2020年2月22日土曜日

進路は、アカデミックか民間企業か?

現在、研究室でテクニカルスタッフを募集中である。

大袈裟かもしれないけれど、人を雇用すると、少なからずその人の人生を変えることになる。本人次第の部分もあるとはいえ、はて本当に雇用してその人の人生に関わってしまってよいのかと考えることもある。なので、今回のJREC-INの登録も、最後の登録ボタンを前に10分間くらい悩んでいた。。

人によるのでどのような経歴が良いとは言えない。しかし、これまでの採用例で割とうまくマッチした例として多いのが、一度民間企業にいたことがある人である。

アカデミックが良いか、民間企業が良いかという議論は尽きず、結局はマウンティング合戦になってしまい、感情論で終わってしまうことも多い。そもそもその人次第なのだからあまり意味のない議論とも言える。

では、なぜ一度民間企業にいた人がこれまでうまくマッチしたのか。

「民間企業にいた人は、社会経験があるから」「大学だけだと社会を知らないから」なんていう意見ではない。これを言う人は、大抵大学に嫌な思い出があるか、根拠のないマウンティングをしたがる人なのであまり好ましくない。

理由は簡単で、大学(アカデミック)を卒業・修了して民間企業に移り、民間企業が合う人はそのまま働き続け、合わないと思う人が応募してくるからである。つまり、両方経験した上で、アカデミックを選んでいるからである。

一方、アカデミックだけの場合は、本当に好きな人もいれば、就活がうまくいかなかった人、あまり進路を考えずにそのまま来た人などが混在している。なので、すごい人もいれば、実は研究とか全く好きでない人も混ざっているという印象である。

ということで、経験上、民間企業を経験して戻って来たいという人は、印象が良い。

ただし、ではアカデミックだけの人がダメかというと、そんなことはない。むしろ、迷わずにアカデミックで研究だけに集中している人は、ずっとその道で鍛えられているので、やはり一番だと思う。アスリートだって職人だって、本当の世界のトップは、その道一筋であることがほとんどだと思う。

ということで、少ない事例ではあるけれど、
民間企業を経験してアカデミックに帰って来た人 
→総じて研究室での活躍の可能性が高い。

アカデミックを続けている人
→かなり個人による差が激しいが、トップ層は一騎当千

という感じである。「いや、そんなことはない」と言わるかもしれないが、自分の周りを見てなんとなく感じているだけだし、結局個人の問題なので絶対正しいとは思っていない。

と、なんかこんなにごちゃごちゃ書きまくっていたら、応募しにくい気がしてきた・・・・



最初の採用関連ブログでも書いたけれど、結局一緒に長く働いている人は、縁だと思う。情報をいっぱい提供しているけれど、はっきり言って働いてみないと合うか合わないかわからないと思うので、応募を考えている方はぜひ気軽にご応募ください。断ることがあっても、うちに合わないかもと直感で思ってしまったということなので、人格否定、キャリア否定とは思わないでいただけると幸いです。


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