2018年1月16日火曜日

研究室は何の役に立つのか?その2 感情的にならずに判断できるか?

研究室は何の役に立つのか?その2である。

当環境バイオテクノロジー研究室では、判断力、コミュニケーション力、努力を大事にしている。前回に引き続き、判断力の話。

前回は、「自由すぎる選択肢の中から今の行動を選ぶ判断力」が大事であるという話をした。

今日も判断力の話で、他にもコミュニケーション能力の話をしようと思っているが、こういう話をすると「うちの職種ではあてはまらない」、「こちらの場合は◯◯の能力の方が大事である」という反論を言ってくることがある。

前回のブログ記事でも書いたけれど、「必ずしも当てはまるとは限らない」と書いているのにである(ちなみに別に反論を言われたわけではありません💦前の記事と今回の記事は配信日が異なるだけで、同じ日に書いているので。。)。
「他の職種では違う能力が必要である」、「こんな意見もある」というのであれば大歓迎なのであるが、反対すること、ケチをつけることが主な目的な人もいる。

例えば私は大学教員だが、アカデミックの人間を毛嫌いしている人や、研究室に嫌な思い出があって研究室というものが大嫌いな人も少なからずいることを知っている。また、大学教員間でもライバル心を持っている人もいることだろう。

そうすると、何を言っても悪い部分を探して反論しようとするのである。
これこそまさに「判断力が感情で狂っている状況」である。

正直言えば、このようなブログを自分が大学生の時に読んで、大学教員からこんな偉そうなこと言われたら、「はい、そうですね。」なんて素直に聞かないと思う。

学生時代からずっと見てきたが、必死になってライバルの評価を貶めようとする人がいる(誰しも経験することだろう)。会社に入っても、残念ながらそういう人はいると思った方が間違いない。研究者の世界も同様で、必ずしも全員が研究を進めようという方向には向いていない。

反対に、どうしても自分がやっている研究は素晴らしいと言ってしまいたくなるだろう。「◯◯最高!」と自分のテーマを声高に叫んでいる人を見かけるのではないかと思う。もちろん、それは素晴らしいことであるけれど、それと同時に自分が一番の批判者でなければならないと思っている。自分の研究が最高と思いたいのだけれど、ある時はその感情を封印して自分の研究を見つめ直すことも必要である。自分のやっていることに対して、感情的にならずに判断できるかの能力が問われるだろう。

他人の仕事についても同様であり、負けたくない気持ちからアラを探してしまうのは仕方がないのかもしれない。しかし、そういう傾向が強い人は、やはり自分の研究の判断も甘くなっていると思うし、いろいろな面で損をしていると思う。

このように、どうしても自分に甘く、他人に厳しくなってしまう感情をコントロールしながら、物事を判断する能力を身につけられるかが非常に重要であり、研究室で訓練できる事であると考えている(反対に、自分に厳しすぎるのも要注意である。自分に厳しすぎる人は優秀な人に多いので、こちらも同じく感情を是正した方が良いと思う)。

研究室に所属しているととても狭い世界で競争もありどうしても感覚が狂ってしまうことがある。しかし、感情的にならない判断力を身につけることはあらゆる場面で役立つと思う。結構偉い人でも感情的な判断で行動を間違えて損しているケースを見かけるので、感情的にならない判断力を身につけるだけでも非常に強い武器になると思っている。

その3に続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