2018年9月25日火曜日

ポスドクやテクスタの採用方針について 番外編2 コミュ力を推し量るには

ポスドクやテクスタの採用方針について、少し思い出したことがあるので追記。

最初の書類選考や応募時の連絡で印象の悪いものがある。

それは何かと言うと、

某研究機関で働いています。
某研究室で働いています。

という感じで、現在の身分を隠して応募して来る人である。

一般の就職活動の本にもこれに近いことが書いてあるので、就活生だったら知っているかもしれない。ネットでもこんな意見を見たことがある気がする(←誰か似たようなことを書いていた気がするので、オリジナルではないです。共感)。

たとえば面接でアルバイトについて聞かれた時に、「某ファーストフードでアルバイトしています」みたいな返答をすると、かなりのマイナス点になるみたいなことが書いてあった。「なぜ、マクドナルドと言わない?」と感じる。就職活動のやり方で検索するとこれに近いことがいっぱい出てくると思う。

これについては、採用側になるとすごく同意する。その理由は2つ。


1つ目は、プライベートなことを言えない当たり前だけれど、現在の職場や所属を言えないってどういうことだろう・・・と勘ぐってしまうことである。問い合わせをされたら、まずいのだろうか?と思ってしまう。

もちろん、転職活動をしているだけで、現在の所属から不利益を被ってしまうこともあるかもしれない。なので、気持ちはすごくわかる。応募内容は当然秘密なのだけれど、相手方がそれを漏洩しないという保証はない。隠したい気持ちは本当にわかる。

でも、採用する側としては、そこまで配慮して、どこの人かかわからない人を採用する危険を冒せない。

前回も少し書いたが、応募者がみんな善良で優しい人だったらよいが、残念ながらそんなことはない。平気で嘘を書いてきたりすることもある。都合の悪いことを隠してきたりもする。実は身分が違ったとか、退職する原因が本人が原因のトラブルだったとかはよくある。

単になんとなく知られたくない人もいるかもしれないけれど、上のように書いている場合には、だいたい書類選考で断っている。ひょっとしたら「現在の所属に迷惑をかけないように・・・」と思っているのかもしれないけれど・・・。そうだとしたらすごくもったいない。


そして2つ目は、コミュニケーション能力を疑ってしまう

どんな仕事でもコミュニケーション能力は大事だと思う。研究でももちろん大事。

定義は様々だと思うが、コミュニケーション能力とはようするに、他の人と過不足なく情報を共有できるかどうかだと思う。

必要な情報を必要な頻度で、必要な人たちと共有できるかどうか

だと思う。必要な連絡をしなければトラブルの元になったり、いいアイデアを取り逃がしたり、協力を得られなかったりする。一方で、相談があまりにも多すぎても誰かの仕事が滞ってしまう。情報共有の取捨選択はセンスであり能力であると思う。なので、某所的な言い方だと、この能力を疑ってしまうことがある。

また、自分だけ知っているということで優越感を抱こうとしたり、「そんなことも知らないの?」と他人を見下そうとしたりする行為をしたがる可能性もある。こういうマウンティングは、職場のトラブルの元であるので(さすがに某と書いただけではそう思わないけれど・・・)。

ということで、もしなんとなく職場を隠している人は、就職活動にマイナスなので止めた方が良いと思う。

どうしても転職活動をしていることを知られたくないのならば、そのように書けば良いと思う。それでバラしたりするようなところならば、行かない方が良いのだろうし。

長々と続いた採用方針については、一旦今回で終わり。また思いついたら書きます。

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