2018年7月31日火曜日

職員バスで通勤

学生にはあまり知られていないのかもしれないが(いや、知っている?)、生田キャンパスには教職員用のバスがある。

最寄駅は小田急小田原線生田駅なのだが、歩いて5分くらいかかる。そして、キャンパスがそれなりに広く、特に農学部は奥の方にあるので、そこからプラス3分くらいだろうか。大した距離ではないが、生田駅は急行や特急が止まらないという難点がある。

このため、1つ隣の向ケ丘遊園駅から教職員用のバスが出ている。これだと直接キャンパス内に入ってくれるので、とても便利である。

出勤がピークの8時台には1時間に5、6本のバスが出ている。ただし、夏休み期間に入ると、ぐっと本数が減ってしまう。1時間に2本しか無くなる。ちょっと不便だが、致し方ないのだろうか。

朝のバスが減るので、どこかでコーヒーでも飲まなければいけないこともある。登戸駅のHOKUOというパン屋が第一候補である。。
夏休みにはオープンキャンパスもあるので、まだまだ休めない大学教員である。

2018年7月30日月曜日

期末テストの採点も終了

先週自分が担当の分子生物学、生命システム工学の期末テストの採点が終わった。

学生実習(環境分析実験)の成績集計が終わってはいないが、自分の分のレポートの採点は終了した。

レポートにはすべて赤ボールペンでコメントを入れている。終わったあとに読みたくはないだろうが、ぜひ読んでほしい。・・・と言いたいのだが、レポートを返す手段がない。。

学生個人のメールボックスがあるわけではない。ほとんどの学生が受ける講義などで返却するという手はあるのだけれど、その講義に負担がかかってしまったりする。テストの時に返そうかと思ったけれど、正直それどころではないし、テスト期間にレポートを返されたって、学生の方も見る余裕はないと思う(自分が学生ならば、そんな時に返されたら後回しにして、そのうちにどこかにいってしまうかと思う)。

ぜひ大学として公式にレポートを返却する手段を作ってほしいと思っている。

さて夏休みと言いたいところだが、オープンキャンパスという大イベントが残っている。このために農芸化学科のHPまで作ったのは、他のブログで述べた通りである。

自分が担当した今年の講義は単位を落としている人がかなり少ない。4年目に入り、私の講義の成績のつけ方がわかったのだと思う。要所を押さえている感が強い。うーん、考えものである。。。

ただ、3年生以上になると、研究やインターンが入っていくる。研究に入ると際限なく忙しいし、ぜひ全力で研究をしてもらいたいと思っている。なので、2年生までと3年生からでは講義の位置付けががらっと変わると思う。3年生からは力の入れどころを自分で決めていって良いと思っている。

さて夏休みまでもうひと頑張り。暑い日が続くので、みなさま体調にはお気をつけください。

2018年7月29日日曜日

暑い季節の体調管理

こういうニュースはぜひブログやツイッターを使って拡散して、周知していかなければと思う。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/mirai/tokushu/2018_0725.html

AEDは、大学にも沢山配置してある。しかし、いざ使うとなると躊躇してしまう人もいるかもしれない。自分のそういう場面に立ち会ったことがないので、冷静でいられるかはわからない(いなければならないのだが)。

着任初年度にAED講習は受けたが、あくまでも人形相手のもの。実際の人間相手ではない。

ただ、AEDは優れものなので、生きている人間に対しては働かない。なので、使うことをためらう必要はない。

こういうページでも紹介されている。
https://www.aed.omron.co.jp/revive/revive.html
忙しく、平穏な日々になるとついつい後回しにしてしまう緊急時の対応。これから本格的な夏休みなので、安全に気をつけて万全の備えをしたいと思う。水分と栄養の補給を忘れずに過ごしていきましょう。

2018年7月27日金曜日

農芸化学科HP開設!

VRブログの方で紹介したが、農芸化学科のホームページ(HP)が開設された。
https://biovrmeiji.blogspot.com/

農芸化学科には独自のHPがなく、農学部のHPから各研究室にリンクするという形だった。しかし、HPのない研究室もあった。現在はHPでまず情報を探す人が多いと思うので、きちんとしたページがないのは、本学科の懸念事項であった。

今学期、島田先生を中心に外部委託をしてHPを作成した。

実は最初にできたデザインが、悪くはないが普通だった。そこで、島田先生と小山内で相談し、「いや、これではダメ!もっとかっこよくしてもらおう!」と業者に言ってかっこよくしてもらった。
こちらが農芸化学科HP

ずいぶんと頑張ってくれてかっこいいHPになった。ちなみにトップページにロゴがあると思う。


さてこれは何でしょうか?

左側はフラスコなのはわかると思う。

右の2つはなんでしょうか・・・・




正解は・・・・誰にもわかりませんでした笑!

いや、業者がロゴを作ってくれて、学科内会議でもなかなかいいロゴであるとの結論にはなった。しかし、「ところで、この右の2つなに?」という話になり、みんなで考えたけれど誰もわからなかったというのが正解であった。ゆるい話である。。。笑

むしろ、「右の2つが農芸化学科に関係がある何か」に見えたら、是非ご連絡をお願いします。。

いずれにせよ、とりあえず発進できたけれど、まだまだこれから作り込んでいかなければならない。うちのページも論文のところとかちゃんと作らなければである。。。

頑張って温かいもの

自分の担当のテストは終わったが、教員の仕事はまだ終わってはいない・・・これからお盆に向けてまだまだ仕事が残っている。

しかし、連日こうも暑いと、ついつい冷たいものを飲んだり食べてしまう。アイスは大好きだし、アイスコーヒーも飲んでしまう。だが、体にはあまり良くないことだろう。中国では冷たい飲み物が極めて少ないというが、長年の経験を蓄積した中国のこの考え方はきっと正しいのではないかと思う。

なので、アイスコーヒーにしたいところをホットコーヒーにしたり、温かい食べ物も食べるようにしている。
なぜかわからないが、暑いとカレーが食べたくなる。発汗作用を欲しているのだろうか。スパイスのこともいろいろと調べると面白いだろう。これも農芸化学にぴったりな気がする。

こうやって日常生活の「あれ知りたいな・・・」を考えると、農芸化学とすぐに結びつく。範囲が広いので勉強が大変だが、本当に面白い分野である。

もうすぐオープンキャンパスもあるし、農芸化学の楽しさを広めていかねばと思う。その前に、自分の理解を深めなければいけないが


2018年7月26日木曜日

連日の猛暑

それにしても連日猛烈な暑さである。歴史的な早い梅雨明けだった関東。その後少しだけ雨が降ったが、そのあとはずっと猛烈な暑さ。最高気温も30℃ではなく、33〜35℃という酷暑である。なんと東京では観測史上初めて40℃を超えてしまった。今年は本当につらい夏になりそうである。



小中学校のクーラーの設置が大きな問題になっている。熱中症で子供がなくなるという痛ましい事故がおこっているからだ。それにもかかわらず、クーラーに反対して暑さに我慢せよという大人がいるという情けない社会である。
こちらの記事は育児ブログのもの。

根性論かつ自分も苦労したから下も苦労せよという論理はなくしていかなければならない。教育・研究の現場も同様である。

さすがに生田キャンパスの建物にクーラーがないということはない。第一校舎1号館はクーラーの効きが弱いかもしれないが。古い建物なので。ただ、さすがに熱中症までは行かないと思う。そもそも自分の講義は飲み物を飲んでも良いし。

