2018年9月10日月曜日

判断するのが仕事である。

今日のタイトル通り、私が研究室で何をしているかといえば、「判断するという仕事」をしている。決断をする仕事、決定をする仕事と言ってもよい。

研究でAさんのデータを見て、次に何をするべきかを相談する。そして、次に何をするかを判断する。データが溜まってきたら、論文にするべきか、それならばどのジャーナルにどのくらいの時期に投稿するかを判断する。

講義で何の内容を教えるべき、どの内容を削るべきかを判断する。

研究費の使い道なんかで大きな買い物をするときには、特に判断が必要になる。何かを買うということは、別の何かを買えなくなることを意味するからである。

お金だけでなく、時間や労力も同様で、何かに時間や労力を費やせば、別の何かには費やせないのである。

この判断を間違えると、せっかく頑張っているのに成果が挙がらない。なので、この判断を間違えないようにするのが仕事である。

ただし、その判断が正解かどうかは、しばらく経ってみないとわからない。しばらく経ってもわからないこともある。そんな曖昧中で判断していくのが仕事である。

学生には、研究室にいる間にこの判断力を身につけてもらうことになっている

自分で判断するのが仕事になっていくので、

✖️「次にどうしたらいいですか?」
○「次にAという実験をやろうと思っているのですが、どうでしょうか?」

など、判断を委ねるのではなく、自分で判断してから議論する習慣を身につけてほしいと考えている。

たまに真面目すぎる子で、先生の言うことを守るのに慣れ過ぎてしまっている子がいる。日本の教育の問題でもあると思うが、大学生・大学院生のうちにこれを打破して、自分で判断できる人間になってほしいと思っている。



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