2018年4月27日金曜日

ペリスタポンプで人工いくら作製

分子生物学の授業では、アルギン酸を使った人工いくらを配っている。アルギン酸は、藻類から取られる多糖である。食品の増粘剤などに用いられている。

アルギン酸はカルシウム溶液に触れると重合し、いくらのような膜を作る。アルギン酸は不溶性で、一般に「アルギン酸」と言ったときにはアルギン酸ナトリウムを指す。

アルギン酸溶液をカルシウム溶液に垂らしてたくさんのいくら・ゼリーを作ろうとしたのだが、分子生物学の授業は150人近くである。とても大変。

ということで、ペリスタポンプを使って作製した。
ペリスタポンプは商品名である。
http://www.atto.co.jp/products/perista
一般名は、チューブポンプだが、研究業界では大ヒット商品なので、商品名が一般名のように使われている。

原理としては、要するに、ローターが回転しながらチューブをひたすらぐりぐり押しつぶして、溶液を押し出していくのである。
https://www.tacmina.co.jp/products/pump/tube/pdf/index-pdf-01.pdf
当然、チューブは劣化するので消耗品である。タンパク質の精製でも使う人も多いかもしれない。

今回は動画のような感じでアルギン酸いくら・ゼリーの作製に使ってみた。こんな風に、研究室では工作のようなことを行うこともある。


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