年末年始は歌番組がやはり面白い。普段はあまりテレビそのものを見ないのだけれど、特に年末の歌番組はやはり豪華で季節感があってよかった。
それにしても欅坂46のセンターの平手さんのパフォーマンスはすごかった(いや、音楽にもダンスにもなんの素養もないので完全にただの素人の感想です)。
FNS歌謡祭の平井堅さんとのコラボも素晴らしかった。バレエを習っていたらしいのでそのしなやかさもあるのだけれど、なんといっても迫力がすごい。16歳の女の子とは・・・圧倒されてしまう。
さらに輪をかけて紅白歌合戦もすごかった。最初の歌の時に倒れこむパフォーマンスがあったけれど、どう考えても「ゴンッ!」て床に頭ぶつける音がなっていた気がする。心配ではあるが、「憑依」という表現が本当にしっくりくる。
そのあとのウッチャンとのコラボでは過呼吸で倒れたらしいのだが、あまりにも曲に入り込んでしまうのだろうか。素人が見てもその迫力がわかった。
こういうのを見ると、スターってあっという間にでてくるなと感じた。どんなに頑張って宣伝しても、ものが違う人っているんだなと痛感する。
さて、なんかいきなり欅坂46の話をして、なぜこのブログ記事が研究室案内のカテゴリーかというと、やはりセンターというものは、目立つ分、叩かれる存在であると思う。少し前のAKB48なんて叩かれ方がすごかったと思う。スポーツ選手なんかも少し目立つと大変そうである。
ただ、この「目立つことを覚える」というのが、私が大学教育や研究室でも伝えていることでもある。
ブログ記事だって、こんな写真で目を引かないと読んではもらえない。
学生は若者なので、「目立つと恥ずかしい」という気持ちが強い人が多いと感じる。若いから当たり前かもしれない。しかし、大学生のうちはそれでもよいのだけれど、研究、就活、社会人となっていく上で、目立たないとあっという間に埋もれてしまい、自分のやりたいことを続けることが難しくなってしまう。
もはやリストラなんて大きいニュースにすらならなくなってきたが、その場合には多くは「40代、50代の社員を・・・」と続く。「Aさん」という顔の見えない社員であったら、年齢を重ねた後に「若いBさん」に交代になってしまう。みな自分はいつまでも若いつもりでいるのだが、気がつくとあっという間に後者に含まれてしまう。
「うちの会社は安定だからリストラなんてない」という考えは、大手企業でも苦境に立たされるニュースを見れば、希望的観測にすぎないことは明らかだと思う。
そういう目に合わないために、Aさんではなく、名前のある個人として目立たなければならない。これが教育で伝えたいことの一つである。
もちろん、目立つとは悪ノリをすることではない。
目立つとは、自分の考えで仕事をして、その結果を周りに説明し、その結果の責任を取ることである。
これは研究室で練習できることであり、研究室は個別の知識よりもこういうスタイルを学ぶところであると考えている。
そして大事なことだけれど、「責任を取る」とは、失敗したら辞めるとかいうことではない。日本だと責任を取る=辞めるという切腹文化が根強いのだけれど、これはむしろ責任を取らないに近い。
責任を取るとは、たとえ失敗であってもその失敗を考察して、次につなげればよいだけである。
実は社会人でもこれがわかっていない人が結構多い。失敗=責任=辞めなければならないと誤解してしまっている人が多い。このため、目立たないAさんになろうとして、自分で仕事を提案しなかったり、結果の責任(考察や次への改善)を放棄したりしてしまう。そういう人が「仕事のできる人」と言われるはずはなく、待遇もそれなりである。
職種に限らず、何か失敗があると「私のせいではありません」が一言目に来る社会人も多い。このような人は、結果の責任を取らないために改善できず、失敗を繰り返すことが多い。ビジネス上も、このような人たちとはすぐに関係を打ち切ることにしている。
ということで、だんだんに目立つことを覚えて、独り立ちして欲しいと考えている。そうしないと、仕事に入ってから、どんなに体を動かして働いていても評価をされず、自分の望むものが手に入らなくなってしまう。
確かに目立つとそれだけで叩かれるのだけれど、センターに立っている16歳の女の子に比べれば、はるかに易しいのではないかと思う。歌番組を見ながら、こんなことを考えていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