2018年6月30日土曜日

決勝トーナメント進出で考えさせられる。

日本は戦前の予想を覆し、見事に決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントに進んだ国は、南米とヨーロッパ以外は日本とメキシコである。メキシコが強いのはいうまでもないので、日本だけが例外的な番狂わせだったことがわかる。

グループリーグ第3戦目のポーランド戦では、コロンビア-セネガル戦の動向をみて、ボール回しに終始した。負けているにも関わらず、攻めないという選択肢には本当に驚いた。「やった!!決勝トーナメント進出だ!!」という気分ではないのがちょっと残念だけれど、いずれにせよ決勝トーナメント進出はめでたいものである。

やる気のない終盤に国内外から批判が上がっているようである。見ていた自分も「なんだこれ・・・」と思った。

しかし、よくよく考えてみると、この戦術に賛成な気がしてきた。

そもそも今回は、始まる前から日本代表が散々に文句を言われていた。2ヶ月前の解任、それも有力選手が自分たちが代表に加わるために、解任に協力したかのような論調が多かった。

その中でもよく目にしたのが、「日本は弱いくせに、自分たちのサッカーとか言う。」だった。「勝ち負けではなく、自分たちのサッカーとか言い出すから困る」という論評が掲載されていた。

今回の戦術は、ある意味ではそういった意見に対する強烈な意趣返しだったように思える。これで普通に戦って2点目を取られていたら、上のような批判を受けたことだろう。

そして、やはり正攻法で戦ったらやはり負ける確率が高いということを、西野監督が一番わかっているのではないかと思う。

最後にもう1つ。日本が世界から批判を浴びている!なんていうのを気にしている人も多いようだが、やっぱり日本人というのは昔から世間体を気にしすぎな気がする。特に外国人の評価に敏感すぎる気がする。

ヨーロッパの国なんて、自分たちが不利になったらスポーツのルールを変えてしまう国である。日本が勝ちっ放しだったスキーノルディックや柔道なんかにしても、自分たちに合わせてルールを変えてしまう。なので、外野の意見は気にしなくて良いのではないかと思う。

まあ、いずれにしても次回のベルギー戦に期待である。今度こそ本当の大番狂わせで湧かせて欲しい。こちらも勝手な外野の意見であるが。

2018年6月29日金曜日

習ったことを試されるのが高校生。習ってないことを試されるのが大学生。

このあいだのツイートより。大学生に覚えて欲しいこと。

習ったことを試されるのが高校生。習ってないことを試されるのが大学生。

大学生になると、講義や実習で自分に必要なことがすべてが学べるわけではない。それぞれ興味も違うし、それによって研究室、そしてその後の進路も異なる。

なので、自分で勉強の枠組みを作っていかなければならない。これが高校との違いで、難しいけれど大学生がやらなければならないことである。

これをわかっておらず、講義だけ一生懸命やっていると、一見点数がついて順調のようなのだけれど、その後の進路で迷うことになる。

大学生は、習っていないという言葉を使ってはいけない。

これは自分が大学生の時に教授から言われた言葉で、その時は「なんだよ、それ!」と思っていたけれど、今はその通りだと思っている。

2018年6月28日木曜日

できる方法を考える人とできない言い訳を考える人

研究にせよ、一般的な仕事にせよ、成果が挙がるに越したことはない。学生に限らず、自分の同年代、そしてもっと上の人たちを見てきて思うことがある。

できる方法を考える人とできない言い訳を考える人

この2通りに分かれる。いうまでもなく、前者は成果が上がり、後者は成果が上がらない。

何かを始めようとするときに、「○○だからできません」とすぐに言う人が結構いる。昨今はブラック企業の問題もあり、私も徹夜などをして働いて仕事をために体を壊すなんて、ナンセンスだと思っている。私自身も必ず9時〜10時に寝るという生活を送っている。体を壊してまで勉強、研究や仕事をする必要なんてないので。

しかしながら、「もっと成果が挙がるにはどうしたらよいのだろうか?」ということを常に考えている。労働時間を増やすのではなく、どうしたら効率的に研究や教育の成果が挙がるだろうかということをずっと考えている。

もちろんすぐに良いアイデアが思いつくわけではなく、常に悩んで勉強しながら試行錯誤でいろいろなアイデアを試している。

これまでの人生を振り返ると、「○○だからできません」とすぐに言う人は、考えるのが面倒であり、試行錯誤するのが面倒であるという人が多い。

そして、できない言い訳をたくさん考えるのが特徴的である。そんな言い訳を必死に考える暇があったら、より良いシステム作りに頭と時間を使えばいいのに、と思う。

しかしながら、こういう言い訳に頭や時間を使うことは決して楽しいことではない。もちろん仕事もはかどらない。このため、安易に「○○はできません」という人は、どんどん元気がなくなっていく。自分を大事にするために、○○はできないと言っているのかもしれないが、実は精神衛生上あまりよろしくないのではないかと思っている。

これらのことから、時間や体力などに無理がない限り、「とりあえずやってみる」「まずはチャレンジしてみる」ことをお勧めしている。何事も始める前が一番憂鬱であり、始めてしまえば、そんなに悩むほどのことではなかったことに気づく。そして、「なんで早く始めなかったのだろう」と口惜しく思うことも多い。

このように、自分を大事にしたいと思ったら、できない言い訳に頭を使わずに、少しでもいいのでできる方法を考えると良いと思う。自戒でもあるが、チャレンジした者が勝つのはどの世界でも一緒だと思う。

