2017年11月21日火曜日

第8回アジア・オセアニア光生物学会議(AOCP2017)no.5

韓国ソウルで開催された第8回アジア・オセアニア光生物学会議(AOCP2017)。ここまでだと遊んでいるみたいだけれど、もちろん研究会議に参加した。

最初はPlenary Lectureでオーストラリアの教授。Plenary Lectureとは基調講演と訳され、特別に偉い方が講演をする。発表時間は、質問を合わせて1時間。皮膚ガンの話。光生物学の会議で、もちろん紫外線と皮膚ガンは関係が深いので医学系の話を聞くことになる。
会場はシャンデリアがあってとても綺麗。なんとこのシャンデリアはスライドを使うときには天井近くまで動いていた。驚き。スクリーンも大きいし、会場の椅子も座りやすくてとても快適な会場だった。思ったほど人が多くなく、全体で200人くらいの会議だったので、こじんまりとした国際会議だった。

光合成のセッションの後は、自分のセッションであるBiomass & Metabolism。5人の招待講演者でトップバッター。他の4人は韓国の先生方でした。

招待講演の発表で持ち時間は30分間。特に発表と質疑応答の時間は区切られていなかったので、だいたい25分間くらい話して、5分間くらい質問かなと思い、そのように設定する。
発表者からスクリーンも見やすく、マイクも使いやすかったため、発表はとてもやりやすかった。たまに発表者の場所がスクリーンの横すぎて、発表しているスライドが見えないことがあって困ることがあるので、とても良い会場でした。

質問では、スケールアップをどうやっていくのか?やスケールアップしたときに水はどのように供給するのかなどがあった。まさに今現在悩んでいるところである。基礎から応用への橋渡しは「死の谷(Death Valley)」と呼ばれている。そこに差し掛かった研究者は、成果が上がらないということである。これは世界中の研究者の悩みである。

また、韓国のシアノバクテリアの新進気鋭のPIの発表も聞いた。流暢な英語と素晴らしい研究成果。英語ができないともじもじしているなんて、決して許されないのが今の時代である。英語の発表がうまくない人こそ、国際会議などでどんどん発表してチャレンジするのがいいと思っている。

発表後はポスターセッション。そして、夜はChungnam National UniversityのYoun-il Park教授とご飯を食べに。Park教授の研究室には、3年前に全部で1ヶ月ほどVisiting Scientistとして滞在した。いわば私の先生でもある。シアノバクテリアや植物の光受容体で有名で、とても優秀な方である。性格も素晴らしい方である。

夜は典型的な韓国料理で、カルビやキムチのスープ、黒胡麻のスープに刺身などなど盛りだくさん。韓国料理は本当に品数が多い。いろいろな種類の物を食べ、特に野菜をたくさん食べるので本当に元気がでる。最後はヌルンジという米をお湯に溶いた料理も。これはビビンバなどでお釜にくっついた米を洗うのが大変なので、お釜にお湯を入れて残りのご飯を食べるところから始まったらしい。特にお湯に味はない。

韓国料理は、唐辛子をふんだんに使うため、全般的にとても辛い。しかし、すき焼きのように甘い料理もあったり、最後のヌルンジのように優しいものもたくさんある。この味のメリハリもとても面白いのである。

研究の話をしているはずが、いつの間にか料理の話になってしまったが、Park教授とも久しぶりにたっぷり話して、とても有意義な夜でした。全部の期間参加できなかったけれど、招待講演もさせてもらい、素晴らしい経験をした会議でした。

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