2019年6月30日日曜日

大雨警戒の日曜日は何しよう。

関東の方はそれほどではないが、今週末は全国的に大雨に警戒が必要とのことである。

四国、九州・沖縄、北陸などの広い範囲に土砂災害警報が出ている。
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/warn/

思えば昨年の夏は凄まじい災害の年だった。広島などでは床上浸水で、2階以上まで水が達して屋根の上に逃げるなどの出来事があった。

大阪や北海道でも大きな地震があった。自分の場合は、北海道に学会で出張する予定の直前だった。学会は地震でキャンセルになった。地震での学会キャンセルは初めての経験だった。

これに加えて昨年は凄まじい猛暑。時間が経つと忘れてしまうが、日本は本当に自然の厳しい国である。

こういう自然災害では、「まさか自分に被害が及ぶとは」と思ってしまうことが危険である。自分でできることは少ないが、少なくとも出勤を止めたり、講義を休みにしたりすることはできると思う。無理に出勤したりする光景が見られるが、こういうのはやめにした方がよいと思う。

今日は首都圏はそれほどの雨ではない模様。しかし、蒸し暑いし、出かけにくい。のんびりして体を休める日だろうか。

2019年6月29日土曜日

みんな一度は通る道?とりあえずBBRC。

研究は本当に大変で、ゆっくり一歩ずつしか進まない。

研究を論文化するまでには、それはそれは大変な努力が必要で、やってみたものにしかその大変さはわからない。

同じ実験結果でも”証明の度合い”によって、研究の質そのものが異なる。研究の質が上がれば発表するジャーナル(雑誌)のランクも上がる。インパクトファクターなんて、というセリフは質の高い研究をした人のセリフである。自分の言いたい結論を、一通りの実験で証明するか、複数通りの実験で証明するかで、研究の質は全く異なる。

しかし、そうは言っても研究はとても大変なので、どうしても早く論文化してしまいたい。研究者に共通した思いなのではないだろうか。特に卒業や任期があれば焦るのは当然のことだと思う。自分だってひたすら時間切れと戦ってきた(現在も)。

こうして苦しんでいる時に登場するのが、「とりあえずBBRCで」というセリフである。

BBRCとは、Biochemical and Biophysical Research Communicationsというジャーナルである。

生物系ならば誰もが知っている速報誌ではないかと思う。本来の速報誌の意味は、論文が採択されてから出版されるまでが速いという意味だったと思うが、この雑誌の場合は、論文の審査が速いという意味で使われることが多い。

一般的に論文は、投稿するとエディターに渡り、そこから複数人のレビューアーに送られる。レビューアーがエディターに審査結果を送り、エディターはそれを統合的に判断して、著者に審査結果を返す。複数人が関わるので必然的に時間を有する。1ヶ月単位の作業である。

ところが、BBRCの場合は、エディターその人が審査をする。そして、そのエディターが審査結果を出すので、とても審査が速い。場合によっては1週間以内にアクセプトになることもあるらしい。

こうしたことから、研究が辛くなると「とりあえずBBRC」となるのである。

しかし、自分の経験では、とりあえずBBRCと思って投稿したものは全滅である。

いろんな原因はあるが、
1. 自分自身が「とりあえず」と思っているということは、自分で実験が足りないと実感している証拠である。思い入れがあってもそれくらいということは、その研究を他人が見たとしたら、全然プレリミナリー(未完成)である。

2. BBRCに通っている論文は、もっと良い雑誌に掲載できそうなものが多く、色々な事情(学位取得に必要だった、予算申請に間に合わせたかったetc)によってBBRCにしたものが多いように見える。

ということで、何度か投稿したことがあるのだけれど、全滅である。

しかし、その後どうなかったかというと、さらに実験を追加して、フルペーパーとして論文化されている論文もある。実験をしっかり追加してフルペーパーになったので、正直、最終的にはBBRCにアクセプトされるより良い結果になったものもある。

自分の論文でも、PNASに採択された論文は、JBCに3回投稿してレビューアーと戦ってリジェクトされたものである。さらに粘って実験を追加したらPNASにアクセプトされた。なので、早くアクセプトになれば良いというものではない。

ということで、研究継続は辛いのだけれど、自分でBBRCと思ったら、追加実験を行ってFigureを2、3個追加してフルペーパーにするのが、実は論文アクセプトには一番近道だと思っている。

ちなみに、とりあえずBBRC」は、自分が修士課程の時(2000年代はじめ)からあるセリフである。そして、そういう研究は、結局論文化しなかったことも多い。

なので、多くの人が一度は通ってきた道ではないかと思うけれど、上記のように、結局論文化されるには、粛々と実験を追加して、結論の穴を埋めていくのが一番近道だと思っている。焦りすぎずに続けるのが上策であると考えている。


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2019年6月28日金曜日

分子生物学の小テストの出来は?

