな実験は研究室でなければできないので、そういうことを研究室配属で体験して欲しいと思っている。

なので、研究室に配属されて居室でたくさんおしゃべりをしたいという人には向かないかもしれない(と言ってもせまいながらもたくさん話はしているとは思うけれど)。

他にもあると思うが、こんなところだろうか。

注意点としては、上のように述べたとはいえ、所詮自分で悪いところを言っているので、マイルドにはなっているかもしれない。先輩や他の研究室の人たちから評判をたくさん集めた方がより正確な情報が手に入ると思う。

少しでも参考になれば幸いです。。

2019年1月8日火曜日

今週は研究室ガイダンス No. 2 〜 研究テーマはどうやって決まる?〜

今日から研究室ガイダンス。ブログタイトルは、今週は研究室ガイダンス No. 2。

さてもう少し小山内研の詳しい研究テーマについて。企業との共同研究もしているので、しゃべれないところもあるのだけれど。



想定されている研究テーマだけれど、
1. 転写や光合成の制御メカニズム
2. 代謝の制御メカニズム・代謝解析
3. 代謝酵素の生化学
というのが基礎研究の主なテーマになる。他にもテーマはあるのだけれど、ちょっと説明しにくいので、こんなかんじで。シアノバクテリアや真核微細藻類が主材料である。

応用研究の主なテーマは
1. 発酵によるプラスチック原料(コハク酸・乳酸etc)生産法の開発
2. 発酵によるアミノ酸生産法の開発
3. 色素生産
4. 微細藻類の高速・高密度・低コスト培養法の開発
である。こちらも主に微細藻類を使っているけれど、場合によっては対象が広がるかもしれない。

なので、配属されればこれらのどれかに扱うことになると思う。

配属後のイメージとしては、

1. 3月初めに配属決定

2. 3〜4月に基礎実習(基礎的な実験手法の習得・ゼミなどで全体のテーマを見渡す)

3. 4〜5月に仮テーマを設定。そのテーマを進めていく(好みによって、個人だったりチームだったりするが、基本的には個人のテーマ。先輩たちに手法は聞く

という感じだと思う。実験手法がないことを心配する人がいるけれど、みんなそうなので、それはまったく心配いらない。

仮テーマの設定は、例年ゴールデンウィーク明けだったのだけれど、現3年生は「早く決めたい!」ということで、4月中に決定してしまった。こういう意見もどんどん言ってほしい。

小山内研の研究テーマおよび研究室配属後はこんな感じ。他にも情報があったら追加します。

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2019年1月7日月曜日

今週は研究室ガイダンス No.1

今週は、2日間に渡って研究室ガイダンスがある。農芸化学科では3年生から研究室に配属されるので、現2年生に向けた研究室紹介である。

2年間をどこの研究室で過ごすか?という結構大きな転機になるので、かなり大きなイベントになる。

農芸化学科の全教員および農場・英語農学の3名の先生方が、一人15分ずつ話すことになっている。しゃべる順番は明かされていない。

これは、自分の興味のあるところだけしか聞かないことを防ぐためでもある。

必ず希望の研究室に入れるとは限らないし、話を聞いたら急に研究室志望を変えることもある。先輩たちの話を聞いてみても、研究室選び直前で希望を変えた人も結構多い。なので、きちんと全部聞いみてほしい。長いので大変だと思うけれど・・・。

環境バイオテクノロジー研究室の紹介は、
研究室案内2018(農芸化学科2年生用)
にリンクをまとめてある。

他にも研究室案内のカテゴリーを眺めてもらえれば、なんとなくわかるのではないかと思う。

こんな風にブログを活用しているのも、うちの研究室の特徴かもしれない。ツイッターとかインスタとかnoteもやっているし。でも、対して知的なことは喋っていないけれど💦

いずれにしても、今週の研究室ガイダンスは、ひさしぶりに2年生の前に登場する。それも結構楽しみ。分子生物学の授業以来。少し気が早いけれど、次の環境バイオテクノロジー研究室のメンバーが楽しみである。。

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2019年1月6日日曜日

基礎研究と応用研究のはざま。

お正月休みも終わり、久しぶりに研究の話を。
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主宰している環境バイオテクノロジー研究室は、農学部農芸化学科に所属している。主にはシアノバクテリア、ユーグレナ、紅藻などの微細藻類を研究している(最近は、もう少し対象が広がっているが)。

もともと自分は分子生物学の出身であり、学生の頃は、DNAの組換えメカニズム、転写制御メカニズムの解明が専門だった。まさに生物学の基礎研究である。

しかし、ポスドクが3年くらい過ぎたあたりから、分子生物学一辺倒であることに少し疑問を感じ始めた。たまたま炭素代謝の制御因子を見つけたことから、この因子を使った代謝制御、物質生産に移っていった。光合成生物を使っていたので、二酸化炭素と光エネルギーを用いた物質生産に入っていくことになる。

だいたい2010年くらいのことなので、まだ10年も経っていない。

農学部にも所属しているし、研究室にもテクノロジーという名前が付いている。なので、研究室としては、基礎研究と応用研究を両方推進している。基礎と応用の間(はざま)に位置している。

