2018年4月22日日曜日

「なんでできないの?」と言われ続ける。

大学1年生から始まり4年生になり、大学院生になる学生もいる。現在は研究室にも3年生からM2(修士2年)の学生いる。

2年生、3年生(および4年生)の講義も担当しているし、1、2年生の実習も行う。大学院の講義(ゼミ形式)もある。ということで、すべての学年を見ている。主に修士までなので、6学年を見ているということになる。

これら学年の違う学生を見て、さらに自分でも講義や実習を行うのを振り返ると、「1つ学年が上がるごとに、求められるものがすごいスピードで増える」ということだろうか。

極めてざっくりだが、学年ごとに求められているものとしては、
1年生 大学特有の講義に適応し、実習で課される大量のレポートをこなす。

2年生 専門性が増した講義や実習をこなし、これらの専門性に対応するために、範囲外のことも自分で勉強しなければならない

3年生 研究室配属になるので、勉強することはもちろん、研究テーマから日々の生活まで、すべて自分で決めていかなければならない。また、研究室内でのコミュニケーション力をつけていかなければならない。

4年生 論文や学会など、外部の評価に耐えうる発表を学ぶ(プレゼンや文書力など)

修士1、2年 研究成果を出すとともに、後輩などへの指導力、研究室の統率力なんかも求められている。就活をこなしながら、論文作成も求められる。

自分の実習でも、1年生はレポートの形式について問わないことにしているが、2年生では「自分で調べて」形式を整え、何を書くべきかを探してもらうことにしている。

そうやって頑張っているうちにあっという間に3年生になれば、自分のテーマで研究を進めていかなければならない。当然読む文献や論文は自分で探すことになる。

こうして、あっという間に求められるもののハードルが上がっていく。なので、なんでできないの?」と言われ続けているイメージになるかもしれない。


「この間はそれでいいって言ったのに?」という感想を持つことが多いが、学年が上がったら同じことをしていても認められないのである。

自分が大学生、大学院生の時も、こんな感じで、「求められるもの多すぎ、高すぎじゃない?」という感想を常に持っていた気もする(ポスドクでもそうか)。

ということで、「なんでできないの?」と言われてしまうかもしれないが、それはみんな共通であり、できないと思われたことが、できるようになることこそ成長であると思う。

一歩ずつでいいので、「できないこと」を「できること」に変えていって欲しいと思っている。

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