オンとオフの切り替えについて

研究室の学生には機会があれば話しているのだが、自分が大学院生時代の話。大学を卒業したのが2002年で、そこから5年間修士課程・博士課程で大学院に通った。今から10年ちょっと前の話である(いま自分で書いていて思ったが博士取得後、11年。もっと昔の気がする・・)。

大学院生の時だけれど、週7日間研究室に行っていた。ようするに休みなんてなかった。こういう大学院生もそれなりにいるかもしれない。

結論からすると、これは完全に失敗だった。自分の失敗の経験から、学生には絶対に週1回は休むようにしている。「休むのも仕事」は、うちの研究室でよく聞くセリフの1つでもある。

一番ピークだったのが修士2年終わりから博士2年の夏だろうか。360日くらい研究室にいた。この時はどんな時かというと、初めての論文を投稿したのが、修士2年の終わりで、論文が通るまでである。この間が一番の地獄であった。

早く論文が通ってほしい気持ちばかり焦り、実験はたくさんしていたが、ミスも多かった。ちょっと考えればやらなくてよい実験を焦りからやってしまい、当然ポジティブな結果が得られない。せっかく土曜日・日曜日を削って頑張って実験したのに良い結果がでない(それどころか必要すらない実験だった)時のダメージは計り知れない。

それを取り戻そうとしてさらに研究室に行ってしまう・・・という悪循環を繰り返していた。

もちろん、そうやって頑張った期間の知見で今でも研究の種となっているものがあるので、無駄ではない。よく頑張ったとは思う。しかし、やり方は全然よくなかったと思う。

それから10年ちょっと。

子育てブログでも書いているが、子育てとの両立の時はそれとまた種類は違うは、忙しさという意味では同等かもしれない。正直、このまま働いていたら体が壊れることだろう。

ということで、今はきちんとオンとオフを考えている。そうはいっても、気がつけばPCに向かってしまう性格はなかなか取れない。無理にでも違う場所、PCのない環境に行って、オフを取りたいと考えている。正直、少し休んだところで、結果にはそれほど影響はない。

仕事の一環として、オンとオフの切り替えはとても重要だと思っている。

2018年6月27日水曜日

論文のReviewも楽じゃない。

論文は自分が投稿して審査を受けるだけではない。自分が他の人の論文を審査することもある。これをReview(査読)という。

自分の専門に近い分野からReviewの依頼が来る。全部受けようと思うと年間二桁に達してしまう。一番多かった2016年は、Reviewの数が16件だった。さすがに多すぎたので、最近は少し断っている。

とはいえ、知り合いのEditorなんかからの依頼だと断りにくい。また、最新の知見を一番最初に読めるので、自分の関連の分野なんかだと面白かったりする。レベルの高い雑誌ほどやる気になる(中身もそれなりに良いことが多いので)。

Reviewの審査期間は、依頼を受けてから短くて1週間くらい、長いと1ヶ月くらいである。2、3週間くらいが平均かもしれない。

自分は割と締め切りを守っているのだけれど、最近自分たちが出している論文のReviewは、全然締め切りは守られていない気がする。なんか理不尽だ・・

また、Reviewは無給であるし、あまり業績にはならない。ボランティアなのである。自分の所属する学会誌などならば全然良いのだが、商業誌なんかだと、「なんで無料でReviewして筆者や読者がお金を払うんだろ・・・」と思ってしまう。うまいビジネスモデルだとは思うが、みなあまり快く思っていないのでそのうち崩壊するかもしれない。

ということで、自分も担当するReviewだが、自分の論文については毎回「締め切りをきちんと守って!」と思っている。

2018年6月26日火曜日

理研セミナー終了

昨日は理研本所(和光市)でセミナーを行った。

環境資源科学研究センターの沼田チームリーダー(バイオ高分子研究チーム)のお招きでのセミナーである。


 和光市の路上。研究所内ではない。ところどころに新元素発見のアピールがある。。


それにしても昨日は暑かった・・・理研は和光市駅から徒歩5分。ただし、2つ歩道橋を渡らなければならないというトラップがある。そして、所内も広いので、その分の時間も考えなければならない。


理研セミナーは、すべて英語でのプレゼンである。久々の英語プレゼンでひっかかりまくってしまった・・・頻繁に練習しないといけないと反省。

沼田チームリーダーは、30代にしてビックボスである。。高分子がご専門であるが、有機合成から植物・微生物のバイオロジーまでなんでもできる方である。研究施設を見せていただいたが、ため息がつくばかりの充実っぷりだった。。
http://enzyme.riken.jp/members.html

現在、JST-ERATOという日本でもっとも大きな予算のリーダーを努めている。ERATOは、ノーベル賞受賞者や候補者が代表になるような凄まじい予算である。30代でERATOの代表なんて・・・・という凄いお方なのである。

ちなみに私は客員研究員として沼田チームに所属している。設備はかなり劣る我がラボであるが、うちにはそれを補う元気が学生がたくさんいるので、今後もがんばって共同研究を展開していこうと考えている。

2018年6月25日月曜日

スピルリナの動画

たまには研究紹介。



こちらはシアノバクテリアの一種であるスピルリナである。名前の通り、螺旋状の形をしているシアノバクテリアである。学名はArthrospira platensis。国立環境研から取り寄せたもので、NIES-46という株の番号が付いている。

やや細かい話をいうと、英語でSpirulinaで学名がArthrospira plantensisなのだが、Spirulina platensisというのもある。同じようにSpirulinaと呼ばれていても、ArthrospiraのものとSpirulinaのものがいるらしい。ほとんどの人にはどうでもよいことだろうが・・・

