2019年9月7日土曜日

小さい機械たちで研究を推進。

実験系の研究をすると、とにかくお金がかかる。PIの仕事が何かと言われれば、研究室が廻るように研究費を取ってくることであるかもしれない。悲しいかな、営業のような側面が多分にある。

研究費の使い方に対する自分のポリシーは何かと言われれば、以下の2つである。

1. なるべく人件費に使う。
2. 超高額な機械は買わない。その分、小さめの機械はたくさん買う。

(2は、そもそも超高額なものを買えないとも言うが笑)

すごい機械は数千万、場合によっては1億円を超えてくる。このような機械に憧れることはあるが、実際にはこのような機械は動かす為に大きなランニングコスト、保守費用、場合によっては専属の技術者が必要である。

なので、超高額な機械を動かし続けるのは至難の技で、かなり大きな力をもつ研究室でしか難しい。頑張って買ってみたはいいけれど、動かし続けられないことが少なくない。

実際、大型の機械を必要とする機械は、稀であったりする。自分の場合も必要なものといえばメタボロミクスだけれど、有機酸分析や特定のアミノ酸分析は自分たちでやるが、全体像の解析は共同研究で進めている。

高額機器に使わない分、小型の機械は十分に用意している。
こちらは最近買ったマイクロプレートリーダー 。1つ1つ測定する手間がなくなった。それまでは分光光度計で1つ1つ測っていた。

ちなみに分光光度計は、コハク酸生産プロジェクト用析、学生の汎用的な実験用、酵素活性測定用、吸収スペクトル用と複数用意している。置く場所がないのでこれくらいにしているが、もし足りなければまだ買うかもしれない(多分必要ないが)。

植物インキュベーターも8台揃え、人数が多いのでそれでも少ないとは思うが、自分が大学院生時代・学振時代に過ごした有名な研究室よりもスペースを贅沢に使っている。

これまでの体験から、結局人件費(特にテクニカルスタッフ)と小型の機械を待ち時間なしになるように用意した方が成果が出るように感じたのでそうしている。

とはいえ、研究室の狭さの方が律速になってしまい、例えばクリーンベンチ・安全キャビネットなどがこれ以上置けないのが残念なところである。定期的に研究室を整理して、スペースを作ってはいるのだけれど。

ということで、研究費の使い方に色々な考え方はあると思うけれど、うちの方針は上記の通りである。。

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