2018年9月30日日曜日

研究室システムのイイトコ取り

採用の話をして思い出したこと。

自分は、
卒研時代(ICUだったが、外研で理研和光)

大学院生(東大分生研←今は名前が変わった)

学振PD(東大総合文化)

基礎特研・さきがけ・研究員(理研横浜)

という流れで、研究室を渡り歩いてきた。

最初の卒研時代は1年間だったので、あまり数には入らないかもしれないが、こうやって研究室を渡り歩くことによって、自分の研究室を作る際に「イイトコ取りを」できるというメリットがある(イイトコを方中にした意味はたいしてない。。)

自分がいた研究室のいいところを合わせることで、研究室システムを立ち上げるのにとても役立った。

ではそれぞれの研究室のどこがよかったというと、

東大分生研T研
テーマが恐ろしく広くて、そして面白い。そのため、一人に与えられる裁量、そして期待が大きかった(それはものすごく大変であることの裏返しであり、死にそうだったが・・・笑)。大変ではあるが、任されれば頑張るのが人間である(繰り返すが、死にそうだった笑)。

東大総合文化I研
○ラボスペースの有効活用がとても上手。PDだった自分だけでなく、助教の先生も自分の実験ベンチはない。すべて共通(デスクはそれぞれにある)最初は、え?実験できるの?と思ったが、必然的にベンチを片付けなければいけないシステムなので、むしろ割と快適に実験できた。

理研H研
○理研全体がそうかもしれないが、大学と違い、「仕事」として研究をしている意識が強かった。パートタイマー、派遣職員、テクニカルスタッフなど、大学よりも役割分担がきっちりしている。また、残業など対してもとても厳しいので(PIや研究員は除く笑)、仕事の割り振り方の勉強になった。

ということで、これらの研究室の良いところを合わせ、
1. 研究分野はなるべく広く、各人に個別のテーマを与えている(学部3年生のうちは最初は一緒にやることもある場合も)。

2. ベンチやデスクは共通(←これはそもそも不可能・・その分、実験機器類はしっかり揃っている)

3. テクスタのサポートがあるので、結果が出やすい

というシステムを構築した。もちろん、システムの改善に終わりはないので、どんどんよくしていきたいと思っている。

研究室を渡り歩くことによって、イイトコ取りができる。1、2ヶ月客員としているだけでもいろいろ学べると思う。大学教員になってからも、サバティカルを利用してどこかの研究室に所属することがある。これは「システムそのものを学ぶ」ためではないかと思っている。

まだまだいろいろとアイデアを出して、より良い研究室にしていきたいと考えている。

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