昨日で分子生物学の小テストの採点が終了した。百数十人分のテストの採点は大変である。。

来週は3、4年生の生命システム工学の小テストもあり、さらに現在レポートの採点も進めている。そうこうしているうちに期末テストになるので、採点尽くしである。。

分子生物学の出来は、思ったよりよかった。特に選択問題は結構正答率が高かった。一方、間違いを探して直すところでは、一箇所しか直さなかったりする答えも多く、ここで点数の差がついてしまったかもしれない。

ただし、小テストなので、あまり点数にはこだわらなくてもよく、点数が悪かった人はしっかり復習をしてほしいと思っている。

今回は全体的な出来がよかったが、全体的な出来が良いとはどういうことかというと、少しさぼると差をつけられてしまうということでもある。

レベルの高い大学にありがちなこととして、「自分は多少サボっていても、テスト前に少しやれば追い越せる」と思っている人がいることである。テストに限らず研究でもそういう考えを持っている人は少なからずいる。

しかし、レベルの高い大学では、みんなそういう人が集まっているのである。これまでだったらそれで追い越せたかもしれないが、周りのレベルも高いので、「あれ、追いつけない?」となるのである。自分が大学生や大学院生の時もそういう人はいっぱいいた。

ということで、ちょっとの努力で追いつけると思ったら大間違いで、継続的な努力をしないとどんどん離されていってしまう。

色々忙しいとは思うけれど、根拠のない願望を持っていると、気がついた時には周りと格差ができてしまっているので、休みながら勉強や研究を続けてほしいと願っている。

2019年6月27日木曜日

「こんなこともできなくていいのかな?」と思ったら・・。

物心ついた時には勉強や習い事でいろんなスキルを学んできたことだと思う。



大学生になったって社会人になったって、日々勉強で、いろんなスキルを身につけていなければならない。あれもやらなきゃこれもやらなきゃと考えてしまう。

例えば、「英語以外はできなくてよいのか?」、「TOEICの点はもっと良くなければいけないのでは?」、「プログラミングの基礎くらいできなければ・・」、「簡単な数学くらい思い出さなければ」など、学ぶべきことを挙げていけば切りがない。

もっと現場に近いところでも、例えば研究でも隣の人が新しい実験機器で新しい手法を学んでいると、自分は学ばなくても良いのか?と不安になることもある。

SNSなどを眺めていれば、それぞれの専門家が「こんなことはできて当たり前」とか、「今時これは常識」などの意見に出会うことにもなる。見知らぬ誰かが難しい専門用語で会話しており、自分が全く理解できない場面にも遭遇することになる。

こうして、「こんなこともできなくていいのかな?」という漠然とした不安に苛まれ続けることがある。そんな感情を抱く人は少なくない。昔研究室にきていた留学生(社会人)も同じようになっていたので、日本人に限らず万国共通かもしれない。仕事をしていくにはスキルアップをしなければという共通の悩みかもしれない。

ただ、実際には、自分が使わないスキルを学んだところで、はっきり言って全然役立たない。仕事の安定にも給料アップにもつながらない。時間と労力の浪費に繋がってしまうことがたくさんある。

原因はいくつもあるが、
1. にわかで少し学んだくらいだと、専門家に到底かなわない
2. 全然使わないうちに、スキルが落ちてしまったり、その技術そのものを使わなくなってしまったりする
3. 忙しさで後回しになり、結局すぐに勉強しなくなる
4. 結局、自分で学ぶよりも専門家に依頼した方が良い

など、最終的には勉強したことがものにならないことも多い。自分の場合もいろんなことを勉強したが、二度と目にしていない知識、二度と使わなかった技術もたくさんある。

もちろん、役立たないと思っていたことがある日突然必要になることもあるので、全てが無駄ではなく目利きが大事である。また、教養として楽しんで学ぶこともとても大事だと思う。

しかし、冒頭で述べたように変な不安に苛まれる必要はないく、不安だったら自分の目の前にある仕事に必要な技術をより磨けば良いと思う。自らの体験からそのように感じた。

一生懸命頑張ることは大事だが、人間やはり限界はある。どんなに学んでも学び尽くせることはない。せっかくの人生なので、不安を抱え続けて生きていくのは勿体無いと思っている。

2019年6月26日水曜日

よく言われる異動の噂について

明治大学に赴任して5年目に入った。忙しさは変わらないけれど、最初の頃の講義や実習と研究室を立ち上げながら全ての業務を覚えていくという忙しさはなくなった。

赴任当初からよく言われていたことの一つに「明治大学に着任したけれど、国立大学などへの異動は考えているのか?」というものがある。そもそも異動することが前提で、「いつ異動するの?」なんて聞かれることもある。今もたまに言われたりする。なんでそんなに言われるんだろう?というくらいよく言われる。

結論から言うと「異動する気は全くない」である。。

確かに日本では、研究は国公立大学がとても強い。医学部を含む一部の私立大学を除くと、研究といえば国公立大学となってしまうかもしれない。また、うちもそうだが、私立大学の場合、一研究室に一教員のことも多く、助教などがいないため、教員が全てをこなさなければならない。担当講義・実習数も多い。これも研究が大変な要因の1つである。

しかし、異動する気がない理由には以下のようなものがある。

1. 最先端の組織に行くのではなく、自分がいる場所を最先端にする。
いきなりめちゃくちゃおこがましいことを言っているのだけれど。そもそも研究はそれぞれの分野において個人の研究成果で評価される。たとえば東大に行ったからといって、自分がその研究領域で一番になるわけではない。なので、自分がいるところを最先端にするという意識があれば、結局どこにいても同じではないかと思う。

担当講義数やスタッフに違いはあるので難易度に差があると思うが。でも、国公立大学もそれぞれの大変さがあるので、私立大学だけが大変なわけでもない。多分昨今は特に。

また、忙しくはあるが、本学はコマ数などを考えると研究ができないというほどではない。獲得した間接経費を結構な割合で研究室に返してくれるなどの素晴らしい処置もあるので、本学は比較的恵まれていると思う。