動画で動いているが、この株は運動性を持っていないので、顕微鏡のスライドグラス中の対流であると思う。

スピルリナは唯一工業生産されているシアノバクテリアであり、食品や色素であるフィコシアニンを取ることができる。1年生、2年生の学生実習でも使っている。綺麗な天然の青い色素なので、使い勝手がとても良い。

シアノバクテリアでは、モデルのSynechocystis sp. PCC 6803という単細胞性のシアノバクテリアが広く研究に使われており、うちでもメインで使っている。しかし、明治大学に赴任してから、このようなスピルリナなんかにも手を出して、幅広く研究を進めている。

2018年6月24日日曜日

経済ニュース:テスラが大規模リストラ

SNSなんかを見ていると、欧米の会社は素晴らしくて、日本の会社はダメであるという意見を多数見かける。研究業界についても同様の意見を見かける。

しかし、どこかに楽園があるわけではなく、それぞれの国のスタイルには、長所もあれば短所もあるのではないかと思う。

こういうニュースをみるとよく思う。

Tesla、社員9%をレイオフ
https://jp.techcrunch.com/2018/06/13/2018-06-12-tesla-lays-off-roughly-nine-percent-of-workforce/

テスラは、米国の電気自動車やソーラーパネルで有名なシリコンバレーにある会社である。自動運転の分野でもよく目にする会社である。

また、CEOのイーロン・マスクは、天才起業家としても名高く、オンライン決済のPayPalや宇宙事業のスペースXなどを立ち上げているので、メディアにもしばしば登場する。

こういう話だけ聞くと素晴らしいが、実際にはテスラは9%の従業員をレイオフ(解雇)するとのことである。リストラよりもこちらの言葉を使うらしい(リストラって再生、再構築の意味だし、日本の使い方がなんかおかしいのかもしれない。)。レイオフの場合、一応は「一時的な解雇」らしいのだが、その保証はないだろう。

新しい分野で外資というと高給取りで華々しいイメージだけが先行するけれど、実際にはそんなに甘くはないものであると感じるニュースである。

2018年6月23日土曜日

桜島噴火がすごいらしい

桜島の噴火がすごいらしい。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3186607016062018ACX000/

爆発的噴火で火砕流も発生しているらしい。噴煙が4700メートルとは・・・自然の力の脅威を改めて感じる。

こちらは桜島のライブカメラのサイト
https://373news.com/_sakucap/

鹿児島といえば、日本植物生理学会で初めて行った。2017年の3月のことである。

鹿児島に行って思ったこととしては、「街に活気があり、景気が良い」ことである。関東、関西、中部の大都市圏、そして福岡や札幌などの中核都市以外ではあまり景気の良い話は聞けないものだと思っていた。シャッター商店街にバスや電車の廃線の話ばかり聞かさせる。

ところが、鹿児島に行ったら、桜島への船は24時間営業とのことであった。それくらい需要があるということである。これには驚いた。

そして、料理を食べていても豪華。名物のしろくまを食べたが、かき氷の中にフルーツがふんだんに盛られていた。料理というものは景気を如実に表すものである。ドイツと東ヨーロッパの国の料理を比べた時に、強く感じたことである。

他所者からすると、このような活火山の麓に住むなんてすごいなあと思うが・・・そういうたくましさが都市の繁栄に繋がっているのかもしれない。

焼酎も美味しかったし、またぜひ鹿児島へ行きたいものである。。


2018年6月22日金曜日

W杯日本勝利!

W杯が始まり、全くの予想外で日本がコロンビアに勝利した。前回の大会ではコロンビアに惨敗し、ハメス・ロドリゲス選手をスターダムに押し上げてしまった記憶があるが、今回は雪辱を果たした。

それにしても今回くらい前評判の悪いチームはなかった。2ヶ月前のハリル監督の解任。それによるチームの再構成と全然期待されていない空気が漂っていた。それだけに驚きである。

自分はサッカーがどれくらい好きかというと・・・完全ににわかファン。昔はJリーグも見ていたけれど、あくまで地上波で放映されていたからで、有料契約をしてまでみるほどではない。今の学生たちからすると、20年前は、ゴールデンタイムにヴェルディ川崎と横浜マリノスのただのJリーグの試合が放映されて、視聴率が20%くらいあったとか信じられないかもしれない。。あの時はマリノスの試合をよく見ていたものである(埼玉県民だったけど)。



朝型人間としては、テレビを観てのがつらいのだけれど、コロンビア戦は観てよかった。アジアのチームがW杯で南米のチームに初めて勝ったとのことで、歴史的瞬間?を目撃できたので。

セネガル、ポーランドと戦い、1次リーグを突破できるか楽しみである。。

2018年6月21日木曜日

最近Proofの質がどんどん下がってきている。

論文は、レビュー(審査、査読)を経て、リバイス(改稿)を行い、最終的にアクセプト(採択)になる。

アクセプトになれば終わりというわけではない。最後に最終校正(プルーフ、Proof)を行う。

アクセプトまではワードなどのファイルだけれど、最終版は論文雑誌に掲載される形に変換される。それとともに、編集部が英語を直したりする。

しかし・・・・・

最近、このProofの質がどんどん下がっている気がする。


最終校正なのだからここで間違えると、そのまま掲載されてしまう。しかし、なんと間違って直してくることがある。そして、間違いが多くなっている気がする。

どう考えても合わない単語だったり、誤字脱字、そして最近多いのはFigureの画像がずれたまま送ってくることである。ひどい時にはFigureそのものがなかったりした。