自分としてはこのポジションはとても気に入っている。応用研究を推進すると、企業や知財関連の方々など、今までとは別分野の人々と話す機会が格段に増えた。新しい視点を学べることは、役に立つというだけでなく、純粋に楽しいことである。

また、日本にはなぜか応用研究を忌み嫌う大学研究者もいる。自分が所属していた分野では応用研究を嫌う人が多かったので、自分には逆にチャンスに見えた。やりたかったから進めただけではあるのだけれど、自分がポジションを取れた最大の理由は、大勢の研究者がいるところではなく、かつ社会の需要とマッチした分野に進んだことであると思う。いまでも良い判断だったと思っている。

現在は、バイオプラスチックやアミノ酸、色素の生産技術の開発を行っている。応用には遠いとはいえ、特許もだいぶ進んでおり、不可能な話ではなくなってきている。

明治大学に着任以降、いろんな試行錯誤を繰り返してきたが、かなり方向性が明確になってきた。2019年は論文も特許も両方を進め、これまで以上に基礎と応用の両面で発展させていきたいと考えている。

2019年1月5日土曜日

そろそろ修論・卒論が忙しくなる。はず。

仕事始めと思ったら今日はもう土曜日。ペースが戻りにくいが、徐々に仕事モードにしていかねば。



そろそろ修士論文・卒業論文などで忙しくなる時期である。

今年は自分のところの修士課程2年生が3名。研究室の第1期生である。。

正直、全く心配のいらない3人なので、あとは仕上げていくだけである。3人で筆頭著者論文が7報。リバイス中・再投稿準備中を合わせると9報。全部原著論文のフルペーパー。ショートペーパーとかカンファレンスペーパーとかではない。うーん、とにかくすごい3人である。

修士論文は卒業要件に必須。提出は2月はじめに設定されている。

一方、明治大学農学部農芸化学科では、卒業論文は必須ではない。卒論が必須な大学もあるだろうけれど、本学はそうはなっていない。いろんな考え方があるだろうが、まあ、こういうスタイルもありかと思っている。

うちの研究室ではどうしているかというと、本人たちと話して決定している。

4年生の卒論にはどういう選択肢があるかというと、
1. 日本語で卒論を書く
2. 原著論文を書く(要するに国際誌へ投稿する)
3. 卒論を書かない
という3つの選択肢がある。

2は、英語で論文書いているのだから卒論はなしで、論文に集中しようということになっている(上記の通り、修士は必須である)。

別にどれでなければいけないわけではなく、本人と話し合って決めている。

ただし、文章をまとめるという訓練をしないで卒業するのは、本当にもったいないとは思っている。どんなに優秀な学生でも、最初に作る要旨や図表だけで膨大な直しが入る

自分もそうだったけれど、最初のうちはたくさん直されると、なんか腹立たしくなる。けれど、今振り返るとそれだけ直すところがあったということだと思う。

これを体験しないで社会に出てしまうと、正直どこかで苦しい目にあうと思う。企画書や報告書、プレゼン資料の作成は、社会人でも必須の項目である。社会人になってからひどい資料をつくってしまうと、待遇などで取り返しがつかない可能性もある。学生のうちにどれだけ成長できるかがとても重要だと思っている。

数値になるようなものではないので、重要性がいまいちはっきりしないのだけれど、すごく差がつく部分なのでなるべくならばなんらかの形で文章化する方が良いとは思う。

とはいえ、うちの研究室は基本的には自主性に任せているので、本人が上の3つの選択肢のうちから最終的に決定する。去年、今年と、各学生が選んで3つの選択肢に振り分けられている。もう大人なので、先生が決めることではない。自分も意見を言うけれど、最終的にはすべて学生が決定することになる。

こうしてどんどん選択権が与えられるようになり、社会人として羽ばたいていくのだなあと実感する。社会は厳しいけれど、最後のひと頑張りでぜひ成長して欲しいと思っている。

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2019年1月4日金曜日

1月4日は仕事始め!

さて2019年も1月4日。本日は有給休暇などを取得していない限り、多くの人が仕事始めではないかと思う。

一般的には12月28日が仕事納めで、1月4日が仕事初めである。ということで、土日などがなければ、12月29日から1月3日の6日間が休みということになる。

近年はデパートなどの小売業の競争が激しくなり、1月1日から初売りをやっているところもあった。しかし、この1、2年は少し減ってきて、さすがに1月1日の元旦は休みのところもでてきた。

昨今はブラック企業と認定されてしまうと、内外のブランド力が一気に落ちてしまう。元旦に働かせるような会社は当然ブラックであるという風潮から、企業も休みにするところが増えてきたようである。これはとても素晴らしいことだと思う。

大学教員である自分は、別に年末年始に働く義務はない。しかし、研究というものは終わりがなく、かつ、そもそも大学業務の合間にやらなければならない。論文を書くなんて仕事は大学からは依頼されないのである・・・。