2. 学生の質が素晴らしい。
何と言ってもこれに尽きる。
異動してきて今に到るまで、色々と学生に指導しているが、一番衝撃的だったのがこれだと思う。研究所にいたのでしばらく学生と接していなかったのだけれど、

「え、学生ってこんなに優秀なの?!」

というのが赴任してから今に至るまで変わらぬ感想である。いうまでもなく、学部生は最初は知らないことだらけだが、少しやり方さえ覚えていけばどんどん自分で調べて研究するようになる。うちの研究室では、修士課程ともなれば、こちらは教わる方にすらなってしまう。

赴任前は学生の教育ですべてが終わり、研究ができないかもと思っていたが(それでもやるつもりだったけれど)、全くの嬉しい誤算だった。これからも自分が敵わないと思える学生たちを輩出していきたいと思う。

3. 周りの先生たちが優しい。
いや、ほんと優しいので、最初の1年間くらいは壮大なドッキリでも仕掛けられているのではないかと思った。。実は採用は間違いで1年後にクビになるので優しくしてくれているのではないかと疑心暗鬼になっていた(←曲がった人生を歩んできた証拠)。

農学部の伝統として、新人の先生を優遇するという方針も貫かれているし(普通なら偉い順に優遇されることだと思うが、これが違う。これには本当に驚いた)、多方面ですごく配慮してくれるし、昇進したらいきなりお酒をいただいてしまったりするし・・。学科内だけでなく、学部内や場合によってはそれ以外の先生・事務方も目をかけてくれている。

他にも色々理由があるが、異動する気は全くない現在である。。

すべてがハッピーなわけではなく、日々大変なことが次から次へと色々あるのは間違いない。それでも、本学に赴任できたことは途轍もない幸運に恵まれたと思っている。

ということで、これからも明治大学の発展にどんどん尽くしたいと思う。もちろん、それはただ付き従うだけではなく、「教育にも研究にもならない業務は減らそう」など、いい顔するだけでなく厳しい意見も述べていかなければいけないと思っている。上記のように、本学ではとても良くしていただいているので、今後も教育、研究をがんがん進めて、より貢献できるように頑張りたいと思っている。

2019年6月25日火曜日

この時期は4年生にとって魔の季節だと思っている。

本日のゼミ終了。今日は4年生の発表だった。

第1期生の時から感じていたが、4年生の春はとてもつらい魔の季節だと感じている。



本学部の場合、学部3年生から研究室に配属になる。なので、4年生は、研究室に1年と少し所属していることになる。もうすっかり自分で自分の研究を進めている時期である。さらに後輩も研究室に配属されて先輩になって少し経った時期でもある。

そうなると、4年生はもう新人扱いされないことになる。当然、ゼミなどでも「新人だからまあ仕方ない」という容赦がなくなる。しかし、先輩の修士課程の学生たちは、さらに多く勉強しているので、比べれば知識量が少なくなってしまうのは当然である。

また、研究を1年間も続ければ、うまくいくことばかりではなく、むしろ失敗の連続であるという現実にも直面することになる。

さらに、就職活動や進学など進路に対して迷う時期でもある。就職活動をしている人は両立をしなければならない。

ということで、例年4年生は、この季節に小さくない壁にぶつかる気がする。

解決策は簡単で、問題から目を逸らさずに一つ一つ課題を解決して成長していくしかないが、問題にすぐに立ち向かえるほど人間は強くない。ということで、4年生のこの時期は結構大変であると思う。

しかし、タイトルでは魔の季節と書いたが、今日のゼミを見て、(少なくとも今日発表したメンバーは)4年生の壁を突破した気がする。

就職活動をしていた人も大学院に進学予定の人も、進捗に違いはあれ、きちんと自分で調べて、自分が考えたストーリーを作っていた。もちろん成長に終わりはないし、まだまだ伸び代はあるのだけれど、とても感心した内容だった。。

ということで、こんなことを言うとまだ発表していない4年生にプレッシャーかもしれないが、研究室に配属されて1年が経ち、かつ、進路選択を迫られるような時期には、みんな壁にぶつかるものだと思う。それが普通であるので、ぜひこの時期に自分の課題を明確化し、粛々と課題解決に取り組み、自己成長につなげてほしいと願っている。

2019年6月24日月曜日

予算計画悩み中。新スタッフの募集をかけるか・・

ツイッターにも書いたが、新しいスタッフの募集をかけるかについて悩み中。

次の募集は、テクニカルスタッフの予定。ただし、実験だけでなく、データ入力などのデスクワークが多めの仕事を募集する予定。

国立大学や研究所などにはアシスタントがいることが結構あると思うが、残念ながらうちにはいない。事務仕事を全部自分でこなしているのだけれど、なかなか大変。。

伝票処理から旅行日程の計算、残高の計算に人件費の確認・・・ホームページの更新は自分の研究室に加えて学科のものを行っている。また、研究が進んだり、論文が出たりすれば振り込み処理とか色々発生する・・・

ということで、そもそも自分がアシスタントなのではないか?と思ってしまう。

また、データについても色々な人から報告があり、学会や論文などの外部用にデータを整理するが、フォーマットがバラバラである(統一しているわけではないので、当たり前なのだが)。

このブログを活用してグラフの書き方なども配信している。研究室には20名以上いるので、全員に1回ずつ言っても20回以上言わなければいけない。こういう手間を削減するためにブログを作ったとも言える。
グラフの作成確認

