2018年12月5日水曜日

レビューアーならなんでも言って良いのか?

SNSや大学のホームページなどからたくさん宣伝をしているので、うちの研究室では学生たちが良い成果をあげて論文を出して、すべてうまくいっているような印象を与えるかもしれない。

しかし、実際には、その裏にたくさんの失敗、うまくいかないことがある。

論文を投稿して、すぐにアクセプト(採択)されることはほとんどない。

追加実験を言い渡されることがほとんどであり、追加実験すら言われずに不採択(リジェクト)されることもたくさんある。そういうのをたくさん乗り越えて、学生たちは成果
を挙げている。表には出てこないが。

しかし、論文の査読を受けるが、理不尽なことも少なくはない。内容が足りなくて追加をするのは致し方ないところだけれど、

1. (英文校閲を受けたのに)英語があまりにもpoorだ!
2. 公開する価値がない
3. 絶対不可能な実験を要求してくる
4. あまりにも膨大な量の実験を要求してくる

など、「どう考えても、通す気がないだろう!?」

という査読に直面することもある。

査読というのは科学的な側面もあれば、そうでない部分もある。あまりにも厳しい査読は、昨今の世界的な問題でもある。

ということで、こういうのを乗り越えて、学生たちはやっと成果を挙げている。SNSなどだけ見ると、楽勝で成果だけ挙がっているように見えるが、それはあくまで表向きの姿である。。

学会の質問なんかでもそうなのだけれど、「そんなのテクニカルに絶対無理じゃないですか!?」みたいなのを聞いてくる場合もある。問題を明確化するのは大事なのだけれど、どうやったって現時点では無理なことを聞くのは時間の無駄だと思う。

どこの世界でもそうだけれど、研究級の世界も人間の感情が多分に入ってくるので、うまく対処することが重要である。


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