研究室には大学3年生から所属する。3年生と言えば、一番若い人は20歳。
大学卒業は22歳以上、大学院に進学すると修士で24歳以上、博士では早期ではない限り27歳以上で修了となる。
つまり、仕事としては、20代を最も相手にしていることになる。
楽な年代などないかもしれないが、20代はやはり大変だった。
自分の場合は、大学院の博士課程まで進んだので、27歳まで学生だった。先行きの見えなさは、不安の一つである。
ただし、最近は会社に就職してもどうなるかはわからないので、これは20歳に限ったことではない。
振り返って20代で一番大変だったことは、
1年ごとにハードルがどんどん上がっていくこと
であったと思う。
言い換えると、
1年ごとに周りの要求が高くなっていく
ことである。
つまり、バイオ系の大学院で例えれば、学部生で論文を書けたら、どんなに短いものですごいと言われると思う。
修士課程で論文を書けてもまあすごいと思うが、質は問われてくる。
博士課程になれば、ただ論文を書いても当然質を問われる。あまり質のよくない論文や細切れで本数だけ稼ごうという意図が見透かされてしまう論文を書くと「卒業のためだけ」と思われ、全然評価されないこともある。
博士研究員になれば、論文は書いて当たり前。研究費を取ってきたりすることも求められると思う。
会社に就職しても同じで、新人時代は少し仕事をしたらほめられるが、2、3年経てば成果を要求される。そして、成果を挙げれば、次の年はさらに高い目標を掲げられる。
こうして、去年まで褒められていたことをやっても褒められず、むしろ叱られることすらある。
このように、目標のハードルがどんどん上がっていくのが20代のつらさなのではないかと思う。
一言で言えば、子供扱いから大人扱いに切り替わる時期なのだと思う。
これはどんな道に進んでも経験するのではないかと思う。この20代のつらさに対しては、まあ、あせらずに1つ1つ積み重ねるしかないとしか言えないかもしれない。
このように、20代は大人になる大事な時期であり、去年と同じことをしていると、あっという間に評価が変わってしまうことは覚えていて欲しいと思っている。
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