現在はテスト期間。テスト勉強もテストも室内では行われるが、寝不足の学生もいるかもしれない。普段なら大丈夫でも体調を崩していると、暑さに弱くなるかもしれないので、まずは健康第一でテストに臨んでほしい。

2018年7月25日水曜日

デスクワークとお菓子

3年と少し前に明治大学の専任講師になり、いわゆるPI(研究室主宰者)になった。とても幸運でハッピーなことであるが、さすがに実験はほとんどできなくなった。植え継ぎとか形質転換くらいである。

実を言うと、一番忙しそうに思える1年目は少しだけ実験ができた。その成果は特許出願にも繋がっている。しかし、2年目、3年目と時を経るに従ってできなくなってきた。

これはなぜかといえば、授業や実習が増えたせいもあるが、なんといっても研究室の学生が増えたためである。最初の一期生は8人だったのだが、現在修士課程が5名、学部学生14名で、合計19名である。それぞれと話をするとあっという間に時間が過ぎる。

また、学生の研究が進むことで、その成果を論文にしたり、知財化したりすることも増えてきた。今月は本当に論文が忙しい。今月だけですでに2本の論文を投稿し、現在4本の新規論文を添削中である。さらに、もうすぐ初稿ができそうな論文がありそうである。

いや、嬉しい悲鳴である。こんなに論文が出る研究室になるとは思えなかったので。

なので、こんな時に自分が実験をしてしまったら論文が滞る。ということで、ほとんど実験ができなくなった。まあ、無い物ねだりである。。

悩みとしては、デスクワークをすると、どうしてもお菓子を食べてしまう。お菓子の代わりに味噌汁でという挑戦を試みたが、見事に失敗した。。。味噌汁ダイエット、その後



デスクワークに飽きると、どうしてもお菓子に手が伸びてしまう。いけないとわかっていても、抗いがたい。

ということで、なるべく減らすくらいの妥協案に落ち着いている現在。ぜんぜん解決になっていない。。

年齢やポジションとともに仕事の種類が代わり、自分の好きにはできないのだけれど、まあ、自分の状況はとても幸せなものだと思う。これを継続するためにも、健康を考えてお菓子を減らさなければと思う今日この頃である。

2018年7月24日火曜日

本日は期末テスト!

本日は、担当講義の期末テストである。はじめに書いておくけれど、このブログを読んでも問題のヒントや答えはなにも載っていません(笑)



期末テストは通常の時間割とは異なる。通常は100分間授業だが、テストは60分間である。また、通常は休み時間が10分間であるが、テスト期間は確か30分間だった気がする。テストを集計したり、教員やTAが揃うのを確認したりする必要があるからである。

私の担当の専門科目の講義(3年生以上)では、テストに英語リスニングを課している。珍しいのではないかと思う。

毎回授業で関係する英語動画(科学に関連するもの)を流しているのだが、テスト前にテストに出る英語動画をアップロードしている。その動画をたくさん聞いて、内容を覚えておく必要がある。テスト当日は動画は流さない。

これは英語のリスニング力アップが目的であり、英語の点数でセレクションをかけるのが目的ではないからである。当日英語動画を1回だけ流してもリスニング力アップにはつながらない。2週間くらいかけて何度も聞いて欲しいからである。

農芸化学科の学生を見ると、理系科目はとても強いのだけれど、英語が苦手という学生が非常に多い。しかし、言語というものは、ネイティブの人を見ればわかるように、言ってしまえば誰でもできるものである。ましてや受験を勝ち抜いた明大生ならばできてしかるべきである。

あとはやるかやらないかだが、「自分で英語の動画を毎日聞いて勉強する」なんて大学生はほとんどいないのではないかと思う。自分もそんなことはできなかったし、農芸化学科の場合は日々レポートに追われ、3年生になったらもう研究がスタートするので。そんな稀有なことを要求するのは無理だろう。

ということで、授業で英語動画を流し、リスニング力の向上に努めている。来期の講義である環境バイオテクノロジーでも行う予定。これまでレポート、小テスト、期末テストという3点セットだったが、少しシステムを変えようか考え中。

今日からテスト期間で学生は大変だと思うけれど、もうすぐ夏休みなので、あと少し頑張って欲しい。。



2018年7月23日月曜日

環境バイオテクノロジー研究室公式インスタグラム

そう、すっかり更新が滞っているが、我々の環境バイオテクノロジー研究室には公式インスタアカウントがある。

明治大学環境バイオテクノロジー研究室

確か去年の10月くらいに作ったのではないかと思う。まだできて1年も経っていない。

現代は、情報過多の時代である。ものすごい量の情報が溢れている。昔であればテレビや新聞しか情報を発信できなかったが、現在は個人すらメディアといっても良い時代に入っている。

研究も同様で、昔であれば、欧米や日本などの限られた国がゆったりしたペースで論文を出していたが、現在は多くの国が競い合うように大量の論文を出版している。

このような時代に埋もれてしまわないように、速報性があり、かつ手軽なメディアを使って研究をアピールしなければならないと思っている。ということで、ツイッターやブログに加え、インスタを始めた次第である。

更新は研究室のメンバー全員がしていいことになっているのだが・・・ほとんど自分しか投稿してない。。。笑

まあ、投稿していいものかよくわからないのだろうと思う。

とりあえず研究室の公式インスタアカウントはあるので、これからも適宜活用していきたいとは思っている。


2018年7月22日日曜日

日曜日からタイムラインで喧嘩

本日は日曜日。暇さえあればPCに向かう習慣がついており、ツイッターのTLもついつい見てしまう。

それにしてもといつも思うが、日曜日の朝からまあタイムラインで喧嘩している人たちもいる。よくもまあそんなに言い争いばかりできるものだとよく思う。

「私は心が広いから喧嘩しません」なんてことがいいたいわけではない。それりゃ腹立つことを言われたら反論したくなろだろうと思う。

不思議なのは、会ったこともない人とずっと言い争いをしていることで、ミュートやブロックをしないことである。どうし一生会わない確率が高いのだろうし、接しないことに決めてもなんの問題もないのではないかと思う。

ミュートやブロックをすると、「心の狭い人間と思われるかもしれない」という心配をしている人もいる。でも、正直、他人のミュートやブロックの数なんてほとんど調べないだろうし、そもそも調べるような人がいたら、それこそミュートやブロックなどをして、関係を遮断したほうが良いと思う。

タイムラインを見ていると、(もちろん自分も含めるが)みんな好き放題なことを言っている。すべての意見を取り入れようとすると、疲れて気が狂ってしまうかもしれない。狂わないとしても、自分の方向性が狂ってしまうかもしれない。

いろんな意見があると思うが、合わない人とSNSで接するなんて本当に無駄なことだと思う。特に、タイムラインで始終喧嘩している人とは遮断したほうが良いと思う。そういう人は自分と異なる意見を我慢できないので、いずれ矛先が自分に向いてくると思ったほうがよい。

面白いのは、そういう人に限って、「いろんな意見を尊重する」、「異なる主張も気にしない主義」とか気取っていることである。うーん、不思議だ。

ということで、タイムラインを平和に保つことは、現代の生活では結構大事であると思う。頑張って合わない人と接する必要はないだろうというのが、個人的な意見である。

2018年7月21日土曜日

メンズアパレルの苦境

この間仕事帰りにひさしぶりに服を買おうと某所へ。街をぶらぶら歩いていたら、「先生!」といきなり声を掛けられる。。2年生のKくんであった。。まさか大学から離れたこんなところで会うか、驚きであった。。うーん、先生って、油断できない(笑)。