グラフも上付きとか下付きとかを直さなかったり、研究室内でしか通らない略称で送られてきたりする。こうしたグラフフォーマットの統一にも結構に時間がかかる。

こうした業務を依頼したいと思っているが、流石にこれだけだと仕事の忙しさに波があると思うので、実験も行って欲しいと思っている。

という業務内容なのだが、さて募集をかけて人が来るだろうか。採用は、いい人悪い人ではなく合う人合わない人なので、うまく合う人がいるといいのだけれど。


2019年6月23日日曜日

朝の論文投稿終了。

それにしても楽な論文はない。今日は論文の最終チェックと投稿作業。朝のうちに終了した。

PCを新しくしたのだが、Wordの校正機能が全然働かない・・文章の全校正を行ってもスペルミスを検出してくれない・・おそらくソフト的な問題だと思うけれど困ったものである。。

リバイスで再投稿したが、はたしてアクセプトになるだろうか。こればかりはこちらが最善を尽くして提出してしまったので、あとは果報を待つばかりである。

日曜日の朝に仕事が片付く。休日にあまり仕事を入れない方が良いと分かっていつつもつい作業をしてしまう。本当は忘れた方が良い気もするのだけれど。。

研究には終わりがないので、1つ終わっても(終わったかわからないが)またすぐに次の論文に取りかかなければならない。

終わりなき研究の旅はまだまだ続く。

2019年6月22日土曜日

「あれ、背が伸びた?」から始まる飲み会

昨日は何年かぶりに会う高校の同級生との飲み会。最近は気を使う・使われるという関係が増えてきたが、同級生なので気を使うこともない。


場所は東京駅。東京駅ってなんであんなに発展し続けるのだろう・・・仕事でしか行かないので、夜に行くのは久しぶり・・というか記憶に全くない。

待ち合わせで会った数年ぶりにあった同級生だが、なんか違和感を感じた。

「あれ、背が伸びた?」

いやいや、高校生ではあるまいし、背なんて伸びるはずがない。。しかし、なんか背が高く感じる。

聞いてみたら、姿勢を矯正したらしい。専門家に習ったわけではなく、自分で直したらしい。

そう、まさに今の自分が知りたかったことだった。。もともと猫背で姿勢がよくない。それに加えて、デスクワーク中心の日々。さらに悪化していた。このところ背中や肩が痛すぎて、マッサージか整体でも行かなければ無理かもと思っていたところだった。しかし、値段は高いし、いいところもよくわからないし・・・ということで、全然行っていないが、痛みは結構すごかった。

友人曰く、
◯肩こりなくなる
◯疲れなくなる
◯視線が上がり、景色が変わる
などなど、いいことづくめのようだった。。

とにかく少しずつ背筋を伸ばし、関連する筋力をつけることが大事とのこと。実際に伸ばしてみると、痛い。すっかり猫背になってしまっている証拠である。。


ということで、クラフトビールを飲みながら姿勢を正し、美味しい食事を。水曜日のネコという初めて飲む日本のクラフトビールだった。チリソースをつけて食べる辛目の唐揚げもとてもサクサクで美味しかった。

夜に東京駅付近で呑むという珍しいことに姿勢のことから美味しいお店まで。人から学ぶことはいっぱいあるなと感じた夜だった。なかなか忙しいので集まれないが、素晴らしい飲み会だった。

2019年6月20日木曜日

なんか最近いいことが多い。

今週は、実習が講義の週だったり、教授会・科内会議もないし、オムニバス講義なども入っていない。とてものんびりした週である(それでも、月〜水で4つの授業だったが)。

こうした週に研究を進めるのが大事で、論文添削を返した。それも返し切ってしまったので、今はそちらも空いている。知財関連の打ち合わせや来客もあるのでそうした予定は入っているが、それでも普段の忙しさよりはましである。。

最近は、いろんなよい知らせが入ってくる。研究室でもみんなかなり頑張って実験しているので、よい結果の報告が代わる代わる入ってくる。

また、結果が出ていなくても、「このように工夫をした」、「◯◯の条件で試そうと思っている」といった頑張っている姿を見るとこちらもやる気になる。

何事もそうだと思うが、本気で頑張っている人には周りも本気で力を貸すと思う。本人が中途半端な気持ちだと、周りもあまり手を貸してはくれない。貸しようがないと言った方が正しいかもしれない。

最近学生たちがかなりやる気で頑張っているので、そうするとこちらも引き摺られてやる気が上がる。とてもよい循環であると思う。

先生に話しかけるのはなかなか大変だったりするので、こちらから話しかけることも大事である。。今週のように少し他の業務が少ない時にいっぱいディスカッションをしなければと思っている。もちろん、自分から積極的に話しかけられるようなコミュニケーション能力を身に付けることは、とても重要である。

よい結果がなくて報告できないと感じてしまうのは間違いであると思う。工夫をしたり、勉強したことを報告してくれるのも、とても面白いことだと思っている。

2019年6月19日水曜日

終わりなき論文添削。

朝の論文添削が終了。続きは出勤後。

ということで、ブログは簡単に。

論文を書くということは本当に難しい。これまでの膨大な知見を収集してこなければならない。そして、集めた知見のうち、どれを自分の論文に使うを選択しなければならない。

そうして作った文章を、あとで並べ替えて読み手が理解できるようにする。もちろん、英語も直さなければならない。

ということで、一本の論文を書くには膨大な時間がかかる。

しかし、これを乗り越えると、いつの間にかすごい実力がついている。

うちの研究室では、これだという時には予算を結構投入する。こうしたチャンスをしっかり掴み、研究成果を挙げつつ、自分の実力アップに繋げてほしいと考えている。

2019年6月18日火曜日

農芸化学科HP更新中。。

農芸化学科のホームページが昨年から更新された。ちょうど1年くらい経ったと思う。
農芸化学科HP
学科として独立したHPがなかったが、やはり今の時代HPがないわけにはいかない。ということで、外部業者に委託して作成した。

