大学生活に入っても、高校までと同じく評価を受けることになる。
まずはGPA(Grade point average, 評点平均)という成績が全員につくことになる。
また、研究生活に入れば点数ではないが、研究成果などで「あの人は研究が進んでいるか?」などと他の人から評価される。
人間は他人の評価やランク付けが大好きである。
学生に限らず、社会人になっても他人から評価されることからは逃げられない。先生もいろいろな形で評価されることになる。
教員をやっていて、「成果が挙がるなあ」「この学生は伸びるなあ」と思う学生はどんな人たちかというと、「一を聞いて十を知る」学生である。学生に限らず、社会人の人を見ていても当てはまる。
例えば大学受験で、「漢文ってこの先使わないよね・・?」と思ったかもしれない(自分も思っていた)。大学でも「分子生物学とか、将来多分使わない」「研究者じゃないから論文とかいらないし・・」と思うこともあると思う。
しかし、そこで学ぶ「学ぶプロセス」、「仕事の進め方」はどの分野に言っても役に立つ。
今ではPDCA cycle(plan-do-check-act cycle)なんていうかっこいい言葉もあるが、ようするに知識を得て計画を練り、実行してその結果を評価して、また新しい計画に入るというのはどんな仕事でも当てはまる。
一見関係のない勉強や実験をしていていも、これらのスキルを上げることは可能である。
さらにいうと、世の中どう展開するかわからない。富士フィルムというカメラのフィルムの会社がメディカル事業・化粧品事業に注力していることは有名である。他にもパナソニック、ソニーなどもバイオ事業に参入している。モバゲーというポータルサイトを運営しているDeNAが、遺伝子診断を行っているのも有名である。
いろいろなことを勉強して、応用を考えておくと、このような変化のときにチャンスをつかむことができるのだと思う。
このように、できる学生は、1つのことを学んでいても「どのように役立つか?」を常に考えていて、外から見ていると、1つのことを教えただけなのに、たくさんのことができるようになっているように見える。
まさに一を聞いて十を知るである。
ということで、学生に限らずいろいろな人を見てきたが、仕事ができる人、結果を残せる人は、まさに一を聞いて十を知るだなあと感じることが多い。
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