2017年11月2日木曜日

創立記念日にALCA内部ミーティング

11月1日は明治大学の創立記念日。11月3日に文化の日があり、今年年度は明大祭もあるので、みんなすっかり創立記念日の忘れていたりしたかもしれない(私は先週の終わりまで知らなかった)。

創立記念日の由来については以下のURLに書かれている。1月17日が<大学記念日>で11月1日が<大学記念祝日>らしい。
https://www.meiji.ac.jp/koho/information/meiji/anniversary.html


ところで大学の先生というものは講義や実習が休みならば休みなわけではない。大学の講義や実習、その他の業務がなくても仕事はたくさんある。

昨日11月1日は、JST-ALCAの研究チームの内部ミーティングを行った。
ALCAとは科学技術振興機構のプロジェクトの1つで、先端的低炭素化技術開発(Advanced low carbon technology research and development program)の略である。その他の通り、低炭素に資する研究技術の開発を行う。

現在このALCAの研究計画のチーム代表を務めている。研究題目は、「転写と時計の改変によるラン藻炭素源供給の量的緩和とコハク酸生産」である。
http://www.jst.go.jp/alca/kadai/bnk_07.html
シアノバクテリア(ラン藻)の転写制御因子や時計タンパク質の遺伝子改変によって炭素代謝を改変し、バイオプラスチックなどの汎用的な化学工業原料となるコハク酸を生産するプロジェクトである。早いものでもう4年が過ぎた。

この研究費によって、環境バイオテクノロジー研究室ではシアノバクテリアの基礎・応用研究を思う存分行うことができるのである。しかし、このALCAは中間審査が厳しく、研究成果が不十分であると、容赦なく途中で打ち切りとなる。この中間審査はステージゲートと呼ばれ、これをクリアするためにチーム一丸となって目標をクリアする必要がある。研究を続けていくということはとても大変なことなのである。

当プロジェクトでは、小山内が代表で、共同代表として神戸大学蓮沼教授、理研白井副チームリーダーに参画していただき、3チームで計画を進めている。両名共代謝工学の世界で有名な方であり、共同研究ができるだけで大変光栄である。

昨日は品川駅の貸し会議室を借りてミーティングを行った(交通アクセスの問題でこのような場所で会議を行うことがある)。

かなり久しぶりに品川駅に行ったが、とてもおしゃれでびっくりした。ブルーボトルコーヒーなんかがあって、さらにおしゃれな雰囲気を加速させている。
会議を行ったのだが、小山内はなぜか体調が悪くなり・・・アレルギー反応だろうか、気持ち悪くなってしまった・・・なんとか議論はこなせたのだが、参加した方々には本当に申し訳なかったです・・・

このように、大学の講義や実習が休みの時には、外部に会議に出かけたりしている。研究プロジェクトに関するいろいろな会議を行い、悩みながら議論をしてだんだんと研究の方向性を決定していくのである。研究費は空から降ってくるわけではない。

大学は休みでも研究者としての仕事に休みはない(いや、それは言い過ぎかもしれないけれど💦)。外部から研究費を獲得しないと、十分な研究をすることは難しいし、税金で賄われているので、よく考えて計画を練ってから実験を進めてほしいと願っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