昨日まで留学の話をしていたので、今日は大学生の英語教育についての話。少しだけして、また別の機会にじっくり話をしたいと思う。
現在、明治大学農学部農芸化学科の教員をしているが、英語については比較的苦手意識を持っている学生が多いように見受けられる。
本学科の場合、少しは帰国子女の学生もいるみたいだが、少数派である。理系科目はできるが、英語はちょっと苦手という学生が多いように見受けられる。実際に講義で英語の実力をみても、あまり得意ではなさそうである。
それにしても、日本の英語教育は不思議である。少なくとも中高の6年間も英語を習い、レベルの高い学生たちなのに英語がうまく話せない。うまく聞き取れない。受験英語が全部ダメなわけではないが、首をかしげるような変な文法を覚えさられることもある。
研究において、科学論文を書くにあたっては、まず変な受験英語を取っ払う必要がある。
この間も書いたが、例えば受験の文章問題では、英文を読んで途中で、このThisは何をさしますか?なんていう問題が出る。そして、レベルの高い問題ほど、そのThisがめちゃめちゃ遠いところを指していたりする。
実際には、こういう英文はただのわかりにくい文章であり、悪い見本である。
しかし、いわゆる偏差値の高い学生ほど難解な英語を身につけてしまっている。なので、やたらと長い英文を書く傾向があり、複雑な英文を書く。研究ではまずこれをやめさせるところから始めなければならない。
他にもいろいろあるが、受験英語は基礎を作るには大事だけれど、結構弊害もあると感じている。大学でも研究でも、英語はやはり大事である。
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