出版社からすれば、Publishさえしてしまえば売り上げには関係ない。このため、最近ではProofを人件費の安いところに外注している様子が見受けられる(おそらく)。

最近、世界的に論文の出版社に対し、批判が強くなっている。最近のProofの質の低下を見ると、ただのお金儲けとみられても仕方ない。大事な研究論文の編集にはきちんと責任を持ってもらいたいと強く願う。


2018年6月20日水曜日

4期生ゼミスタート

早いもので、3月に配属された3年生も研究を進めている。今週は3年生の研究進捗報告である。Progress ReportでPRと呼んでいる。

自分の研究内容をPowerpointで発表する。さらにPowerpointを人数分印刷することもお願いしている。終わったあとは、共有のクラウドにファイルをアップロードする。

初めての研究進捗報告でそれなりにプレッシャーがあったかもしれないが、まだ始めたばかりなのにすでにデータが出している学生もいる。頼もしい限りである。ただし、繰り返し言うが、短期の成果を比較して、感情を動かしてはいけない

今年は少し早めにテーマを設定して、実験に入ってもらった。7月末はテスト期間だし、夏休みもある。9月になれば早い人はインターンなんかを考えたりする。早くテーマを決めたのは正解だったかもしれない(もともとうちの研究室は早めだとは思うが)。みんなどんどん自分で実験を進めている。とても頼もしい。

自分で研究を始めると、びっくりするくらいやらなければいけないことが多いことに気づく。自分で時間のマネジメントをしなければならない。講義に実験、そしてプライベートなど色々とスケジュールを調整することになる。しかし、この時間のマネジメントを覚えることがとても大切であると考えている。

大変だと思うが、心身の健康を第一に、打たれ強く続けていくことが必須である。ぜひ素晴らしい研究成果を挙げてほしい。

2018年6月19日火曜日

論文のエディターが4人も!

新しい論文がプレスリリースされた。

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2018/6t5h7p00000rudis.html

シアノバクテリアのクエン酸回路(TCA回路)の酵素の1つであるリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(MDH)の生化学解析である。MDHは、リンゴ酸とオキサロ酢酸の変換を可逆的に触媒する酵素である。シアノバクテリアのMDHは非常に特徴的な酵素であることを明らかにした論文である。

この論文は、レビューでかなりトラブルがあった。なんと、エディターが3回も変わって、4人目になったのである。

エディターは、投稿された論文を審査するレビューアーを決定する。そして、レビューアーたちのコメントを見て、論文の採否を決めるもっとも大事な役割を担う人である。

しかしながら、すべてのエディターがやる気があるわけではない。「エディターになった」という称号だけが欲しい研究者もいる。

今回はそういう人に当たってしまった。なので、2ヶ月くらい放って置かれた上に、エディターを辞退されるというひどい辞退が続いた。そんなこんなで1つの論文にエディターが4人も関わるというひどい結果となった。

最後の方も、レビューアーがOKしているのにエディターが2週間以上ほっておいたり、そのあとの編集部のチェックもまた2週間くらいほっておかれたり・・・あまりにもひどい対応だった。。

ともあれ、最終的にはアクセプトになったのでまあよしとはしよう。どんな論文でも、簡単な論文は1つとしてないものである。

2018年6月18日月曜日

瀬戸先生歓迎会(3号館呑み)

6/9の土曜日は、食堂館の1階で瀬戸先生歓迎会(3号館呑み)が行われた。



3号館には農芸化学科の6つの研究室がある。毎年飲み会を開催しているわけではなく、新人の教員が着任した時のみ行っているとのことである。今年は生物有機化学がご専門の瀬戸先生が着任されたので開催された。

昨年は島田先生、その前は加藤先生と私ということで、3年連続新教員が着任したことになる。3号館の6人の教員中4人がこの3年で入れ替わり、4人とも30代である。ずいぶんがらっと変わったのが3号館の農芸化学の研究室である。


飲み会では、学生たちがいろいろと料理を用意してくれていた。おにぎりやナムル、餃子を焼いてくれるなど、なごやかな雰囲気で行われた(Kくん、幹事ありがとう!)。

私は最後の方は先生方で集まって話していて、村上先生の熟成肉ベンチャーについていろいろとお伺いしていた。いや、すごい話が聞けた。一緒にビジネスを進めている方が六本木や銀座で熟成肉の店をやっているとのことで、ぜひ何かのお祝いには行こうと思っている。

同じフロアにあっても、誰しも忙しくてなかなか研究室間の交流ができない。忙しい中準備が大変なのだけれど、こういう飲み会ってやってしまうと、ほとんどが「やってよかった!」と思うものではないかと思う。

今後も一致団結して、農芸化学科を盛り上げていきたいと思っている。

2018年6月16日土曜日

ランクづけからは逃れられない。

人と比べられることで、人は非常に傷つくことがある。「比較は暴力」という言葉もあるくらいである。

一方で、人は、比較すること、批評をすること、ランクづけをすることが大好きである。そして、多くの場合、他人は自分にとって都合の良い指標で比較しようとしてくる。どうでも良い指標でマウンティングされるととても腹がたつものである。

総選挙やランキングなどはメディアのコンテンツのみならず、比較、批評、ランクづけは、会社、学校、研究などなど、いたるところに存在する。営業成績なんて直接的に比べられるだろうし、研究を発表する雑誌もインパクトファクターで数値化されている。そんなわかりやすい数値でなくても「あの人は○○だ」という批評は、いつでも酒の肴、ティータイムの話題の種だろう。小学生だって、足の速さや偏差値を比べている。

