多糖を除くためには、色々な試薬なども売られているが、経験上もっともうまくいった方法は「イソプロパノール沈殿(またはエタノール沈殿)をたくさん行うこと」である。エタノール沈殿だと冷やす時間が必要なので、当研究室ではイソプロパノール沈殿を使っている。
RNAの抽出
細胞(培養液30 mL程度)を500 μLのTE+0.5% SDSに懸濁。等量の酸性フェノールを加える
細胞(培養液30 mL程度)を500 μLのTE+0.5% SDSに懸濁。等量の酸性フェノールを加える
↓
65℃で10-15分間インキュベート。2、3分ごとに混ぜる。
↓
遠心15,000 rpm x 5 min, 室温
↓
上清を新しいマイクロチューブに移す。等量のフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(PCI)を加えて混ぜる。
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 室温
↓
65℃で10-15分間インキュベート。2、3分ごとに混ぜる。
↓
遠心15,000 rpm x 5 min, 室温
↓
上清を新しいマイクロチューブに移す。等量のフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(PCI)を加えて混ぜる。
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 室温
↓
上清を新しいマイクロチューブに移し、等量のPCIを加えて混ぜる。
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 室温
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 室温
↓
PCI抽出を3、4回繰り返す。
↓
1/10量の3M酢酸ナトリウムと等量のイソプロパノールを加える
↓
遠心15,000 rpm x 10 min, 4℃
↓
上清をデカントで捨て、70%エタノール 200 μLを加える
1/10量の3M酢酸ナトリウムと等量のイソプロパノールを加える
↓
遠心15,000 rpm x 10 min, 4℃
↓
上清をデカントで捨て、70%エタノール 200 μLを加える
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
上清を捨てる。ここは乾燥なし。
↓
TE100 μLに懸濁。1 mL Isogenを加え、よく混ぜる。室温で5分間静置。
↓
200 μLクロロホルムを加える。よく混ぜる。室温で2、3分間静置。
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
上清を捨てる。ここは乾燥なし。
↓
TE100 μLに懸濁。1 mL Isogenを加え、よく混ぜる。室温で5分間静置。
↓
200 μLクロロホルムを加える。よく混ぜる。室温で2、3分間静置。
↓
遠心15,000 rpm x 15 min, 4℃
↓
上清を新しいエッペンに入れ、等量のフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールを加え、混ぜる
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
再度PCI処理(同上)※中間相がきれいになるまで繰り返す。
↓
0.8 volume イソプロパノールを加える。混合。
↓
遠心15,000 rpm x 10 min, 4℃
↓
上清を捨て、1 mL 70%エタノールを加える
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
上清を捨て、軽く乾燥。滅菌水に懸濁。
遠心15,000 rpm x 15 min, 4℃
↓
上清を新しいエッペンに入れ、等量のフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールを加え、混ぜる
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
再度PCI処理(同上)※中間相がきれいになるまで繰り返す。
↓
0.8 volume イソプロパノールを加える。混合。
↓
遠心15,000 rpm x 10 min, 4℃
↓
上清を捨て、1 mL 70%エタノールを加える
↓
遠心15,000 rpm x 3 min, 4℃
↓
上清を捨て、軽く乾燥。滅菌水に懸濁。
DNAの除去
TURBO DNase (Thermo Fisher Scientific)を用いてDNAを完全に除去する。これによって、リアルタイムPCRやマイクロアレイにも利用できるクオリティのRNAを生成することができる。
RNA溶液に1/10量のTURBO DNase Bufferと1 μL TURBO DNaseを加える。
↓
37℃で4〜5時間インキュベート
※プロトコールだとDNaseの反応は20~30分間になっているが、シアノバクテリアの場合は足りない。使用目的によって変える。マイクロアレイなど、多少DNAが残ってもいい場合は30~60分間にする。リアルタイムPCRなど、完全に取り除きたい時には4、5時間インキュベートする。
↓
RNase-free水でメスアップし、PCI処理およびイソプロ沈を行う。
↓
TEまたはRNase-freeの水に懸濁する。
↓
NanoDropなどで定量する。
-30℃ or -80℃で保存。
※プロトコールは必ず他の文献などでもご確認ください。
-30℃ or -80℃で保存。
※プロトコールは必ず他の文献などでもご確認ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