4月から世界でリモートワーク・在宅ワークが促進された。会議や学会が完全ウェブで開催されるなんて、今年の初めには想像すらしていなかった。
リモートワークで無駄が省けて、素晴らしい側面も多い。移動が少なくなくなり、待ち合わせのための時間調整などが減った。必要ではないけれど、カフェに入って時間を合わせるなどは、研究者ですらよくある(もちろん、経費では落ちない)。外回りの営業など、他の職種の人だったらもっとあることだろう。
研究関連の会議もZoomなどで行っている。うーん、正直、直接話した方が良い場合も多々あるが、まあこなせるといえばこなせる。少なくとも、Zoomなどでディスカッションをすることは、メールより100倍くらいよい。素晴らしい時代だなとは思う。
ただ、いろいろ効率化されて仕事がなくなるが、仕事がなくなるということは、職を失う、お金を稼げなくなるということと同義であることは忘れてはならない。
仕事は多すぎても困るが、なかったらもっと困る。当たり前だけれど、仕事は勝手には降ってこない。こうしたリモートワークが進めば、仕事がなくなることもあることは忘れてはならないと思う。
特に実験系の研究は、手を動かす。器具や薬品を揃えるのにもそれを取引する人、運ぶ人、購入の手続きをする人がいる。器具を使えばそれを洗う。機器を使えばメンテナンスをする。廃棄物が出ればそれを処理する人も必要である。
当たり前のように作業をしているが、その作業のためにどれだけ多くの人が必要であるかを考えなければならない。
しかし、仕事が効率化すれば、それらに携わる人の仕事も減る。工業化の時もIT化の時もそれによって職を失うのではないかという懸念があり、実際になくなる仕事もあれば、意外となくならなかった仕事がある。
今回のコロナ騒ぎでも同様に仕事のセレクションがかかることになると思う。
辛いから助けてくださいと言っても、みんな苦しいので難しいだろう。研究についても教育についても、常に自分の仕事が必要とされているか、何かに置き換わってしまわないかは考えていかなければいけないと思っている。
いつの時代になっても常にスキルアップを考えないと、職を失うのは一瞬である。
1つ言えることとしては、安易になれる職業はやめた方が良いと思う。安易になれるとは、名乗った瞬間になれる職業である。
要するに、医師とか弁護士、公認会計士、薬剤師などは、名乗ることはできない。公務員だって勝手に名乗ることはできない。保育士も学校の先生、調理師もすぐにはなれない。我々の業界でもそうだけれど、博士研究員も同じである。
直接書くと批判になってしまうので書かないが、一方で、名乗った瞬間になれる職業もある。そういう職業は、競争が激しい。有名人なんかが参入してくると、一瞬で負けてしまったりする。なので、すぐになれる職業は避けた方が無難だと思っている。
こういう時代になると、仕事とは職業とはと、つい考えてしまう。自分に合う仕事で食べていければ素晴らしいが、仕事を続けていくというのは本当に大変なことであると思う。
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