2018年1月27日土曜日

研究室は何の役に立つのか?その7 飲み会や研究室旅行の幹事

研究室は何の役に立つのか?その7で飲み会や研究室旅行の幹事について。

どこの研究室でもそうだけれど、新人歓迎会から忘年会、追いコン、さらにはお祝いや研究室旅行などのイベントがある。

自分が大学院生はこれらに対してどういう気持ちだったかというと、かなり否定的であった。飲み会自体は楽しいのだけれど、研究で疲れている中で毎回毎回余裕があるはずはなくできればやめてほしいと思うこともしばしばあった。

特に幹事などの仕事の場合、急に参加人数が変わったり、内容にクレームが付いたりと、ボランティアでやっているにもかかわらずネガティブなことがあって、本当にいやであったことを覚えている。

では今になってどう思っているかというと、「幹事などの経験は役に立つ」ということである。やっておいてよかったと思っている。

ポスドク時代でも、結婚式のお祝いの会の幹事を急に振られて50人以上参加する会を開催したことがある。今でもゲストが来たのに、話してはい、さようならというわけには行かない。むしろ、そういうものを通して、人間関係のネットワークを構築していくのが今の仕事と言っても過言ではない。上になればなるほど必要になるのである。

会社の新入社員が幹事をたくさんやらされるのは、いうまでもないと思う。確かに大変ではあるのだけれど、人をもてなすというのは職種に限らず大事なことである。決まり切った作業をするだけで完結する職種なんてあまりないと思う(あったとしたら、人員の交換が可能であるという心配をしたほうが良いと思う)。

このように、人をコーディネートする力も社会人として要求される。自分は嫌であったのだけれど、今になって振り返ると必要だったなと感じる。

今は大学教員として、明治大学生田キャンパスに異動したが、近くにいい店でも探さなければと本気で思っている。御茶ノ水と異なり、周りに店が少ない。ゲストが来た時にはアクセスのことも考えなければいけないので、そういう準備もしなければいけないと考えている今日この頃である。

要するに、社会人になっても幹事をするみたいな仕事は避けられないし、むしろ失敗できないということである。

研究室で幹事をやってなんか失敗しても、基本的には笑い話で済むはずである(よほど怖い研究室でない限り)。飲み会や研究室旅行の幹事に限らないが、研究室というのは安全に関することを除いて、「失敗してもいい空間」であるので、色々とチャレンジしてほしいと考えている。

その8に続く。

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