ポスドクやテクスタの採用方針について。No.4。
ポスドクやテクスタの応募時についての話。
自分の場合は、募集をかける時には、履歴書や志望動機などを提出してもらう。履歴書はもちろんフォーマット自由。フォーマット調整なんかして無駄な労力を使うことは、意味ないと思っているので(ただし、本採用時には大学フォーマットの履歴書を作らなければいけないと思う)。
志望動機とかこれまでの経験とかもA4で1、2ページくらいだろうか。
うちのポスドクやテクスタの募集は、メールで提出。これも面倒なこと、無駄なことはしたくないのでそうしている。さらに、「断るならば早く返事をする」が原則であると思っている(そして、前のブログでも書いたが、採用しない方がデフォルトと言ってもいいくらい採用には慎重になっている)。
ということで、自分の場合だが、フォーマットのこととか、何を書いたらよいかとか形式的なことは一切点数に入っていない。
それで、ではどういう書類だと即採用を断るかというと、「学生として入学するかのような書類」である。
これも採用側の人がよく言っていると思うが、「勉強させてください!」、「これから勉強します!」みたいな書類は結構来る。謙虚にやる気をアピールしているのはわかるのだけれど、採用側に立つと「なんで給与を支払って、勉強させてあげなきゃいけないの!?」と思う。これは、採用側の人がよく言うセリフの一つだと思う。
勉強させてくださいが通用するのは、学士・修士の新卒採用の時だけだと思う。それ以外は、「そんなにやる気ならば、勉強してからきてほしい」が本音である。
とはいえ、じゃあ専門家しか雇わないのか?といえばそんなことはない。うちで雇用している人は、微細藻類なんて扱ったことがない、液クロ・ガスクロを触ったことがないという人の方が多い。上のように思いつつも、結局は働きながら仕事を覚えている。
書類選考では、給料をもらえる学生の気分で来てしまう人を断るのが目的であり、そこまで高度なことを要求しているわけではない。出勤時間を守って、研究を仕事として真面目に働いてくれればよいと考えている。
何を当たり前なことをと思うかもしれないが、実はアカデミックには出勤時間すら守れない人がそれなりに参入してくる。例えば9時出勤という雇用契約なのに、9時に来れない人が実は少なくない。びっくりである。でも、これができない人が、少なくないのである・・・。
もちろん、念のため書いておくが、雇用契約が裁量労働制ならば全く問題ない。めっちゃ働いている人の方が多い。
みんながきちんと働いてくれるのならば、研究なんて裁量労働制で良いと思うのだけれど。残念ながら裁量労働制を悪用して全然働かない一部の人がいるので、他の人が割りを食ってしまう。残念なことである。
ともかく、大学で研究室に出勤するとは言え、普通に社会人として仕事をしてくれる人を見抜くのが、書類選考時の仕事である。全然要求は高くないと思うのだけれど、だれでもできるかといえば全然そんなことはない。まずは仕事として責任を持って働いてくれる人を見抜くのが第一段階である。
No. 5に続く。
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