今年は論文査読依頼のペースが異常な気がする。年末仕事納めくらいの時に査読依頼が来て、正月明けに返したが、すぐに別の依頼。気合を入れてすぐに査読を返したのだけれど、また別の依頼が来た・・・。ということで、1月だけで3つの査読をこなすことになる。
ちなみにこの記事を書いているのは1月13日なので、上旬だけで3つということになる(記事は主に午前3時に配信されているのだけれど、それはスケジュール配信をしているだけで、その時間に書いているわけではありません。。)。
論文査読というのは、論文の審査のことで、ようするにその論文が科学誌に掲載されるべきか否かを判断する仕事になる。
これを適当にやると、明らかに間違った論文が掲載されてしまい、インチキな科学が蔓延してしまいかねないことになる。
重要な仕事なのだけれど、この仕事は大学業務ではない。なので、あくまで隙間時間でしかできない(本学に限った話ではなく世界中みんなそうだと思う)。
そして、査読をやったから報酬をもらえるのか?とおもったら大間違いで、何ももらえない。。こちらもまたかなり問題になってきていることで、学術系の学会の雑誌ならばともかく、なぜ商業誌の査読をタダでやらなければいけないのか?という不満が渦巻いている。
また、研究業績としてもあまりカウントされないという問題もある。査読をいくら頑張って行った後しても何も評価されない。研究費につながるわけでもない。
唯一良いことは何かと言えば、最新の内容を学ぶことができるくらいだろうか。でも、別にその論文である必要もないし、それほどのメリットではない。
いずれにしても、査読という仕事を依頼されるのが、研究者の仕事であり、結構な負担になっている。
最近では、
1. エディターが知り合い
2. 関連学会
3. 研究内容に興味がある
4. 論文のレベルが高そう
などを引き受ける条件にしている。そうでない限りは割と断るようになってきた。
せめて論文の掲載料などを大幅に割引でもしてくれると良いのだけれど。一部の雑誌ではそのようなこともあるが、かなり低い割引率なので、メリットというほどではない。
編集関連の仕事って、こういう無料でやらせるものが多い。和文誌なんかの依頼も、最近は怪しい商業誌の誘いもある。無料で人に働かせるのは違法であると思うので、こういうのはきっちりと対応していきたいと思っている。
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