昔は、バーバリーのブラックレーベルで服を買うことが多かった。バーバリーはイギリスのブランドだが、ブラックレーベルはライセンス契約をした日本の会社が製造、販売をしている。株式会社三陽商会が販売していた。本家バーバリーは極めて値段が高いが、ブラックレーベルはそれよりはるかにお手頃価格である。女性ブランドはブルーレーベルである。

過去形になっているのはなぜかといえば、2015年にバーバリー社とのライセンスが打ち切られてしまったからである。一説には、バーバリーが直接お手頃価格のブランドを展開したいからと言われているが、真相はわからない。ただし、三陽商会がバーバリーの冠を失ったことは事実である。


現在は、バーバリーの名前が外れ、「ブラックレーベル」として服やバッグ、アクセサリーを販売している。

しかし、その影響は甚大で、三陽商会は大幅な赤字に転落。100億円規模での赤字というからただ事ではない。「マッキントッシュロンドン」という新しいブランドを立ち上げたが、あまり業績はよろしくないとのことである。

それにしても、メンズアパレルは、行くたびに店がしまっている気がする・・・。ここまで不況を感じる業界も珍しい。業績がよくないので、デザインなどが似通ってしまったり、質が低下したりする。それがさらに購買意欲を低下させ、業績を悪化させる・・・という負のスパイラルに陥っている気がする。

そうしているうちに、「あれ、ファストファッションのほうがものが良いんじゃない?」となってしまい、ファストファッションに流れてしまったのだろう。ユニクロで買うと、確かにコスパの良さには感心する。ものもしっかりしている。

昔好きだったので非常に残念なのだが、ぜひ頑張って欲しい。それにしてもいつも思うのだけれど、「さあ買おう!」と思っても、買いたいと思えるものがない。早く負のスパイラルから抜け出して欲しいものである。

2018年7月20日金曜日

すっかり基礎実習も終わり・・

明治大学農学部農芸化学科では、3年生から研究室配属になる。正確には2年生の終わりの3月初めに配属が決定する。

我が環境バイオテクノロジー研究室は、個人のテーマ決定が早い方だと思う。昨年度までは5月中旬から下旬くらいだった。決定した後は、個人のテーマを進めていく。先輩のお手伝いではない。

今年の3年生は、早く始めたいとの要望が強く、確か4月終わりに決めてしまった。その後、先輩に教わりながらも自分のテーマを進めている。

基礎実習もそこそこに、個別のテーマを割り振って「早すぎたかな?」と思っていたが、どうやら杞憂のようである。みんなそれぞれ順調に進んでいるようである。驚きだ。。

テーマによって結果が得られるスピードが違うので、比べて焦っては絶対にいけない。自分のペースで着実に頑張るのが大切である。

そして、大切なのが、この夏休み以降である。

最初のことはすごい勢いで進めるが、夏休みも終わると配属当初の緊張も薄れ、だんだん研究の困難な部分が見えてきたり、人間関係などで悩むことも出てくる。こうした時でも継続的にパフォーマンスを発揮できるがが重要である。

「一流のスポーツ選手でも、必ず不調の時が来る。不調な時でもそれなりに結果を残すのが一流である。」とも言われている。これは研究でも同様である。

ずっとやる気に満ち溢れているなんていうことは難しいだろう。そんな時でも言い訳せずにそれなりの結果を残していけるかが、今後の研究成果を決定すると言っても過言ではない。

現在バリバリ進めている3年生が、今後も継続的に研究をして、素晴らしい成果を挙げてくれることに期待している。

2018年7月19日木曜日

期末テスト直前!

明治大学は、来週からテスト週間に入る。テスト期間は1週間あり、それぞれの科目で期末テストが行われる。期末テストは通常の授業とは開始時刻が異なるので注意が必要である。

それにしても農芸化学科の学生は忙しい。今日は、自分の担当の環境分析実験のレポート提出日になっている。この環境分析実験だけでも、一学期間に4つのレポートを書く。かなり忙しいことだと思う。それが終わったと思ったら、すぐにテストである。「日本の大学生は遊んでいる!」なんていうのは昔々の話である。

自分が担当する春学期の講義である分子生物学や生命システム工学も期末テストを行う。ただし、そんなにハードルは高くない。入学試験ではないので、セレクションをかけたり、順列をつけたいわけではないので。途中に小テストをやっているのだけれど、小テストの点数はともあれ、最後の期末テストで満点なのが理想である。すべて学んだということなので。

ということで、復習重視の期末テストになっている(もちろん、全部ではない)。

期末テストが終わったら夏休み・・・とはならず、教員は採点やオープンキャンパスとまだまだ仕事。夏休みはもう少し先である。。

2018年7月17日火曜日

コントロールと再現性を取ったら院生生活に光が射した

リツイートされてきたのでもう少し詳しく。



自分の大学院生時代のこと。どん底から復活した話である。

M2の終わりに初めての論文投稿をした。博士課程にそのまま進学することは決まっていた。バイオ系でM2の終わりに論文投稿なので、そんなに悪い方ではないとは思う。

その頃は自信満々で「これならPNASに通る!」なんて思いながら投稿した。最初の審査も通ってしまったことで変に期待も膨らむ。若さって羨ましい。しかし、現実は残酷。リジェクト。いやはや相当なショックだった。

外国の研究室と競争をしているテーマだったので、急いで出そうという方針に。自分では全く納得いかなかったが、日本分子生物学会の某雑誌に投稿。

しかし、なんと通らない。リジェクトではないが、どう考えてもリバイスコメントが厳しすぎる。全部やったら2年くらいかかるんじゃというコメント(今思っても、あの雑誌はレベルの割に厳しすぎてどうかと思うが。それ依頼投稿していなので今の状況はわからないが)。完全にダメと言われるわけでもなく、しかし、果てしない実験の要求。周りの見えておらず、余裕もない大学院生にとって、これはとてもきつかった。

投稿先などを変えたいが指導教官に許してもらえず。当然険悪な仲になっていった。

当時は、「自分は論文の通らない星の元に生まれたのではないか」と本気で思っていた。体調は最悪。毎日ふらふらしながらかろうじて研究室へ。そして、そんな状態にもかかわらず、週7日で研究室に行っていた。過去に戻れるなら本当に止めたいものである。

そんな状態でまともに研究なんてできるはずもない。論文にしたメインテーマなんて見たくもなかったし、そのテーマについて先生と話せる状態でもなかった。

そんな時にかろうじてやっていたのが、「そういえば、サブテーマの方で少しデータがでていたから、n数を増やして標準偏差をつけるのと、コントロールでも取ってデータを綺麗にしておこう」だった。

新しい実験に挑戦なんていう元気はまったくないし、メインテーマは進める環境でも気分でもない。そんな中、そういえばサブテーマもよく見れば結果が出ていたことを思い出す。かといって元気はないので、新しい実験をするのは無理だった。なので、n数を増やすこと、コントロールをとるなど、データを綺麗する作業だけがかろうじてできた。

ちなみにデータを綺麗するとは、n数やコントロールを増やすだけでなく、他の方法で結果を再確認することも含む。例えば、窒素欠乏処理で遺伝子Aの発現が上がったとしたら、擬似的に窒素欠乏になる薬剤でも遺伝子Aの発現が上がるかを試すなどである。1つの結果を2つ、3つの方法で確認することである。

