2019年12月19日木曜日

論文執筆の時期。デスクワークをしていると不安を感じる?

研究室のPIになってから実験は全然できなくなった。

1年目はかろうじて少し実験をして、特許出願などにつながったが、その後はお試しで行う実験くらい。最近はもっぱら植え継ぎなどの仕事しかできていない。

12月ももう下旬に入っていくところなので、卒業がかかっている学生は、卒論、修論、D論などを執筆している時期かもしれない。


実験系の研究をしていると、実験をしないとなんとなく不安になることがある。

デスクワークばかりになると、「自分は研究をしていないのではないか?」となんとなく不安になる。

しかし、研究は全てバランスなので、むしろ実験だけに全てのエネルギーを費やしてしまわないことが大事だと思っている。

研究室で常に伝えていかなければいけないことだが、

1.  論文や特許などの形にして初めて研究成果が認めらる。実験ノートに良いデータがあっても発表したことにはならない。

2. 研究成果が、どのくらいの時期にどのような形になるかを常に計画していく必要がある。

3. 勉強せずに実験をすると、やらなくてもよい実験を行ってしまうことがある。

4. 実験をすると体が疲れるので、それだけで満足感を得てしまう。

が経験から得たものである。

研究は、最初の構想から最後の形にするところまでが大事である。学部で卒業するとそこまではいかないかもしれないけれど、大学院生は少なくとも実験に全エネルギーを使わないようにして欲しいと思っている。

とはいえ、自分も実験をしていないとこれでよいのか常に不安になってしまうのだけれど・・・論文を読んだり書いたりすることも研究だと言い聞かせて日々の仕事を進めている。もちろん、論文ばかり読んで実験をしない人もいるので、どれかに偏りすぎることなくバランスが大事なのだけれど。

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