初めはデザインに満足せず、色々と注文をつけて最終的に今の形になった。基本的には僕とS先生の2人でアップデートしている。

最新のニュースに関してもアップデートしているのだけれど、他の先生から連絡があったり、気づいた時に1つ1つ更新している。なので、気づかないものがあるかもしれない・・・自分の研究室でよい成果があったり、先生たちがメディア出演していた時は、ぜひ連絡をしてほしい。。

最近は、自分のHPをWIXで無料で作った。
環境バイオテクノロジー研究室HP
昨日は取材があったのだけれど、こうしたHPの更新も仕事である。うーん、やっぱりいろんな仕事がある。

この間秘書、アシスタントを雇用したいと述べたが、今は経理や事務仕事だけでなく、このようなHPの更新作業もお願いしたい。時代によってやることが変わるのは必然かもしれない。

自分も初めてHPを作る時は大変だったが、学んでしまえば大したことはないので(HTMLとか書いているわけではないので、あくまで初心者レベルまで。。)、常に学ぶ姿勢でありたいと思う。

2019年6月17日月曜日

研究取材なんて仕事もある。

大学教員になって一番感じていることは、「仕事が多様」であることかもしれない。授業や実習をして、空いた時間は研究をするだけと思われているかもしれないが、もっともっといろんな仕事がある。

今週と来週は、取材が入っている。今週のものは研究者に焦点を当てているので、自分の研究の歴史がメインになると思う。来週はどちらかというと研究室の紹介で、おそらく受験生がターゲットではないかと思う。


こういった取材は定期的に入ってくる。専門用語だけで話すわけには行かず、結構難しい。

うちの研究室ではある一定以上のレベルを超えた論文は、必ずプレスリリース原稿を書くようにしている。
プレスリリースを書くのはなんで?

外部への説明には専門用語は使えないので、こうした時にプレスリリースを書いた経験が役に立つ。難しすぎず、かつ、誇張になりすぎないように説明することは結構難しい。

また、特許に関わることは、連想させるようなことも喋ってはいけない(秘密だからというだけでなく、特許そのものが取れなくなってしまうため)。こういうのを考えながら答えるので、結構頭を使うことになる。

いろんな仕事の合間に取材を受けるので、だいぶ疲れた顔になっているかもしれない。。悟られないように明るい顔をしなければ。。


2019年6月15日土曜日

JST-ALCAの内部会議

研究費を頂いているからには研究成果を挙げなければならない。現在、JST-ALCAの低炭素プロジェクトの代表を務めている。成果が挙がりませんでしたなんてセリフを吐くつもりはひとかけらもない。難しい目標でも達成に向けて全力を尽くすのみである。。
https://www.jst.go.jp/alca/kadai/prj_12.html

こうしたプロジェクトでは内部の会議を定期的に行う。今回は、新たにチームに加わったいであ株式会社の研究所で会議を行なった。

場所は静岡県焼津市。大井川漁港のすぐ近くに環境創造研究所という研究拠点がある。

こちらで海水などを汲み上げて使うことができるというのが、会社の強みである。内容は明らかにすることができないが企業視点からの研究を進めてもらっている。

ALCAが実用技術化プロジェクトに移行して、少し拡大した。拡大したことは喜ばしいが、成果の要求も増えたと考えている。研究室のメンバー、プロジェクトメンバーは非常に頑張っている。実用化というハードルはとても高いが、諦めるどころかかなり良い方向に進んでいる。

今は本当に研究が楽しい。せっかく素晴らしい方向で進んでいるので、うまく業務を効率化して研究の時間を確保せねばと考えている。

2019年6月14日金曜日

春学期も残り1ヶ月半。

6月中旬。今週で2年生の環境分析実験(学生実習)も2クラス目が終了した。残るは1クラス。講義の方もだいたい3分の2くらいが終了したことになる。

研究の方も順調に進捗している。論文化は本当に大変だけれど、1つ1つ実験を積み重ね、たくさん論文を読んで自分の研究結果に対する考察を深めるしかない。この部分はそれぞれに筆頭著者が一番成長するところなので、あまり手出しはしないようにしている。

来週以降は取材も入っているし、知財との打ち合わせもある。卒業生たちも来ることになっている。忙しくはあるけれど、悪い話などではないので良しとしよう。

しかし、週末は家庭の要件もあるし、新学術領域の土日出張から続いて働いている感じなので、どこかでスパッと切って休まなければと思っている。学生にも言っているけれど、「休むもの仕事」である。休みすぎても休まなすぎても辛いので、うまい配分を見つけてほしい。

さて本日も長い1日を頑張ろう。

2019年6月13日木曜日

実験も少しやりたいという秘書が欲しい。。

はあ、忙しい・・・いろんな案件が目白押し。いろんな種類の仕事があるので、頭を切り替えるのが大変である。。

特に事務仕事などを一人でやっているのでなかなか大変。秘書(アシスタント)がいる研究室が羨ましい限りである。。

ただ、アシスタントをフルタイムで雇用するにはそこまで仕事がないかもしれない。なので、経験がなくても良いので、少し実験にも興味があるようなアシスタントがいると最高なのだけれど。もしくは非常勤で週3日間だけ働きたいなど。