少し前だったら本当に休みなくやっていたのだけれど、子供を持つようになってからはさすがに不可能である。

また、休みなく働くと、効率が下がってしまったりミスが多くなってしまったりすることが多かった。「これじゃ休んだほうがマシだった・・・」と何度落胆したことだろうか。20代の働き方である。。

ということで、今年は12月29日〜1月3日は、ほとんど仕事に触れなかった。さすがに飽きてきたので、そろそも仕事をしたくてなってくる。これくらいでちょうどいいのではないかと思っている。

それぞれの人生のフェーズがあるので、若い頃はさすがに6日間も休めなかったが、今はもう少し長期的な視点でこんな感じでオンオフをはっきりさせて仕事を進めていきたいと思っている。

さあ、頑張って研究しよう。。 ホームページ作成サービス「グーペ」

2019年1月3日木曜日

いつもの買い物がちょっとお得に?

年末年始で仕事をやらないことにしたので、その間に仕事以外のことを。

ブログを少しリニューアルした。

何を変えたかというと、A8.netというところに登録し、広告配信を始めた。この間までアドセンスをやっていたのだけれど、停止になってしまった・・・

アドセンスは理由を明かされないでいきなり止まってしまうのが難しい。お金の話をしてもよいのだけれど、投資などの勧誘はしてはいけない。もちろん、アダルトやギャンブルは御法度。他にもお酒関係も微妙。色々難しい。

ということで、心機一転、他の広告配信サイトを始めて見た。

比較サイトが色々あり、一番安心そうなところがA8.netだった。東証一部上場企業のファンコミュニケーションズという会社が運営しており、いまのところ口コミが一番良さそうだった。ということで、ここに決定。

さっそく広告を配信し始めた。

早い・・・アドセンスだと、すごく長い審査があって、登録が大変なのだけれど、すぐに始めることができた。。

また、この広告の特徴としては、自分で買うのもOKなサイトがあるところである。

ネットスーパーや旅行サイトを利用する人も多いと思うが、そういう場合に自分のサイトを経由すれば、割引になる。微々たるものかもしれないけれど、自分がいつも使うサイトが広告にあるならば、それで節約になるとは思う。

ということで、2019年になったので、新しいことをはじめてみた。そう、自分の場合は何か新しいことをやってみるというのが、主目的かもしれない。。。



今年もいろんなことに挑戦しよう。そして、ダメならば直ぐに止めよう。。止めることを覚えるのは研究でも大事なので、自分も実践していきたいと思っている。

2019年1月2日水曜日

年始から気になるニュース。

新春早々気になるニュースが。

不正入試仲介者に謝礼か 東京医大「裏口」疑い強まる

東京医大の女性差別・浪人生差別入試の件が意外な広がりを見せている。東京医大が、女性受験者、複数年の浪人生受験者の点数を低く調整するという問題だったが、裏口入学もあった可能性が出ている。

構図はとてもわかりやすく、国会議員などの口利きや寄付金額によって、加点するというものであるらしい。

わかりやす過ぎる・・・

大学経営もお金かかるのだからひとかけらくらいは理解できなくはないが・・・寄付金で加点しますと募集要項に明記しておけばいい気もする。できるはずないけれど。

ちなみに自分の出身高校でも、なぜだかわからないけれど卒業式で表彰されている学生がいた。成績も本当に真ん中、部活動も別に活躍していない。みんなして「なんの賞??」と首を傾げていたが、のちになって、寄付金の額であるということがなんとなくわかった。まあ、賞状くらいならば可愛いものかもしれない・・・。

この手の裏口入学って、経営が危ない大学ではおそらくなくならないのではないかと思う。通常の受験生の枠がすくなくならないことを願いたいが、定員数は勝手には増やせないので、難しいことだろう。

大学経営が苦しくて、大学がなくなってしまえば元も子もないけれど、真面目に頑張る受験生にとっては理不尽な話である。とはいえ、この先就職活動とかに進んでも、こういう話は絶対になくならない。こういう雑音に惑わされず、実力を向上させて、自分の信じる道を進むしかないとは思うが。やれやれなニュースである。。

2019年1月1日火曜日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

大晦日、お正月と言ってもあまり季節感がなくなって久しいこの頃。紅白歌合戦を少しだけ見て終了。年越し蕎麦もなく、旅行だけ少し行ってきた。本当に少しだけ。。

2019年はどんな年になるだろうか。とりあえず健康と安全を最優先にするという自分と研究室の方針に則って、まずは一番大事なこの2つをきっちりと考えていきたいと思っている。

その上で、研究や教育面を強化させていかなければと思う。もちろん、この2つに加え、大学の仕事もある。これからさらに増えていくことだろうと予測している。

お正月はのんびりしているが、これが終わると修論や卒論、入試とものすごく忙しい時期が始まる。体調を崩さないように頑張らねば。

休みが続いて、そろそろ仕事をしたくなってきた。おそらく三ヶ日休みを取れば、仕事に行きたくて仕方なくなると思う。仕事が嫌いではないって、素晴らしいことだと思う。

3月はじめには新メンバーも来るし、今年もどんな年になるか楽しみである。。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。