2018年8月10日金曜日

夏は設備点検の季節

大学の研究は、一年を通して休むことなく動いている。言うまでもなく、個人個人で夏休みをとるのだけれど、それは大方自分の裁量になっている。

ある程度は裁量なのだが、機関によって一斉休業期間もある。これは節電のためでもあるし、メンテナンスのためでもある。

電源、水道、空調設備など、なんのメンテナンスもせずにずっと正常に動いているのではない。何も起こらないとついつい忘れてしまうインフラのありがたさが、おろそかにするとシステムが動かなくなってしまう。

昨日までオープンキャンパスという大イベントがあったが、これが終わると一斉に設備点検に入る。電源や水道もいったん止まる。ということで、さすがに実験はいったん停止になる(そとで論文を書くことはできるが)。

焦っている人にとっては、なんで休みが入るんだ!といいたくなる場合もあるが、ここはいい休みと考えたい。自分が大学院のD1の学生だった頃、8月に土日も含めて1日しか休まずに実験していたが、成果は出ないは疲れ切るはで大失敗だった。この体験は、研究室ではことあるごとに学生に伝えている。

なので、8月は「休むのも仕事」、「休むのも研究の一部」と思って欲しい。休まずに仕事を下から偉いという旧来的な価値観は、科学の世界では全く評価してもらえないと言ってよい。
いかに休んで、仕事の効率をあげるかについては、社会に出てからもとても役立つと思うので、真面目で頑張る人ほど、うまい休みの取り方を考えてほしいと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