2018年9月20日木曜日

衆議院議員会館に行ったら言われたこと。

Twitterでの
なんか若手研究者の支援拡充ばかり流れてくるが、40代前半くらいの研究者も支援する制度を作って欲しい。自分よりちょい上の世代が一番きつかった世代だと思う。
のツイートが伸びているので、責任を取って関連?記事を書きます。

自分(38歳)の世代も氷河期なので、まあ世代としてはずっと不景気。それでも、少し氷河期が終わりには近づいてきたところだと思う。今の40〜45歳くらいが一番氷河期なんじゃないかなと思っている(年齢の範囲に厳密さはありません)。

なので、その世代を支援してほしいと思うけれど、もちろん若手だって、自分の世代だって、さらにもっと上の世代だって支援は必要だと思う。バランスの良い配分は大事だと思うけれど、くれくれ言っていても話は進まないと思う。

なので、科研費などの既存の研究費に応募するだけでなく、いろんな活動を始めている。1つには企業との共同研究である。現在、環境バイオテクノロジー研究室は、2社と直接的に共同研究を行っている。

他にも枠組みを作りたいと思っている。でも、やっぱり若輩者にはまだまだ難しい。いや、そんなことを言っていても言い訳がましい。ささやかでも何かはしたい。

ということで、(詳細は書けないのだけれど)今年、去年と衆議院議員会館でセミナーを行った。いや、こんな偉くもない人間にそんな機会を与えていただいて、本当に感謝である。そして、セミナーをしてきた。

衆議院議員会館(Wikiより)


とはいえ・・・・こういうセミナーもやってはみたのだが、それで「はい、国から予算を!」なんてなるはずない。やっぱり難しい。そこからスピンオフで進んだことはあるのだけれど、予算要求とはならない(いや、そもそも、そんなにダイレクトに予算要求をお願いしに行ったわけでもないのだけれど)。

こうした活動が身を結ぶにはまだまだ遠いのだけれど、では、セミナーをやった感触として、何が足りなかっただろうか。何が足りないと言われたのだろうか。

政治家とのコネクションが足りないと言われた?

選挙活動に参加してないとか言われた?

特定の政党を応援していないと言われた?

全部外れである。

言われたことは、

「しっかりしたデータをお願いします。データが大事です!」

データが大事・・・・

まさかの一言である研究者としてデータが足りないなんて言われるとは・・・。しかし、それが先方の意見である。至極まっとうなご意見である。頭が上がらない。

ただし、この時の「しっかりしたデータ」というのは、「応用展開・実用化へのデータ」という意味なので、メカニズムのデータが足りないとか、n数が足りないとか、照明が足りないとかいう意味ではない。

やはり短期的に実用化できるデータではないと、きついというのが印象だった。まあ、当たり前か・・・・。

ということで、こんな風にいろいろと種を蒔きながら、研究を続けている。予算をくれくれだけ言うのはよろしくないので、全体のパイが大きくなるようにささやかながら活動はしている。とはいえ、身を結ぶのは易しいことではないので、偉そうには言えないが・・・

でもまあ、研究者ではなくても、データが大事と思っている。それがわかったのだから、やはり研究者の本分である素晴らしいデータを出さねばならないという決意を固くすることはできた。なかなか進まないのが研究ではあるけれど、実用化を夢見て邁進していきたいと思っている。もちろん、基礎メカニズムも理解したいけれど。やることがいっぱいである。。

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