仕事内容はこれまでの秘書さんとは少し異なるかもしれない。例えばホームページ更新やエクセルの実験データ整理などができて欲しい。完全に事務仕事だけだと、仕事の時間が空いてしまうかもしれないので。

ということで、本日もやっとメールの返信が終了。もう寝よう。。

2019年6月12日水曜日

急に寒くなってびっくり

すっかり夏かと思いきや、梅雨に入り肌寒い日が続いている。特におとといは寒くてびっくりした。

気温の変化で体調を崩す人も多いかもしれない。うちの研究室も風邪をひいた人が出てきた。みんな4月からかなり飛ばして実験をしてきたので、ここらで少しスローダウンをしてもよいかもしれない。

自分も寒暖の変化で喘息が出そうだった。市販の喘息薬を朝飲んで講義に突入したら・・・眠くなってしまいフラフラだった。気づかれてはないと思うけれど・・多分。

1限の途中で「あれ、なんか力が入らない・・・」と思っていたのだけれど、終わった後に薬を飲んだせいだと気づいた。2限も講義があったので、なかなか大変だった。。やっぱり薬は寝る前にしよう。。

それでも昨日は明大中野高校の学生も授業に参加し、なかなか刺激的だった。

講義に実習、会議と忙しい。体調管理は最優先。それにしても休みがない・・・。週末は家庭のことがいっぱい入っているし。アイスの食べ過ぎに気をつけて頑張ろう。。

2019年6月10日月曜日

今週は明治大学付属の高校生週間。

今週は、明治大学の付属高校の学生たちが明治大学を訪れることになっている。

今日の午前中は、うちの研究室を見学してみたいという学生に対し、マンツーマンで先生自ら説明。。微細藻類の研究を面白そうと思ってくれたみたいで、こちらもとても嬉しかった。明大の付属高校は今とてもレベルが高く、学生たちは本当に質が高いようである。。

今週の講義には高校生も参加する予定。ただ、春学期も中盤以降に差し掛かり、正直、今週が一番難しい内容。。。こればかりは高校生が訪問に来るからといって変えるわけにもいかないので、まあ、わかるところだけ学んでもらい、大学の講義の雰囲気を味ってもらえればと思っている。

それにしても大学にいると、元気で夢いっぱいの若者たちとたくさん接することになる。夢がある人たちと接すると、こちらもすごく元気になる。どんなに技術があっても、目標を失ってしまうと実力は発揮できない。夢を持ち続けることはとても難しいことだけれど、どうかいつまでも夢を忘れないで欲しいなと願っている。

2019年6月9日日曜日

本気で何かに打ち込んだのは、研究が初めてであった。

新メンバーが研究をスタートさせて3ヶ月。みんな自分で議論をしながら研究を進めている。

自分の人生を振り返ると、研究をスタートさせてからが、やっと本気になれるものが見つかったという気持ちだった。



大学に入るまでも勉強も頑張ったし、大学に入ってからも講義には真面目に行く方だった。1〜3年生の間は図書館に行きまくって勉強をしていた。「大学ってもっと楽しいところのはずなのでは?」とぼやきながら大学生活を送っていた。

卒業研究は、理研に外研に行っていた。ただし、ここでは単なる練習に近いものだった。なので、大学院に進学してからが本当の研究のスタートとなった(この時に学部生だからと練習させられて嫌だった経験から、自分の研究室では学部生でも自分のテーマで研究をすることにしている。)。

大学院の研究生活は、それはそれは大変なものだった。気が狂いそうになった、というよりは狂っていたという方が近いかもしれない。D1の時には1年間のうち360日くらい研究室にいたが、これは大失敗だった。。また、論文もなかなか通らず、本当に苦しい日々だった。

D2くらいで論文が通りはじめ、研究は順調になったが、それでも日々は失敗の連続。そして、研究に終わりはない。D3の最後の5ヶ月は、今思っても劇的に研究が進んですごかったと思う。卒業間際の3月に体調を崩したのだが、3月31日まで実験をしていて、4月に新しいラボに移ってからしばらく咳が止まらなかったことを覚えている。それくらい大変だった。

とはいえ、こうして本気で何かに打ち込めるというのは、研究が初めてであったと思う。

受験の偏差値も大学の成績(GPA)も、もちろん目標にはなるけれど、人生をかけるものかと言われるとやはりそうはならない。

それに引き換え、研究は広がりを見せていく。基礎でも応用でもよいのだけれど、意義のある研究というものは、本気で人生をかけられるものだと思っている。

うちの研究室では、光合成をする微細藻類の代謝や転写の基礎研究を行なっている。また、バイオプラスチック原料の生産に向けた代謝工学を行なっている。

しかし、これは外向けの話であって、実際にはもっといろんなことをやっている。最近、みんなが頑張って研究がどんどん進んでいる。結果を見ると「これ世界を変えられるのでは?」と、どんどん夢が広がってしまう。なので、本当に研究が楽しいフェーズに入ってきた。

ただし、実験がものすごく大変なものであることにかわりはない。上の自分の大学院生活でもそうだけれど、オーバーペースだと体調を崩してしまうので、気長に自分のペースでやって欲しいとは思う。

長く研究を進めていると、自分の人生を振り返った時に、「研究をしていた時って本当に充実していたな」と感じるのではないかと思う。自分のペースを作って、継続的に研究を頑張ってほしいと願っている。

