2018年4月30日月曜日

自分で計画して増殖曲線を得る。

一通り、培地作り、前培養、本培養、嫌気培養、培養液の回収を行ったら、今度は各自が自分で全部のプロセスを計画して、実験を行ってみる。

卒業研究で重要なのは、何と言っても自分で研究計画を立てることである。

いくらでも時間、空間、予算があるわけではない。どんなに素晴らしい計画でも、結果がでるまでに3年かかったり、1つの部屋を全部使う実験だったり、一人で1000万円を使う計画では、少なくとも卒業研究では成り立たない。

限られた時間、空間、予算の中で、きちんと結果が出るように組んでいくプロセスを練習するのが醍醐味である。

前培養や本培養の日数、そして何日ごとにODを測定するかを自分で考えてもらうことになっている。これらが大事である。

やる気があるから毎日測定するかもしれないが、すべてに100%の力を使ってしまっては体力がもたない。最初はざっくり実験して、「これだ!」と思ったときには細かい設定をして緻密に実験をする。こういうメリハリを覚えることも大事である。

4月の上旬から中旬は、このように自分で一通りの実験をすることになっている。


実は昔は基礎実習でもっと色んな手法を学んでいたのだけれど、「一度くらい習っても忘れてしまうし、必要になってからで良いのではないか?」という先輩たちの意見があった。確かにその通りということで、今年度からは早めにテーマ決めをして、必要なことを習うようにした。システムはどんどん更新されていくのである。

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