今でも辞めずによく続けたと思うが、この作業がすべてをひっくり返してくれた。

メインテーマは論文投稿してから1年以上通らない。実質休止。そうこうしているうちに、サブテーマのデータが綺麗になってきた。「あれ、これ結構シンプルで良い論文になるのでは?」と思ってきたのがD1の終わり頃。そして、指導教官に直訴してPNASに投稿。少し元気が復活してきていた。別のテーマだったので話しやすかったのも大きかった。

しかし、結果は即リジェクト。まあ、シンプルな話であったので仕方ないかと思う。ただでは負けないくらいの闘争心は復活していた。いや、プライドはすでにズタズタだったので、「失うものなんてない!」くらいのLooserとしての挑戦だった。投稿先は絶対に自分が決めると決意して、J. Biol. Chem.に投稿。

そうしたら、、、なんとマイナーリビジョンの判定。追加実験なし、ほぼ即アクセプトといってもいいくらいだった(少し文章は直したが)。本当に奇跡みたいな瞬間だった。
その論文はこちら。D2の6月のことであった。

それからは元気も回復し、メインテーマも強気になる。もちろんやることはやる。論文はほとんど最初から書き直し。改めて見ると、確かに話は散らばっている。悪い時は全部人のせいにして、自分のやるべきことをおろそかにしていた。反省。そして再投稿。こちらも直訴して、J. Biol. Chem.に投稿させてもらった。

そうしたら、、、なんとこちらも3ヶ月くらいで通るという幸運が舞い込む。1ヶ月くらい追加実験はしたが、大したことはなかった。その論文はこちら

ということで、どん底でまったく元気がなかった時に、
1. コントロール実験を追加する
2. n数を増やして再現性を高める
など、データを綺麗にするという作業を行うことで光が射した。あの時これをやらずに、例えば新しいテーマに手を広げていたら、今はなかっただろう。博士号もとれなかったかもしれない。

研究をしていれば、疲れてしまってもう無理!という時もあると思う。そんな時には、あまり頭を使わず、かつ、すでに慣れている実験をして、持っているデータを綺麗にすることは非常におすすめである。自分はこれで救われたので、研究に疲れた人には、お勧めな作業である。もちろん、十分な睡眠と食事は必須なのはいうまでもない。

もうすぐ夏休み。

今月初めは、豪雨による被害が日本列島を襲った。記憶にないくらい広範囲な被害であった。普通の生活が送れることに感謝しなければならない。まだまだ断水しているところがあるとのことである。広島には親戚もいるので、とても心配である。


研究室から外を見ると、季節はすっかり夏。夏らしい入道雲が広がり、もうすぐ夏休みだと感じる。とはいえ、まだテストがあり、その他の会議もあり、8月はじめのオープンキャンパスまではばたばたと忙しいのだが。それにしても暑い。7月初めからここまで暑い日が続くのは珍しい。体調管理が重要である。。

いろんな業務があるとはいえ、夏休みは教員が一番休める季節。というより、この時期に休まないと、倒れる。。後期は1月に授業やテストが終わっても、卒論、修論、入試など、むしろ最も忙しい季節に突入するためである。年度末の忙しさはすごいものがある。あの時期にミスをしてはいけない業務が詰め込まれているのだけれど、あれはどうにかならないものだろうか・・。

まだ気をぬくのは早いのだけれど、夏休みが待ち遠しいのは、大人になっても変わらない。今年の夏休みは何をしようか。夏の間にブログのネタを仕入れておこうとは思う。

昨日まで休みなので、ブログをいっぱい更新。4つのブログの更新は大変である。。

「明大の先生が朝の35分間でバイオ研究にVRを導入してみるブログ」
https://biovrmeiji.blogspot.jp/

「大学教員が綴る37.5℃の育児体験談」
https://ikuji99.blogspot.jp/

「小田急沿線グルメ〜駅から半径18km〜」

https://odakyugourmet.blogspot.jp/



2018年7月15日日曜日

成果を挙げている人はどんな顔をしている?

環境バイオテクノロジー研究室ができて、3年と4ヶ月弱。時の流れは早いものである。

一期生はM2(修士課程2年、博士前期課程2年)になった。すでに全員筆頭著者論文があり、一番多い子は5本目の論文に取り組んでいる。また、M1、B4と続々と筆頭著者論文作成に取り組んでいる。素晴らしいことである。

さて、こうしてみんなたくさん成果を挙げているが、では学生の様子はどうなのか気になるかもしれない。成果が出て、さぞかし満足で楽そうで、幸せそうな顔をしているだろうか?

これは違う。

「みんな大変そうな顔をしている」

というのが、一般的な正解だと思う。個人差はあると思うが。

成果が出ているのになんで?と思うかもしれない。言ってしまえば、これから何も実験しなくても修士号が取れるような実績がでているからである。

しかし、大変そうな顔をしているのにはいくつかの理由があると思う。

1. そもそも目標が高い。
学部や修士で論文を出すくらいである。ようするにもともと志が高いのである。そういう人からすると、1本や2本の論文は通過点である。なので、多少の成果が挙がっても、ゴールとは思わず、次、その次と成果を求めていく。

2. 外部の評価をたくさん受ける羽目になる。
良い成果が挙がると、「じゃあ、その結果を誰々に話して議論しよう」となる。また、学会で発表したり、上記のようにい論文を作成して投稿することになる。ようするに、外部の評価をたくさん受けることになる。

残念ながら、外部の評価が賞賛ばかりであるなんてことは絶対にない。むしろ、「あれが足りない」「この部分が甘い」などなどやることがたくさん増えてしまったり、場合によっては研究そのものに否定的な意見をもらうこともある。

こうしたやり取りの中で、だんだんに自分の研究が鍛えらえれていくのだが、やはり外部の評価を受けるということは非常に大変なことである。なので、研究成果をあげる人ほどたくさんの外部評価を受けることになり、その結果、辛い目に合うことも多くなる。ただし、それこそが成長に繋がることは言うまでもない

3. 外部の期待が高まって、ハードルがどんどん挙がっていく。
会社の営業職でよくある話だが、営業目標と突破すると、次はさらに高い目標が設定され、それを突破するとさらに・・というものがある。

別に目標を突破したからといって、次回も簡単に目標を突破できるとは限らないのだけれど、外部の期待は、「前回のレベルは当然として、次はさらに高いものを」となる。

イチローの全盛期のインタビューで、「周りの人からまずは(年間ヒット)200本だねと軽く言われる」と言うものがあったと思う。一度達成してしまうと、恐ろしく高かった目標が当たり前に設定されてしまうのである。

研究でもこれと同様で、成果を挙げた人は、もっと成果が上がるだろう!という期待がどんどん膨らんでしまう。そして、少しの成果では喜ばれなくなってしまうのである。


このように、いろんな原因があると思うが、一般的には成果を上げている人は、大変そうな顔をしていることが多いと思う。これはうちの学生の話ではなく、一般論としてもそうではないかと思う。上の営業やスポーツの話にも当てはまると思う。

若いうちはがむしゃらにがんばるのかもしれないが、あまりすべての期待に応えようとすると、はたから見たら成功しているようにしか見えない人でも心身を崩してしまうことがある。