なので、社会で健全に生きていくためには、他人からの比較、批評、ランクづけにうまく対応・適応する必要がある。避けることは難しいと認識してしまったほうが良いと思っている。

対応策で一番簡単なのは、いつも賞賛を受けるくらいの実力と実績をつけてしまうことである。けなされたり下に見られる点がなければ腹も立たない。当たり前だが。

ただし、そうはいってもそんなにすぐには実力と実績は手に入らない。若ければ若いほど難しい。

その他の対応策としては、人の比較、批評、ランクづけに慣れてしまうことである。

勝手に比らべられて下に見られると、とても腹がたつものである。しかし、冷静に考えると、その比較や批評、ランクづけをされたからといって、自分の人生にはほとんど影響がないことがわかる。気分は悪いかもしれないが、逆に言えばそれだけである。

そうやって比較、批評、ランクづけを受け続けていると、だんだん何も感じなくなってくる。そもそも自分のやるべきことに集中をしていればそんなことを気にしている時間はないし、気にしているとしたらそれは是非とも改善しなければいけない。

ということで、比べられることでとても傷つくことがあるが、比較、批評、ランクづけされたをうまく対処することは、生きていく上で身につけるべき大事な能力だと思っている。

なかなかそんな悟りを開く境地に至るのは難しいのだけれど、少なくとも人間は比べるのが大好きな生き物であるので、相手を変えようと思わずに、自分で対処法を作るのが良いのではないかと思っている。

食堂にもW杯がやってきた

最近あまり行っていなかった教職員食堂。ひさしぶりに行ってみた。


豚肉のガーリックソース。豚肉は茹でてあり、さっぱりとヘルスー。野菜もたっぷりでとても健康的である。たまにはコンビニご飯ではなく、こちらも利用しなければ。

来週はW杯メニューらしい。

コロンビア料理:ギザドデポーヨ
ポーランド料理:ゴウォンブキツ
セネガル料理:Yassa

うーーーん、攻めている(笑)

食べてみたいが、果たしていけるかどうか。。乞うご期待


2018年6月15日金曜日

勉強しないと会話できないのが研究室

新学術領域の会議に参加したが、当該分野は光合成である。光合成研究というものは、実はものすごく難しい。

前に理化学研究所の環境資源科学研究センターが、こちらは少し前まで植物科学研究センターと呼ばれていた。その名の通り、植物科学の研究拠点である。

植物科学なのだから当然光合成の研究も盛ん・・・と思ったら、実は大間違いなのである。

もちろん光合成の研究者もいるのだけれど、光合成というのはかなり物理、しかも量子化学のような話から、果ては生態学までおそろしく研究分野が広い。1つの機関でこれをすべてカバーすることは不可能である。

旧植物科学研究センターではあったが、グループディレクター(一番偉い人たち)のなかで、純粋な光合成研究者は一人もいなかった。

会議に参加したが、かなりコアな光化学反応のところはだいぶ難しくて理解できなかった・・・当然発言できるはずもなく。

これは光合成の話であるが、どこの研究室でも、勉強しないと会話できない

全然勉強しないと、教えてもらう一方で、話を聞いてもわからないし、当然自分のアイデアを述べることはできない。

論文を1つ読むと、はじめて少し会話ができるようになる。これが研究室である。

なので、たくさんコミュニケーションをするにはたくさん勉強をしなければならない。これは昔からの鉄則である。

ちなみに勉強をしないとどうなるかというと、研究室で人生観や恋愛観なんかだけを話して帰ることになる。

人間というものはプライドがあるので、「不勉強だから自分は劣っている」なんて考えない。「お勉強ばかりの人たちと違い、自分は人生哲学を学んでいる」と、自分が勝っているという解釈を、むりやりつけるのである。

しかし、実際にはどこかで聞いたことのあるような考えを話していることが多く、要するに研究の会話に参加できないだけの場合が多い。自分が大学生のころから研究室で見られるよくある光景である。

ということで、研究室で会話をするには、当該分野の勉強が必須である。勉強をおろそかにすると、とたんに人とディスカッションができなくなってしまうのは、自分の大学院生時代を振り返ってもよく覚えているし、今現在も同様である。

2018年6月14日木曜日

JST-ALCAの内部会議@新橋

講義や実習のない日には外勤を入れることも多い。先週は、シアノバクテリアのコハク酸生産プロジェクトであるJST-ALCAの内部会議(研究打ち合わせ)を行った。

チームは私が代表で、神戸大学蓮沼教授、理研白井副チームリーダーが主たる共同研究者という構成である。

最近は時間をセーブするために、アクセスの良いところに会議室を借りて、打ち合わせを行うことが多くなってきた。徹底した合理化である。

今回は新橋。本当は新幹線が止まる駅がよかったのだけれど、今回は会議室が取れなかったためこの場所に。それでもアクセスはよい。

休憩中に食べるために少し離れた築地でおやつを。さのきやのまぐろ焼きである。要するにたい焼きがまぐろの形をしているものである。。。あんこが入ったものが本マグロ、クリームが入ったものがキハダと名付けられていた。

