2020年12月15日火曜日

給料を低い方に合わせると、全体が沈む。

業種に関わらず、SNSを見ていても、他人の給料が高いことが許せない人を見かける。




特に、公務員の給料については、昔から叩かれてきた。確かに、ほとんど世襲じゃないかと思うような場合や、全く働かないような場合もあったと思う。こうした場合に叩かれるのはまあ致し方ないだろう。


しかし、最近は、公務員のサービスもすっかり良くなったように思う(全部はわからないが)。また、今回のように急な災害時には余裕がなければ対応できない。困ったときには頼るが、しばらくすると忘れてしまうのが人間なのかもしれないが、本当に残念であると思う。


他人の給料が下がったら、どうなるか。相対的に自分の給料を上げたいのかもしれないのだが、世の中が不景気になってしまう。これを30年間実践してしまったのが、日本である。世界第2位の経済大国だったことなんて、もう少しすれば歴史の教科書でしかしらないことになってしまうだろう。我々からすると、大英帝国の繁栄みたいなものである。


誰かの給料が上がれば、その人はそのお金でより多くの物やサービスを買う。そして、より儲かった人が次の物やサービスを買う・・とつながるはずである。


そんな当たり前のことがわかっていても、誰かの待遇の良さが我慢できないのが人間だと思う。


最近は、SNSでの嫉妬の力についてたまに呟いている。人間の嫉妬は本当に強い力だと思う。嫉妬の力をどのように制御するかについて考えることも多い。うまく制御することで、集団全体を良い方向に導けると思っている。


反対に、自分が所属する集団で、この力が大きいときには、逃げられるときには逃げることにしている。この嗅覚は結構鋭くて、自分はうまくやっていると思う。


研究者だからといって研究のことだけ考えているのではなく、やはり人間社会と切り離せないのは仕方ないところだろうし、そこが面白いところであるとも思っている。





みんなの給料が上がる方向に進めるのが一番いいと思うのだけれど。。

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