研究の場合、論文などで成果が挙がっている人は、これからどんなに失敗したとしても論文が消えたりはしないので、ある程度は楽観的になってよいと思う。その上で、うまく自分で目標を設定し、心身を崩さないことを最優先に研究に取り組んで欲しいと思う。

目標を適切に設定することはとても大事で、自分自身も日々何をどれくらい達成するかを自問自答し、それを周りと議論して考えている。目標設定とはそれくらい大事なものなのである。

目標設定が曖昧だと、どんなに頑張っても永遠にハードルが挙がっていく沼にはまってしまう。柔軟にかつ論理的に自分の目標を設定していって欲しいと思う。

学生実習もひと段落

今週で、担当する環境分析実験もひと段落である。



環境分析実験は、2年生が受ける学生実習である。環境分析、植物、土壌、藻類の色素の実験などを行う。私を含め4名の教員が担当している。

およそ150人弱の学生が3つのクラスに分かれ、ローテーションで実験を行う。実験はひと段落だが、まだ残っているクラスもあるとのことである。

学生実験の場合、なんといっても大変なのはレポート作成である。この環境分析実験だけでも4つのレポートを半期で書くことになる。当然他にも実習はあるし、講義もたくさんある。今期は、2年生の講義として分子生物学を担当しているが、この講義では小テストと期末テストも課している。こうした中、たった一つの実験だけで4つのレポートとはかなり大変なはずである。こうした大量のレポートをこなすことで、様々な仕事能力を鍛えていくのが農芸化学科である。

学生もたくさんの実習で大変であるが、教員も大変である。。。本学の教員はかなりきちんと学生実習を行っている。噂では、他大学には、教員は実習担当として名前を連ねるだけで、実際にはTA(要するに大学院生)だけで実習やるなんてところもあるらしいが・・・

もうすぐテスト勉強も必要であり、もっとも忙しい時期に突入するが、体に気をつけて頑張って欲しい。。

そういえば100分間授業になって変わったことは?

すっかり慣れてきたが、昨年度から明治大学は100分間授業になっている。

それまでは1コマ90分間の授業で15週間であったが、昨年度から100分間で14週になった。

これにはいろんな問題があるだろうが、そのうちの1つは大学のスケジュールがタイトすぎることである。大学は講義や実習を行ったら終わりではない。

講義の最後には当然テストがある。テストがあれば採点もある。それだけで終わるはずもなく、例えばインフルエンザなどで止むを得ず休んだ学生のために追試の日程も組まれている。追試があれば、その採点も必要である。そして、採点が終われば事務が集計を行い、成績表を作成しなければならない。

もちろん講義だけではなく、たとえば8月前半までは、オープンキャンパスの準備に突入する。他にも大学院入試だったり、夏季期間中に大学キャンパスの工事なども入る。楽器期間中にはできない仕事が目白押しなのである。

ということで、1週間減らすことで、少しは日程に余裕が出たことだと思うが、実質的にはそれでもきついと思う。多くの大学が90分間から100分間授業に変更しているらしい。

授業への影響だけれど、個人的には100分間集中して話を聞くのは至難の技だと思っている。特別な講義ならいざ知らず、講義は「日常」であるので、たまには疲れることもあるだろう。なので、自分の場合は途中でクイズ的なものを入れることにしている。

ちなみに、90分間から100分間に増えて、1週間減った。よくよく計算すると
90分間講義 90 x 15 = 1350 分間
100分間講義 100 x 14 = 1400 分間
である。14週をフルで講義すると、50分間ほど多いのである。ということで、実は正確には 13.5週で授業をすることになっている

どこかの講義が早く終わって、「今日はラッキー」なんて思うこともあるかもしれないが、実はそれは当然なのである。。

ちなみにいうと、我らが農芸化学科では実習が大変である。そして、実習の週数は減っていないことが多い。週数を減らすってかなり難しいので(すべての実習がそうかはわからない)。ということで、実習の時間は純増だったりする。。かわいそうに・・

ということで、昨年度から導入された100分間授業。思ったほど混乱はなく順調に進んでいるが、講義を行う教員側にはなんらかの工夫が必要なのではないかと思っている。

2018年7月14日土曜日

論文のヒント:数字から文章を始めてはいけない。

本日は論文の書き方について。

例文
1 L of Buffer A was mixed with 200 mL of Buffer B and...

「1 LのバッファーAと200 mLのバッファーBを混ぜ・・・」

という文章を書いたとする。

実は、この文章は美しくない(らしい)。

どこが問題かというと、”1”というアラビア数字から文章が始まっていることである。

この辺の感覚はわからないが、美しくないとのことである。なんでと言われても困るが・・・。

どうすればよいかというと、
1) 文章を入れ替えて、数字が文頭に来ないようにする。
2)アラビア数字をアルファベットにする。

である。ということで、2)を採用すると、
One liter of Buffer A was mixed with 200 mL of Buffer B and...

となる。One Lだと美しくないので、Lもliterにする方が一般的だと思うが、絶対ではないと思う。

ということで、意外に知られていない論文の書き方「数字から文章を始めないほうが美しい」でした。

2018年7月13日金曜日

大学教員の出張

明治大学で専任講師をしているが、大学での講義、研究、その他の業務だけが仕事というわけではない。大学の外で仕事をすることもたくさんある。ポジションや研究分野によるが、自分の大学に半分もいない(いることができない)という先生もいるのではないかと思う。

私の場合は、比較的出張を抑えている。というより、講義や実習があるため、なかなか出張できないという方が正しい💦。

大学の教員の出張にはいろいろな種類がある。今ところ、私の場合は、一番多いのが研究関係での出張である。偉くなればなるほど、研究以外の出張が多くなると思う。

一口に研究関係での出張といってもいろいろな種類がある。
(1)学会・研究会への参加 (2)獲得した研究費関係の会議 (3)共同研究先との打ち合わせ (4)一般向けの研究紹介 などがある。他にも色々あるけれど、大まかにはこのようなところである。

学会というと、私は、日本生物工学会、日本植物生理学会、日本植物学会、日本農芸化学会、日本化学会に所属している。また、それぞれの学会の関連部会、研究会や独立の研究会などがある。例えば、ユーグレナ研究会や微生物研究会などがある。

最近はどんどん新しい学会や研究会が増え、マリンバイオテクノロジー学会、高分子討論会、メタボロームシンポジウムにも参加する予定である。

これらに加え、2、3年に一度開かれる国際学会も色々とある。この間はアジア・オセアニア光生物学会に参加した。光合成原核生物なんていう学会もあって、たまに行く。

これだけ数えてもすでに年10回近く参加することになってしまう。ということで、毎年すべての学会の年会に参加することは不可能である(大学院生やポスドクに行ってきて貰う必要がある)。

ここまでで(1)の話である。(2)の研究予算関係の会議がこれまた大変である。

研究費というものは、獲得したら終わりではない。獲得してからが始まりである。獲得したからには、成果を出さなければ税金を無駄にしたことになる。現在だとJST-ALCAや新学術領域の会議がある。公式の年間会議や領域会議で合わせて3回。その報告のために、チーム内で会議が必要になる。これが最低でもそれぞれ年1〜3回は行うことになる。

