2019年1月5日土曜日

そろそろ修論・卒論が忙しくなる。はず。

仕事始めと思ったら今日はもう土曜日。ペースが戻りにくいが、徐々に仕事モードにしていかねば。



そろそろ修士論文・卒業論文などで忙しくなる時期である。

今年は自分のところの修士課程2年生が3名。研究室の第1期生である。。

正直、全く心配のいらない3人なので、あとは仕上げていくだけである。3人で筆頭著者論文が7報。リバイス中・再投稿準備中を合わせると9報。全部原著論文のフルペーパー。ショートペーパーとかカンファレンスペーパーとかではない。うーん、とにかくすごい3人である。

修士論文は卒業要件に必須。提出は2月はじめに設定されている。

一方、明治大学農学部農芸化学科では、卒業論文は必須ではない。卒論が必須な大学もあるだろうけれど、本学はそうはなっていない。いろんな考え方があるだろうが、まあ、こういうスタイルもありかと思っている。

うちの研究室ではどうしているかというと、本人たちと話して決定している。

4年生の卒論にはどういう選択肢があるかというと、
1. 日本語で卒論を書く
2. 原著論文を書く(要するに国際誌へ投稿する)
3. 卒論を書かない
という3つの選択肢がある。

2は、英語で論文書いているのだから卒論はなしで、論文に集中しようということになっている(上記の通り、修士は必須である)。

別にどれでなければいけないわけではなく、本人と話し合って決めている。

ただし、文章をまとめるという訓練をしないで卒業するのは、本当にもったいないとは思っている。どんなに優秀な学生でも、最初に作る要旨や図表だけで膨大な直しが入る

自分もそうだったけれど、最初のうちはたくさん直されると、なんか腹立たしくなる。けれど、今振り返るとそれだけ直すところがあったということだと思う。

これを体験しないで社会に出てしまうと、正直どこかで苦しい目にあうと思う。企画書や報告書、プレゼン資料の作成は、社会人でも必須の項目である。社会人になってからひどい資料をつくってしまうと、待遇などで取り返しがつかない可能性もある。学生のうちにどれだけ成長できるかがとても重要だと思っている。

数値になるようなものではないので、重要性がいまいちはっきりしないのだけれど、すごく差がつく部分なのでなるべくならばなんらかの形で文章化する方が良いとは思う。

とはいえ、うちの研究室は基本的には自主性に任せているので、本人が上の3つの選択肢のうちから最終的に決定する。去年、今年と、各学生が選んで3つの選択肢に振り分けられている。もう大人なので、先生が決めることではない。自分も意見を言うけれど、最終的にはすべて学生が決定することになる。

こうしてどんどん選択権が与えられるようになり、社会人として羽ばたいていくのだなあと実感する。社会は厳しいけれど、最後のひと頑張りでぜひ成長して欲しいと思っている。

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