環境バイオテクノロジー研究室のゼミは、大きく2つに分かれる。
1つ目のゼミは、PR(プログレスリポート)、通称ぴーあーると呼ばれている。これは直訳すると進捗報告であり、その名の通り、自分の研究の進捗を発表し、みんなで議論を行う。個人のテーマで研究を進めていく。研究とは非常に孤独な作業でもある。PRのような機会でみんなの意見を聞かないと、せっかく頑張って進めていた実験そのものが誤りだったり、効果的でなかったりする状況に陥ってしまう。人前で発表し、質疑応答を行なって、ディベート力などを養うのも非常に重要である。
2つ目のゼミは、文献紹介である。これは、英語の原著論文を1つ選び、パワーポイントにまとめて発表する。そして、その内容について質疑応答を行うのである。質問に答えるには、選択した論文だけでなく、周辺の論文や教科書を読んでおく必要がある。
これらのゼミを順番で廻して行っている。PRについては、ポスドク・学生、文献紹介については学生のみ行っている。
また、いくつかの変則的なゼミもある。
新3年生は、まず簡単な自己紹介をしてもらっている。その後、3年生だけで日本語の生物工学の教科書のゼミを行っている。環境バイオテクノロジー研究室では遺伝子について扱うことが多いが、農芸化学科の学生は遺伝子に苦手意識を持っている人が多い。それを補うために日本語の教科書のゼミを始めだけ行っている。
しかし、3期生である現3年生は、この日本語の教科書ゼミを途中で終わらせ、上記の研究進捗報告に変更した。その後、2ヶ月に一度の頻度で私と3年生だけの簡単な進捗報告を行うことになっている。
このように、大まかに2種類のゼミがあるのだが、学生の意思や状況、好みによって形を変えながら進めている。
このほかには、農芸化学科では、2月末に卒論発表会があるので2月には卒論発表の練習が入る。現在は最高学年がM1だが、来年からは修論発表の練習も入ることだろう。この時期、教員の忙しさはピークを迎える。
どのゼミでも、持ち時間は30分間が基本である。これは決めたわけではないが、だいたいそのようになってきた。集中力の持続性を考えても妥当なところだと思う。
研究室が3年目に入り、ゼミの形もある程度は固まってきたが、人に応じて変化するものであるらしい。今後もまた学生の個性によって、ゼミの形式が変化するかもしれない。
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