2019年6月8日土曜日

グラフ作成の確認

前にもブログ記事で書いたが、グラフの色や線の種類にもロジックを 追加。

研究ではデータをグラフ化する。エクセルで書くのが一般的だが、グラフの書き方によってデータの理解度が変わってくる。また、自分以外の人と議論するためには、相手が理解しやすいグラフを描く必要がある。

まずはやってはいけないことリスト
☑︎縦軸、横軸の数値とグラフの大きさが合っていない
☑︎立体化など、むやみに装飾をつけすぎる
☑︎有効数字が多すぎる
☑︎フォントが小さすぎる


次にやることリスト
☑︎上付き、下付き、イタリックなどを正確に
☑︎色や線の種類、マーカーの種類などを工夫する
上の例では、2つの株x2つの実験条件を試しているので、少なくとも2種類の分け方(上の例では色と線の種類)でグラフを描く
☑︎目盛りをつける(補助線はなくてもよい)
☑︎すべてエクセルで書こうとするとわかりにくい。ラベルなどはパワポで追加してもよい
☑︎経時変化は「散布図」を使う
☑︎同じ発表や論文だったら、全体を通して色や線の種類、マーカーを統一する

他にも色々とあると思うけれど、まずはこれくらいの作業をやっておかないと、データの議論に入ることが難しい。

研究室はメンバーがどんどん入れ替わるし、定期的に情報をリマインドする予定。

2019年6月7日金曜日

昨日はプレスリリース。バイオプラ増産遺伝子について。

昨日は新しい論文のプレスリリース(報道発表)を行った。

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00001d3vpa.html

シアノバクテリア(ラン藻)は窒素欠乏時にポリヒドロキシ酪酸(PHB)という物質を蓄積する。これは生分解性のポリエステルである。すなわちバイオプラスチック原料である。

今回の論文では、このPHBを増やすタンパク質として、NtcA(エヌティーシーエー)というものを発見した。このタンパク質は転写因子であり、窒素のグローバルレギュレーターとして知られている。要するに、窒素の栄養状態を感知して、数多くの遺伝子の転写を制御する司令塔である。

この論文では、NtcAの過剰発現(細胞内でタンパク質を増やすこと)で窒素欠乏時のPHB量が2〜3倍に増加することを明らかにした。

また、単にPHB量が増加することを示しただけではなく、メタボローム解析を行い、代謝の全体像を明らかにしている。さらに光合成や呼吸の活性も測定し、遺伝子改変株の電子伝達の変化も明らかにした。

論文は3月に卒業した1期生の有坂さん(元M2)と同じく1期生で2年前に卒業した寺原さん(元B4)がco-first(共同筆頭著者)として発表した。有坂さんはこれで3本目の筆頭著者論文となる。本当にすごいことだと思う。

1期生がラボを作ってくれて、続く2期生、3期生もシステムを構築してくれた。これによって、現在後輩たちはとてもうまく研究を進めていると思う。初期メンバーは本当に大変だったと思うが、立派に成果を挙げてくれた。

論文を1本出すのは本当に大変。想像を絶するくらい大変なのだけれど、こうして1つずつ世の中に研究成果が出ていくことは喜ばしい。先生の仕事は増える一方だけれど、まあ頑張ろう。。。

2019年6月6日木曜日

新学術領域の春の領域会議終了。No.3

新学術領域の春の領域会議終了。No.3であるが・・・

会議の中身はあまり書けない・・・ので、スープカレーの話でもしよう。。

札幌で美味しいものと言ったら何か。北海道なので、海の幸(いくら、えび、うに)に乳製品がまず思い浮かぶ。もちろんジャガイモにとうもろこし、アスパラガスなどもある。

しかし、札幌は都会。札幌で美味しいのは、「ラーメンとカレー」らしい。。上のものも美味しいが、やはり都会の食べ物が一番美味しいとのことである。。

ということで、札幌らしくスープカレーを食べに行った。
札幌駅から歩いて5分くらいのピカンティというお店。領域代表のM先生に教えていただき、帰りの飛行機の前に寄ってみた。

店の中は広くなく、20席くらいしかないかもしれない。喫煙と禁煙が仕切られていた。(自分もそうだが)禁煙を希望する人はもっと席が少なくなる。

今回はかなり遅い昼だったので、幸いなことにすぐに入れた。

上の通りのスープカレーでトマトベース。野菜は人参、ピーマン、ジャガイモなどのおなじみのものに、レンコン、かぼちゃ、長芋!などが入っていた。長芋が甘くて美味しかった。

チキンはかなり柔らかくてほろほろ。すぐに溶けていってご飯とよく合った。

ルーの辛さは選択制。選んで中辛にしたがそれほどでもな買った。スパイシーなので、体がポカポカになる。すごく体に良さそう。

せっかくなのでスープカレーの食べ方を調べた。上の画像をみてもわかるが、1)カレーをご飯にかけるべきなのか、2)ご飯をカレーに入れるべきなのか迷うところである。

調べたところ・・・・どちらでもいいらしい。。。笑

しかし、一番良さそうだったのは、まずは1)カレーをご飯にかけて食べる → 2)ご飯が残り少なくなったら食べ方を変える意味も含めてご飯をカレーに投入する
というもので合った。確かに両方同時に体験できるとよいかもしれない。

