この間のニュース。朝日新聞より。
ということで、コロナで休学退学が増えたのかと思いきや・・
「・・・一方、全体の中退者は2万5008人、休学は6万3460人で、昨年の同時期と比べると、ともに6833人、6865人減っていた。」
休学・退学が数千人ずつ減った!
本当に!?
記事のタイトルだけ見るとコロナで増えたように勘違いしてしまうが、中身は減ったらしい。こういう仮説ありきで、結果が逆なのに解釈を変えないのはよろしくない。
ソースが1つだと不安なので他にも検索。
こちらは10月の記事。こちらでは減っているとは書いていない。横ばいとのことである。2ヶ月でこんなにずれるだろうか。
12/18発表の文部科学省の資料も当たってみた。
https://www.mext.go.jp/content/20201218-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf
今年と去年の4〜10月のデータの比較があった。
退学 去年 31,841人 今年 25,008人
休学 去年 70,325人 今年 63,460人
冒頭の朝日新聞の記事は、この文部科学省の発表に基づいていることがわかった。確かに減ってる・・・。
もちろん、減ればいいわけではない。コロナの影響で経済的理由から大学に通えなくなった人もいると思う。少ないから軽視していいわけではない。
ただ、こうしてみると、大学を休学・退学する理由としては、経済的理由だけに囚われてはいけないことがわかる。上の新聞記事も、「今年はきっと増えているに違いない」という先入観で書いている気がする。いや、みんなそう思っていたのではないだろうか。自分はそう思っていた。
こちらは同じく12/18付けの文科省の資料から。
確かに経済的理由が18%くらいで、その他に続いて多い。
色々な理由があるが、学校生活不適応・就学意欲低下、就職・起業など、学力不振、その他、不明・・・この辺りは理由がわかれているが、概して人間関係がうまくいかないことに起因するのではないだろうか。病気も人間関係のトラブルに起因することも少なくない。
ということで、経済苦ばかりにみんな気を取られてしまい、退学・休学に関わるその他の要因を忘れてしまっているような気がした。データは大事・・。
コロナで全く大学に通えないのは問題だが、毎日毎日通うと、むしろ人間関係のトラブルなども出てくるのだろう。学校だって職場だってその通り。ごくたまに会うくらいなら喧嘩しないが、毎日顔を合わせると諍いも出てくる。何事もたまにだから楽しいのである。
ちょっと長くなりそうなので、No.2に続く。
全然大学にこないのは問題だが、来すぎるのも問題ということだろうか・・。自分も、週5通っていたけれど、週4くらいの人が羨ましくてしかたなかった。。
大学教育ランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