それにしても、かなり大きなニュースである。
「東京医大、女子受験生を一律減点…合格者数抑制」
なんともまあ・・・前近代的もいいところで・・・と言いたいが。女子受験生を減点しないと、男子学生が減ってしまうらしい。・・・もう悲しいとか呆れるとかいろんな感想と感情がいっぺんに溢れてしまう。男子部と女子部を作ればいいのにと思ってしまうが、なかなかそうもいかないのだろう。
それにしてもこんなことがシステム的にできるのが驚きである。教員が一堂に会する教授会で、「今年も女子の受験生の点数は一様にカットということでよろしいでしょうか?」なんて議題をあげたら紛糾すること必至、いや、あまりにも呆れて声がでないかもしれない。どうやってこんなことができるのかがそもそも不思議である。
方法としては、
1. 本当の上層部だけが知っていて、他の教員に知られずにこそっとやっていた。
2. 教員全員が暗黙の承認していた。
2番はにわかには信じがたいが、職を脅かすようなことを言われていたとしたら逆らうことができなかったのかもしれない。いずれにせよかなりの衝撃である。
いろいろなニュースソースを見ると、「女性医師の離職率の高さ」を問題にして、女性を減らしていたらしい。信憑性はわからないが、そうだとしたらあまりにも不幸な話である。
確かに医療関係者の激務は社会問題だと思う。必要がないのに病院に行くのはぜひ避けなければいけないと思う。どうしても心配だから行くのは仕方ないと思うが、「病院サークル」とでも言うしかない、開院前に集まっている「元気な患者」にはとても腹がたつ。必要な人が行こうとしても長時間待たされるし、もちろん医療費は現役世代が負担している。こういう患者は本当に減って欲しいと思う。
それはさておき、今回の件はかなりの驚きである。ただ、雇用する病院側から「男性医師を!」と言われていたのであれば、考えなければいけないこともある。すなわち、「産業界のニーズを重視しすぎれば、こういうことも起こりうる」ということである。
最近の大学は、やたらと実学志向で、大学も利益を挙げてなんぼという風潮がある。利益を追求するとなれば、今回のような意見には逆らえないことになる。行き過ぎた李重追求を大学に押し付けるのは、間違いであることを示すきっかけとなるかもしれない。
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