この会議ももう数えること11回目である。研究プロジェクトが始まると、定期的に集まって研究の進捗を報告し合い、方向性を決定していく必要がある。

今回は良いデータが出ていて次の方向性も見えたので、とても楽しい会議だった。優秀な人たちと研究の話をするのはいつでも楽しいものである。

予算をいただいている以上、成果を出さなければいけないので、これらの会議を活かして、素晴らしい研究成果を挙げたいと考えている。

2018年6月13日水曜日

新学術領域・春季領域会議に参加 No.3

新学術領域・春季領域会議に参加 No.3である。

ところで、研究費というものは、書類を書いて申請して、採択されたら後は好き勝手に研究をすればよいというものではない

科研費であれば書類審査で終わることもあるが、人を雇用するような大型の予算になるとヒアリングと言って面接を行うなど、多段階の審査を経ることになる。

また、めでたく予算が獲得できたとしても、それはあくまではじまりであり、中間報告や最後に成果報告会などを開催する必要がある。公に発表するだけでなく、内部のメンバーで進捗を発表し合うことももちろん大事である。

新学術領域というものは日本学術振興会は配賦する科研費である。領域というだけあって、数多くの研究者が参加する超大型の研究費である。

この領域は、「新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化」というものであり、基礎生物学研究所の皆川教授が代表を務めている。世界的にも有名な光合成の大先生である。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/

皆川代表を筆頭に、8つのチームがあり、それぞれ著名な先生方が代表になっている。1つのチームの中に、さらに2〜3研究室が集まりチームを構成している。

さらにさらに、公募班と言って、領域ができてから期間限定で参加するチームが10以上ある。

ということで、全部で30以上の研究室が集う、まさに領域を作って研究をする枠組みである。

私は8つのチームの1つに所属しており、大阪大学の清水教授が代表を務めている。このチームは2つの大学だけで構成されており、阪大-明大チームになっている。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/member.html

このような領域が立ち上がると、当然全体会議も必要である。年2回のペースで泊まり込みの会議が開催される。今回は2泊3日の会議である。

それぞれのチームからポスドクやテクスタ、学生も参加する。今回の参加者はおそらく120人は超えていた。150人まではいっていなかっただろうか。会議といってももはや小さい学会に近い規模なのである。

こういう予算の枠組みを作れる先生方なので、もちろん超一流である。そういう方々が発表しているのに、「全然成果出ませんでした」なんて言えるはずもない。。ということで、領域会議できちんと発表できるように、しっかりと研究成果を挙げて準備をして参加をするのである。

今回は自分の発表時間は短かったが、次回の会議もまた楽しみである。100人以上を前で発表することになるのだけれど、そういう緊張感も結構楽しいものなので。すごい人たちに自分の発表成果を聞いてもらえるということは、とても有意義だし、実は本当に楽しいことであることを知ってほしいなと思う。

2018年6月12日火曜日

μは日本語変換しない

実験のレポートや卒論などでは、μ(マイクロ)という文字をよく使う。10のマイナス6乗という意味である。

レポートでは、Wordなどで”マイクロ”を書く時、日本語で”マイクロ”と打ち込んで変換をしてはいけない

必ず挿入→記号→記号と特殊文字で打ち込む。フォントはTimes New Romanが無難だと思う。Symbolというフォントを使う時もある。

※これはMacOSのWordの画面。

内容がよくても、マイクロを日本語変換している時点で、「レポートの書き方を調べていない・・・」と思われてしまうので、ぜひ気をつけてほしい。

新学術領域・春季領域会議に参加 No.2

新学術領域・春季領域会議に参加 No. 2である。

宮崎のマリンバイオテクノロジー学会から続けての参加である。

仙台駅についたころには19時を過ぎていた。バスの時間まで1時間くらいあったので、夜ごはんを食べることに。

仙台といえば牛タン定食!ということで、駅地下で牛タン定食を食べた。

こちらはグルメブログへ。。

ということで、牛タンを食べた後は20時過ぎのバスで会場の秋保温泉へ。

仙台駅からバスが出ているのだが、だれも人がいない・・・かなり不安だったがバスはやってきた。バスだとだいたい50分くらい。

会場に到着した頃には21時をまわっており、ややお疲れ。。

No. 3に続く。

2018年6月10日日曜日

海外のグラント審査終了。

大学教員というのは本当にいろんな種類の仕事がある。自分の場合はまだ専任講師なので、今後むしろもっと増えてくることと思う。

先週末は珍しく海外のグラント審査を行っていた。グラントとは研究費のことである。

大学や研究所から配分される毎年の予算を除き、研究費は、外部資金をとってこなければならない。これらは競争的資金とも呼ばれ、文字通り、応募して審査を経て採択の可否が決まるのである。最も有名なものは日本学術振興会の科研費で、科学技術振興機構のさきがけなんかも有名だと思う。

海外でももちろん同じシステムになっており、研究者は研究費の獲得のために日々しのぎを削っているのである。自分の研究計画を書いて応募をすることになる。

応募があるならば、誰かがそれを審査する必要がある。審査を誰がするのかといえば、それは別の研究者である。ようするに研究者は応募する方にも廻るし、審査する方にも廻るということである。

今回は珍しくカナダの研究機関からの依頼でグラントの審査を行った。もちろん中身は秘密である。応募書類を読んで審査書類に様々な項目を書き込んで送り返す。メールで全て事足りる作業である。昨日送ったので一仕事完了である。20ページくらいの申請書なので読むのも一苦労である。

去年は(一昨年だったかもしれない)、ドイツのグラント審査も行った(申請書はドイツ語ではなく英語。ドイツ語は読めない。)。そちらは2段階の審査になっていて、2回目の審査依頼が外国のスパムメールに紛れてしまっていて、長い間スルーをしてしまい、少し迷惑をかけてしまった。今回は何段階あるのか知らないが、第一段階の審査は終了であると思う。

