学生のころや20代のころはがむしゃらに目の前の仕事(自分の場合は研究)をこなしていた。しかし、年齢とともに役割が変わってくる。今や研究に関してはほとんど実験ができないので、監督業である。
現在38歳で、博士号取得から10年以上研究という仕事を続けてきたことになる。この間にいろいろな人を見てきて思うことは、「明るく振る舞うことも仕事の1つ」である。
いや、ほんと、暗い人、ネガディブな人がいると、チーム全体の足を引っ張る。たとえその人が通常の倍の仕事ができたとしても、周りの10人の仕事スピードが落ちるならば、その人は優秀とは言えない。
若いうちは優秀なのに年齢が上がってからダメになる人には、暗い人が多い。一人で仕事をするような場面が少なくなっていくからである。
そして、年齢が上がるにつれて、どうしても気持ちが暗くなってくる。若い頃は夢や希望、高い目標を持っていたが、そんなものがすっかりなくなってしまっている人も結構いる。先が見えてしまっている人もいる。
また、気持ちの持ちようではなく、体も衰えていき、病気などを抱えたりする。それに合わせて心も暗くなっていく。仕事をしていて、「昔は明るかったんだけどな・・」と首をかしげる人もそれなりにいる。
そして、それなのに仕事はどんどん増えて多種多様になっていく。もちろんやりたいことばかりではない。こうして、年齢が上がってくると、頑張らないと明るくしていられないのである。そう、仕事と思って無理にでも明るくしなければ、ついつい暗くなってしまうのである。
自分も頑張って明るくしているのだが、できているかというと、、、、うーん、忙しい時はかりかりしているかもしれない。まだまだ修行が足りない。
ということで、自戒を込めて、PIの仕事の1つとして、明るくいることはとても大事であると考えている。PI以外でも、ポスドク、テクスタなどにとってもかなり重要な項目である。どんな職業でもそうかもしれない。
少なくとも、自分がポスドクやテクスタの募集をかける時に「暗っ!」と思ったら、絶対に採用をしない。まあ、面接でそんな人はいないので、見抜くのが難しいのだけれど・・・
もちろん、本当の性格がどうであれ、仕事として明るく振舞えれば良いと思う。自然に明るく振る舞えるのならば、それは実力・才能の一つだと思う。10年以上働いて、強い武器だなと感じている。
実力を認めてもらえない!と思っている人も世の中にはたくさんいるが、実はそういう部分でマイナスの評価をされているのかもしれない。
そして、いつも明るそうに見える人でも、実は頑張って明るくしてるのではないかと思う。自分も見習わなければと思うが、なかなか難しいのである。
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