2018年11月8日木曜日

なんで公募の時に給与額を掲載しないのか?

JREC-INから通知があり、明日(11/8)からテクスタ・ポスドクの公募が掲示される。うちの研究室で来年4月から働いてくれる人を募集する予定である(詳細についてはまたブログで追加していきたいと思う)。


ちなみにJREC-INとは、研究系の仕事の求人情報が載る日本最大のポータルサイトである。
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
科学技術振興機構(JST)が運営するサイトで、求人情報の掲載は、なんと無料である。

特にアカデミックの研究者はかなり利用頻度が高い。最近では民間の研究関連の仕事の募集も掲載されるようになってきた。

明日から公募情報を掲載するが、JREC-INのサイトに書きたいことを全て書けるわけではない。なので、ブログやツイッターを連動させて、情報を公開していきたいと思う。

ところで、公募情報を載せるのだけれど、給与額は書いていない。応募する側からすれば、不便だと思う。自分もそうだけれど、そもそも給与額ってイマイチわからずに就職する。日本的である。

給与額がわかった方が応募者にとっては非常に助かる。しかし、採用側に立つと、載せられない理由も見えてくるその理由は、主に2つである。

1. 給与額を載せると、採用された人の年収がばれてしまう。

そもそも、自分の年収を世間に公表できるだろうか?

年収がすごく高ければ、他の人に自慢げに言いたくて仕方がないかもしれない。また、学振特別研究員などのように最初から公開されていれば、まあ仕方ないと思う。

でも、一般的には自分の年収を知られたくない人の方が多いのではないだろうか。考え方は人それぞれだけれど、公募に掲載するということは、採用された人の年収がバレるということである。

特に今は、公募情報をSNSでリツイートして、みんなで話の種にしているような時代である。なので、なおさら公開できない。昔のように情報が残らないならば良いのだけれど。


2. 公募にはいたずらや悪意も混ざる。

こちらも公募をかけた人ならばわかるかもしれない。前にもこんな記事を書いたが、いたずらで応募してくる人もいる。

きちんとした人だけならば問題ないが、残念ながらそうではない。上の例とも被るかもしれないけれど、単に遊びとか興味本位で情報を得ようとする人もいる。そういう人に対応するのは時間がもったいないので、こちらも公表しない理由になる。

ということで主に2つの理由だけれど、もちろんキャリアによっても給与額は異なる。なので、全然わからない人の場合は、範囲くらいしか答えることができない。


それで結局、給与を教えないのかというと、そうでもない。
どうしているかというと、知り合いならば大体の額を伝えるが、知り合いでない場合は伝えないことにしている。知り合いと名乗るだけでも教えない。名を語っていることもあるので。

ということで、今回の公募に関しても知り合いに問われればある程度の額は答えると思う。そしてツイッターにも書いたけれど、書類を作るのが大変な場合は、履歴書だけ送ってくれれば(ポスドクの場合はできれば業績も)、公募に合わないかどうかをすぐに連絡することができると思う。

今までこのような取り組みはしたことないのだけれど、お互いのために新しい試みとして試してみたいと思う。

給与額については上記のような理由で公募には載せられないが、少なくとも面接時には決定することにしている。

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