また、予算を獲得していると、例えばBioJapanなどの一般向け、企業向けなどのイベントにも行くことがある。公開シンポジウムでの発表を依頼されることもある。

こちらも計算すると、(2)だけで全部行くと10回くらいになってしまう。

これに(3)のように他の大学や企業などとのミーティングが入り、(4)のように一般向けの会議もある。2年前は渋谷の代々木公園で環境保護のイベントで出展を行った。

このように、よくよく数えてみると、本気ですべていこうとすると、出張だけで年30回くらい行く必要があるという計算になる。いうまでもなく全てが関東近郊で行われるわけはないので、泊まりで行くこともたくさんある。

ということで、すべては残念ながらいけないので、まずは講義や実習、教務とかぶったものは自動的に不参加になる。その後、なんとかやりくりしていくのであるが、やっぱり参加が難しい・・・💦。

特に私立大学なので講義や実習などが多いため、周りの方々に理解してもらって休むことも結構多い。大変申し訳ないが、皆さん優しく理解してくれることが多い。

このように学外の仕事というものたくさんあるのが、大学教員なのである。


下はのぞみ新幹線の中からの風景。

2018年7月12日木曜日

ブログによる情報共有

昨日で、春学期の環境分析実習もひと段落。とはいえ、レポート書き(学生)&レポート採点(教員)が待っているのだが。

レポートの書き方は、ブログで公開している。

レポートの書き方

よくある間違いなんかを記載しているのでぜひ見て欲しい。これを読んで直すだけで、全然評価が違ってくると思う。

聞かれた人には答えているのだけれど、大学生ともなれば勉強の範囲がとてつもなく広い。自分で情報を掴みにいかなければならない。他の記事でも書いたが、大学生では「習っていない」という言葉が通用しない。

昨日は、実習でブログのことを何人か伝え、終わって自分の居室に戻ったら、共同研究者の先生からメールがあった。シアノバクテリアのプロトコールを知りたいとのことであった。

少し前だったら、自分のPCを検索し、まとめてあるワードファイルを探して添付ファイルで送っていた。しかし、今回は、URLを送るだけである。

実験プロトコール
この方が、もらった方もいちいちファイルを管理しなくて済む。

ということで、昨日の午後だけでブログが2回も仕事に役立っている。

ブログというと日記的な意味合いが強かったが、現在は当てはならないのだと思う。まさかこんなに自分の仕事にブログが関わってくるとは思わなかった。人生いろんな事がおこるので、忙しくとも常に遊びごごろ忘れないでいたいと思う。遊びだったものが、仕事に直結することがしばしばあるので。


2018年7月11日水曜日

アルツハイマーの克服なるか。

日本の製薬会社であるエーザイから興味深いニュースがリリースされた。
”BAN2401は18カ月の最終解析において、統計学的に有意な臨床症状の悪化抑制と脳内アミロイドベータ蓄積の減少を証明”
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32697240W8A700C1XB0000/

要するにアルツハイマー型認知症に対する薬の開発である。全然専門でないので、詳しい解説はできないが、日本人の認知症の6割以上がアルツハイマー型と考えられているとのことである。全然人ごとではない。

神経細胞の減少や海馬の縮小などが起こり、記憶障害や認識の障害、そして身体の機能不全に繋がっていく。

この原因として、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が神経細胞外に蓄積し、その結果、神経細胞の凝集や機能障害が怒ると考えられている。

しかし、病因がアミロイドβかは完全にわかっているわけではなく、大手製薬企業がこのアミロイドβをターゲットとした薬の開発に失敗したことから、この仮説そのものに疑問がでているとのことである。

そんな中、エーザイと米バイオジェン社が抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体BAN2401というアミロイドβをターゲットとした薬で効果を確認したとのことである。

まだ第II相試験を突破したところなので、実用化までは遠いのだけれど。また、少し前には、効果がなかったというニュースもあった。12ヶ月の試験では効果が少なく、今回18ヶ月まで試験を続け、統計的に有意な効果を確認したとのことである。ぬか喜びは禁物だが、どうしても期待してしまう。

認知症の6割以上といえば、決して他人事ではない。今回の薬は、後期臨床試験において、抗アミロイドβ抗体を用いた初めての成功例とのことで、今後の試験の結果に要注目である。人類のために、ぜひ頑張って欲しい。。

2018年7月10日火曜日

赤ボールペンを使い切る。。

いよいよ春学期(前期)も終盤である。それにしても早いものだ。。

こちら我が赤ボールペン。ちなみに赤ボールペンが4本くらい机の周りや筆箱にある。

たいてい全部のインクを使い切る前に、ペン先が曲がってインクが出にくくなったり、なくしてしまったりするが、こんな感じで使い切ったりもする。
それだけ、いろんな採点をしているということである。2つの講義の小テスト、簡単な計算テスト、そして実習のレポートなどである。実習のレポートでは手書きコメントをつけているのでたくさん赤ペンを使う。

ただし、毎回同じような注意のコメントを書くことがあり、正直あまり効率的ではない。このブログを作った目的の1つであるが、あらかじめよくある注意をウェブに公開することで、レポートなどの質を初めから高くしようという試みである。なので、レポートの書き方などの記事を読んでもらうと、より内容についての考察に力を割くことができるのではないかと思う。

1年前には、まさか自分がブログを活用して教育を行うとは夢にも思って見なかった。新しいテクノロジーで便利なものにはどんどん挑戦していきたいと考えている。


2018年7月9日月曜日

平和な日曜日に感謝

今日から月曜日でまた仕事の一週間が始まる。
それにしてもこのところ日本では災害が甚大だ。
大阪の地震被害の冷めやらぬまま、西日本の広範囲で洪水被害。床上浸水というレベルでは済まず、なんと建物の2階まで浸水して屋根の上に逃げるというレベル。

被害の範囲も岡山、広島、山口の中国地方の被害が多く伝えられているが、四国や神戸、京都、岐阜、名古屋など、かなりの範囲で堤防が決壊して浸水するという被害だったようである。ここまで広範囲は洪水被害は、記憶にない。

日本は自然豊かであり、一方で常に自然の脅威にさらされている国である。小さい頃からそのように教育されてはきたのだけれど、少し経つとどうしても忘れてしまう。東日本大震災の後にはいろいろと備えておこうと気を引き締めたが、だんだんにおろそかになっている。

昨日は子供と公園でブランコやサッカーをしていた。こういう何気ない一日を送れることにも感謝しなければならないのだろう。

2018年7月8日日曜日

アクセス数発表!

先日農学部事務のYさんと組合の仕事をしていた。投票受付という謎の仕事であるが、待っている間にいろいろと話をしていた。
「ブログを4つもやっている」と話したら非常に驚いたご様子だった。しかし、ブログの存在は知らなかったとのことで、まだまだ宣伝が足りないようである。。

定期的に行っているアクセス数の発表。

7月6日時点の各ブログのアクセス数は以下の通り。

「環境バイオテクノロジー研究室の講義ファイルと研究アーカイブス」
https://environbiotechnology.blogspot.jp/
アクセス数 28,944

「明大の先生が朝の35分間でバイオ研究にVRを導入してみるブログ」
https://biovrmeiji.blogspot.jp/
アクセス数 1,564

「大学教員が綴る37.5℃の育児体験談」
https://ikuji99.blogspot.jp/
アクセス数 2,269

「小田急沿線グルメ〜駅から半径18km〜」
https://odakyugourmet.blogspot.jp/
アクセス数 2,268


総アクセス数 35,045でした!
ということで、3万5千アクセス突破です。。

※これはフリーの写真素材なので、自分ではない。。

忙しいので、メインの「環境バイオテクノロジー・・」以外の更新がだいぶ遅いけれど、今後も定期的に更新していきます。。

2018年7月7日土曜日

プラスチック製ストロー禁止

環境ニュースの紹介
”プラ製ストロー禁止、米シアトル 本社置くスタバ含め、約5千店で”
https://this.kiji.is/387148406232106081