ということで、最後のご飯は有名なスープカレー店で終了。土日を潰して参加したのでかなり疲れたけれど、素晴らしい会議でした。。

2019年6月5日水曜日

新学術領域の春の領域会議終了。No.2

新学術領域の春の領域会議終了。No.2。

新学術領域は、科研費の一種である。日本学術振興会からの研究費である。

領域というだけあって非常に大型の予算であり、応募した時点でも7つのグループ(計画班)がある。7つのグループの中にそれぞれ2〜3個の研究室が入っている(自分もそうして入っている)。なので、この時点でだいたい20弱の研究室が参画していることになる。

さらに公募班と言って、領域が立ち上がった後に2年ごとに研究をする班が選ばれる。これが20個前後採択されるので、これだけでも40〜50の研究室、研究者が採択されることになる。まさに領域である。。

今回は北大で開催。クローズドのミーティングなので、関係者でなければ参加できない。守秘義務にサインをしてはいないが、基本的には内容は関係者での共有となる(多分)。気候はカラッとしていて最高。日向に出るとかなり暑かった。しかし、湿度がないのでとても気持ちがいい。


領域会議は土曜日の昼から月曜日の昼過ぎまでみっちり入っている。昼食はのんびりしている暇はないので、近くのホテルでささっと済ます。巨大なミートボールの定食である。。あまり時間はない。。

光合成の基礎研究なので、自分にとっては難しい内容もたくさんある。少しずつだけれど分かってはきたので、専門外のことについても成長していくのが領域会議の大事なことではないかと思う。

今回は一人で参加したのだけれど、次回は他の人も参加しても良いかもしれない。少し難しいが・・。


No.3に続く。

2019年6月4日火曜日

新学術領域の春の領域会議終了。No.1

参画している新学術領域「新光合成」。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/
光合成分野の世界的な研究者が集まる研究プロジェクトである。1つの班の分担に加えていただいている。

今回の領域会議は札幌。場所は北大だった。

実は北大に行くのは初めて。札幌だと、札幌コンベンションセンターという大きな会議場があり、そちらで学会が行われることが多い。なので、意外と行く機会がなかった。

北大は札幌駅から徒歩で3〜5分。近い。。ターミナル駅から歩いてすぐとは素晴らしき場所にある。




そして本当にきれい。。新緑の季節で素晴らしい緑あふれるキャンパスだった。日曜日には散歩している人も多かった。

「Boys, be ambitious」で有名なクラーク博士の像も写真を撮る。会議の前の朝に散歩した時のものである。。ジョギングをしても気持ちいいかもしれない。

寒いかと思ったけれど、日なたは関東と同じくらい暑かった。ただし、湿度が低いので、とても気持ちが良い。

ついた日の昼は味噌ラーメンとチャーハン。
あまり時間がなかったので駅近で食べる。コーン用のスプーン(銀色のもの)があってびっくり。スープが通るようになっていて、コーンだけが残るようになっていた。バターと合わせて濃厚な味噌ラーメンだった。

昼ごはんをさっと食べ、ここから2泊3日でみっちり会議だった。。

No.2に続く。

2019年6月3日月曜日

会議で新しい展開を

内容は書けないけれど、他の研究者とのディスカッションは非常に大事。日々忙しいと、どうしても学会や打ち合わせをキャンセルしてしまったり延期してしまったりするのだけれど、やっぱりいろんな人と話すことはとても大事である。

人に話すことで自分の中でもまとまったりする。会議などに参加して「参加しなければよかった・・」と思うことは一度もないので、ひと頑張りして参加することがとても大事であると思う。

自分はフットワークが軽い方ではないので、頑張らなければなあと思う。でも、日々の講義や実習、ゼミ、大学業務を考えると、もう予定がいっぱい・・・。なんとか業務を効率化しなければといつも工夫を考えている。


本日もいろんな人とディスカッションをしよう。

2019年6月1日土曜日

成果の挙がっていない研究はダメなのか。

昨日は、4年生だけのゼミ。就活もあるので、全員参加とはいかないが、いるメンバーでゼミを行う。

時間としては1時間〜2時間だけれど、やはりかなり重要な気がしてきた。このゼミでは実験ノートと生データに近いなどをグラフなど見せて進捗を話すことになっている。

全体ゼミだとみんなの前で話すというだけで、最初のうちは結構プレッシャーかもしれない。何人か質問しただけで終わってしまい、今後の方針を整理するというところまで至らないかもしれない。大学院生ならばそれでも良いかもしれないが、やはり学部生にはきついように思える。

個別に先生や先輩に聞ける人ならばよいが(もちろん、頑張ってアクションを起こすように言ってはいるが)、それでも自分の困っている状況を説明するのはなかなか大変なことではないかと思う。

ということで、学部生だけでやっている学年ゼミは、非常に機能しているように思える。

昨日のゼミでも言ったのだけれど、別に成果が挙ればそれでOKというわけではない。成果が挙がっていなければダメというわけではない。

どういう理由でどういう実験を行い、どのような結果が得られて、その解釈をどのようにしたか。それによって、次の行動をどうしようと考えているか。

こうした一連のプロセスができれば、たとえその実験計画が失敗でも次に移ることができる。そして、このプロセスができれば、いつかは成功する。

逆によくわからないけれど、初めは成功しても、結局上のプロセスができないと、長期的にはどこかで成果が挙がらなくなる。

ということで、成果が挙がっていないからダメではないと思う。それはあくまで短期的な話である。どちらかというと、きちんと論理的に説明ができない方が問題であると思うので、ゼミでは成果の数を気にするのではなく、説明ができているかを気にしてほしいと思っている。