今年も4月がやってきた。本学にも新1年生が入学する季節である。
新しい学生が来ると、教員・在学生もそわそわして、しかしフレッシュな気分になってやる気が出るものである。ちゃんとしなきゃと気が引き締まる時期であり、とても幸せな季節の1つではないかと思う。
高校生生活が終わり、大学生なったばかりで、期待だけでなく、不安もいっぱいあると思う(校長先生の発言みたいだが)。
ここは大学教員のブログとして、新入生へのメッセージを書かなければいけないという、勝手かつお節介な使命感に駆られた。ということで、「新入生へのメッセージ」と題して、何回かブログを書こうと思う。
はじめに伝えたいことは、「大学入学はゴールではなく、スタートである」ことだろうか。
大学受験はとても大変であったと思う。すごいプレッシャーのもと、毎日毎日勉強して、試験の日の緊張感は計り知れなかったと思う。推薦で入学した人だって、明治大学はやはり人気であるので、競争は大変でたくさん勉強したかと思う。
明確なゴールとして、大学への入学があり、まずはおめでとうと言いたい。
しかし、大学は勉強をするところであり、入学ということはすなわち大学での勉強のスタート、始まりなのである。
受験が大変でだったから気を抜きたいし、「大学は遊ぶところ。授業なんてほとんどでないで遊んで卒業できた」なんて、大昔の価値観を押し付けてくる人もいるかもしれない。しかし、残念ながら勉強をする場所である。
特に理系の大学、さらに本農芸化学科では、遊んで卒業などありえない。いかに大変であるかについて、先生方・先輩方から繰り返し聞くことになると思う。
実習がいきなり週2、3回もあって、授業もたくさんあるし、そうこうしているうちにレポートや小テストが怒涛のごとく降ってくる。バイトを始める人もいるだろうし、そういう新しい変化に慣れながら日々を過ごしていかなければならない。
「あれ、サークルで楽しく遊んで過ごす華やかなキャンパスライフはどこへ?」というのが大学生活の感想ではないかと思う。本学科に限らず、理系の学科は一般的にそうだと思う(文系はわからないが、私の出身のICUも結局たくさん勉強していた)。
ということで、まず大事なことは、入学はゴールではなくスタートであり、勘違いしていると大学生活が恐ろしく辛いものになってしまうということである。
これは大学入学に限らず、研究室配属や入社にも言えると思う。要するに「あまり夢を見過ぎていると、現実の辛さに耐えられない」ということではないだろうか。
なんかひどい場所のようであるが、こうした大変な勉強をして、自分の実力を磨いて、その充実感を楽しむ場所であると思う。スポーツとか演奏とか、毎日は辛い練習だけれど、終わった後には充実感とその能力が残る、という楽しみ方に近いと思う。
ということで、何回かに渡って、新入生へのメッセージを書いていこうと思います。
先輩たちで、ぜひ「新1年生にはこういうアドバイスをした方が良い」というのがありましたら、ぜひコメントをください。
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