このように研究だけでもいろんな仕事があるのだけれど、世の中にはあまり知られていない。講義をして実習をして、教授会に出て終わり・・・なんてはずはなく、数え切れないくらいいろんな仕事があるのが大学教員であると思う。

あっという間に春学期も後半に。

あっという間に春学期も後半にさしかかってきた。年をとると1年が早い。。

明治大学の学年暦では4月の第1週からガイダンスなどが始まり、講義はだいたい2週目くらいから始まる。そして、テスト期間は7月末である。ちなみに前期・後期とは呼ばず、「春学期・秋学期」と呼ぶことになっている。

7月末にテストがあり、しかし成績の集計や追試などが8月はじめにある。そして8月第2週にはオープンキャンパス。その直後に電気工事などが入り、それが終わると大学も夏休みということになる。

そして夏休みといえば、特に9月に学会などがたくさん入っている。意外に短いのが大学教員の夏休みである。春休みよりは長いものの、うっかりすると休む間も無く終わってしまうので、今年もしっかり休みを取ろうと思う。

さて、いよいよ小テスト・期末テスト、レポート採点がたくさん入る後半戦である。

2018年6月9日土曜日

新学術領域・春季領域会議に参加 No.1

さて、5月末に2泊ほどマリンバイオテクノロジー学会に参加した。宮崎のシーガイアで行われていた。

日曜日に学会が終わって帰宅・・・・

とはならないのが今回の日程であった。

なんとそこから仙台に移動

ということで、宮崎→伊丹→仙台 と飛行機を乗り継いで仙台へ。



さよなら宮崎ブーゲンビリア空港。

そして、こんにちは仙台空港。
時刻は6時すぎ。まだ到着ではなく、ここから秋保温泉(あきうおんせん)というところまで移動である。

しかし・・・寒い!



宮崎県から半袖できたが、この日は寒かった。

ということで、いきなり駅の近くのデパートに入り、安いジャケットを購入。「宮崎から移動してきて寒いのできて帰ります」と言ったらと、店員さんも笑っていた。つねに防寒具は用意しておくのが鉄則なのでこれは致し方ないとする。



No. 2に続く。

2018年6月8日金曜日

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No.5

さてそろそろ本番の学会について。

シンポジウムの会場は、ホテルとは別の建物。非常に大きなカンファレンスセンターがある。さすがシーガイア。

こんな風に長い通路で繋がっている。途中にはチャペルも有り、結婚式も開かれるらしい。




こちらが会場。どうやら産婦人科の学会も開かれていたらしい。同時に学会が開催できるくらいのキャパシティーということである。


受付と会議室の前の様子。とても広い。。

学会の規模はそれほど大きいものではない。私は初参加であったが、知り合いの先生はたくさんいた。参加人数が少ないので、たくさん話をすることができる。大きすぎる学会だと会場の部屋数が多すぎて、知り合いでも会わなかったり、すれちがうくらいで終わってしまうことも多いので、こういうのが小さめの学会の良いところである。

一方で、参加者は著名な方がたくさんいた。私はシンポジウムに招待していただいたのだが、東大のO先生および農工大のT先生ともに、CRESTの代表経験もある微細藻類の有名な先生方である。

シンポジウムでは、電源開発株式会社(J-Power)や花王の方々の発表もあった。こういう会社が微細藻類の研究を行っていることはほとんど知られていないのではないだろうか。専門を固く決めてしまい、勉強の範囲を狭くしてしまうと、こういう会社との接点を逃すことになる。大変だが、広く勉強することはとても大切である。

今回は、宮崎県には2泊した。そしてなんとそのまま仙台で別の会議へ。。


こちらはべつの学会報告に続く。



2018年6月7日木曜日

ゼミは賞賛を受けるための場所ではない。

どの研究室でもゼミで研究の進捗報告があると思うが、当然自分や周りの人の結果が気になることだろう。



結果があまりでていなければ、ゼミで発表するのも気が重いかもしれない。

一方、すばらしい結果がでていれば、自信満々で発表に臨むことができるかもしれない。

どちらの状態であったとしても、最低限自分ができる努力はするべきである。初めから「不勉強なので・・」と、謝って乗り切ろうとすると、ゼミで全く成長しないし、周りの人にとっても時間を潰すだけになってしまう。他の人の時間を使っていることを強く意識しなければならないと思う。

ただ、研究室内のゼミは、学会や予算のヒアリングとは異なる。素晴らしいデータが出ていたら褒められるかもしれないが、それよりもゼミの中で自分の研究が進むアイデアが生まれることが最も大事である

良いデータだけ発表しようとすると、困っているところ、行き詰まっているところを発表せずに終わってしまうかもしれない。しかし、そういうところをみんなの前で発表して、意見をもらうことこそゼミの醍醐味であると思う。

なので、ゼミであまり良い格好をしようとせずに、自分が困っているところを正直に話すと、解決策が見つかって自分の研究に大いにプラスになる。

研究室のメンバーとはかなり長い時

間を過ごすことになるので、格好とか恥なんてあまり気にしなくてもよいと思っている。ゼミは勝った負けたの順列をつけるためのものではない。

2018年6月6日水曜日

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No.4

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No. 4である。

宮崎県のシーガイアで行われた。温泉、プール、ゴルフ場などがある複合施設である。ただ、全体的にはやや惜しい感じなきがする。

温泉は2つあり、そのほかにも貸切で使えるものがいくつかあった。5月末のオフシーズンだったのでそれほど込み合わず快適に使えた。
温泉へ続く道。温泉は別施設になっている。あるいて2、3分くらい。