”ワシントン州シアトルでは、飲食店や食料品店などでプラスチック製の使い捨てストローやフォーク、ナイフなどの提供を禁じる条例が施行された”とのことである。

このところ、マイクロプラスチックの問題が大きくなっている。目に見えないほどのプラスチックの粒子が環境中に蓄積し、巡り巡って動物に蓄積していくというものである。

これまでは見えないためにあまり問題になっていなかったが、かなり広範囲でマイクロプラスチックの蓄積が観測されるらしい。

この問題を受け、アメリカのシアトルでは、スタバなどのカフェ、飲食店など5000店で使い捨てストローなどが禁止とのことである。

こういうニュースを聞くたびに、日本が先んじて環境を対策を始めることは少ないなあと思う。日本の場合は、どこで止まるのかわからないが、こういう環境保護の条例の施行は極めて遅い。

うちの研究室でも生分解性プラスチック原料の研究を進めているが、早くそういう技術を発展させ、環境に資する発明ができればと思っている。まだまだ夢の段階であるので、忸怩たる思いであるが。

2018年7月6日金曜日

ブラック側の人ってどこにいるのか?

SNSなどのタイムラインを見ていると、世の中はブラック企業についてとても敏感になっていることがわかる。

ニュースで過労死などの事件があると大きく取り上げられるし、それらのニュースはSNSでのたくさん取り上げられる。

見ていると多いのが、「うちの会社は・・・でひどい!」といった自分のブラック体験談である。それに対し、賛同する意見をたくさん見かける。

一方、少し上の立場の人の発言を見ると、「うちでは絶対そんなことはない。信じられない!」といった類のものが多い。

こういうやりとりをたくさんみているのだが、ふと思うことがある。

タイムライン上を見ていると、「ブラック企業側の人が全くいないんだけど、どこにいるんだろう?」と思う。

経営者や上の立場の人間は少ないということだろうか?しかし、結構上の立場の人々もSNSをたくさんやっている。社長がSNSをやるなんて当たり前の時代である。

SNSをやっているような人はホワイトな人が多くて、ブラックな人はあまりやっていないということだろうか?それにしても全く見かけないというのも不思議なものだと思う。

私の中での結論の一つは、多くの人が「まさか自分がブラック側の人間であるとは、夢にも思っていない」である。

ブラック企業のニュースで出てくる例として、社長の言い分は「会社をよくしようと思った」、「もっと利益をあげて社員の給料をあげようと思った」、「会社がつぶれないように必死だった」という発言がある。これは言い訳としての側面もあるだろうが、実際にそう思っているのだろうし、確かに間違っているとは言えない。恐ろしく儲かっていれば、みんあが9時ー17時で帰って残業や土日出勤なんて必要ないだろう。そうもいかないかないし、儲かっていても将来どうなるかわからないからそのように働くのだろう。

世界的にもすごい仕事を成し遂げた企業が物語化されたりするが、よくよく読むと「盆暮れ正月なしで、絶対不可能と思われる事業を達成した!」など、労働問題から見ると、ただのブラック企業では?と思う事例が、成功例として挙げられていたりする。過去の話かもしれないが、たしかに大きな成功を収めようとする場合、人よりもたくさん働かなければ難しい成功とブラックな労働は背中合わせである

また、非常に大事なことであるが、「自分の立場はそれほど上ではないので、ブラック企業側になり得ない」と、身分の問題から自分はブラック発言をしても免責されている(ブラック側ではない、ブラック側にはなり得ない)と考えている人も大勢いる。

これは過去の実体験であるが、自分が雇用している人に対して、1時間の残業を強いるなんていうのは絶対に認められなかった。現在もそうである。実際にトラブルなどを除いて、そんな残業を強いたことなどない(できないと言った方が正しい)。ところが、自分の労働を振り返ると、人を雇用するような研究費を取ってくるには、朝晩・土日と時間が空いたらPCに向かわなければならない。

また、現在でもそうであるが、朝晩・土日に急な業務をお願いされることも少なくない。

そして、これらのお願いというのは、過去の経験上、上の立場の人がしてくるだけでなく、むしろ下の立場の人がしてくることが多かった

なぜかというと、特にアカデミックの研究業界で言えば、上の立場の人は身分が安定しているので、言ってしまえば成果が挙がらなくても生活には困らない。

ところが、任期制の研究員、技術員、派遣職員、パートタイマーなどは、研究費によって雇用されている場合が多く、研究成果が挙がらないことが生活に直結する。

このため、私の場合、土日に学会や業務もたくさんあるので実質的に有給休暇取得が年間0日である生活がずっと続いているのだが、雇用している人たちからもっと休んでくださいと言われたことは一度もないし、「好きでやっているんだから」という類のことしか言われたことがない。

つまり、ブラック企業の社長のように経営者ではないが、自分の利益となれば、人のブラックな労働に目を瞑る人は結構多いのである。

と、なんかとても殺伐としたことを書いたが、実際には自分は好きに働いているのでそんなにブラックな扱いを受けていると感じたことはない。また、自己利益ばかり考えている人はどこの職場でもだんだんにセレクションがかかり、結局「いい人」が残っていくので、今の状況はとても幸せである。

この文章で言いたいことは、愚痴ではなく自戒である。

自分は研究室のPIであり、スタッフを雇用する立場でもある。特にうちの研究室では、学部・修士で原著論文を出そうという高い目標を掲げている。そうすると、ブラック問題と背中合わせなのである。

うちの研究室では「労働時間を長くすることは禁止」と公言してあるのだけれど、一方で目標の設定が高いので、「人より工夫をしなければならない」というのは最低条件である。

言うのは簡単であるが、実行するのは難しいだろう。だからこそ自分も時間が空けばPCに向かって仕事をしてしまう。

もちろん自分も研究成果が挙がり、学生が成長し、ポスドクが成果を挙げてポジションを獲得することができ、スタッフの生活のために研究費が取れるようになればよいと思って仕事をしているし、仕事をお願いしている。

しかし、繰り返すが、頑張ることは常にブラック問題と背中合わせなのである。特に「いい人」ほど仕事が集中してしまい、負荷がかかるのはどこの世界でも一緒である。

そこでこれらを見極めて、いい人には強制的にでも休みを与えなければいけないと考えているのだけれど、そういう人に限ってなかなか休まなかったりするし、強制的に休みを与えるといのもあまり良い方法ではないだろう。常に悩みの種である。

このように、現在はPIの立場として考えているが、誰しもが自分の利益のためにブラック側になってしまう可能性がある。理想の形は人それぞれなので、職場で話し合ってきめていくしかないと思っている。しかし、労働問題は、金銭が絡むので、なかなか冷静な話し合いができないこともある。SNSなんかを見ていても、給料や身分の話になるとすぐに紛糾して、しばしば喧嘩になっている。

