2018年8月18日土曜日

トンチンカンな就活本に見るビジネス戦略


就活本のトンチンカンな回答がSNS上で話題である。

Q. 自分をものに例えると何ですか?

NG「スポンジです(どんどん吸収力していく)」
OK「オロナインをつけたソイジョイです(スポーツでよく筋肉を使う→足の筋肉がタンパク質のおかげ→タンパク質はソイジョイから→よく怪我をするのでオロナインを使う。)」

・・・OKの方がわけわからないが、まあ、その場の雰囲気で面白いことを言えるという意味では、後者が合格なのも不思議ではないかもしれない。

ツイッターにも書いたが、
就活面接本の話が盛り上がってるらしい。

自分が大学院生の時も誰かが読んでいたら

Q. 大学生時代に一番頑張ったことはなんですか?


模範回答「カラオケ店のアルバイトで、店長の役割を果たしたことです。」

なんてのもあった。大学で一番頑張ったことがアルバイト・・・もう世界中から笑われると思う。

一方で、こういうトンチンカンな回答で目立つというのは理解できなくもない。

テレビや雑誌、SNSなんかで、いかに注目を浴びるかについてみていると、

1. 今話題のネタに食いつく
2. あえて大方の意見とは逆のことを言う
3. 当然、反論が押し寄せる
4. 「喧嘩」「言い争い」という見世物に人が集まる

という図式がよくある。これを利用している人もたくさんいる。テレビのコメンテーターでも、いつも反対なことを言って耳目を集める人がいると思うが、目立つための手段なのだと思う。

例えばこのあいだの日大のタックルの問題についてでも、

「タックルさせられた日大の選手がかわいそう・・」

だと、「そうだよね。その通りだね。」で終わってしまう。

一方で、

「いや、監督の方が正しい!!!」

と言えば、「おいおい、何言ってるんだ!!!」と反論が押し寄せる。とてもネガティブなことに見えるが、「目立つ」という意味ではどう考えても後者が目立つ。ようするにSNS上だと炎上商法と呼ばれるものもこれに当たるだろう。

ということで、就活本を売るという目的を考えると、こんなトンチンカンな回答が乗っているのも理解できなくはない。なんか悲しいが。

今時の若者の方がメディアリテラシーが高いので、簡単には騙されないと思うが、就活がうまくいかずに疲れている時には騙されてしまうかもしれない。

現代って、情報を判別することが本当に重要だなあと思う一件である。

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