SDS-PAGEでは、2枚のガラス板の間にポリアクリルアミドゲルを作製し、分子ふるい効果によってタンパク質などの高分子を分離する。SDSを用いてタンパク質を陰イオンに荷電および変性させることで、タンパク質の電荷や構造に依存せず、分子量に依存してタンパク質を分離させる。
必要な器具
ミニゲル用ガラス板
スペーサー
コーム
ミニゲルスラブ電気泳動装置
クリップ
電源装置
※日本エイドー株式会社などのHPを見て一式を揃える。
必要な試薬
30%(w/v)アクリルアミド/ビス混合溶液(一般的には37.5:1)
4x Running gel buffer
4x Stacking gel buffer
10% APS(過硫酸アンモニウム)溶液 ※遮光して冷蔵保存
TEMED溶液
4x Running gel bufferは、Tris 36.4 gとSDS 0.8 gを180 mL程度のMillQ水に溶かし、HClでpHを8.8に合わせ、その後250 mLにメスアップする。4x Stacking gel bufferは、Tris 12.2 gとSDS 0.8 gを180 mL程度のMillQ水に溶かし、HClでpHを6.8に合わせ、その後200 mLにメスアップする。
これらの試薬を以下の比率で混ぜる。
※ミニゲル2枚分
SDS-PAGEゲルの作製
※ガラスや毒物を扱うため、安全には充分に注意をする。
SDS-PAGEのゲル板を組み立てる。
↓
TEMED以外を予め混ぜておいたRunning gel溶液をビーカーに用意しておく。
↓
Running gel溶液にTEMEDを加え、すぐによく混ぜる。
↓
ゲル板に溶液をそっと流し入れる。
↓
すぐに上からイソプロパノールを2, 3mL程度重層する。
↓
20~30分くらい静置する。
↓
イソプロパノールを捨て、3~5 mLの蒸留水を静かにゲルに注ぎ、捨てる。この洗浄操作を2回繰り返す。
↓
TEMED以外を予め混ぜておいたStaking gel溶液をビーカーに用意しておく。
↓
Staking gel溶液にTEMEDを加え、そっと混ぜる。
↓
Running gelの上に重層し、すぐにコーム(くし)を挿す。
↓
30分間以上静置する。その後、乾燥しない工夫をして、冷蔵庫で保存する。
これらの試薬を以下の比率で混ぜる。
15%ゲル
|
12%
|
8%
|
6%
|
|
Running Gel
Buffer
|
3.75 ml
|
3.75 ml
|
3.75 ml
|
3.75 ml
|
滅菌水
|
3.6 ml
|
5.1 ml
|
7.1 ml
|
8.1 ml
|
30%アクリルアミド溶液
|
7.5 ml
|
6.0 ml
|
4.0 ml
|
3.0 ml
|
APS
|
180 μl
|
180 μl
|
180 μl
|
180 μl
|
TEMED
|
18 μl
|
18 μl
|
18 μl
|
18 μl
|
Stacking Gel
Buffer
|
1.5 ml
|
滅菌水
|
3.5 ml
|
30%アクリルアミド溶液
|
1.0 ml
|
APS
|
80 μl
|
TEMED
|
8 μl
|
SDS-PAGEゲルの作製
※ガラスや毒物を扱うため、安全には充分に注意をする。
SDS-PAGEのゲル板を組み立てる。
↓
TEMED以外を予め混ぜておいたRunning gel溶液をビーカーに用意しておく。
↓
Running gel溶液にTEMEDを加え、すぐによく混ぜる。
↓
ゲル板に溶液をそっと流し入れる。
↓
すぐに上からイソプロパノールを2, 3mL程度重層する。
↓
20~30分くらい静置する。
↓
イソプロパノールを捨て、3~5 mLの蒸留水を静かにゲルに注ぎ、捨てる。この洗浄操作を2回繰り返す。
↓
TEMED以外を予め混ぜておいたStaking gel溶液をビーカーに用意しておく。
↓
Staking gel溶液にTEMEDを加え、そっと混ぜる。
↓
Running gelの上に重層し、すぐにコーム(くし)を挿す。
↓
30分間以上静置する。その後、乾燥しない工夫をして、冷蔵庫で保存する。
↓
用意したサンプルをアプライし、Stacking gelの部分までは10 mA~15 mA、Running gelの部分では20 mAで通電する。ただし、電圧の値が上がりすぎた場合(180 V以上)は、電流値を下げる。
↓
ゲル板からゲルを外し、染色やウエスタンブロッティングなどに用いる。
※プロトコールにつきましては、必ず他の文献などでもご確認ください。
↓
ゲル板からゲルを外し、染色やウエスタンブロッティングなどに用いる。
※プロトコールにつきましては、必ず他の文献などでもご確認ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