せめて冷静になって話し合い、それぞれにあった労働環境を構築していくのがベストであると考えている。こまめに話し合うことが必須である。

タイムラインを見ていて、みんながみんなブラック側に虐げられる立場なので、ふとこんなことを思った。

労働問題・人間関係は終わりなき悩ましい問題である。

2018年7月4日水曜日

日本代表にみる結果を出すことの重要性

W杯日本代表は、惜しくもベスト8を逃した。世界ランキング3位のベルギー相手に、後半2点リード。しかし、まさかの3点を決められて逆転負け。本当にいい試合だったけれど、悔しさも大きい。


それにしても、ここまで前評判の悪い代表チームもなかった。2ヶ月前に内紛で監督交代。選手も過去の実績頼り。内外から非難轟々だった。

ところが、格上のコロンビア戦で勝利。アジアのチームが南米のチームにW杯で初めて勝つという偉業だった。そして、賛否両論ありながらもベスト16に進出。惜しくもベスト8は逃したが、素晴らしいゴールも観ることができた。

この代表を見て、「結果を出すことの重要性」を痛切に感じた。ようするに、「周りの評価なんて、所詮後付け」なんだと強く感じた。

うちの研究室の方針も、結果を出すことに重点を置いている。「頑張ったけれど・・・」みたいに、努力賞をもらおうとする心を持たないような方針にしている。

結果がすべてではないが、やはり結果に到達する過程で非常に多くのことを学ぶ。「結果がすべてではない」と述べる人は、単に途中の努力を怠っていることが多い。

研究では結果の出し方がいろいろあり、論文のみならず、特許や実用化など様々な指標がある。どのような結果の出し方にせよ、結果を出すことを安易に諦めることはしないでほしいと願っている。

あっという間に7月突入

早いものでもう7月である。1年の半分が終了した。時の流れがどんどん早くなっていくのはなぜだろう。

明治大学では前期・後期の2期制になっている。呼び方は、前期・後期ではなく、春学期・秋学期となっている。

春学期は、7月終わりがテスト期間になっている。テスト期間が終わると、採点・成績集計に追試がある。テストが終わって終わりとはならない。そして、8月初めにはオープンキャンパスという大イベントもある。今年は8月8日、9日の日程で開催される(ぜひぜひ生田キャンパスへお越しください)。

テスト前に小テストやレポートの採点もある。春学期の忙しさのピークは7月かもしれない。ただ、ここには学会や外勤はあまり入っていないので、あっちへ行ったりこっちへ行ったりという忙しさは減る。

3年生はテストと研究のバランスが難しくなるところである。成績は良い方がよいが、研究を止めてしまうのもそれはそれでもったいないので、うまくバランスを取ってほしいと思っている。

あともう少しで夏休み。大学がもっとものんびりする期間である。

2018年7月3日火曜日

論文が通るとどうなる?

さて先月も新しい論文が採択され、みんな頑張って論文を書いている。

それはとても素晴らしいことなのだけれど、論文を出版するにはたくさんの仕事がある。

最終的にはエディターがOKを出して、論文の採択(アクセプト)の返事が来る。しかし、それで終わりなわけではない。

論文が通ったあともやらなければいけないことがたくさんあるのである。

1. 共著者などに連絡
雑誌によるが、論文の採択は責任著者一人に連絡がくることが多い。そのため、共著者全員にアクセプトの連絡をすることになる。まあ、楽しい仕事である。


2. 論文の最終校正
論文は、ワードなどの文章作成ソフトで作成して、やりとりをしている。アクセプトになってしばらくすると、編集部が論文雑誌に掲載する形に直してくる。この原稿の最終的チェックをする必要がある。これをProof(プルーフ)という。他のブログ記事でも書いたが、最近はプルーフの質が下がっていて、適当に直してくることがある。こちらで間違いチェックもしなければならないというなんとも大変な仕事である。

3. 関係各所への連絡、プレスリリースの作成
共著者だけに連絡をすればよいわけではない。所属機関(明治大学)や予算配分機関にも連絡が必要である。また、論文によってはプレスリリースと言って、日本語の原稿を作成すする。言うまでもなく、ただ日本語訳をしても専門的すぎて読者はぜんぜんわからない。一般の人にもわかりやすく日本語で書く必要がある。大変な仕事である。また、プレスリリースの日時の決定も非常に重要である。

4. 出版料の支払い手続き
勘違いしている人もいるが、論文を出版するには、著者側がお金を払う必要がある。この支払い手続きも大変である。うちの大学では、VISAなどで立替え払いをして、その後手続きをして、最終的には研究費から支払うことになる。クレジットカードの立替え払いだと、引き落としが1ヶ月以上先になることが多く、覚えておくのも大変である。

ということで、論文が出るのはめでたいのだけれど、手続きだけでもたくさんの仕事がある。ただ、こういうのを体験すると、世の中の仕組みが少しはわかるかもしれない。

2018年7月2日月曜日

講義における小テストの意味とは

講義も早いもので終盤になり、月末には期末テストである。先週、今週と、担当講義の小テスト週間になっている。

小テストは義務付けられているものではなく、私の講義では独自に小テストを行っている。専門の講義ではさらにレポートか他の課題テストなどがある。毎回出席も確認している。そういった意味では大変な講義である(ちなみにいうと先生も大変である。。)。

ただし、小テストがあるので大変なことばかりかというと、そんなことはない。なぜなら、小テストからかなりの割合で期末テストにそのままの問題が出るからである(もちろんすべてではない)。

なぜこんな形式にしているかというと、大学の講義なので、受験と違ってセレクションをかけて順位づけをしたいわけではないからである。全員が満点をとってくれたら、それに越したことはない。最初の状態はどうであれ、講義の終了時にはすべてを学んでくれればそれが最高なのである。

期末テストを月末に行うが、もし期末テストで間違えると、解説の期間はないのでそのままになってしまう。ウェブ上に答えをアップロードすることはできるが、テストが終わって長い休みに突入するのに、そんなものを確認するかと言われれば、やはりまあそれなりの復習で終わってしまうのではないかと思う。

ということで、小テストと期末テストで同じ問題を出すことで、「これは覚えておいて欲しい」というところをしっかり身につけてもらうようにしているのである。

なので、期末テストまで到達すれば、私の講義はそんなに悪い点がつくことはない。一方で、毎回出欠もとるし、さらに出欠もただ出れば良いのではなく、クイズに答え、文章をたくさん書かなければならない。さらに単位に必須のレポートや小テストなどもあるので、専門のほうの講義では、これが大変になって単位を落とす人が結構多い(専門の方の講義はは必修ではないので)。

大学の授業なので、教員によっていろんなやり方があると思うが、丸3年を経過してこんな形に落ち着いた。今後も良い方法があればどんどん試していきたいと思う。



2018年7月1日日曜日

まさかの梅雨明け。

なんと関東はもう梅雨が明けてしまった。
https://tenki.jp/rainy-season/
史上最速記録とのことである。


少し前は結構雨が続いていた気がしたのだけれど、このところ晴れが続いていた。関東の梅雨というと、7月に入ってもダラダラと続いて、8月まで続くのではないかと思わせるくらいなイメージがある。

気象庁のHPによれば、関東の梅雨明けの平均は、7月21日だそうだ。
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html
過去50年でもっとも遅い梅雨明けが、1982年の8月4日。2年前の2016年も梅雨明けが結構遅く、7月29日とのことである。全く覚えていないけれど。。。

晴れていた方が気持ちがいいのだけれど、水不足が心配なのが悩ましいところ。史上初の6月中の梅雨明けで、今年の夏はどうなることやら。

いずれにしても夏休みが早く来ないかなと思うのは、教員も一緒である。。