2020年2月13日木曜日

研究が軌道に乗ってきたら、休むのも仕事

年度末。新メンバーの3年生もまもなく1年間の研究生活を送ったことになる。

上級生は、2〜4年間研究をしたことになる。スタッフたちは仕事として、もっと長く研究をしている。

ある程度、研究が軌道に乗ったら、休むのも仕事であると伝えている。




論文などの成果が形になると一息つけるが、だからと言って研究が終わるわけではない。論文は時間がかかるので、論文が出る頃にはとっくに次の研究テーマにとりかかっていることの方が多い。

また、論文が出ると、「この人はできる人だ」となり、次の論文が期待される。また、次はさらによい成果をという期待も膨らんでいく。これまでの成果も努力したから得られたのに、そのラインは当たり前になってしまう。ハードルがどんどん上がっていってしまうことは、仕事でよく経験することかもしれない。

1、2年だったらそれでも良いと思うが、3、4年、また、仕事として10年単位で進めていくと、いつかは疲れてしまう。頑張って成果を挙げる人ほど、無理をして仕事をしていることもあるので、折れやすくなってしまう。

なので、ある程度仕事が軌道に乗ってきたら、まずは焦りを捨て、休むのも仕事と自分に言い聞かせるのが大事だと思う。

自分の休みでも研究や仕事が気になってしまうのだけれど、気になって疲れる割に、効率が上がらず、仕事があまり進まないというのは、とても悪い状態だった。

熱などを出した時しか休まないということもあったが、そうして、休んだからといって、正直仕事の進捗に大した影響はなかった。なので、だんだんに焦りは減ってきた。

とはいえ、今のパーマネントポジションを得るまでは、のんびりもしていられなかったのだけれど・・・。

いずれにせよ、研究は長期で行うものなので、オーバーペースでは記録が伸びないことはいうまでもない。自分にあったペースを見つけてもらうのも、研究室で学ぶ大事なことだと思っている。

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