2019年1月27日日曜日

卒論、修論のよくある直し No.5 結果

卒論、修論のよくある直し No.5 結果の書き方について。

結果(Results)は、文字通り、実験・解析結果を記述するところ。

一般的には材料と方法と並び、書くのが最も簡単なところと言っていい。実際に行った実験を記述していけば良いので、それほど悩むところではない。

よくある注意点としては、

1. 実験を行った順に書くわけではなく、話が通るように実験結果の並べ方を考える
2. 実験結果に考察を混ぜないようにする

の2点だろうか。
特に2の結果と考察を混ぜない練習は必要であると思う。

例えば、

転写因子遺伝子Aの欠損株において、遺伝子BのmRNAが1/10に減少していた(図1)。このことから、Aが遺伝子Bの正の制御因子であることがわかった。

と結果に書くのは、厳密には正しくない。

どの部分がよくないかというと、「このことから、Aが遺伝子Bの正の制御因子であることがわかった。」は、あくまで解釈であり、すなわち考察(Discussion)のパートに持ってこなければならない。当たり前すぎる結果だと、つい考察まで持っていってしまうのだけれど、考察を混ぜないのが結果である。

まあ、そうはいっても原著論文でも結果に考察を混ぜている例はたくさんある。あくまで基本の型を知った上で、崩して欲しいと思っている。



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