2018年3月28日水曜日

【重要】レポートの書き方 No.2 〜要旨と序論の違いって?〜

レポートの書き方 No.2では、まずレポートの形式について扱う。

ちなみに私の実習では、1年生についてはレポートの形式を崩していて、簡単になっている。1年生でいきなり完璧な形式でのレポートを書こうとすると、さすがにオーバーワークになるので(それだけ農芸化学科は大量の講義と実習とレポートとその他諸々のタスクがある)、1年生が読んでいたら私の実習に関してはここまでやらなくて良いです。

一方、2年生の実習ではどうしているかというと、実習が終わったら、「じゃあ、レポート書いてきてね。」で終わりにしている。

そんなことを言うと「はっ?どういう形式で、何枚レポート書いて、何を重点的に書くのか?」となるが、それを調べて考えるのがレポートになっている。

今回はブログでレポートの書き方なんて公開するが、これを探してくるのも自分でやることだし、他にもレポートの書き方は本やネットでいろいろと調べられると思う。

そして大事なことであるが、すべての情報が正しいとは限らない。少し付け加えるならば、正しくても自分の場合に当てはまるとは限らない。

そこで、自分で複数の情報を得て、それらを取捨選択し、統合することになる。これはレポートの書き方だけでなく、研究や仕事などすべてに通じることである。

ということで、レポートの書き方などは述べないけれど要求されるのが2年生である。結構ハードル高いと思うが、これまでの先輩たちは自分なりに調べて頑張っていると思う(だからこそ、農芸化学科の学生はレベルが高いのだと思う)。

だいぶ脱線したが、レポートの形式についてである。レポートの形式は、基本的には論文と同じにしておけば間違いはない

論文の書き方は別の記事にあるが、
1. 要旨
2. 序論
3. 材料と方法
4. 結果
5. 考察・議論
6. 引用
これらに加え、途中に図や表、その説明文を加える。

最初の評価はこれらの形式が整っているかどうかである。そして、大学生で大事なことは、これを自分で調べて「科学の文章ってこういう形式が一般的らしい」と知ることである。「教わっていないからできません」が通用しないところが、高校生と大学生の大きな違いである。

上の形式で、もっとも間違いやすいのが要旨と序論である。英語では要旨はAbstract(アブストラクト)、序論はIntroduction(イントロダクション)である。

要旨とは、文章全体を短くまとめたもので、通常は1パラグラフ、すなわち段落分けをしない。文章全体ということなので、要旨には、序論、材料と方法、結果、考察・議論がすべて含まれていなければならない。そして、引用は避ける。

多いのが、
1. 序論と混同している
2. 「この実験は◯◯を学ぶことを目的としている」など、目標などの宣言を行って終わりである
の2つである(繰り返すが、私の実習では1年生にそこまで要求していない)。

これに対し、序論は、レポートを読むために必要な知識を引用付きですべて書くことである。

生物Aを用いた実習ならば、その生物Aの説明を書き、実験手法B、Cを用いたならば、その実験手法の説明を書く必要がある。

大腸菌を用いた実験ならば、グラム陰性菌であることや増殖が速いこと、遺伝子組換えが可能なことなど無数に書くことがある。それを引用をつけて、実験内容に合わせて記載するのである。

特に大事な点は、引用をする際に、最後に引用リスト(Reference、リファレンス)をつけるだけでなく、各文に数字や苗字などで引用箇所を明記することである。

過去にわかっている事実を文献をつけて紹介していくのが序論である。


このように、要旨と序論は全く違うもので、それぞれポイントがあるので、気をつけてほしい。


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