小説紹介というカテゴリーを作ったくせに、2回くらいでずっと止まっていました・・・小説は大好きなのだけれど、読んでしまうと他の仕事が止まってしまう。なので、忙しい時は封印せざるを得ない。
そして、忙しくない時っていうと・・・・夏休みくらいしかかない。
いや、ほんと大学教員って忙しい。そもそも研究に終わりはないので。
それはさておき、久しぶりに読んだのは、ちょうど文庫本がでていた「下町ロケット ガウディ計画」。もはや説明は不要かもしれないが、池井戸潤さんの直木賞受賞作の第2弾である。
ロケット科学者として夢破れた佃耕平は、佃製作所の社長として、エンジン部品の製作を行っている。今回は、人工心臓という新しい分野にチャレンジする物語である。
専門ではないが、研究者の自分がみても違和感なく読めるところがすごい。自分に近い職種のところって、いろんなことを考えてしまって、集中できないことがある。「いや、そんなこと起こり得ないでしょう!」みたいな。よくある話だと思う。
しかし、下町ロケットシリーズではそういうことは全然感じず、すっと読める。そして、いつもながら読後感がよい。
夏休みに良い気分になりたい人にはとてもオススメの本である。
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