2020年6月15日月曜日

長すぎる就活問題について

今年はコロナの影響で、就職戦線が芳しくない。一部では、途中で採用を注視したという話もあった。



景気が良かった去年までの数年間が異常だったといえば異常だったかもしれない。それでも、別に楽勝だったわけではなく、みんなそれなりに苦労したのち、内定を勝ち取っていた。

それにしてもこの長すぎる就活の問題は、少なくともこの10数年間、全く改善していない。

自分が大学生、大学院生の頃(博士号は2007年)は、インターンはあまりメジャーではなかった。しかし、じゃあその分短いかといえば、そんなことはなく、就活する人は大量のエントリーシートの提出と、出席が必須の説明会に参加していた。

そして、製薬企業の就活が早く卒業前年の10月からスタート。ようするに修士課程で卒業する学生だったらM1、学部で卒業の場合は3年生の10月ということになる。

今もインターンが同じ時期に始まるので、実質は何も変わっていない。

早い人で年明けに内定が出るが、標準は4〜6月。内定とはいえ、建前上は6月以降しか内定を出すことができないので、そこまではもやもやして就活をとりあえず続ける。

また、あくまで早く決まった人の話であって、7、8月に決まることも少なくない。就活がうまくいったようにみえる人でも、実は7、8月に内定だったということは珍しくない。

ということで、ほぼ1年間の就活。10数年何も変わっていない・・。

ニュースには、大学教育はかくあるべしみたいな議論があるのだけれど、4年間のうちの1年間がこのように就活になったら、そもそも中身の議論も何もないと思うのだが・・・

就活の人は面接が急に入るので、ゼミもままならない。うちの研究室では、この時期は、就活する人は学会発表などもしない(本人が希望すればするけれど)。論文を書けるようなポテンシャルのある学生も、就活をしていると時間切れで終わってしまうことが本当に多い。残念極まりない話である。

それにしても、ずっと全く解決しない。このような時期なので、おそらくZoom面接は広がっていると思う。そのような効率的なツールを拡大して、学生の勉強の時間と体力を奪わないで欲しいと切に願っている。企業だって長々と採用活動をしていれば負担になるので、お互いのために、効率的な採用活動になればよいのだけれど。



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