2018年8月25日土曜日

飽きる前提で計画を立てよう。

研究室に配属され、誰しも最初は大きな夢をみて研究を進めていくことだろう。しかし、そのモチベーションを維持することは、並大抵のことではない。

誰しも「自分はすごい成果がでる!」と信じて研究をスタートする。しかし、そんな簡単には成果なんて出ない。せっかくたくさんやった実験も、すべて間違えたプロトコールで行っていたなんてことは、よくあることである。

また、研究室などにいれば、誰かが先に成果をあげてしまったり、ライバル心で争ったり、ネガディブなことも当然ある。

こうした中で、ずっとモチベーションを保つことはとても難しい。

また、うまくいっていたとしても、2年、3年、4年と月日が経つにつれ、いろんな刺激に慣れてしまう。私なんかも学生時代は論文がリジェクト(不採択)されたりすると、絶望的に落ち込んだものだが、今では粛々と次の雑誌に投稿するだけである。それはそれでさみしいのではあるが。

研究に限らず、仕事についてもどうしてもモチベーションが下がってしまうことがある。うまくいっていたとしても、その仕事に飽きてしまうことがある。どんなに自分が好きなことでも毎日繰り返していれば、避けられないのではないかと思う。

真面目な人ほど、「このままではいけない・・・」と自分を責め、とりあえず研究室や職場に行ってしまう。しかし、効率は上がらず、失敗確率は上がってしまったりする。そうするとますます辛い状況に陥っていく。自分もこのタイプであった。

なので、休むときにはずばっと休み、なるべくいつもと違う場所に行き、違うことをするのを推奨している

真面目な人ほど、「休むのも仕事」であると思った方がよい。

「2ヶ月くらいこの実験をやると多分この辺で飽きてくるような・・・」なんて計画できるとしたら、なかなかのやり手であると思う。

日本人はよく休むのが下手と言われているのだが、長期で研究や仕事をする場合には、飽きる前提で計画を立てるのが良いと思っている。

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