歩いていく途中にプールがある。このプールサイドではバーベキューなどもできるらしいことが書いてあった。天気の良い日は気持ちいいに違いない。

とてもよかったのがラウンジである。



すごく大きな椅子があり、コーヒーもハンドドリップでしっかり美味しい。ここは最高だった。暖かくて、景色も良くて、コーヒーも美味しく、スイーツもあり・・・今回使った建物の中ではもっとも良い場所の一つだった。

と遊んでばかりみたいだけれど。。

No.5に続く。

2018年6月5日火曜日

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No.3

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No. 3である。

会場は宮崎のシーガイアであった。

シーガイアは、正式名称フェニックス・シーガイア・リゾートであり、宮崎県を代表するリゾート施設である。ホテルにプール、ゴルフ場、動物園にコンベンションセンター、チャペルなんかもある。巨大な複合施設である。
http://www.seagaia.co.jp/

宮崎空港や宮崎駅から20〜30分くらいの好立地である。1994年に全面開業されたそうで、計算すると20年以上経過したことになる。

ニュースなんかで聞いたことがあるかもしれないが、県と企業が共同出資して運営を始めた第三セクターであった。そして、その後の経営難は有名かもしれない。毎年巨額の赤字を計上して2001年に会社更生法を申請した。

その後は外資の投資会社の買収などを経て、現在はなんとセガサミーグループが運営しているらしい。


19階からの景色。天気が良い日は景色が最高である。反対側は海が見える。

部屋もとても豪華であった。
ただ、WiFiがすぐに切れる・・・仕事にならない・・・

ただし、一泊はとても高い。学会参加割引で半額近くなったが、それでも朝食付きで1万4千円。うーん、この値段ならばよいけれど、倍だったらちょっと泊まらないかもしれない。この値段でWiFiが切れるとは。。

朝食はバイキング。
オムレツはその場で作ってくれる形でとても美味しかった。和洋のご飯でまあ豪華。コーヒーがインスタントなのは惜しい。うーん、全体的になんか惜しい気がする施設である。

No. 4につづく。

2018年6月4日月曜日

味噌汁ダイエット、その後

今日はゆるい話を。

3月くらいだったと思うが、お菓子の食べ過ぎるを気にして、菓子の代わりに味噌汁を飲もうと決意して始めていた。

始めてすぐだけれど、体重も少し落ち、体の調子もよかった。

現在どうなったかというと・・・・

味噌汁全然飲んでいない・・・

4月から新学期も始まり、講義や実習、会議に学会などなどとても忙しい。そうすると、どうしても甘いものを欲してしまう。。なぜだろう・・カロリーではなく糖分を欲してしまうのはなぜだろうか。脳に栄養が必要だからだろうか。

ということで、先週も朝アイスを食べてしまった。。全然関係ないが、最近チョコミントが流行っているらしい。

ということで、すっかり挫折してしまった味噌汁ダイエット。やっぱりお菓子の代わりにはならないか・・・

でも、やはりお菓子の食べ過ぎは体に良くないので、減らしていこうとは思う。うーん、難しい。。

2018年6月3日日曜日

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No.2

宮崎で開催されたマリンバイオテクノロジー学会に参加した話No. 2。

ソラシドエアで宮崎空港に到着。宮崎空港だが、正確には、「宮崎ブーゲンビリア空港」である。
http://www.miyazaki-airport.co.jp/

やはり一味違った南国の雰囲気が漂っていた。



もう19時くらいになっていたのでだいぶ薄暗いが、南国特有の植物を見ると、別の場所にやってきた雰囲気を感じる。




ここから直通で会場であるシーガイアへ・・・と言いたいところだったが、直通バスは土日しかないらしい。。。ということで、一旦宮崎駅までバスで行き、その後、宮崎駅からシーガイアへ行くというとても面倒な経路をたどる。

宮崎駅には20時前になってしまい、夜ご飯の場所を探す。と言っても、宮崎駅に直結している場所にしか食べるところはなかった。

宮崎ということで、地鶏でも食べることにする。
※こちらはグルメブログで紹介しようと思う。

その後、会場のシーガイアへ到着。すでに21時を回っていた。。

No. 3に続く。

2018年6月1日金曜日

マリンバイオテクノロジー学会に参加 No.1

今回初めてマリンバイオテクノロジー学会に参加してきた。

マリンバイオテクノロジー学会とは、
”マリンバイオテクノロジー学会は、バイオテクノロジーを基盤とした海洋の学術的な理解およびその利用に寄与することを目的として設立され、研究の進歩・普及のみに止まらず、我が国の産業・政策に至るまで重要な役割を果たしてまいりました。”とHPに記されている。
http://marinebiotechnology.jp/profile/index.html

その名の通り、海洋生物のバイオテクノロジーである。ついついマリン(海洋)と名前がついているのでスルーしてきてしまっていたが、今回発表依頼があったので、初めて参加した。


開催地は宮崎県。ということで、羽田からおよそ2時間のフライトである。ちなみに上はANAの飛行機であるが、実際にはANAと共同運行のソラシドエアで宮崎に向かった。

羽田空港も慣れたもので、最初の頃のように「いろんな店がある!!」という盛り上がりもすっかりなくなってしまった。

保安ゲートを過ぎて、ねんりん家があったので、コーヒーとバームクーヘンを食べながら、出発を待つ。温かいバームクーヘンにはアイスを乗せている。

出発は10分ほど遅れたが、穏やかなフライト。宮崎に到着である。

No.2に続く。